ロッテ(☆8対7★)西武 =リーグ戦10回戦(2019.06.01)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
302000200071021
ロッテ
2020201001X81202
勝利投手:唐川 侑己(3勝3敗0S)
敗戦投手:平井 克典(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(9号・3回表ソロ)
【ロッテ】鈴木 大地(6号・1回裏2ラン),井上 晴哉(9号・3回裏2ラン)

  DAZN
◆ロッテが劇的なサヨナラ勝利。ロッテは、1点ビハインドの7回裏、中村奨の適時打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、2死一二塁から鈴木の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、6番手・唐川が今季3勝目。敗れた西武は、8番手・平井が誤算だった。

◆西武外崎修汰内野手(26)が9号ソロを放った。 1点リードの3回無死、ロッテ先発ボルシンガーの3球目、真ん中高めに甘く入った123キロカーブを捉えた。左翼席に飛び込む1発に「(先発)榎田さんの援護になればいいと思います。しっかりためて打つことができました」と話した。

◆西武が初回に3点。ロッテは鈴木が6号2ラン。西武は3回に外崎の9号ソロなどで2点。ロッテも井上の9号2ランで1点差に。 ロッテは5回に2安打と敵失で満塁の好機をつくり、レアードが同点犠飛。さらに一、三塁から中村奨の二ゴロの間に勝ち越した。 西武は7回、中村の適時打などで2点を奪ったが、ロッテはその裏、中村奨の適時打で同点。そのまま延長戦に入った。 ロッテが延長10回2死一、二塁、鈴木の左前打でサヨナラ勝ち。連敗を4で止めた。西武は3連勝はならなかった。 ロッテ唐川が3勝目、西武平井が1敗目。

◆西武は今季3度目のサヨナラ負けを喫し、2位浮上のチャンスを逃した。 7回、1点を勝ち越した場面で中継ぎエースの平井ではなく、新人森脇を投入して追いつかれ、10回から登板した平井がロッテ鈴木に手痛い一打を浴びた。辻発彦監督(60)は「(森脇は)踏ん張って同点で切り抜けたわけだし、結果で言いたくはない。平井もずっと素晴らしい投球をしてるしね」と選手を責めなかった。

◆ロッテの選手会長・鈴木大地内野手が延長10回2死一、二塁から左中間へのサヨナラ打を放った。 試合後のインタビューでは「最高です!」と絶叫。さらに「今日は清田さんのお母さんの誕生日ということで(球場の)どこにいるか分からないですけど誕生日おめでとうございます!」と続けると、ZOZOマリンが爆笑に包まれた。 3点を先制された直後の1回裏には右翼席への今季6号2ラン。一方的になりそうだった流れをすぐさま呼び戻した。4時間3分の熱戦を制して連敗を4で止めると「ホームランを打っていたのを忘れてました。やっと試合が終わったという感じですね」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 プロ8年目の29歳。今年は定位置が与えられているわけではない。試合前に初めて自分がどのポジションで出場するかを知る毎日。今季すでにDH、一塁、二塁、三塁、遊撃、左翼でプレーした。それでも打撃への影響は一切ない。「僕は影響とかいう選手じゃない。打撃も守備もその日1日、自分のやれる100%やろうと思っている」。実直なリーダーがチームに活気を呼び戻した。【千葉修宏】

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(31)が1日、西武10回戦(ZOZOマリン)に先発。三回途中6安打5四死球5失点で降板した。  「立ち上がりからリズムに乗れずチームに申し訳ない。逆転してくれたので、このままチームが勝つことを祈ってるよ」  一回先頭から3連打で無死満塁のピンチをつくると、山川に中犠飛、栗山に右翼線への2点二塁打を浴びて3失点。三回は先頭の外崎にソロを打たれ、さらに3つの四死球で2死満塁となり、9番・金子侑に押し出し四球を与えたところで、マウンドを降りた。三回途中で80球を要する苦しい投球内容に終わった。  昨季チームトップの13勝を挙げた右腕だが、今季はここまでわずか1勝。五回に味方が逆転し4敗目は逃れたが、4月20日以来1カ月半、白星から遠ざかっている。

◆ロッテの鈴木大地内野手(29)が1日、西武10回戦(ZOZOマリン)の7-7の延長十回、左中間を破るサヨナラ打を放った。一塁を回ったところで仲間たちに囲まれ、全身に歓喜のシャワーを浴びた。  「最高でーす!! 本当にうれしい。(水を浴びて)寒いですけど、認めます」  4月9日のオリックス戦以来、今季2度目の劇打。一回の1打席目に6号2ランを打ったことも忘れるくらい、喜びを爆発させた。  お立ち台で「きょうは清田さんのお母さんの誕生日だったので、絶対勝ちたいと思っていた」と明かした。この日は、東洋大の先輩で、鈴木の後の3番を打つ清田の母・房子さんの63歳の誕生日で、ZOZOマリンスタジアムに観戦に訪れていた。3安打を放ち「大地が四球だったら回ってくるので、しっかり準備はできていました」という先輩・清田の前で、頼もしい後輩がしっかり白星をプレゼントした。  最下位転落の危機を救った前回のサヨナラ打に続いて、今度はチームの連敗を4で止めた。選手会長らしい奮闘に「今週は苦しい試合も多かった。全員で戦って、いいパフォーマンスができなかった人もいるけど、勝てば報われるので」と、歓喜のシャワーでぬれた額をぬぐった。

