DeNA(☆4対3★)ヤクルト =リーグ戦17回戦(2019.07.31)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:山﨑 康晃(2勝1敗22S)
敗戦投手:近藤 一樹(3勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(24号・8回表2ラン)
【DeNA】嶺井 博希(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAがサヨナラ勝利。DeNAは1点を先制された直後の4回裏、大和の2点適時打で逆転に成功する。その後同点を許し迎えた9回には、1死満塁から宮崎が適時打を放ち試合を決めた。投げては、4番手・山崎が今季2勝目。敗れたヤクルトは、4番手・近藤が誤算だった。

◆序盤は投手戦。ヤクルト先発石川は3回まで無安打無失点。DeNA先発浜口も3回まで1安打無失点と好投する。 ヤクルトは4回に青木の三塁打、暴投で先制。DeNAは4回に大和の2点適時三塁打で逆転、5回に嶺井のソロで点差を広げた。 ヤクルトは8回に山田哲の24号2ランで同点。DeNAは9回1死満塁から宮崎の左前適時打でサヨナラ勝ちした。DeNA山崎が2勝目、ヤクルト近藤3敗目。

◆ヤクルトは今季2度目の5連敗で借金が今季最多の21になった。 2点を追う8回無死一塁から山田哲人内野手が右中間へと同点2ラン。終盤に追いついたが、9回に4番手近藤一樹投手がつかまってサヨナラ負けを喫した。 小川淳司監督は「追いついても、なかなか追い越せない。結果的にそれで負けている試合が多い」とあと一押しが出来ない状況を嘆いた。

◆ヤクルト石川雅規投手の粘投も白星には及ばなかった。立ち上がりから低めに集め、3回まで無安打無失点。 4、5回にソロなど3長打を浴びて3失点したものの、大崩れはしなかった。決め球のシンカーで緩急をつけ、6回3失点で6奪三振と安定感を示した。チームは9回にサヨナラ負けを喫し、「点を取ってもらった次の回に点を取られてしまった。6回を最少失点でいきたかった」と反省した。

◆DeNA浜口遥大投手が"苦手"の本拠地で好投した。 初回から思い切り左腕を振り、6回3安打5奪三振。4回無死三塁から暴投での1失点にとどめ、勝利に貢献した。 7月17日の広島戦で横浜スタジアムでは2年ぶり勝利。不振が続いた本拠地で2連勝はならなかったが「ストライクゾーンで勝負することができた。ストレートに強さも感じていたので、ファウルを打たすことができた」と手応えを口にした。

◆ハマの戦艦が、セ界の頂へ全速前進だ。同点で迎えた9回1死満塁。DeNA宮崎敏郎内野手(30)が、サヨナラ適時打を放った。 首位巨人が敗れたため、週末の直接対決を前にゲーム差は「3・5」と接近。前夜から始まったスターナイトの一環として、宇宙をイメージしたスペシャルユニホームに身をまとった戦士、ファン。一体となって、逆転Vへの航海に乗り込む。宮崎の波動砲は、強烈なゴロだった。3-3の9回1死満塁。打球が三遊間を抜けると、飛び出したナインから歓喜のシャワーの嵐。スポーツドリンク、氷水もあった。その数時間前。ルーティンとなっている氷風呂で、体を締めていた。「一昨年くらいから始めて。体の熱を冷ます効果がありますし。家でも氷を買ってきて、たまにやったりしますね」。球場ではお湯との交代浴も合わせ、さらには酸素カプセルで、戦いの疲労回復に努める。打席を振り返り「最高の気持ちです」。日々の氷風呂でも、劇的な勝利の熱は冷めることはなかった。 球場全体で、エネルギー補充120%だった。前夜から始まった夏の一大イベント『YOKOHAMASTAR☆NIGHT2019Supportedby横浜銀行』。ユニホームは宇宙をイメージしたスペシャル仕様で、選手が着用した同様のものがファンにも配布された。試合終了後には100機もの「ドローン」が横浜の上空を「宇宙空間ショー」として魅せた。まるで横浜スタジアムが宇宙船と化したよう。宮崎は「それが、宇宙戦艦ヤマトは見たことがないんですよね。宇宙と言えば、井納さんしか思いつかない」。ハマの宇宙人こと井納は2軍調整中だが、「本家」の波動砲がさく裂した。 1点を追う4回だった。DeNAヤマト(大和)の波動砲が、左中間を真っ二つに割った。「ここ最近の試合では得点圏で打てていなかったので、なんとか打ちたいと思って打席に向かいました」と二塁を回ったところで、さらに"全速前進"。試合前には、スターナイトの特別映像として、宇宙戦艦ヤマトの主題歌とともに、自身の映像も流れた。それに奮起したのか? 戦艦が体当たりするかのごとく、捨て身のヘッドスライディングで三塁を陥れた。 ハマの宇宙船に乗り込む戦士は、夏本番でも勢いは止まらない。これで、5カード連続の勝ち越し。首位巨人に3・5ゲーム差と、その背中は視界良好だ。さらば~地球よ~。旅立つ~船は~。横浜から、セ界の頂へ。航海は続く。【栗田尚樹】

