ソフトバンク(☆3対2★)西武 =リーグ戦13回戦(2019.07.09)・福岡ヤフオクドーム=
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西武
1000100002810
ソフトバンク
30000000X3301
勝利投手:高橋 礼(8勝2敗0S)
(セーブ:甲斐野 央(1勝1敗7S))
敗戦投手:十亀 剣(3勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】福田 秀平(8号・1回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは先制を許した直後の1回裏、福田の2ランと上林の適時打で3点を挙げ、逆転に成功する。投げては、先発・高橋礼が5回2失点。その後は4投手の継投でリードを守り、高橋礼は今季8勝目を挙げた。敗れた西武は、打線が相手を上回る8安打を放つも、つながりを欠いた。

◆1回表に1点を先制されたソフトバンクは、その裏にあっさり逆転に成功した。2番福田の8号2ランなど3点を挙げた。 西武はようやく5回に反撃。1死から鈴木、秋山、源田の3連打で1点を返した。ソフトバンクは6回から2番手高橋純が登板。 ソフトバンクが1点差を守り切り、カード連勝を飾った。先発高橋礼は8勝目をマーク。西武は勝率5割となった。十亀が4敗目。

◆西武が天敵の高橋礼に4敗目を喫した。初回に幸先よく1点を奪うも攻略しきれず、結局1点に泣いた。 3連敗で貯金は消滅し4位に後退。 辻監督は「いい形をつくってもなかなか得点できなかった。昨日も今日も1点差。この1点差がチームの差。この1点が上にいくか、いかないかの大きな違い。たかが1点じゃない」と重く受け止めた。

◆西武4番山川穂高内野手は無安打にも前向きだった。高橋礼に3打席無安打に終わり「(下手投げで)球が速いから詰まってしまう。彼に関しては難しい」と今季10打数1安打。 しかし前日に28打席ぶり安打となる28号本塁打を打っており「フォームは固まった。立ち方、見え方はいい。引きずることはない。今日は今日。明日はまた違う投手と勝負」と切り替えた。

◆ソフトバンクの高橋礼投手が8勝目を手にした。 初回、いきなり1点を先制されたが、直後に福田の8号2ランなどで逆転。2回以降は走者を出しながらも5回91球、2失点で粘った。「今日はコースにしっかり投げられた」。 1発のある山川、森、中村に対しては、中村の単打1本だけに抑え「山川さんはストライクゾーンを広く使わないと抑えられない。うまくできた」と納得顔だった。

◆ソフトバンクの新守護神甲斐野央投手(22)が、9回を抑え7セーブ目を挙げチームを連勝に導いた。「絶対やり返そうと思っていた」。前日8日は東京ドームで1点リードの9回2死、あと1球から森に逆転2ランを許していた。 この日も1点差で9回のマウンドへ。先頭を二塁内野安打で出したが、続く鈴木が送ろうとバントした打球を捕手甲斐がつかむと「甲斐キャノン」で二塁へ送球。捕-遊-一と渡り、併殺を奪った。あわててかがんで避けた甲斐野は「甲斐さんのえげつない送球だった。僕、ほんと殺されるんじゃないかっていうくらい」とキャノンの威力に改めて驚いた。 カイカイバッテリーは、セーブ失敗し9回途中で降板した6月18日ヤクルト戦以来9戦ぶり。甲斐も競った終盤は高谷にほとんどマスクをゆずっていた。工藤監督は「今日はリードを見ていても緩急を使って相手に的を絞らせなかった。代えるというのは全然考えていなかった」と甲斐のリードをほめた。 1点差のしびれる試合、6回は高橋純、8回は加治屋が走者を背負いながらも無失点で切り抜けた。この日、開幕から勝ちパターンで投げ続けていたモイネロが右膝を痛め出場選手登録を抹消された。本来の守護神森に続く離脱。武田も再調整で抹消した。厳しい状況の中、経験のない若手投手、正捕手の甲斐がともに成長している。甲斐は「やるべきことをやるだけ。足りない部分も多いが頑張っていきたい」と話す。2位日本ハムには7ゲーム差。若手が成長しながら確実に首位ロードを突き進んでいる。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク福田秀平外野手が初回に逆転の8号2ランを放った。「つなぐことを考えたが結果的に本塁打になってよかった」。プロ13年目で自己最多の8本を記録した。 「レギュラーではないので、1日1日を大事にするだけ」。4月中旬に痛めた左脇腹はまだ万全ではない。「ずっと怖さは残ると聞いた。しっかりつきあっていきたい」。はり治療や電気治療でケアし、チームを支える。