◆ロッテのブランドン・マン投手(35)が1日、西武10回戦(ZOZOマリン)の三回2死から2番手で登板。3回1/3を投げ、無安打無失点6奪三振の好投で流れを呼び込んだ。  「感覚はよかった。三振はもちろん取れればいいけど早いカウントでアウトを取れるのが一番」  2011年から2年間DeNAでプレーし、7年ぶりに日本球界に復帰した今季は、開幕ローテ入りを果たしたが、4月3日の西武2回戦(メットライフ)に先発し、2回7安打5失点で黒星。同10日に出場選手登録を抹消された。  それでも2軍で7試合に登板し、35回1/3のイニング数を上回る43奪三振をマーク。左のセットアッパー・松永が左肘の炎症で戦列を離れたことで、前日5月31日にロングリリーフ要員として再昇格した。  再びつかんだチャンスで"因縁"の強力西武打線を相手に好投。2012年9月29日の巨人戦(横浜)以来、7年ぶりの日本での白星こそ逃したが、井口監督も「ボルシンガーのあとをしっかりおさえてくれたので、流れがこっちにきた」と手放しでたたえた。  開幕ローテ入りへアピールを続けていたオープン戦では、登板後に取材を終えると、囲んだ報道陣が全員と握手をする神対応を見せていた左腕。久々の1軍でも変わらず"儀式"を見せ「1戦目と2戦目の登板の間がだいぶ空いちゃったけどね」とほほえんだ。

◆西武の平井が5試合連続で登板し、延長十回にサヨナラ打を浴びた。1死から三木に安打を許すと、送りバントと敬遠四球で2死一、二塁。最後は鈴木に外角寄りのフォークボールを左中間に運ばれ「失投です。不用意な一球だった」と責任を背負った。  今季既に28試合目の登板で、前日5月31日にもイニングをまたいで投げたばかり。辻監督は平井を責めず「もう一つ決め手がなかったね」と攻撃での一押しができなかったことを敗因に挙げた。

◆西武の外崎が走攻守で躍動した。打っては三回にボルシンガーのカーブを捉えて9号ソロを放つなど3安打。二塁の守備では三回に鈴木の一、二塁間への打球を横っ跳びでつかんでアウトにし、七回の走塁では「(投手の)テンポが一緒で、行けると思った」と三盗を決めて中村の適時打をお膳立てした。  悔やまれたのは7-7の八回1死一、二塁での打席。「初球に手が出ず、2球目のボール球を振らされて後手に回った」と見逃し三振に倒れた。チームが延長で敗れただけに、表情はさえなかった。 榎田(五回途中6失点) 「点を取っていただいた後に失点してしまい、リズムに乗ることができなかった。序盤にもたついた分、後手に回ってしまった」 栗山(一回に2点適時打) 「走者をかえすことだけを考えて、集中していった」

◆7-7の延長十回2死一、二塁で鈴木が左中間を破るサヨナラ打を放ち、連敗を4で止めた。歓喜のウオーターシャワーを全身に浴びた選手会長は「最高です!! 絶対自分が決めるという強い気持ちでいった」と喜びを爆発させた。一回は6号2ランを放ち、4月9日のオリックス戦以来、今季2度目の劇打で計3打点。井口監督も「頼れる大地にみんながつないでくれた」と目を細めた。

◆平井が5試合連続で登板し、延長十回にサヨナラ打を浴びた。1死から三木に安打を許すと、送りバントと敬遠四球で2死一、二塁。最後は鈴木に外角寄りのフォークボールを左中間に運ばれ「失投です。不用意な一球だった」と責任を背負った。打線は10安打7得点も出場野手の10人全員が三振。全員三振は昨年5月8日以来、史上20度目で球団では通算4度目となった。 サヨナラ負けに西武・辻監督 「もう一つ決め手がなかったね」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28231 0.549
(↑0.009)
-
(-)
91256
(+6)
239
(+5)
62
(+1)
18
(-)
0.257
(↑0.001)
4.390
(↑0.01)
2
(1↓)
ソフトバンク
27242 0.529
(↓0.011)
1
(↓1)
90221
(+5)
203
(+6)
66
(+3)
49
(+1)
0.258
(↓0.001)
3.420
(↓0.05)
3
(-)
西武
26241 0.520
(↓0.011)
1.5
(↓1)
92268
(+7)
268
(+8)
63
(+1)
64
(+1)
0.258
(↑0.001
4.540
(↓0.02)
3
(1↑)
日本ハム
26243 0.520
(-)
1.5
(↓0.5)
90232
(+8)
214
(+8)
35
(+2)
21
(-)
0.258
(-)
3.710
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
24261 0.480
(↑0.011)
3.5
(-)
92220
(+8)
219
(+7)
63
(+2)
38
(-)
0.241
(↑0.002
3.860
(↓0.06)
6
(-)
ORIX
19294 0.396
(-)
7.5
(↓0.5)
91170
(+8)
224
(+8)
38
(+2)
45
(+1)
0.221
(-)
3.830
(↓0.06)