DeNA(☆3対2★)中日 =リーグ戦2回戦(2020.06.24)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
02000000021011
DeNA
02001000X3701
勝利投手:井納 翔一(1勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝0敗2S))
敗戦投手:山本 拓実(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】高橋 周平(1号・2回表2ラン)
【DeNA】梶谷 隆幸(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 中日戦チケット予約
◆DeNAが接戦を制した。DeNAは先制を許した直後の2回裏、伊藤光の適時打などで同点とする。そのまま迎えた5回には、梶谷のソロで勝ち越しに成功した。投げては、先発・井納が今季初勝利。敗れた中日は、9回に満塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆DeNA梶谷隆幸外野手(31)が自画自賛の1号ソロを放った。同点の5回1死。カウント2-1からの4球目、中日山本の145キロ直球を捉えた。「完璧です! いいスイングができました。とにかく塁に出ることを考えて打席に向かいました」と勝ち越し打を振り返った。推定飛距離は124メートル、左中間席への1発でリードを奪った。

◆DeNA井納、中日山本が先発。中日は2回に高橋が1号先制2ラン。DeNAも伊藤光の中前適時打と投ゴロの間に同点とした。 DeNAは5回に梶谷の1号ソロで勝ち越し。井納は5回8安打2失点。中日山本は5回5安打3失点で降板した。 DeNAは三嶋、石田、パットン、山崎の継投で競り勝った。中日は10安打も攻めきれず2連敗。カード負け越しが決まった。 DeNA先発井納が今季初勝利、山崎が2セーブ目を挙げた。中日は山本が今季初黒星を喫した。

◆「ハマの韋駄天(いだてん)」ことDeNA梶谷隆幸外野手が、1号決勝ソロで3連勝に導いた。同点の5回無死、中日山本の145キロ直球を捉えた。右中間席への放物線を眺めながら「出塁することだけ考えて。いいスイングができたので入ったのかなと思って走りました」。悠々とダイヤモンドを周回した。 試合中は感情を顔に出さない自らの流儀が崩れた。昨季の不振を乗り越え、自力でつかみ取ったレギュラー。リードオフマンを託され開幕5戦目での1発に「ヒットは出てないけど、ボールの見え方とかは悪くない。ヒットを欲しがる打撃をするのではなく、自分のスイングをしたい」。勝利に直結する一打に安堵(あんど)感がこみ上げた。ラミレス監督も「状態はベストに近い。打撃のテクニックも向上し、安定感も増している。もう1度、20本、20盗塁ができると思っている」と太鼓判を押した。

◆DeNAアレックス・ラミレス監督(梶谷が1号決勝ソロで3連勝に導く) 「状態はベストに近い。打撃のテクニックも向上し、安定感も増している。もう1度、20本、20盗塁ができると思っている」

◆中日平田良介外野手(32)がスタメンを外れた。前日まで平田が務めていた2番右翼には遠藤一星外野手(31)が入った。 試合前練習は通常の練習メニューをこなしたが、控え組とともに打撃練習をこなした。平田は19日のヤクルトとの開幕戦(神宮)から2番右翼としてスタメン出場してきたが、前日までの4試合で18打数1安打、打率5分6厘と低迷。今季、攻撃型2番を打線に組み入れることで、昨季から懸念の得点力不足をカバーしようとしたが開幕5試合目で軌道修正することになった。

◆初の開幕ローテ入りした中日山本拓実投手が初戦で黒星を喫した。 2回、1点を失った後の1死一、三塁で井納を投ゴロに打ち取ったが連係ミス。山本は二塁へ送球したが阿部がベースに入っておらず一塁へ転送。1死を取っただけで、同点にされた。 5回には梶谷に決勝ソロを許し、5回3失点で降板。「自分のミスで失点した。球の質自体は悪くないので、どのように試合を作れるかが課題です」と次戦へ気持ちを切り替えた。

◆中日の高橋周平内野手が左翼へ先制1号2ランを放った。開幕5試合目での1号は16年の6試合目を抜く自己最速。 「調子は普通です。本塁打はいい感じで打てた。入ってくれてよかった。(ヒットは)連続してやっていきたい」。開幕戦から5試合連続安打と好調をキープしている。

◆中日与田剛監督(不振の平田に代え遠藤を2番スタメン抜てきも2得点。今季初連敗) 「作戦を含めていろいろやっていくしかない。5試合目でみんなが順調にいくわけではない」

◆中日の高橋が二回、今季初本塁打を放った。無死一塁から井納の外角直球を左翼席に運ぶ2ランに「入ってくれてよかった」と、安堵した。これで開幕から5試合連続となる安打をマークした。  今シーズンは主将として2年目を迎えた。昨季まで7年連続で4位以下に沈む長期低迷からの復活のために「とにかく気持ちを高く持ってやるしかない。やるからには優勝を目指してやっていきたい」と開幕前に意気込んでいた高橋。打者としてだけではなく、三塁手としてのプレーでもしっかりチームを引っ張っている。

