阪神(★0対4☆)広島 =リーグ戦8回戦(2019.05.18)・阪神甲子園球場=
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広島
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阪神
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勝利投手:ジョンソン(3勝3敗0S)
敗戦投手:メッセンジャー(2勝4敗0S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(1号・1回表3ラン),バティスタ(9号・6回表ソロ)

  DAZN
◆広島が6連勝。広島は初回、西川の3ランで先制に成功する。その後は、6回表にバティスタがソロを放ち、試合を優位に進めた。投げては、先発・ジョンソンが6回無失点の好投で今季3勝目。敗れた阪神は、打線が相手を上回る8安打を記録するも、無得点とつながりを欠いた。

◆今季の広島クリス・ジョンソン投手(34)はナイターの4試合が0勝3敗、防御率9・00に対し、デーゲームは3試合で2勝0敗、防御率0・53。 デーゲームはまだ1失点で、4月21日DeNA戦から14イニング連続無失点中。

◆広島西川龍馬内野手(24)が先制の1号3ランを放った。5番左翼で先発。1回2死一、三塁で、メッセンジャーの初球を右翼スタンドに運んだ。 前日の同カードでも先制打を放っており、2日連続で先制点をたたき出した。「打ったのはストレートかな。初球から積極的に打ちにいこうと思っていたので、思い切っていきました。うまくかぶせて打つことができました」と話した。

◆「3番右翼」で先発した阪神糸井嘉男外野手(37)が、5回の守備から退いた。4回の守備で先頭打者鈴木の一塁側ファウルゾーンへの飛球をスライディングしながら捕球した際、足をフェンスにぶつけた。その後は守備を続けていた。 代わって中谷が右翼に就いた。

◆広島サビエル・バティスタ外野手(27)が9号ソロで突き放した。 3点リードの6回2死走者なし。メッセンジャーの2ストライクからの3球目を、左翼席中段まで持っていった。「打ったのはストレート。自分の好きなポイントに来たので、一振りで仕留めることができました」と話した。

◆阪神は広島8回戦(甲子園)に4万6672人の観客を集め、今季の主催試合の観客動員が100万人を超えた。 実数発表を開始した05年以降では球団最速となる23試合目での到達。甲子園20試合、京セラドーム大阪開催3試合で計100万7001人となった。これまでの最速は07年の24試合目。

◆阪神ランディ・メッセンジャー投手が7回5安打4失点で降板した。 122球を投じる粘りのピッチングも、今季3勝目をつかむことはできなかった。 初回に5番西川に1号3ランを浴び、出ばなをくじかれた。前回登板した11日中日戦(甲子園)でも初回に3失点。立ち上がりに苦しんでいる。

◆広島は1回、5番西川の右越え3ランで先制。先発ジョンソンは3回まで、毎イニング先頭打者に安打されながらも無失点。 広島は3点リードの6回、3番バティスタの左越えソロで加点。先発ジョンソンは6回まで要所を締めて6安打無失点。 広島は先発ジョンソンが3勝目をあげ、6連勝で貯金5。阪神は打線が勝負どころで抑えられ、2連敗で貯金を1まで減らした。メッセンジャーが4敗目。

◆阪神メッセンジャーは2被弾で4敗目(2勝)を喫した。痛恨だったのは1回。2死一、三塁から今季0本塁打だった5番西川に右越え3ランを浴びた。2回以降は立ち直ったが、6回には3番バティスタに左翼ポール際中段席まで届くソロを献上。7回4失点で降板し「被本塁打が多いのはイライラする。(自分に)腹が立つ」と悔しがった。 西川には甘く入った初球141キロに合わせられた形。「完璧なタイミングでとらえられたわけじゃない。バットの芯に当たって本塁打になってしまった」と苦笑いだ。直球は140キロ台中盤を計測し、被弾以外は落ち着いたマウンドさばきを披露。それだけに開幕から44イニングで7被本塁打という数字に納得できない。誰もが認める大黒柱だけに、矢野監督も「ホームランで流れを持っていかれた。ちょっと痛かった」と振り返った。次回は圧倒的な投球で周囲を安心させたい。

