日本ハム(☆6対4★)ロッテ =リーグ戦10回戦(2019.05.29)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:石川 直也(1勝0敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝1敗10S))
敗戦投手:酒居 知史(2勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】鈴木 大地(5号・1回表ソロ),吉田 裕太(2号・7回表2ラン)
【日本ハム】田中 賢介(1号・8回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムが3連勝。日本ハムは1-3で迎えた7回裏、近藤の2点適時打で同点とする。直後に1点のリードを許すも、8回には代打・田中賢介の2ランなどで3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、4番手・石川直が今季初勝利。敗れたロッテは、救援陣がリードを守れなかった。

◆日本ハム栗山英樹監督(58)が、試合前に札幌ドームで行われた「夕張メロン贈呈式」に出席。夕張市とポッカサッポロ北海道から令和初出荷のメロン10玉、夕張メロンソーダの420ミリリットルペットボトル1年分を受け取った。 夕張郡栗山町に住居を構える栗山監督は、メロンを試食し「おいしいです」と笑顔。夕張メロンは24日に札幌中央卸売市場で令和元年の初競りを行い、秀品1箱(2玉)が500万円で落札された。今回、日本ハムに贈呈されたメロンは、ほぼ同級のものだという。

◆ロッテは1回に鈴木の右越え5号ソロで1点先制。先発の岩下は、3回を2安打無失点と上々の立ち上がりを見せた。 日本ハムは5回、清宮が敵失で出塁。犠打と四球で1死一、二塁とし、併殺を焦った相手守備の乱れに乗じて無安打で同点とした。 日本ハムは1点を勝ち越された直後の8回2死一塁から代打田中賢の1号2ランで逆転。3連勝を決めた。ロッテは2連敗。 日本ハム石川直が1勝、秋吉は10セーブ目。ロッテ酒居が2敗目。

◆日本ハムはロッテに逆転勝ちし、50試合を終えて24勝24敗2分けの勝率5割。 04年の北海道移転後、50試合終了時点で勝率5割以上は過去10シーズンあり、最終成績は全てAクラスだった。順位は優勝5回(日本一2回)2位2回、3位3回。

◆ロッテ先発岩下大輝の好投も報われず、昨季から札幌ドーム7連敗となった。 1点リードの5回、二塁手中村奨の失策で先頭の出塁を許した。1死一、二塁となり、遊直を捕球した平沢が飛び出した二塁走者を刺しにいくも悪送球。同点となった。その後2度勝ち越すも、2番手西野、3番手酒居がともに失点した。 井口監督は「ショートも含めて練習するしかない。信頼して送り出したピッチャーなので、次頑張ってもらいたい」と責めなかった。

◆日本ハム田中賢介内野手が、ベテランの洞察力で逆転アーチを放った。3-4の8回2死一塁、中島の代打で打席に立った38歳は、1ボールになったところで直球狙いに決めた。 「いい感じに振り抜けた。年々、飛距離が落ちているので、どこまで飛んでくれるか分からなかった」。打球は右翼席最前列に飛び込む1号逆転2ラン。代打での本塁打は、サヨナラ2ランを放った05年9月28日ロッテ戦(サッポロドーム)以来、14年ぶりだった。 俊足巧打の打者として日本ハム黄金期を支えたが、年齢による衰えや出場機会の減少などもあり、昨年オフ、19年シーズン限りでの引退を決断した。「今年、もしかしたら(お立ち台は)ないかなと思っていたので、こうやって立てて良かったです」。今季初めてのヒーローインタビュー。チームに今季2度目の3連勝をもたらした背番号3の瞳が、涙でうるんだ。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が足で魅せた。 29日、ロッテ10回戦(札幌ドーム)に7番指名打者で5試合連続で先発出場。1点を追う5回1死一、二塁の場面だった。西川の放った遊直に二塁へと帰塁した際、ロッテ平沢が二塁に投じた送球が右翼側へと大きくそれる間に、本塁まで激走し同点のホームを踏んだ。「何が起きるかわからないというところで、普通にできてよかった」。全力疾走でチームを盛り立てた。 この日は4度、打席に立ち、3打数無安打1四球。右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復帰した24日西武戦から前日28日まで4試合連続でマークしていた打点は「4」で止まった。それでも「中途半端な打席はなかった。悪くはなかった」と内容には手応え十分だ。 チームは田中賢の逆転2ランで勝利し、3連勝。「すごく(チームの)雰囲気がいいと思う。明日もどんな展開でも、あきらめないでやれればと思う」。気持ちを新たに、また全力で挑む。【山崎純一】