◆DeNAが梶谷の勝ち越し弾で奪った1点を守り切り3連勝。先発の井納が5回5安打2失点で今季初勝利を挙げた。中日は四、九回の2度の満塁機を生かせず2連敗。  中日は二回、高橋が左翼席に1号2ランを放ち先制。DeNAもその裏、伊藤光の中前適時打などで中日先発の山本から2点を奪い追いついた。  DeNAは五回一死から梶谷が左中間スタンドに運ぶ1号ソロで勝ち越し。その後は三嶋、石田、パットンの救援陣が中日に得点を許さず、九回は守護神・山崎が2死から大島の中前打と2つの四球で満塁のピンチを招くも、ビシエドを三ゴロに打ち取り切り抜けた。

◆DeNAのドラフト6位新人、蝦名が八回に代打でプロ初出場した。福の初球を捉え損ねて二飛に倒れたが「初球からいくことが大事と思っていた。積極的にいけたことを次に生かしたい」と前向きに振り返った。  青森大出身の外野手。キャンプ中の故障で出遅れたが、開幕延期が味方して土壇場で1軍メンバーに入った。貴重な右打ちとして期待するラミレス監督は「結果は出なかったが、心意気はよかった。もう少し見てみたい」と今後の1軍起用を示唆した。

◆DeNAは24日、中日2回戦(横浜)に3-2で勝利。3連勝で今季初の貯金「1」とした。「1番・中堅」の座をつかんだ梶谷隆幸外野手(31)が、五回に決勝の1号ソロ。復活にかけるプロ14年目のリードオフマンが、チームを1998年以来となる日本一へ導く。  梶谷の打球らしい、美しい放物線が無人の左中間席に消えた。歓声はない。研ぎ澄まされた集中を保ちながら、静かにダイヤモンドを一周。ベンチ前で仲間にエアタッチで祝福され、ようやくホッと笑みがこぼれた。  「入ったかなと。とにかく塁に出ることだけ考えて、いいスイングができた」  2-2の五回1死走者なし。好投していた中日・山本の低めの直球を見事にすくい上げ、決勝の1号ソロを運んだ。  試合前の打撃練習中、ケージ裏のラミレス監督のもとに自ら足を運び、助言を求めた。日本で通算2017安打を放った指揮官から、現役時代のインサイドアウトのスイング技術を実演も交えて教わり、その日に本塁打。「何かやってくれるんじゃないかと思っていた」という監督の試合前の予感を的中させた。  プロ14年目の変化だ。「日頃から監督に聞きにいくことも増えた」と梶谷。昨季まで2年連続で41試合の出場に終わり、どんなことも貪欲に採り入れようという姿勢が、結果につながっている。  春季キャンプの時点での立ち位置は控え。そこから実戦で結果を残してレギュラーに返り咲き、リードオフマンとしてチームを引っ張る31歳に、ラミレス監督も「今までより球を引きつけて見られるようになり、逆方向にも本塁打が出る。今年3割を打つ確率は高いし、20本塁打20盗塁もできると思う」と大きな期待をこめた。  余韻に浸ることはない。「チームとしても個人としても素晴らしい一年にしたいと思っているので、気を抜くことなく必死に頑張るだけ」と梶谷。22年ぶりの日本一となるその日まで、『蒼い韋駄天』が、さっそうと駆け抜ける。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
410 0.800
(↓0.2)
-
(-)
11525
(+1)
11
(+5)
4
(-)
3
(-)
0.250
(↓0.039)
2.200
(↓0.7)
2
(-)
DeNA
320 0.600
(↑0.1)
1
(↑1)
11514
(+3)
18
(+2)
5
(+1)
0
(-)
0.258
(↓0.01)
3.400
(↑0.35)
2
(-)
広島
320 0.600
(↑0.1)
1
(↑1)
11523
(+5)
12
(+1)
8
(+3)
2
(+1)
0.272
(↑0.011)
2.300
(↑0.61)
4
(2↓)
中日
230 0.400
(↓0.1)
2
(-)
11516
(+2)
19
(+3)
3
(+1)
1
(-)
0.299
(↓0.003)
3.980
(↑0.13)
4
(1↑)
ヤクルト
230 0.400
(↑0.15)
2
(↑1)
11520
(+6)
19
(+1)
6
(+1)
5
(+3)
0.262
(↑0.014)
3.130
(↓3.13)
6
(1↓)
阪神
140 0.200
(↓0.05)
3
(-)
1159
(+1)
28
(+6)
4
(-)
3
(-)
0.209
(↓0.017)
0.000
(↑4.09)