日本ハム(4対4)楽天 =リーグ戦20回戦(2019.08.18)・札幌ドーム=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(26号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは1点ビハインドの1回裏、近藤の適時打と渡邉の犠飛で3点を挙げ逆転する。対する楽天は、2点を追う7回に浅村が2ランを放ち、試合を振り出しに戻した。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、5時間を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆日本ハム渡辺諒内野手(24)が2試合連続打点をマークした。 2点を奪い逆転した直後の1回1死三塁で、先発石橋から、中堅へ犠飛を放った。「追加点のチャンスでしたし、犠飛を打てば点が入る場面だったので最低限の仕事はできたのかなと思います」と話した。

◆日本ハム西川遥輝外野手(27)が適時打を放った。2点リードの2回1死一、三塁。楽天石橋の147キロの高め直球を左前へ運んだ。 前日17日の同戦(札幌ドーム)でも2安打を放つなど、打線をけん引したリードオフマンは「勢いをつなぐためにも、犠牲フライというよりヒットで続きたいと思って打席に入りました。真っすぐをうまくはじき返すことができたと思いますし、序盤に追加点が取れてよかったです」と話した。

◆日本ハム近藤健介外野手(26)が逆転打を放った。 1点を追う1回無死一、二塁で、初球の変化球を逆方向へとはじき返し、左中間を破る2点適時三塁打。1番西川、2番大田の連続安打から回ってきたチャンスでしっかりと結果を残した。「最初のチャンスで打ててよかったです。2人が粘り強くつないでくれた場面だったので、何としてもランナーをかえしたいという思いで打ちました」と振り返った。

◆日本ハムの先発、金子弌大投手(35)が4回途中4安打2失点(自責1)で降板した。 1回2死三塁からブラッシュに遊撃への適時内野安打を許し先制点を献上。その裏、味方が3点を奪い逆転すると2、3回と無失点。しかし4回、四球と安打で無死一、三塁とピンチを背負うと、和田に右前適時打を許し失点。続く渡辺佳を三ゴロ、田中を三邪飛に打ち取ったところで降板となった。 2番手で登板し、5回を2安打無失点に抑えた12日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来、中5日でのマウンド。3回2/3を77球で4安打2失点に「初回からボール先行で球数も多く、リズムの良い投球ができませんでした。早いイニングで降板して、ブルペン陣に申し訳ないです」と話した。

◆楽天は1回にブラッシュの適時内野打で先制。日本ハムはその裏、近藤の適時三塁打などで3点を奪い逆転し、2回にも1点加点。 楽天は3点を追う4回に和田の適時打で1点を返した。日本ハムは5回に1死満塁とするも得点出来ず、3回以降6回まで無得点。 楽天は7回に浅村の26号2ランで同点に追いついた。8、9回と両チームともに無得点で延長戦へと突入した。 日本ハムは10回無死一、二塁の好機で後続が3者連続三振。楽天も12回2死一、二塁を生かせず、延長12回引き分けとなった。

◆楽天がプロ野球初の珍記録を打ち立てた。日本ハム20回戦の試合時間が5時間15分で月間4度目の5時間超え試合となった。 8月に入ってから3日ロッテ戦(5時間9分)8日西武戦(5時間2分)15日ソフトバンク戦(5時間1分)で、4度目。これまでは14年8月の日本ハム(月間3度)に並んでいたが、暑い夏に熱闘のロングゲーム記録を更新した。 この日は午後2時にプレーボールがかかり、1回にブラッシュの適時内野安打で先制。しかし直後の1回裏に3点を奪われ逆転されるなど、追う展開になった。2点ビハインドの7回に浅村栄斗内野手がバックスクリーン左に豪快な同点2ランをたたき込んで追いつき、延長戦に突入。10回には6番手高梨雄平投手が無死一、二塁のピンチを招くが、渡辺、王柏融、石井と3者連続の空振り三振に仕留めた。 12回に2死一、二塁の好機をつくるも渡辺佳が左邪飛に倒れて無得点に終わり、引き分けた。 平石洋介監督は「序盤から苦しい展開でよく追いついてくれた。勝ち越せるにこしたことはないけど、最後はよく守ってくれた」と話した。また月間4度の5時間ゲームについては「4回目? 記録でしょ?」と苦笑いだった。

