巨人(☆5対3★)中日 =リーグ戦14回戦(2019.07.04)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
0000102003600
巨人
04000100X5602
勝利投手:今村 信貴(2勝1敗0S)
(セーブ:中川 皓太(3勝1敗11S))
敗戦投手:ロメロ(5勝6敗0S)

本塁打
【巨人】坂本 勇人(24号・2回裏満塁),小林 誠司(2号・6回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 中日戦チケット予約
◆巨人が5連勝。巨人は2回裏、坂本勇のグランドスラムで先制に成功する。その後4-1で迎えた6回には、小林にソロが飛び出しリードを広げた。投げては、先発・今村が7回途中3失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、終盤に追い上げを見せるも、序盤の失点が響いた。

◆巨人は2回に坂本勇の24号満塁本塁打で4点を先制した。先発今村は3回まで1安打無失点。中日ロメロは3安打4失点。 中日は5回に平田の犠飛で1点を返した。巨人は6回、小林の2号ソロで再び4点差に広げた。先発今村は6回まで3安打1失点。 巨人が継投で逃げ切り同一カード3連勝。リーグ戦再開からの連勝を5に伸ばし、貯金を今季最多の13とした。中日は借金9。巨人今村が2勝目、中川は11セーブ目。中日ロメロは6敗目。

◆巨人坂本勇人が13年4月19日広島戦以来、6本目の満塁本塁打。 巨人選手の満塁弾は王の15本が最多で、6本は川上、松井らに並び6位タイ。坂本勇は今季24号となったが、球場別の内訳は東京ドームが37試合で15本、他球場が37試合で9本。東京ドームで15本以上は10年に阿部、坂本勇、ラミレスが23本、小笠原が20本打って以来で、統一球を採用した11年以降では13年阿部の14本を抜いて最多。 ▼巨人が14年以来、34度目の前半戦首位を決めた。原監督の首位ターンは02、09、10、12~14年に次いで7度目になる。前半戦首位だった過去33度のうち28度優勝しており、V確率は85%。V逸の5度は2位と3ゲーム差以下のシーズンで、3・5ゲーム差以上つけた23度はすべて優勝。今年は何ゲーム差をつけて前半戦を終了するか。

◆巨人は今季3度目の同一カード3連勝で、リーグ戦再開から5連勝。貯金を今季最多の13に伸ばした。 原辰徳監督(60)は、内角高めの155キロを左翼席に運んだ、坂本勇の24号満塁本塁打を高く評価した。 2回2死満塁からの先制弾に「このところああいう場面でなかなか点数が入ってなかったが、見事にね、インサイドに1球きたボールを仕留めたのは価値がありますね」と言った。 外角中心の攻めから、最後にきた内角球。「全部外、外、外で。それで2-2。勝負に最後きた、その1球を仕留めるというのは、元打者としても素晴らしいと思いますね」 6回には小林の2号ソロで追加点。 「あの、もう200本ぐらい打っているような感じのね、打ったあとのしぐさでしたけど。あれはちょっと余計だった(笑い)。しかし見事なホームランでした」 今村には今季2勝目がついた。 「6回を投げ切ったところで、もうひとつ欲をかいてしまって、もう1イニングいってくれと。いかせたんですけど。大竹がね、そこを助けてくれたという点では非常に良かったですね」と言った。今村のあとを受けた大竹、田口、中川でリードを守った。 「きちっとした役割というのは皓太(中川)ぐらいだと思うんですけど、そういう中でしっかり準備してくれているブルペンに対しては、非常に感謝と敬意を持ってます」 5連勝で、5日からはDeNA戦が始まる。 「なかなか3連勝というのは、なかなか同一カードでないので、そういう点では良かったと思います」

◆巨人小林誠司捕手が"貫禄"の2号ソロで貴重な追加点を生み出した。 3点リードの6回、中日三ツ間の外角スライダーを左翼席上段まで運んだ。4月19日阪神戦以来、約2カ月半ぶりの1発に「感触はよかったです」と喜んだ。原監督は打った瞬間ゆっくりと歩き出した小林に「もう200本ぐらい打っているような感じのしぐさはちょっと余計だったね」と笑いながら「しかし見事なホームラン」と称賛した。