◆阪神糸井嘉男外野手(37)にアクシデントが発生し、5回の守備からベンチに退いた。ファインプレーの代償となる負傷交代だった。 4回に先頭打者の4番鈴木が放った打球を追い、右翼ファウルゾーンへ。フェンス際の飛球を、ラバーフェンスにぶつかりながら、勢いよくスライディングキャッチ。メッセンジャーもグラブをたたいて喜ぶ好プレーを見せた。その後は定位置に戻ってプレーを続けていたが、下半身の不調を訴えた模様だ。 試合後、清水ヘッドコーチは「好プレーのときの打撲で大事を取って。明日は本人の様子を見て、トレーナーの判断を聞きながらになる」と説明。この日は病院には行かず、19日の広島戦出場は当日のコンディションを確認してから決める。 糸井は開幕から全43試合に出場。主に3番を任され、打率3割1分2厘は梅野に次ぐ、チーム2位。軽傷を願うばかりだ。

◆広島が今季2度目の6連勝を決めた。5番西川龍馬内野手(24)が1回に先制&決勝の3ラン。先発クリス・ジョンソン投手(34)が6回を0封し、3勝目を挙げた。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -西川の1発が効いた 緒方監督 先制できたからね。立ち上がり、初回の3点というのは、非常にいい得点だった。 -クリーンアップが安定 緒方監督 誠也が4番でどっしりと存在感を出してくれているからね。前後も(3番)バティスタも状態が上がってきているのがみえる。(5番は)数多くチャンスでまわってくる打席。プレッシャーかかるだろうけど、こういうチャンスで勝負強いところ、結果を出していけばポジションをつかめる。そこのポジションは基本的に競争している段階。内容と結果をしっかり出していってほしい。 -ジョンソンが粘投 緒方監督 序盤から先頭バッターを出して、苦しい展開だったけど、石原が強気で粘り強くリードしてくれた。盗塁を刺してくれたワンプレーが、非常に大きかった。

◆カープの5番は龍馬ぜよ! 広島西川龍馬内野手(24)が初回、先制&決勝の1号3ランをかっ飛ばした。ここ5試合、5番左翼で起用される中、13試合連続安打と好調ぶりを発揮。ダメ押し9号ソロを放った3番バティスタ、大黒柱の4番鈴木に続くポイントゲッターとして、存在を大きくアピールした。主軸が好調のチームは今季2度目の6連勝。首位巨人を1ゲーム差で追いかける。西川は上からかぶせるように、高めの141キロをたたいた。1回2死一、三塁の先制機。低い弾道で飛び出した打球が、右翼スタンドに突き刺さる。阪神先発メッセンジャーの出ばなをくじく1号3ラン。強烈な先制パンチは、終わってみれば決勝弾となっていた。「たまたまです。5番打者というより5番目の打者なんで」。控えめに、ひょうひょうと振り返った。 5月は11勝3敗1分け、勝率7割8分6厘と快進撃を続けるチームにあって、この日を含め12試合で5番を務めるのが西川だ。開幕直後は上位打線のうち1、3、5番が固まらなかった。投手陣の奮闘が勝ちにつながらず、借金は4月16日時点で8に膨らんだ。必死の打線改造が続く中、3番にバティスタが定着し、1番野間も機能し始めた。そして5番で西川が打ちだした。4番鈴木を中心とした主軸の、最後のピースが埋まりつつある。 西川は過酷な競争で自らを磨いてきた。昨季の3番センター丸が巨人にFAで移籍し、左翼の定位置を奪うことが予想された。だが、人的補償で長野が加入し、競争が激化。出場機会を増やすため、キャンプではバッテリーを除く7つの守備位置を守った。それでも最終的な狙いは左翼の定位置を確保すること。「自分は外野手だと思っている」。連日の早出で、打撃強化に取り組んできた。 緒方監督は西川について「初回の3点というのは非常にいい得点だった。プレッシャーかかるだろうけど、チャンスで勝負強いところ、結果を出していけば、ポジションをつかめる」とさらなる活躍を期待した。6回には3番バティスタに9号ソロも飛び出し、完全にイケイケムード。クリーンアップの破壊力で、広島が連勝を重ねていく。【村野森】