◆日本ハムは9回に6番手で登板した秋吉亮投手が大ピンチを切り抜けた。 先頭の太田に二塁打を打たれ、犠打で1死三塁とされると四球、敬遠の満塁策。そこから踏ん張り、ブラッシュ、銀次を連続三振で無失点に抑えると「1人1人、抑えようという気持ちで投げました」と、ホッとした表情を見せた。

◆日本ハムドラフト4位ルーキーの万波中正外野手が、本拠地札幌ドーム公式戦で初めて打席に立った。 延長12回2死から代打で登場。8番手辛島に2球で追い込まれると、4球目低めの変化球に手を出し遊ゴロに倒れた。 「札幌ドームで打席に立てたうれしさが大きい。記憶に残るのと同時に、札幌のファンの方のあたたかさを感じた」と感慨深い様子だった。

◆痛恨の引き分けだ。日本ハムは楽天20回戦(札幌ドーム)で勝ちきることができなかった。 投手陣は四球が失点に結びつき、序盤のリードを守れなかった。打撃陣も4併殺などで再三の好機を生かせず、3回以降は無得点と攻めきれず。チームにとって今季最長5時間15分の熱闘は、約2週間ぶりの連勝と3位タイ浮上を逃す、悔しい結末に終わった。日本ハムは負けなかったが、勝つこともできなかった。試合後の栗山監督は「個人的には...監督という立場としては、勝ちきれなかったことを反省したい」と振り返った。1勝の重みが増す、シーズン終盤での引き分け。投打で思い通りに試合を運べなかった。 打線は3回以降、無得点に終わった。4点目を奪った直後の2回から3イニング連続で併殺を奪われ、勢いをそがれた。8回以降は得点圏に走者を何度も進めたが、あと1本が出ず。延長12回も先頭の大田が安打で出塁も、初回の先制2点打など3長打を放って復調気配の近藤が併殺打で万事休す。近藤が「追加点が取れる場面もあった。勝ちきりたかった」と悔しがったように、あと1点に手が届かなかった。 投手陣は悔いが残る失点が続いた。先発金子は初回先頭の茂木に与えた四球が先取点献上につながった。逆転し、3点リードとなった4回も先頭ブラッシュへの四球を起点に2点目を失った。4番手の堀も1死から茂木に与えた四球で浅村との対戦となり、同点2ランを被弾した。3四球いずれも警戒すべき打者に細心の注意を払った結果でもあるが、代償も大きく跳ね返ってしまった。 終盤の攻防で、栗山監督は次々と手を打ったが、勝利には結びつかなかった。だが、序盤のリードを追いつかれる嫌な展開でも負けなかった点を「選手たちは、ああやって何とかしようとして、粘っている。こういうふうに1日を過ごすしかないところ」と、たたえた。残り31試合。首位ソフトバンクとは8差、2位以下は5差以内にひしめく。「あれだけ負けて(9連敗)申し訳ないけど、まだ戦える。そんな幸せなことはない」。優勝も、最下位もあるサバイバルはまだ続く。この引き分けを混戦を抜け出す糧にしたい。【木下大輔】

◆楽天がプロ野球初の珍しい記録を作った。5時間15分のロングゲームで延長12回引き分けとなった。7回に浅村が同点2ラン。延長10回に高梨が無死一、二塁とするも、後続を3者連続空振り三振に抑えた。 試合時間は月間4度目の5時間超え。15日に月間3度のプロ野球記録に並んでいたが、更新した。チームは次の遠征地の千葉に向かうため、試合後20分で新千歳空港へのバスに乗車。帰省ラッシュで振り替え移動が難しいため、慌てて移動した。平石監督は「序盤から苦しい展開でよく追いついてくれた」と長時間の試合を戦った選手をたたえた。

