ソフトバンク(☆10対5★)広島 =オープン戦1回戦(2020.03.13)・福岡PayPayドーム=
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広島
4010000005930
ソフトバンク
00130051X101300
勝利投手:川原 弘之(1勝0敗0S)
敗戦投手:岡田 明丈(0勝1敗1S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは、途中出場のリチャードが2本の適時二塁打を放ち、首脳陣の起用に応えた。対する広島は、ピレラが3安打2打点の活躍。2試合連続の複数安打で、レギュラー獲得へ向けてアピールした。

◆開幕投手に指名されているソフトバンク東浜巨投手が先発し、3回5失点と打ち込まれた。 「全体的に球が高くて、バッターがコンタクトしやすいゾーンに集まってしまった」と反省した。1回先頭打者に二塁打を許すと、1死一、二塁から3連打を浴びて4失点。リズムに乗れなかった。「ボールに力強さが出てきていると思うので、低めに集まるように修正していかなければいけない」と前を向いていた。

◆広島の開幕投手、大瀬良大地投手は5回6安打4失点と課題を残した。3回2死三塁でソフトバンク中村晃にファウルで粘られ、16球目を中前に運ばれ、4回には2四球が絡んで3失点。 右腕は「高さもコースも厳しくいこうと欲張ってしまい、気持ちが先走ってフォームが崩れてしまった。もっと大胆に攻めるところは攻めていきたい」と反省した。 本来であれば20日の開幕戦へ向けたラスト登板だった。延期となったことで、これまで縫い目に指をかけていたフォークを縫い目にかけない握りに挑戦。「スッと落ちるものもあれば、浮いてしまう球もあった」。試合途中に以前の握りに戻した。「どっちも投げながら精度を上げていきたい」。思わぬ形で生じた時間を有効に活用していく。

◆広島岡田明丈投手(26)が1回0/3を3安打4失点(自責2)と乱調だった。 5-4の6回から2番手で登板。最初の6回は2四球を与えながら無失点。ただ、7回は連打から味方の失策も重なって追いつかれ、無死一、二塁からリチャードに左翼線への2点適時打を浴びたところで降板。 佐々岡監督は「こういう競ったところで結果が出ないと」と指摘。2試合連続失点で、オープン戦4試合で防御率9・00と不安定な投球が続いているだけに、指揮官は「(今後の1軍は)ちょっと考えるところもある」と頭を抱えた。

◆ソフトバンク松田宣浩が、自慢のパフォーマンス自粛を決めた。「開幕してからは、熱男は自粛することにしました」。 12日に、日本野球機構(NPB)とJリーグが開いた第3回コロナウイルス対策連絡会議で、感染症対策として出された意見書に、応援方法のリスク評価が提示され、この「熱男パフォーマンス」について「感染リスクの高い行為」とされていた。 「どすこい」のパフォーマンスの西武山川とも「電話会談はしましたよ」と情報も交換。「できないことは仕方ない。(NPBからの)正式なOKが出るまではやめます」と話した。 この日の広島とのオープン戦では5番三塁でスタメン出場。3打席目で右中間フェンス直撃の二塁打を放った。本塁打は打てなかったが、残りのオープン戦と、開幕までの練習試合については無観客なだけに「いっぱい熱男をやりたい」と本塁打量産? を誓っていた。

◆広島が「プランC」をテストした。今年のオープン戦で初めて1番で先発出場した野間峻祥外野手(27)が先制点につながる二塁打などマルチ安打を記録し、起用に応えた。 1回。追い込まれながらソフトバンク先発の東浜の147キロを左翼線にはじき返した。2月23日阪神戦以来の長打でチャンスメークすると、三進後、松山の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。2回の中前打も、課題といわれた真っすぐを捉えたもの。新たな1番候補として存在感を示し「いい入りができたかなと思います。(1番は今年)初だったのでなんとかいいものを出せるようにと思っていた」と振り返った。マルチ安打でオープン戦打率を3割1分に上げた。 今年も広島打線は1番田中広、2番菊池涼の「タナキク」が基本線で、これがプランAといえる。だが、11日DeNA戦までは2試合続けて1番から長野、ピレラを並べるプランBをテストした。さらにこの日は1番に野間を置き、2番には菊池涼を起用。田中広を8番に置いた。朝山打撃コーチは「1、2番は確定していない。基本線は田中、菊池になる。シーズンに入っても状態のいい選手を1番(打者)にと考えている」。1番の最有力田中広はオープン戦打率2割1分7厘とやや調子を落としている。開幕が延期となったことで再度、新打線の形を模索していく。

