DeNA(☆3対2★)中日 =リーグ戦11回戦(2019.07.19)・横浜スタジアム=
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中日
0000000202700
DeNA
30000000X3811
勝利投手:平良 拳太郎(2勝2敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(1勝1敗18S))
敗戦投手:柳 裕也(9勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(21号・1回裏3ラン)

  DAZN
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◆DeNAは1回裏、ロペスの3ランが飛び出し幸先良く先制する。投げては、先発・平良が6回無失点8奪三振の好投。その後は4投手の継投で逃げ切り、平良は今季2勝目を挙げた。敗れた中日は、打線が8回に1点差まで迫るもあと1本が出ず、連勝が8でストップした。

◆DeNAは1回1死一、二塁からロペスの左翼席への21号3ランで先制。先発は平良。中日先発は10勝目を狙う柳。 DeNAは先発平良が6回を3安打無失点に抑え、7回からエスコバーに継投。3点をリードし、終盤に入った。 DeNAが辛勝。終盤に2点を追い上げられたが、1点のリードを守りきった。平良が2勝目、山崎は18セーブ目。中日の連勝は8で止まった、柳3敗目。

◆DeNAホセ・ロペス内野手が先制の21号3ランを放った。1回1死一、二塁。中日柳のカットボールを捉え、左翼席へ滞空時間の長いアーチを描いた。 「最低でも1点をという気持ち。昨日は少し力みがあった」と無安打に終わった前日18日を払拭(ふっしょく)する決勝打を決めた。ラミレス監督も「リーグでもベストなピッチャーからよく打った」と評価した。

◆横浜スタジアムが、まるでエイサー祭りの会場と化した。試合後に大音量で流れる伊禮(いれい)俊一の「ハイサイ! 沖縄ぬちゅらかーぎー」。今にも指笛が聞こえてきそうな雰囲気の中、沖縄出身のDeNA平良拳太郎投手が自身の登場曲に乗って、お立ち台に上がった。 恥ずかしがり屋の24歳。軽いあいさつの意味である「ハイサイ」とは、もちろん言わず「(伊藤)光さんのリードにしっかり投げることができた。右、左両サイドに投げ分けられた。これからも頑張ります」と真面目に答えた。 中日打線を「めんそーれ」と言わんばかりに翻弄(ほんろう)した。右打者には外角へスライダーを中心に集め、左打者には大きく沈むシンカーも有効だった。二塁を許したのは初回だけ。散発3安打無失点で今季2勝目を挙げ、竜の連勝を8で止めた。 球宴休みを使い、地元に帰省した。北山高時代の野球部の仲間、後輩らとバーベキューで盛り上がった。1泊2日と限られた時間だったが、「すごくいい時間。英気を養えて。泡盛も少し飲みました。これからも頑張って、地元に恩返しをしたい」。島人(しまんちゅ)の星を目指し、たくさんの白星を積み上げていく。【栗田尚樹】

◆中日の連勝が8で止まった。連勝のスターターとなった柳裕也投手(25)が9連勝へのタスキを受けたが1球に泣いた。初回1死から筒香に右中間への二塁打を許すと、続くソトにストレートの四球。ロペスにはカウント2-1からのカットボールを左翼スタンドへ運ばれた。 「DeNA、横浜(スタジアム)でやる中で一番やってはいけない点の取られ方をした。チームのリズムを作れなかった」。連勝を止め、自身初の2ケタ勝利も逃した柳は悔しさを隠さなかった。それでも「初回は制球が悪く苦しかったが、ズルズルいくわけにはいかなかった。意地で投げた」と、2回以降は5安打無失点の粘投。7回8安打3失点で、18日まで3連投していた福、岡田のリリーフ陣を休ませた。 打線も粘った。8回先頭の代打井領から平田、大島の3連打などで2点を奪い1点差。結局連勝はストップしたが与田監督は手応えを強調した。「打線はしぶとさが出た。いい内容を見せた選手もいた。(柳は)打たれることもある。でも粘り強い投球をした。1人でも多く投げる先発投手として、よく投げてくれた。全て悪いわけじゃない。切り替えて戦うしかない」と再スタートを見据えた。【伊東大介】

◆DeNAのロペスが一回、21号3ランを放った。1死一、二塁の好機で柳が投じた低めのカットボールを運び「しっかりスピンをかけて捉えることができた」と高く打ち上げて左翼席まで届かせた打球を自賛した。  後半に入って4番に座るロペスは「本当はもう少し援護してあげたかった」と二回以降に追加点を挙げられなかったことが心残りのよう。それでもラミレス監督は「一回にあの3点があったから平良は自信を持って投げられた」と主砲を持ち上げた。

◆中日の大島が好調を維持している。3点を追う八回無死一、二塁から右前適時打を放ち、貴重な得点を挙げた。この回から登板したパットンの高めに浮いた直球を捉え「後ろにつなぐ気持ちで打席に入った。点が入ってくれたので良かった」と語った。  2安打1打点で8日の広島戦から8試合連続安打。打率も3割1分4厘となり、けがで離脱したチームメートの高橋に次ぐリーグ2位につけている。