◆セ界の「頂」へ突き進む。同点で迎えた9回1死満塁。DeNA宮崎敏郎内野手(30)が、サヨナラ適時打を放った。首位巨人が敗れたため、週末の直接対決を前にゲーム差は「3・5」に再接近。前夜から始まったスターナイトの一環として、宇宙をイメージした特別ユニホームを身にまとった選手たちが、ハマの宇宙空間を席巻した。 宮崎はナインから歓喜のシャワーを浴びせられた。スポーツドリンク、氷水。冷たい。それでも熱は冷めない。「とにかく最高の気持ちです」。試合後、シャワーを浴びても、いっこうに汗は引かなかった。 試合終盤、額に汗がにじんだ。3-3の9回1死満塁のチャンスだった。初球は143キロでストライク。「とにかくストライクが来たら振ろうと思っていたけど、最後まで悩みました」。2球目から3球続けてボール。独特な雰囲気に包まれた。ヤクルト4番手近藤の5球目は、真ん中への144キロ。好球を逃さず、強烈なゴロを放った。「何とか抜けてくれと」。必死な思いが通じた。打球は前進守備のヤクルト三遊間を抜けていった。 「夏は苦手です」と話す男には、秘策がある。一昨年くらいから、氷風呂の存在を知り、ルーティンに取り入れた。球場だけでなく、自宅でも氷を買い、氷風呂を再現した。「体の熱を冷ます効果があるし、気持ちいいですよ」。1桁台の温度となった湯船で、体を締める。お湯との交代浴も欠かさず、酸素カプセルにも入った。日頃から取り組んだ夏を戦う準備が、実を結んだ。 一時は打率1割台と低迷した17年の首位打者の活躍で、5カード連続の勝ち越しを決めた。貯金も「6」とし、後半戦以降は11勝3敗1分けと勢いは止まらない。最高気温33・8度だった横浜。この日は宇宙をイメージした特別仕様のユニホームを着用し、試合後にはドローンによる宇宙空間ショーも行った。暑さを吹き飛ばす快勝とともにファンを喜ばせた。 首位巨人に3・5ゲーム差に迫り、2日から始まる首位攻防戦で「頂」も見えてきた。ラミレス監督は「チーム一体となった勝利。よく言っていることだが、どう始めるかではなく、どう終わるか」。最大11連敗を喫したチームが、セ界の中心に戻ってくる。【栗田尚樹】

◆ヤクルト・山田哲人内野手(27)が31日、DeNA17回戦(横浜)で24号2ランを放った。  1-3で迎えた八回無死一塁。カウント2-2から三嶋の直球をとらえ、右翼席に運んだ。前日30日に続く2試合連続の本塁打に「追い込まれていたし、食らいついていった結果が最高の形になってくれた」とコメントした。

◆DeNAの嶺井が左手薬指の剥離骨折で戦列を離れた伊藤光の代わりに先発で起用されると今季1号ソロを放った。2-1の五回に石川のシンカーを捉えて左翼席に突き刺した。直前の守備ではバント処理で二塁への悪送球があっただけに「何とか打撃で取り返せて良かった」と安堵した。  今季は開幕から打撃が振るわなかったが、プロ通算14本塁打のうち4本を石川からマークしており、相性の良さを発揮。正捕手不在の穴を埋める一発で存在感を示した。