◆巨人は3投手の好救援で終盤を締めた。7回無死三塁から大竹寛投手が2番手で登板。1点は失ったが後続を断ち2ホールド目。 今季初のお立ち台で「毎日必死にやっている。明日も頑張ります」と汗をぬぐった。8回は田口、9回は中川が締め11セーブ目。宮本投手総合コーチは「頼もしくなってるね。連勝することで自信をつけてくれて、1ランク上のところで戦えている」と評価した。

◆巨人坂本勇人内野手(30)がレジェンドに肩を並べる通算6本目の満塁本塁打で、5年ぶりの前半戦首位ターンを決めた。 2回2死満塁から内角高めの155キロを左翼席に運び、リーグ最速で今季チーム100号に到達した。満塁弾6本は松井秀喜、川上哲治に並ぶ巨人歴代6位タイ。今季3度目の同一カード3連勝を飾り、5連勝で貯金を今季最多の13に伸ばした。両手でにぎりしめたツートンカラーのバットをブン回した。2回2死満塁。坂本勇が中日ロメロの155キロ内角高めの直球を捉えた。「自分のスイングをすることだけを考えて打席に入った。あまりインサイドは意識していなかった」と決勝の24号先制満塁弾。全て150キロ超の直球勝負を挑んできた相手バッテリーに対し、カウント2-2からの5球目をこん身の一打で左翼席へ放り込んだ。 代名詞のグランドスラムに左袖の「C」マークが誇らしく揺れた。6年ぶりの満塁弾は通算6本目。「もともとホームランバッターじゃない。でも、素直にうれしい。チームにいい流れをもってこられた」。08年4月のプロ1号もセ・リーグ最年少となるド派手なグランドスラムで決めたが、15年の主将就任以来初の満塁弾も価値が高い。 優勝するために打ち、優勝するために勝つ。一挙手一投足の全てをささげ、頂点を見据える。5月12日ヤクルト戦で開幕から連続試合出塁のリーグ記録を塗り替えた。だが、チームは敗戦し「もう、その話はいいでしょ」とぶっきらぼうに帰途に就いた。大上段から発言してチームを引っ張るタイプではない。だから、シーズンオフに投手会や外野手会にも顔を出して、気取らないスタイルで団結を図ってきた。 一丸の戦いの先頭に立ち、交流戦明けからの5戦で3本塁打8打点の大暴れで5連勝。5年ぶりの首位ターンを確定させた。力負けしない強靱(きょうじん)なスイングは「軸足でなかなか打てていなかったので、重心を少し低くした」と下半身主導で全身の力をバットに込めた。2位広島とゲーム差を6に広げ独走状態を固めてきた。チームの力を束ねる坂本勇を主将に、巨人が頂点まで突き進む。【為田聡史】

◆巨人今村信貴投手(25)が4月28日DeNA戦以来、約2カ月ぶりとなる2勝目を挙げた。4回までに4四死球を与えたが、80キロ台のスローカーブを交えながら無失点で試合を作った。 5回に中日平田の犠飛で1点を与えたが、6回までちょうど100球で投げ終え、5戦連続のクオリティースタート(6回自責3以内)を達成した。 4点リードの7回も続投。だが先頭福田を歩かせると、続く阿部に右翼線へ適時二塁打を打たれたところで交代を告げられた。「絶対に抑えようと思ったんですけど、フォアボールから打たれてしまい、悔しかったです。次は7回投げきれるようにもっと練習しないといけないと思いました」と唇をかんだ。 それでも久々の白星に「何で勝てないんだろうと思うときもありましたけど、本当にこうやって勝てたことは次につながると思いましたし、また勝ちたいなと思いました」とかみしめた。

◆巨人今村信貴投手が7回途中3失点で4月28日DeNA戦以来、約2カ月ぶりの2勝目を挙げた。 5四死球を与えたが、80キロ台のスローカーブを交えながら要所をしのいだ。5戦連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を達成。それでも7回先頭から崩れての途中降板に「悔しかったです。次は任せられた回を投げきれるようにしたい」と反省が口をついた。