◆ソフトバンク上林誠知外野手(24)が戻ってきた。13日の広島戦で、2月23日オリックス戦(宮崎市清武)以来となるオープン戦に途中出場。7回に回ってきた打席で、いきなり左中間への二塁打を放った。キャンプ終盤から好調だったが2月25日に発熱で離脱。その間、激しい外野戦争で「蚊帳の外」だった男が、バットで結果を残した。 ペイペイドームとなって初めての打席。「ドームは久しぶりだったので球を見たかった」。6球目を振り抜いた打球が左中間フェンスを直撃した。「ずっと好調だった。自分のやることをやってきた。勝つためには必要だと(首脳陣に)思わせるしかない。若手も出ているので負けられない」。この日は教育リーグの2軍戦(タマスタ筑後)に出場してからナイターのオープン戦出場と「親子ゲーム」でアピール。外野争いに「参戦」できた喜びで笑みを浮かべた。 ライバルは多い。腰に張りを訴えて対巨人2連戦を休んだ中村晃が、この日3番右翼スタメンで復帰し2安打。3回の2打席目は粘って16球目を適時打にした。途中出場の長谷川も2安打。2軍調整中の柳田も含めて外野争いのレベルは高い。工藤監督は「上林くんは悪くて下に落ちたわけでなはい。1打席目でヒットが出て気持ちもいいだろう。あっちの方(左方向)に飛ぶのは上向きな証拠だ」と好調外野手が1人増えて、うれしい悲鳴となった。 上林 絶対に開幕スタメンで出てるということを常にイメージしている。開幕は延びたが自分はいつでも開幕できる。 オープン戦では2試合4打数3安打。帰ってきた上林が逆襲に転じる。【浦田由紀夫】

◆世の中が不気味な病原体に震えている。プロ野球界は「開幕」の日もはっきりと見えないままだ。スポーツ界のみならず、あらゆるところに影響が出ている。経済に目を向ければこの日、株価が大下落した。日本では30年ぶりという大幅ダウンだった。 暗い数字ばかりを追っていてはいけない。ホークスでは「期待株」が生き残りへ向け、結果を出した。育成ながらキャンプからA組入りしたリチャードが途中出場で2本の二塁打を放って気を吐いた。7回に巡ってきた1打席目。無死一、二塁から変化球をうまく拾って左翼へ適時二塁打。「高めに目つけをしていたけど、うまくスライダーにバットが出た」。気をよくした背番号「127」は続く8回にも2死一塁から142キロの外角球を右中間に運んだ。2安打2打点。無安打に終わった教育リーグの2軍戦からドームに駆けつけ「昼夜兼行」の1軍戦で快音を響かせた。「最近は打ててなかったので1軍で打ててよかった」と笑顔を見せた。 4年目の「成長株」も躍動した。2番手で2回を投げた左腕・古谷はきっちり打者6人で無失点投球。最速154キロの直球にこの日はスライダーを効果的に使って前半5得点の広島打線の流れを切った。「僕はすべてが試される立場。すべてにおいて結果を出さないといけないので」。オープニングデーが先延ばしとなっても「猶予期間」とは考えていない。 グラウンドでは熱い熱いバトルが続いている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆広島・松山竜平外野手(34)が13日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に「5番・一塁」で先発出場し、一回に東浜から先制の2点二塁打を放った。  先頭野間が左翼線二塁打、菊池涼が四球、鈴木誠の左前打などで1死満塁とし、松山が打席へ。カットボールを左翼線へ弾き返し、先制点を叩き出した。  なお1死二、三塁では新助っ人、ピレラ(前フィリーズ)が左翼線へ2点打でリードを4点に広げた。鷹の開幕投手から電光石火の先制劇をみせた。

◆広島・大瀬良大地投手(28)が13日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で先発し、5回6安打4失点で降板した。  5-0の三回2死三塁で中村晃に16球目のカットボールを中前へ運ばれて1失点。四回には明石の適時二塁打、牧原の2点打で4点目を失った。  開幕投手に指名した佐々岡監督は「開幕が金曜日になれば、当然(大瀬良)大地に任せる」と信頼を寄せるが...。強力鷹打線の勢いを止めることができなかった。

◆ソフトバンクの東浜が3回7安打5失点と打ち込まれた。一回に4長短打を浴びて4点を奪われ、三回にも追加点を許す。変化球の制球に苦しみ「全体的に球が高くて、打者がコンタクトしやすいゾーンに集まってしまった」と反省した。  ただ、最速149キロをマークした速球では押し込む場面が目立ち「球に力強さがでてきていると思う」と収穫も挙げる。開幕投手に指名されながら、新型コロナウイルスの影響で公式戦が延期され「手探りにはなる。(時間を)有効に使いたい」と試行錯誤を重ねて仕上げていく。