◆ヤクルトの石川は6回5安打3失点で、2点リードされて降板した。味方が1点を先制した四回、大和に2点三塁打を許して逆転され、五回には9番打者の嶺井にソロを浴びた。  勝敗は付かなかったものの、接戦で粘れずチームは5連敗。「点を取ってもらった次の回に取られた。本塁打も一発に気をつけないといけない場面。最少失点でいかないといけなかった」と反省した。 小川監督(競り負け5連敗) 「追い付く試合は何度かあるが、追い越すことができていない」 ヤクルト・田畑投手コーチ(3敗目の近藤に) 「不利なカウントの場面で弱さが出るときがある。度胸満点の勝負をしてほしい」

◆ヤクルトの山田哲は1-3の八回無死一塁で2試合連続本塁打となる24号2ランを放った。三嶋に対し、追い込まれてからファウルで粘った末に、151キロの直球を捉えると打球は右翼席へ飛び込んだ。「追い込まれたので、逆方向に粘り強く打とうと思った。いい軌道で振れているから角度が付く」と納得の一打を振り返った。  ただ、チームはサヨナラ負けで5連敗を喫した。2試合連続で空砲となり「あとはそれ(勝利)だけ」と表情はさえなかった。

◆四回に大和が逆転の2点三塁打。「最近得点圏で打てていなかったので、なんとか打ちたいと思って向かいました」と振り返った。この3連戦は「YOKOHAMA STAR☆NIGHT(スターナイト)」として開催され、今年のテーマは「宇宙への航海」。試合前にはアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌に乗って選手紹介のムービーが流れた。阪神時代にこの歌を登場曲にしていた縁もあって?の活躍だった。

◆DeNAは31日、ヤクルト17回戦(横浜)に4-3でサヨナラ勝ち。  DeNAのサヨナラ勝ちは6月29日の広島戦(○2-1、十回に宮崎の単打)に続き、今季5度目。サヨナラ勝ちをシーズン5度以上記録したのは、2017年(8度、同年最終順位は3位)以来2年ぶり。  50勝にチーム97試合目で達したのは、DeNAになった12年以降では17年の100試合を抜く最速。100試合未満で達したのは、1999年(94試合、同年最終順位は3位)以来20年ぶり。

◆先発マスクを被った嶺井が、1点リードの五回に左越えの1号ソロ。直前の守備で二塁への悪送球でピンチを作っていただけに「何とか打撃で取り返すことができてよかった」と一安心した。正捕手・伊藤光が左手薬指の剥離骨折でこの日から離脱。「いつも通り自分ができることをやろうと思った」と平常心を保った。

◆サヨナラ負けで今季2度目の5連敗を喫した。2点ビハインドの八回無死一塁で山田哲が24号2ランを放って同点としたが、九回はDeNAの勢いを4番手・近藤が止めることができなかった。借金は今季最多の21。小川監督は「追い付く試合は何度かあるが、なかなか追い越すことができない。何とか勝ち越す展開に持っていきたい」と険しい表情だった。 八回に2試合連発となる24号2ランを放ったヤクルト・山田哲 「追い込まれていたので、粘り強く打った結果。たまたま角度がついてホームランになった」