◆中日の自力Vが消滅した。昨年より8試合早く、75試合目での消滅だった。 先発ロメロが大乱調だった。4回7四球。ピンチを広げ、2回は坂本の今季3本目となる満塁弾を被弾した。「ブルペンでは調子は良かったが、試合ではバラついてしまった。いつも打たれている選手に打たれて悔しい」。今季東京ドームではトータル6被弾13失点で防御率7・80。3戦3敗で左腕の鬼門になった。 5連勝で乗り込んだ東京ドームで3連敗。チームの巨人戦も4勝10敗で、特に敵地では2勝7敗と大きく負け越し、与田監督の表情も硬かった。「この3連敗でガックリしないように、みんなで盛り上げていくしかない。ドーム、巨人打線に必要以上に過剰になった。精神的なもので、いかになくしていくか」。 誤算続きの自力V消滅だ。与田監督1年目は、故障者に悩まされ続けている。昨季4勝の藤嶋がキャンプ前に血行障害を発症。キャンプではベテラン松坂が右肩炎症でリタイアした。初の開幕投手を務めた笠原も序盤に不整脈で離脱。打線けん引の平田も左ふくらはぎ肉離れで約1カ月戦列を離れた。そしてこの日はセットアッパー左腕のロドリゲスも臀部(でんぶ)の違和感で離脱危機に陥った。 5日からは名古屋に戻って前半戦残りの6連戦で出直しを期す。「まだシーズン終わっていない。(自力V消滅を)いちいち考えても意味がない。常に最後まで全力で戦う。そして順位をしっかり見極める。そのつもりで戦う」。指揮官は残り68試合での巻き返しへ力を込めた。【伊東大介】

◆巨人原辰徳監督(坂本勇の満塁弾に) 「全部外、外、外で。2-2から勝負に最後きた1球を仕留めるというのは、元打者としても素晴らしいと思いますね。(自身の8本に迫り)それは時間の問題でございます。できれば明日あたりで」

◆中日は自力Vが消滅。昨年より8試合早く、75試合目での消滅だった。与田剛監督のコメント。 「この3連敗でガックリしないように、みんなで盛り上げていくしかない。ドーム、巨人打線に必要以上に過剰になった。精神的なもので、いかになくしていくか」 5日からは名古屋に戻って前半戦残りの6連戦で出直しを期す。 「まだシーズン終わっていない。(自力V消滅を)いちいち考えても意味がない。常に最後まで全力で戦う。そして順位をしっかり見極める。そのつもりで戦う」

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が4日、中日戦(東京ドーム)で先制の24号満塁本塁打を放った。  0-0の二回2死満塁で迎えた第2打席。制球に苦しむロメロがカウント2-2から投じた高めの155キロの直球を豪快に振り抜き、左翼席中段付近へほうり込んだ。  2試合ぶりの一発でセ・リーグ本塁打ランキングでトップのDeNA・ソトに並ぶ24号。打点も同2位の「56」とした。主将の満塁アーチは、2013年4月19日の広島戦(マツダ)以来6年ぶりだった。

◆巨人の今村は4月28日以来の2勝目を手にした。七回途中まで3失点で長いトンネルを抜け「正直、何で勝てないんだろうとずっと思っていた。また勝ちたい」と意欲を示した。  六回までは球速140キロ台の直球に球速80キロ台のスローカーブも交え、1失点で食い止めた。七回は阿部に適時二塁打を許したところで降板。悔いは残したが周囲の助けに感謝し「次は七回を投げ切れるように頑張りたい」と発奮した。 小林(六回に2号ソロ) 「感触はかなり良かった。明日も打てるように頑張りたい」 田口(連投。八回に登板し、三者凡退に抑える) 「いつでも行けるように気持ちの面と肩をしっかり準備してマウンドに上がれたと思う」