◆まだ梅雨も明けていないというのに、ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームは「秋の気配」が漂い始めた。9連勝がストップしてもチームの「勢い」は止まらない。昨年リーグ王者の西武に東京、そして福岡で連勝。あっさり今カード勝ち越しを決めた。前日(8日)、東京ドームで5時間21分の激闘を制し、本拠地に戻っても3安打で豪打ライオンズに完勝するあたり、球宴明けの後半戦は「独走」の2文字が鮮明になってきそうだ。 6回以降は「守勢」だった。1点差を高橋純、嘉弥真、加治屋、そして新ストッパーの新人甲斐野が西武打線を0点に封じきった。リーグトップの115本塁打が示すように強力打線のイメージが強いホークスだが、投手陣の踏ん張りが首位堅持の屋台骨である。試合前、西武の打撃練習を見つめていた森ヘッドコーチは自らを戒めるように言った。「独走? 後半戦はそう簡単にいきませんよ」。気の緩みは最大の敵とばかりに、浮かれた様子は見せることはなかった。 ソフトバンク本社が得意とする「AI(人工知能)」ではなかろうが、試合を重ねるたびに学習能力が上がってくるようで、故障禍に見舞われながらも、カバーしている選手たちの「能力」がグングン成長しているように感じる。この日の勝利で工藤監督の通算勝利が397勝となった。400勝の大台までマジック「3」。連勝を重ねれば、球宴明けの16日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)で記念星を手にすることができる。監督5年目にしてもう400勝...。「強さ」がさらなる「強さ」を呼び込んでいる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクの福田が1点を先制された直後の一回に8号2ランを放った。甘く入った変化球を右中間にせり出すホームランテラス席へ運び「外野の頭は越えるとは思ったが、入ると思わなかった」と笑顔で味方とハイタッチした。  昨季の自己最多だった7本塁打を早くも更新した。左脇腹の違和感で5日から先発を外れたが、先発に復帰した8日は延長十二回に中前打を放つなどサヨナラ勝ちに貢献。交流戦で6本塁打を量産した左打者がパ・リーグ同士の戦いが再開してからの初本塁打をマークし、復調をさらに印象付けた。

◆西武は3連敗で貯金がなくなり、4位に転落した。苦手の高橋礼から五回までに7安打を放ったが、四回1死一、三塁で栗山が二ゴロ併殺打に倒れるなど2点止まり。2-3の九回は無死一塁で鈴木のバントが併殺打となり、好機を逸した。辻監督は「そういうところをちゃんとやらないと。野球の怖さだね」と指摘した。  延長十二回でサヨナラ負けした8日に続き、2試合続けて首位ソフトバンクに1点差で競り負けた。辻監督は「その1点がチームの差。上に行くか行かないかの差」と突き放した。

◆西武の十亀は立ち上がりの3失点に泣いた。1-0の一回、先頭の牧原を一塁手の山川の悪送球で出塁させ、続く福田に変化球を捉えられて2ラン。さらに2四球と上林の適時打でもう1点を失った。その後は立ち直って七回までゼロを並べたが「立ち上がりでああいう形にして自分で自分の首を絞めた」と反省した。  自身4連敗で3勝4敗と黒星が先行して前半戦を終了。「後半戦で脱却できるようにしっかり修正していきたい」と反撃を期した。

◆3連敗で貯金がなくなり、4位に転落。先発の十亀が7回3失点で4敗目を喫した。一回先頭の牧原を味方の失策で出塁を許すと、続く福田に逆転2ランを浴び「打ち取ったと思ったけれど、うまく運ばれてしまった。自分で首を絞めてしまった」とガックリ。それでも後半戦に向けて「試合自体は、そこそこつくれている。しっかり調整したい」と前向きだった。

◆3-2の九回、前日(8日)に逆転2ランを浴びたD1位・甲斐野(東洋大)が登板し、無失点で締めくくった。先発の高橋礼が5回2失点で試合をつくり、六回から1イニングずつの継投。7セーブ目を挙げたルーキーは「絶対やり返すという気持ちだった。抑えられてひとまず良かった」。2試合続けて打ち込まれていた中継ぎ陣は、全員が2連投以上でも好投。2位・日本ハムとのゲーム差を7に広げた。 5回2失点で8勝目のソフトバンク・高橋礼 「リズムが悪くて球数(91)も多くなった」 西武に4戦4勝の高橋礼についてソフトバンク・工藤監督 「内角に突っ込んでいける。そこで振らせられるのが一番いいところ」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48314 0.608
(↑0.005)
-
(-)
60356
(+3)
311
(+2)
115
(+1)
73
(+1)
0.255
(↓0.002)
3.400
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
41384 0.519
(↓0.007)
7
(↓1)
60354
(+1)
342
(+6)
58
(+1)
35
(-)
0.258
(↓0.001)
3.830
(↓0.03)
3
(1↑)
楽天
40392 0.506
(↑0.006)
8
(-)
62361
(+6)
351
(+1)
85
(+2)
27
(-)
0.249
(-)
4.170
(↑0.04)
4
(1↓)
西武
40401 0.500
(↓0.006)
8.5
(↓1)
62416
(+2)
401
(+3)
90
(-)
86
(-)
0.258
(↓0.001)
4.380
(↑0.03)
5
(-)
ロッテ
38402 0.487
(↑0.006)
9.5
(-)
63363
(+6)
351
(+1)
99
(+1)
52
(+1)
0.246
(-)
3.960
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
35425 0.455
(↓0.006)
12
(↓1)
61286
(+1)
353
(+6)
55
(+1)
72
(+1)
0.233
(↓0.001)
3.850
(↓0.04)