◆ハマの熱帯夜に『銀河劇場』が開幕だ!! DeNAは31日、ヤクルト17回戦(横浜)に4-3でサヨナラ勝ち。同点の九回1死満塁で、宮崎敏郎内野手(30)が左前へ今季2度目のサヨナラ打を放った。5カード連続の勝ち越しで貯金を「6」とし、DeNAになった2012年以降では最速となるチーム97試合目での50勝到達。敗れた首位・巨人に再び3.5ゲーム差に詰め寄った。  熱く燃え上がったハマスタの真ん中で、歓喜のシャワーが飛び交った。輪の中心には宮崎。3-3の同点で迎えた九回1死満塁で、ヤクルト4番手・近藤の直球を捉え、左前に転がした。  「最高の気持ちです! 前の打者がつなげてくれて、回してくれたチャンス。何とかして自分が決めてやろうと思って、打席に入りました」  普段は寡黙な男も、思わず声が上ずった。  後半戦開幕の15日の広島戦からこれで5カード連続の勝ち越しが決定。一時は最大で借金「11」を抱えていたが、一転、貯金を今季最多の「6」まで増やし、チーム97試合目で50勝に到達。100試合未満での到達は、1999年(94試合、同年最終順位は3位)以来、何と20年ぶりだ。  「チームの雰囲気もいいし、点数を取られても、まだまだいけるという空気がある」と宮崎。自身も春先の打撃不振から右肩上がりに調子を上げ、チームの快進撃の原動力となっている。  「暑さは苦手」といいながら活躍する宮崎の夏バテ知らずのパワーの陰には、徹底した体のケアがある。その容貌から『ハマのプーさん』と親しまれるが、ハチミツ好きの本家とは違って、甘い物より焼き肉が好き。夏場は食欲が落ちるが、「無理やり多めにとるようにしている」とスタミナ補給には余念がない。  さらなる秘密兵器は『氷結風呂』だ。「体にこもっている熱が逃げるように」と、試合前にはクラブハウスの温浴とアイスバスの交代浴で、血行促進。コンビニで氷を大量購入して自宅でもアイスバスを作り、疲労回復に努める。  快進撃中の熱いチームも、この日は"氷結"するような出来事があった。試合前に伊藤光の左薬指剥離(はくり)骨折が判明。正捕手が戦列離脱する事態にも、一致団結して勝利を奪った。  ラミレス監督の"直感"采配もことごとく的中。「きのうはそんなフィーリングがしなかったが、きょうはそんな気がしたから」と、2番で起用した宮崎が3安打。同点の九回からは「ヤスが抑えればサヨナラの流れが来るかなというフィーリングを感じていた」と守護神・山崎を投入し、劇的な勝利をつかんだ。  7月27日以来、再び3・5ゲーム差まで詰め寄った首位・巨人とは、2日から直接対決3連戦(横浜)が待つ。「8月が一番大事な月になると思う。気を引き締めて頑張ります」と宮崎。夜空に輝く星を頂き、最高に熱い勝負の8月がやってくる。 (佐藤春佳) ★ラミレス監督の勝負手アラカルト  ◆打順の慣例を無視 「9番・投手」が慣例の中、2017年からあえて投手を8番で起用。2番には犠打など小技が使える打者が一般的だが、バントをしない「攻撃型2番」として起用する。  ◆主砲・筒香の打順 17年に前年本塁打、打点の2冠に輝いた4番打者を途中から3番に据え「米国ではベストな打者を3番に使うこともある」とメジャーを引き合いに。今季は後半戦から2番で起用する"妙手"も。  ◆先発投手の救援起用 17年のCSファイナルステージ第4戦では今永を七回から、同第5戦では浜口を四回から登板させた。ともに2回無失点の好救援を見せ、広島を破りCSを突破した。日本シリーズでも第3戦で井納を八回に登板させて1回無失点。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
53401 0.570
(↓0.006)
-
(-)
49456
(+2)
377
(+3)
122
(+1)
57
(+1)
0.268
(-)
3.740
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
50443 0.532
(↑0.005)
3.5
(↑1)
46406
(+4)
380
(+3)
110
(+1)
28
(-)
0.249
(↑0.001
3.570
(↑0.01)
3
(-)
広島
49463 0.516
(↑0.005)
5
(↑1)
45398
(+3)
395
(+2)
98
(+2)
56
(-)
0.249
(↓0.001)
3.480
(↑0.02)
4
(-)
阪神
44485 0.478
(↓0.006)
8.5
(-)
46357
(+2)
400
(+3)
65
(-)
66
(+2)
0.250
(-)
3.490
(↑0.01)
5
(-)
中日
43520 0.453
(↑0.006)
11
(↑1)
48361
(+3)
377
(+2)
55
(-)
51
(-)
0.261
(-)
3.890
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
37582 0.389
(↓0.005)
17
(-)
46423
(+3)
499
(+4)
103
(+1)
38
(-)
0.238
(↓0.001)
4.720
(-)