◆中日は5位に終わった昨季より早く自力優勝の可能性が消えた。主将を任される高橋は「そうなってしまったものは仕方がない。次の試合で勝てるように頑張るだけ」と話し、一回1死満塁の先制機で三ゴロ併殺に倒れたことを悔やんだ。  セットアッパーのロドリゲスも試合前の練習中に臀部の張りを訴え、病院へ向かった。出場選手登録を抹消される可能性もあり、巻き返しを図るチームには痛い離脱となりそうだ。阿波野投手コーチは「いろいろ考えていきたい」と言葉少なだった。 中日・阿波野投手コーチ(4回で降板のロメロに) 「いらいらしていた。足の速い走者を出し、コントロールできなくなっていた」 中日・阿部(4打数3安打。適時二塁打も) 「つなげる気持ちでいった」

◆先発の今村は七回途中まで4安打3失点で、4月28日のDeNA戦以来、2カ月ぶりの2勝目(1敗)を挙げた。7試合ぶりの白星に「何で勝てないんだろうと思ったこともあった。また勝ちたいと思った」と安堵の表情を見せた。5試合連続のクオリティスタート(6回以上、自責点3点以内)だったが、投手のロメロに四球を与えるなど、「反省点はいっぱいある」と課題を口にした。 六回に左翼席上段へ2号ソロを放つなど、3打数2安打1打点の巨人・小林 「(本塁打の)感触はよかった。明日につながるように頑張ります」

◆中日の自力優勝の可能性が、75試合目にして消滅した。5連勝で挑んだ首位巨人に、敵地で3連敗。今季G戦は4勝10敗となり、与田監督は深いため息をついた。  「僕の責任も当然、あると思うが、(巨人と)いろんなもので差を感じた」  先発のロメロは制球に苦しみ、二回には坂本勇に満塁弾を浴び、4回3安打7四球、4失点で降板。初戦の清水は4回4失点、前日の吉見は2回0/3を4失点と、この3連戦は先発投手が早々にKOされた。指揮官は「今年のテーマだが、打たれる前に必要以上に考えすぎたり、意識過剰になっている」と精神的なもろさを指摘。今後は先発投手のテコ入れも視野に入れていくつもりだ。  2011年を最後にリーグ優勝から遠ざかっている竜。今年も5位に低迷し、森監督時代の昨季(83試合)よりも8試合上回るペースで自力Vの可能性が消えた。  「まだシーズンは終わっていない。最後まで全力で戦う」。就任1年目。ここで踏ん張れるか、手腕が試される。 (三木建次) 自力Vの可能性が消滅したことに中日の主将・高橋 「こうなってしまったらしようがない。次の試合に勝てるように頑張るだけ」

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が4日、中日14回戦(東京ドーム)で0-0の二回、2013年以来自身6年ぶり6本目の満塁本塁打となる24号グランドスラムを放った。この一発で5-3の勝利に貢献し、チームを5連勝に導いた。チームは前半戦の首位ターンが確定。2位・広島に6ゲーム差をつけた巨人が独走態勢に入る!!  フルスイングから放たれた打球が左翼席へ伸びる。本塁打を確信した東京ドームのG党は総立ちだ。0-0の二回2死満塁で、坂本勇が左翼席中段へ運ぶグランドスラム。155キロの剛速球を完璧に捉えた。  「そんなに速かったんですか。あまりインサイドは意識してなかったけど、うまく反応できた。自分のスイングで芯に当たったので、ホームランになるなと思いました」  外角攻めを続けていた中日・ロメロがカウント2-2から投じた内角球を逃さなかった。自身6本目の満塁弾は2013年4月19日の広島戦(マツダ)以来6年ぶり。球団では川上哲治と松井秀喜に並ぶ数字だ。10年の31本に次ぐキャリア2位の24号。シーズン46発ペースとした。  復活を遂げた。交流戦は腰痛などもあり、打率・183。低迷が嘘のようにリーグ戦再開後の5試合は打率・333、3本塁打、8打点、出塁率・478。「交流戦中は軸足で打てていなかったので」と、重心を落として下半身主導の意識を強め、再びバットから快音が出始めた。  「(好調を)維持するのって難しい。悪いなりにやるのが仕事だと思っている。良い悪いは言っていられない。家でのケアだったりは意識的にやっています」  30歳。レギュラーシーズンの長丁場で疲労がたまり、近年は眠れない日も少なくない。改善策を模索すべく、開幕前、スポーツ科学に詳しい球団スタッフから安眠法を書いた紙をもらった。  内容は「午後はカフェインの摂取を控える」や「朝食が夜の睡眠に影響する」など。食事に気を付けるほか、スマホのブルーライトが睡眠のリズムに悪影響を与えるともいわれており、就寝前の使用を控えた。華やかなプレーの裏で、体調管理を怠っていない。  現役時代に8本の満塁弾を放った原監督は「(追いつかれるのは)時間の問題でございます。できれば、明日あたり」とおねだり。この日、敗れた2位・広島とのゲーム差を6に広げ、前半戦の首位ターンを決めた。  「投手も野手もカバーし合いながら、いい位置にいられている。気を引き締めて隙のない野球をみんなが心掛ければ、いい流れでいける」と坂本勇。このまま2位に3・5ゲーム差以上をつけて前半戦を終えれば、優勝確率は100%。5年ぶりのV奪回へ、視界は良好だ。 (谷川直之) 坂本勇に満塁弾を浴びた中日・ロメロ 「いつも打たれている選手に打たれて悔しい。反省しなければいけない」 ★久々の再会  坂本勇は前日3日、お世話になった人物と再会を果たしていた。2013年から阿部らと行っていたグアム自主トレで毎年、練習を手伝ってくれた同島在住のロイ・フジカワさん(54)が東京ドームを訪問。坂本勇は昨年から自主トレ先を沖縄に変えたが、フジカワさんと笑顔で抱き合った。フジカワさんは「昔はやんちゃな弟って感じだったけど、今は格好いいボスになったね」と頼もしさを感じた様子だった。