◆DeNAの三嶋一輝投手が好救援し、今季初のお立ち台に立った。  八回に1点差まで詰め寄られ、なおも2死一、三塁というところでパットンからマウンドを引き継ぐと、躍動感あふれる投球で京田を一ゴロにしとめ、ピンチをしのぎ、勝利に貢献するとお立ち台にあがった。  「ああいう場面でパットンをカバーできてよかったです。腹をくくって、(伊藤)光さんのミットをめがけて思い切り腕を振りました」と笑顔をみせた。さらに「きょうは木塚コーチの誕生日だったので、勝ててよかったです」と日頃からお世話になっているブルペン担当コーチへメッセージを送り、スタンドをわかせた。  この瞬間、実は木塚コーチは試合後のミーティング中で聞けなかったそうだが、終わってから三嶋の祝福を伝えきいたという。「言ってくれたそうで、ありがたいですね。プレゼント? いやいや勝つことが何よりですよ。きょうはみんながカバーしあって、よく投げてくれました」と教え子たちの魂の継投に感謝していた。

◆連勝が8で止まり、2009年以来の9連勝を逃した。後半戦初登板だった柳は一回、ロペスに浴びた3ランが響き、自身の連勝も6でストップ。「チームのリズムをつくることができなかった。立ち上がりに制球が乱れた」と反省し、「一番やってはいけない点の取られ方」と悔やんだ。二回以降は低めに集めて立ち直ったが、DeNA戦の初勝利はならなかった。 連勝が8で止まった中日・与田監督 「全てが悪いわけではない。切り替えて戦うしかない」

◆好救援の三嶋が今季初めてお立ち台に上がった。八回に1点差と迫られ、なお2死一、三塁で救援。京田を一ゴロに仕留めてリードを守り、「(ピンチを招いた)パットンをカバーできた。(ブルペン担当の)木塚投手コーチの(42歳の)誕生日なので勝ててよかったです!」とメッセージを送った。これには木塚コーチも「勝ったことが何よりのプレゼント」とうれしそうだった。

◆DeNAは19日、中日11回戦(横浜)に3-2で逃げ切り、再び単独2位に浮上した。5試合連続で「2番・左翼」で出場した筒香嘉智外野手(27)が一回に右中間フェンス直撃の二塁打で出塁すると、4番のホセ・ロペス内野手(35)の21号先制3ランにつなげた。2番として23打席で13出塁、打率・474と好調の主砲がチームをけん引する。  DeNAの強力な得点パターンだ。「2番・筒香」から生まれた先制劇。一回1死。筒香は横浜高の後輩、柳から右中間フェンス直撃の二塁打を放つと、ソトの四球を挟んで4番・ロペスの21号3ランにつなげた。  「初球からというよりは、打てる球をいこうと思っていました。柳はカーブがいいのは分かっていますが、打てる球だったということです」  強打者の筒香を2番に置く。これは首位を走る巨人を追撃するための秘策だ。ラミレス監督は後半戦が始まる前日の14日、得点圏打率が2割台と上がらない一方、4割を超える出塁率を生かすために、筒香を2番に据えるプランを明かした。  前半戦の出場78試合で4番を務めた主砲にとって「野球人生で初めて」の2番。前半戦の終盤から打撃の状態が上向きだったこともあり、後半戦の5試合は打率・474(19打数9安打)。23打席で13度出塁し、チームの22得点中、20点に絡む活躍で、後半戦の勝ち越し(3勝2敗)に貢献している。  「2番に入ったからというわけではなく、球宴前からいい状態が続いています。状態がいいなと感じ始めたのは、神宮での2試合目(9日)くらいからです。しっかりボール球と分かって見送ることができている」  この日は後半戦で初の先制点を呼び込み、五回に右前打して2安打。凡退したが、八回の遊直も痛烈な打球だった。チームは前日18日の敗戦で2位で並ばれた中日の連勝を8で止め、単独2位に再浮上した。  「今の筒香は打席内の集中力がすごい。ストライクが来たら、必ず打ってやるというのが伝わる。彼はキープレーヤーです」とラミレス監督。さらに「状態が上がれば2番から宮崎、ソト、筒香も考える」と、勝負どころでの4番復帰も示唆した。  定位置の4番で暴れる姿を見たいという声が聞こえてきそうな筒香の好調ぶり。主砲のバットとともに、ベイスターズが白星を量産する。 (湯浅大)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
50331 0.602
(↓0.008)
-
(-)
59412
(+6)
329
(+7)
115
(+2)
51
(-)
0.265
(↑0.001)
3.620
(↓0.05)
2
(-)
DeNA
42432 0.494
(↑0.006)
9
(↑1)
56356
(+3)
353
(+2)
105
(+1)
27
(+1)
0.247
(-)
3.690
(↑0.02)
3
(1↓)
中日
41440 0.482
(↓0.006)
10
(-)
58328
(+2)
324
(+3)
49
(-)
44
(+1)
0.262
(↓0.001)
3.700
(-)
4
(1↑)
広島
40453 0.471
(↑0.007)
11
(↑1)
55338
(+7)
363
(+6)
77
(+2)
51
(-)
0.243
(-)
3.560
(↓0.03)
5
(1↓)
阪神
39444 0.470
(-)
11
(↑0.5)
56321
(-)
351
(-)
57
(-)
62
(-)
0.247
(-)
3.440
(-)
6
(-)
ヤクルト
35502 0.412
(-)
16
(↑0.5)
56380
(-)
442
(-)
94
(-)
35
(-)
0.241
(-)
4.610
(-)