◆ソフトバンクの上林誠知外野手(24)が13日、広島とのオープン戦(ペイペイドーム)で1軍に合流。いきなり安打を放ち、外野手争いに加わった。  午前中はタマホーム筑後で、中日との練習試合に出場。ナイターの広島戦に移動し、1軍に再合流した。守備から途中出場すると、七回先頭。岡田の140キロをとらえると、左中間フェンスを直撃する二塁打。一挙4得点の口火を切った。この時点でオープン戦3打数3安打。好調を維持したまま、頼もしく1軍に戻ってきた。  上林はキャンプ終盤に発熱で離脱。2月29日から2軍で合流していた。新型コロナウイルスが流行しているが「(発熱しても)自分は違うと思っていましたよ」と心強い。外野手争いは中村晃、長谷川、周東らで争っており、さらにここに柳田が帰ってくる。若きヒットマンが、鷹の競争をもっと熱くする。

◆ソフトバンクの育成3年目、リチャードが2本の適時二塁打をマークした。途中出場して迎えた七回は低めのスライダーを左翼線へ、八回は直球を中越えへ運んだ。持ち前の長打力を示し「最近打っていなかったので良かった。打たないとやばいと思っていた」と安堵感をにじませた。  首脳陣から「おまえは三振か長打でいい」とのアドバイスをもらって積極性を出せたといい、4日のヤクルト戦以来、5試合ぶりの安打。支配下入りへ前進し、観戦した王球団会長は「良かったね。少し自信も戻るでしょう」とうれしそうに言った。

◆広島の新外国人ピレラが3安打2打点と固め打ちし、定位置取りをアピールした。2点を先取した後の一回1死二、三塁で、初球の甘く入った変化球を左翼線へ運ぶ2点打。「コーチからアドバイスをもらい、しっかりと振れている」と、満足そうに振り返った。  2試合連続の複数安打で、オープン戦打率は4割まで上昇。小園らと三塁を争う中で結果を残すピレラに、朝山打撃コーチは「ホームランは出ていないが、いつ出てもおかしくない。合格点を与えられる」と、高く評価した。

◆開幕投手に指名されている大瀬良は、5回を投げ4失点。「開幕が延びたので、いろいろと試してみようと考えながら試合に入った」と話した。新型コロナウイルスの感染拡大により、公式戦開幕が見通せない中、縫い目に指をかけない新たなフォークの握りを試したという。「いい時は空振りを取れていた。すっと落ちていた」と手応えも口にした。

◆腰の違和感のため7日のDeNA戦以来の出場となった中村晃が三回、しつこく粘って16球目を中前適時打。広島のエース大瀬良との根比べを制し「制球もいいし、すごく良い投手なので良い打席だったと思う」。無観客試合が続く本拠地で、同僚からの「試合の雰囲気を出したい」との意見をくみ、打席での登場曲を流すように球団に要望し10日の巨人戦から採用された。「いつ開幕してもいいように、選手は準備をするだけ」とチームの思いを代弁した。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
730 0.700
(↑0.033)
-
(-)
59
(+10)
30
(+5)
10
(-)
11
(+2)
0.267
(↑0.01
2.630
(↓0.27)
2
(-)
楽天
840 0.667
(↑0.031)
0
(-)
54
(+3)
36
(+2)
9
(+1)
12
(+1)
0.259
(-)
2.490
(↑0.05)
2
(2↑)
西武
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
33
(+7)
22
(+2)
5
(+1)
10
(+1)
0.300
(↑0.018)
3.250
(↑0.21)
4
(-)
DeNA
740 0.636
(↑0.036)
0.5
(-)
42
(+1)
35
(-)
11
(-)
3
(+1)
0.251
(↓0.005)
2.560
(↑0.27)
5
(1↑)
阪神
532 0.625
(↑0.054)
1
(-)
33
(+6)
48
(+5)
11
(+1)
8
(-)
0.246
(↑0.014)
4.600
(↓0.04)
6
(3↓)
広島
541 0.556
(↓0.069)
1.5
(↓1)
55
(+5)
53
(+10)
7
(-)
4
(-)
0.294
(↓0.001)
4.660
(↓0.22)
7
(-)
日本ハム
552 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
47
(-)
42
(+1)
5
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.007)
3.110
(↑0.2)
8
(-)
ロッテ
232 0.400
(↓0.1)
2.5
(↓1)
27
(+3)
28
(+4)
7
(-)
9
(+1)
0.224
(↓0.005)
3.820
(↓0.08)
8
(1↑)
ヤクルト
461 0.400
(↓0.044)
3
(↓1)
37
(+2)
49
(+7)
3
(-)
12
(-)
0.220
(-)
3.940
(↓0.36)
10
(1↑)
中日
470 0.364
(↑0.064)
3.5
(-)
27
(+4)
51
(+3)
4
(-)
6
(+2)
0.224
(↑0.004)
4.310
(↑0.14)
11
(1↓)
ORIX
362 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓1)
40
(+5)
47
(+6)
7
(+1)
4
(-)
0.262
(-)
3.900
(↓0.14)
12
(-)
巨人
293 0.182
(↓0.018)
5.5
(↓1)
49
(+2)
62
(+3)
14
(+1)
3
(+1)
0.239
(↓0.001)
4.280
(↑0.18)