◆坂本勇は交流戦中に打率・183と不振に陥ったが、それは逆に、高い能力を持つ打者の証明だと考えている。能力の高い打者は概して"初物"に弱い。相手投手に対し、経験に裏打ちされたイメージをしっかり持っているからこそ、初物に調子を狂わされるのだ。  私の現役時代、常勝軍団だった西武の強打者たちも軒並み苦手にしていた。打撃コーチ時代に唐川(ロッテ)がデビューした頃、どうせ初物が打てないのだから1人5球以上を投げさせて球を見ようという作戦をとった。その試合は敗れたが、後の対戦では唐川をめった打ちにしたことを思い出す。  坂本勇が満塁弾を放った直後の三回。今村が先頭打者の投手のロメロに四球を与えた瞬間、原監督の表情に明確な怒りが見えた。人間の能力を活性化するには適度な「ストレス」が必須。それには「恐怖と不安」のさじ加減が重要で、原監督はチームにあえて緊張感を示したように見えた。  七回は今村を送り出しながら、失点すると即座に交代。左腕に七回を任せることで期待を示した一方で、ブルペンでは大竹を準備させていた。監督は英語で「マネジャー」と言うが、これぞマネジメント。熱い心と冷静な準備を巧みに操れる原監督の手腕がさえる限り、後半戦も巨人が大崩れすることはないだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
43301 0.589
(↑0.006)
-
(-)
69364
(+5)
293
(+3)
101
(+2)
45
(+1)
0.262
(↓0.001)
3.620
(↑0.01)
2
(-)
広島
38373 0.507
(↓0.007)
6
(↓1)
65305
(+2)
318
(+7)
71
(-)
49
(-)
0.246
(-)
3.410
(↓0.03)
3
(-)
DeNA
37372 0.500
(↑0.007)
6.5
(-)
67307
(+7)
298
(+2)
91
(+3)
24
(-)
0.247
(↑0.001)
3.570
(↑0.04)
4
(1↓)
阪神
36384 0.486
(↓0.007)
7.5
(↓1)
65297
(+2)
323
(+7)
52
(-)
54
(-)
0.247
(-)
3.480
(↓0.05)
5
(-)
中日
33420 0.440
(↓0.006)
11
(↓1)
68287
(+3)
300
(+5)
45
(-)
39
(-)
0.258
(-)
3.900
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
31462 0.403
(↑0.008)
14
(-)
64348
(+7)
403
(+2)
89
(+1)
28
(+1)
0.237
(-)
4.620
(↑0.03)