◆今季限りでの退任を表明したヤクルトの小川監督は「最後までしっかり戦うということは変わらない」と残り１３試合での奮闘を誓った。起用法について「個人的な記録もあるし、若手に切り替えることが全てではない。いろいろなことを考える」と語った。 　７日の巨人戦に敗れ、クライマックスシリーズ（ＣＳ）進出の可能性が消滅。チームリーダーの青木は「ファンの方々も見ているし、これからも全力で戦う。若い選手は何か来年につながるような経験をしてほしい」とチームの成長に期待した。

◆巨人は台風接近のため早々に中止が決まり、全体練習を行った後に引き揚げた。原監督は「われわれの判断ではないし、仕方がない。何でもプラスにしないといけない。少なくとも体力的な部分っていうのはハードでしたからね、良かったんじゃないですか」と前向きに捉えた。 　１０日からは２位ＤｅＮＡとの３連戦を控える。「直接という戦いになる。集中してできるという点でいいかもしれない」と表情を引き締めた。（神宮）

◆台風接近のため、午後２時４５分に中止が決定。先発予定だった田川は出場選手登録せず、９日以降も１軍に同行しながら、先発調整を続ける。７年目の初勝利を目指す２５歳右腕はキャッチボールなどで汗を流し、「変わらずにしっかり調整していきます」と次回登板を見据えた。

◆台風１５号が日本列島に接近した影響でヤクルト戦が中止となり、１０日から始まるＤｅＮＡ３連戦（横浜）に向けて先発ローテーションの再編が決定した。先発予定だったクックは１０日にスライドすることが決まり、「大事な試合であれば気持ちも入るし、楽しみの気持ちが増すというのは間違いない」。１１日は桜井、１２日はＤ１位・高橋（八戸学院大）がともに中５日で先発する見込み。 １０日からのＤｅＮＡ３連戦に向けて、巨人・原監督 「直接という戦いになる。集中してできるという点でいいかもしれない」

◆ヤクルト・小川淳司監督（６２）は８日、成績不振の責任を取って今季限りで辞任する意向を明らかにし、球団側も了承する姿勢を示した。７日の巨人戦（神宮）に敗れて４位以下が確定し、クライマックスシリーズ（ＣＳ）進出の可能性が消滅した。今季が２年契約の最終年で任期満了での退任となる。また、宮本慎也ヘッドコーチ（４８）も球団に退団の意向を伝えたと明らかにした。 　本拠地・神宮での巨人戦は台風接近により、中止が決まった。前夜に敗れたことでＣＳ進出の可能性が完全に消滅。小川監督は低迷の責任を取り、球団側に辞意を伝えたことを認めた。 　「特にコメントすることはない。（意向は球団側に）伝えてあります。一番はやっぱりこの成績ですね。それ以外にはない」 　指揮官は昨季、４年ぶりに監督に復帰すると前年球団ワーストの９６敗を喫し、最下位だったチームをリーグ２位に押し上げた。だが、今季は序盤から主力に故障者が続出。高卒２年目の村上を我慢強く起用して才能を開花させたが、５月から６月にかけてリーグワーストに並ぶ１６連敗を喫するなど苦戦が続いた。 　衣笠剛球団社長兼オーナー代行（７０）は「辞任という意向を聞いている。監督の意志が強い」と話し、根岸孝成オーナーに確認の上で退任を受け入れる考えを示した。次期監督については慎重に選定作業を進めており、「（後任については）ノーコメント。まだシーズンも続いている。全日程が終了してから口にできること」と話すにとどめた。 　また、宮本ヘッドコーチからも責任を取って退団の申し出があったと明かした。同ヘッドコーチは「ヘッドコーチという立場でいうと、監督と一心同体。責任を感じている」と話した。