◆日本ハム・近藤健介外野手(26)が18日、日本ハム20回戦(札幌ドーム)に「3番・左翼」で先発出場。1点を追う一回に左中間へ逆転の2点三塁打を放った。  0-1の一回無死一、二塁。相手先発右腕、石橋の初球118キロを捉え、「最初のチャンスで打ててよかったです。粘り強くつないでくれた場面だったので、何としてもランナーをかえしたいという思いで打ちました」と振り返った。

◆日本ハムの近藤が7月7日以来の3安打を放った。0-1の一回無死一、二塁で左中間へ2点三塁打を放つと、五回、延長十回には二塁打。チームは引き分けたが、復調をアピールし「(三塁打は)最初のチャンスで打てて良かった。何としてもランナーをかえしたいという思いで打った」と話した。  一時は3割2分を超えた打率も3割を切っている。栗山監督は「近ちゃんらしくなれば。打線の軸なので」と期待した。 金子(四回途中2失点) 「ボール先行で球数も多く、リズムの良い投球ができなかった。早い回で降板してブルペン陣に申し訳ない」

◆日本ハムの村田が4-4の延長十回から3回を3安打無失点と好投した。十二回2死一、二塁のピンチも粘ってしのぎ「最低限。延長に行ったからには負けなくて良かった」とほっと息をついた。  前回13日のロッテ戦でも救援で3回無失点と好投した。手薄な投手陣の中で貴重なロングリリーフとして存在感を示し「一人一人を丁寧に抑えるだけ」と頼もしかった。

◆楽天の浅村が同点の26号2ランを放った。2-4の七回2死二塁で、この回から登板した堀の外角変化球を中越えへ運んだ。7試合、34打席ぶりの安打が試合を引き分けに持ち込む貴重な特大弾となり「よく入ってくれた。(後ろに)つなぐ気持ちだけ」と振り返った。  二回までに3点をリードされる苦しい展開だっただけに大きい。復調の兆しを見せ「追い付けて良かった」と控えめに喜んだ。 平石監督(引き分けに) 「序盤は苦しい展開になったがよく追い付けた。勝ち越せるに越したことはないが、よく最後まで守ってくれた」 和田(四回に右前へ適時打) 「まずは1点と思っていた。(球に)逆らわずにいけたのが良かった」

◆今季チーム最長となる5時間15分の総力戦は延長十二回の末に引き分けた。十回に無死一、二塁の好機を作ったが、3者連続で空振り三振。栗山監督は「監督の立場として、勝ち切れなかったことをしっかり反省したい」と頭を下げた。前カードで無安打だった3番・近藤が3安打2打点と復調。指揮官は「近ちゃんらしくなれば。打線の軸なので」と期待した。

◆浅村が七回に同点の26号2ランを放った。10日のオリックス戦以来、7試合ぶりの安打となる一発を中越えに運び、「結果的に追いつけたのでホッとしています」と胸をなで下ろした。平石監督は「苦しんでいた中で、あれで同点に追いつけてよかった」。引き分けに終わった5時間15分の長時間ゲームを振り返り、「最後までよく守った」と選手をねぎらった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
62474 0.569
(↑0.004)
-
(-)
30482
(+5)
436
(+4)
151
(+2)
98
(+3)
0.252
(-)
3.530
(↓0.01)
2
(-)
西武
57521 0.523
(↓0.005)
5
(↓1)
33589
(+4)
563
(+5)
134
(-)
110
(-)
0.264
(-)
4.550
(↓0.01)
3
(-)
楽天
54534 0.505
(-)
7
(↓0.5)
32476
(+4)
470
(+4)
110
(+1)
38
(-)
0.251
(-)
3.950
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
53545 0.495
(-)
8
(↓0.5)
31458
(+4)
466
(+4)
75
(-)
43
(-)
0.253
(↑0.001
3.840
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
53563 0.486
(↓0.005)
9
(↓1)
31502
(+1)
483
(+2)
133
(-)
68
(-)
0.248
(↓0.001)
3.970
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
51565 0.477
(↑0.005)
10
(-)
31429
(+2)
491
(+1)
77
(-)
100
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.990
(↑0.03)