◆ベテランの一振りが、チームを今季2度目の3連勝へ導いた。日本ハム田中賢介内野手(38)がロッテ10回戦(札幌ドーム)で3-4の8回2死一塁から代打で登場。今季1号となる逆転2ランを放った。自身14年ぶりの代打本塁打で、追いついては離される試合にケリをつけた。チームは4カードぶりの勝ち越しを決めて勝率5割に復帰、4位に浮上。交流戦を前にして、攻撃陣が再び息を吹き返してきた。ベテランの洞察力で、ワンチャンスをものにした。3-4で迎えた8回2死一塁。ベンチで出番を待っていた日本ハム田中賢が、満を持してバットを握った。今季18度目の代打での打席。1ボールからの2球目、ど真ん中に来たロッテ酒居の143キロ直球を見逃さなかった。 「1ボールになったので、思い切って真っすぐを待っていた。いい感じで振り抜けた。年々、飛距離が落ちているので、どこまで飛んでくれるか分からなかったけどね」。右翼席最前列へ突き刺す逆転2ラン。自身にとっては、サヨナラ2ランを放った05年9月28日ロッテ戦(サッポロドーム)以来、14年ぶりの代打本塁打となった。 日米通算20年目。俊足巧打の打者として日本ハム黄金期を支えたが、年齢による衰えや出場機会の減少などもあり、昨年オフ、19年シーズン限りでの引退を決断した。「30歳になった時は、やっぱり特別な感じがした。先のことを考えるようになった」。体力の衰えは、技術と経験値でカバーしてきた。 今季初のお立ち台では、瞳がうるんだ。「今年、もしかしたら(お立ち台は)ないかなと思っていたので、こうやって立てて良かったです」。涙をこらえるように「その前のイニング(の守備)で杉谷拳士がミスを犯していたので、このままだとみんなに文句を言われて、あいつがまたへこむだろうなと思い打席に立ちました。(打った瞬間は)杉谷の顔が浮かびました」と、後輩をいじる笑い話で本拠地ファンを沸かせた。 プロ人生は、残り100試合を切った。「みんなに惜しまれながら引退できるように、全力でやりたい。あと何試合、できるか分からないけれど、どのチームよりも長く野球をやっていたい」。優勝へと続く花道を思い描いた。【中島宙恵】 ◆日本ハム栗山監督(田中賢に)「本当に大きな本塁打だった。ありがたかったです。積み重ねてきたものが、チームに勢いをもたらしてくれている」

◆不動の1番日本ハム西川遥輝外野手が今季7度目の猛打賞で打線を波に乗せた。 7回には1死一塁から右前打で出塁し、二盗後に近藤の適時打でホームに生還する好走塁を見せ、同点に追いついた。5打数3安打1盗塁のフル回転に「いい形でチャンスを広げられた。(3安打したが)得点圏で打てていないので」と気を引き締めていた。

◆日本ハム・栗山英樹監督(58)が29日、ロッテ戦前に夕張市から令和初出荷のメロン10玉、ポッカサッポロから北海道夕張メロンソーダのペットボトル(420ミリリットル)の1年分を贈られた。  夕張市に隣接する栗山町に住居を構える指揮官はメロンを試食し「幸せです」と笑顔だった。

◆ロッテは29日、日本ハム10回戦(札幌ドーム)に4-6で連敗。再び借金1となり、5位に転落した。  3-3の八回に、中村奨の左越え適時二塁打で勝ち越した。  しかしその裏、チーム最多の24試合目の登板となった3番手・酒居が、2死から代打の田中賢に右翼席へ飛び込む逆転2ランを浴びるなど、3失点でノックアウトされた。  これで札幌ドームでの試合は、昨年10月10日の日本ハム24回戦から7連敗となった。  井口監督は「しっかり追いついて、勝ち越して、何とか逃げ切りたいところでしたけど、信頼して送り出しているピッチャーなので、あしたまた勝てるように頑張っていきたい」と話した。

◆ロッテの中村奨吾内野手(27)が29日、日本ハム10回戦(札幌ドーム)に「7番・二塁」で出場。3-3の八回2死一塁、左翼フェンスを直撃する二塁打を放ち「打つべき球は打てている」とうなずいた。一塁から体重114キロの主砲・井上が激走し、ホームイン。2試合ぶりの打点をあげた。  4月5日のソフトバンク戦以来となる3安打猛打賞に「バッティングの状態は少しずつよくなっている。このまま継続していきたい」と中村奨。一時は打率1割と苦しんだが、これで4試合連続安打となった。

◆日本ハムの吉田侑は今季初先発で5回5安打1失点と踏ん張った。ストライクを積極的に取りにいくテンポのいい投球で打たせて取り「いいときの自分の真っすぐが投げられた」と満足そうに話した。  2年ぶりの勝利はならなかったが、勝機をつなぎアピールした。「次の投球が大事になる。次を抑えられたら自信になると思う」と気を引き締めた。

◆ロッテの鈴木がプロ8年目で初の外野となる左翼手で先発出場し、5号ソロを放った。0-0の一回1死で吉田侑から右翼席へ運び「(先発が)岩下の時にあまり打てていなかったので、良かった」とうなずいた。  今季は内野の全てのポジションを守り、指名打者での出場も多かったが、角中が左太もも肉離れで離脱したチームのピンチで外野に回った。敗戦の中で存在感を示し、今後も起用されそうで「違った景色で野球ができた。新しいことをやれたという感じ」と前向きに捉えた。

◆連敗で再び借金1となり、5位に転落した。1点を勝ち越した八回、チーム最多の24試合目の登板となった3番手・酒居が、2死から代打・田中賢に逆転2ランを浴びるなど3失点でノックアウト。井口監督は「何とか逃げ切りたいところでしたけど、信頼して送り出しているピッチャーなので」とかばった。札幌ドームでは昨季から7連敗となった。

◆今季限りでの引退を表明している日本ハム・田中賢介内野手(38)が八回、右越えに逆転の1号2ラン。ベテランの一振りでチームは3連勝。勝率5割に戻した。  「たまたまアドレナリンが出て、いい感じに飛びました。忘れていた感覚でした」  最後にもう一度は立ちたかったというお立ち台。こみ上げる喜びをかみしめた。1点を追う八回2死一塁。1ボールから「思い切って真っすぐを狙った」と、酒居が投じた143キロの球を右翼席最前列に運んだ。2年ぶりの一発。代打では2005年9月28日のロッテ戦以来、14年ぶりのアーチとなった。  後輩のミスを帳消しにした。3-3の八回に、左翼の杉谷が、打球処理をミスして勝ち越し点を献上。「拳士の顔が浮かんだ。あのままだと大変なことになる」と田中賢はニッコリ。いじられ役の杉谷を救った。  日米合わせてプロ20年間の集大成となるラストイヤー。「どこのチームより一日でも長く野球をやりたい」と願う38歳のため、日本ハムは一丸となる。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
26222 0.542
(↑0.01)
-
(↓0.5)
93210
(+5)
190
(+2)
62
(+1)
47
(-)
0.262
(↑0.002)
3.360
(↑0.03)
2
(1↓)
楽天
26231 0.531
(↓0.011)
0.5
(↑0.5)
93247
(+1)
233
(+4)
60
(-)
16
(+1)
0.256
(↓0.001)
4.460
(↑0.01)
3
(-)
西武
25231 0.521
(↑0.01)
1
(↑0.5)
94258
(+4)
258
(+1)
61
(+1)
61
(+1)
0.258
(↑0.001)
4.610
(↑0.07)
4
(1↑)
日本ハム
24242 0.500
(↑0.011)
2
(↑0.5)
93212
(+6)
206
(+4)
31
(+1)
21
(+2)
0.257
(↑0.001
3.830
(-)
5
(1↓)
ロッテ
23241 0.489
(↓0.011)
2.5
(↓0.5)
95210
(+4)
201
(+6)
61
(+2)
37
(-)
0.242
(-)
3.740
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
19273 0.413
(↓0.009)
6
(↓0.5)
94158
(+2)
207
(+5)
35
(-)
40
(-)
0.224
(↑0.001)
3.840
(↑0.02)