◆阪神糸井にアクシデントが発生し、5回の守備からベンチに退いた。離脱となれば、攻撃力ダウンは避けられない。矢野燿大監督は「それはトレーナーに聞いて。詳しくは」と話すにとどめた。 その他一問一答 -直前にスライディングキャッチ もちろん、ナイスプレーやったね。 -入場者が過去最速で100万人突破 そういう数字にも(ファンの)みなさんの気持ち、っていうか、数字に出ていると思う。それに今後も応えられるように、俺ららしい野球をしていけるように、頑張りたいなと思います。 -2軍で藤浪が久しぶりに登板した まだ今日投げただけで別にどうやってやっていくかはなかなかすぐには見えない部分も多いと思う。晋太郎自身も前を向いてやっている。皆さんも温かく書いてやってよ。「悪い悪い」と言うのは簡単。晋太郎自身も向き合って一生懸命、前向いてアイツも野球をやろうとしている。注目される選手やし、そういう星の下に生まれているのはもちろん分かるけど。俺の甘えかもしれんけど、みんなで応援してやるっていう気持ちをみんなに持ってもらって。俺は監督としてはアイツの...。イチ選手にはなるんだけど、背中を押して頑張っていってもらいたい。

◆大山よ、誠也に負けるな-。阪神は広島を上回る8安打を放ちながら打線がつながらず、今季5度目の完封負け。矢野燿大監督(50)は「4番の差」が敗因の1つと珍しく指摘。得点機で打ち取られた大山と四球を選んで3点先制につなげた広島鈴木を対比し、虎の主砲に奮起を求めた。主催試合の観客動員数が過去最速で100万人を突破した日に連敗で貯金を1に減らした。甲子園では8勝12敗の借金4と地の利を生かせない。最速100万人到達に花を添えられなかった。曇天の甲子園はため息ばかりで包まれた。1回の3点ビハインドを追う展開も、5回まで毎回安打を放ちながら得点できず。終わってみれば、今季5度目の完封負け。拙攻を問われた矢野監督は名指しした。「チャンスは作れている。かえすところがね。そういうところで、大山が打たんとダメじゃない? やっぱり」と厳しかった。 「4番の差」が響いた。3点を追う1回、先頭近本が内野安打で出塁し、2死二塁で打席は大山に巡る。ジョンソンにファウルで粘った末の8球目。懐に食い込むカットボールを強振したが、どん詰まりの二飛。8回も2死二塁でフランスアの速球に力負けの左飛。とらえきれず、得点できない。矢野監督は続ける。 「悠輔に全部、大きなチャンスが巡るわけじゃないけど、そこの働きがチームの勝ち負けに左右する。逆に鈴木誠也に、ウチは四球を与えてチャンスを作られているパターンも多い」 1回の攻防が象徴的だった。2死三塁でカープ不動の4番鈴木を四球で出塁させてしまう。西川3ランの伏線になった。指揮官が求めるのは4番の「顔」だろう。打席に立つだけで相手を威圧できるか。「打ってもらうことが一番だけど、そういう部分でね。明らかに自分の働きとは見えにくいかもしれんけど4番はそういう打順」。鈴木は大山と同い年だが、プロ入りは4年早い。今季も好調で試合前まで13本塁打のほか、打率や打点の3部門で上位に位置する。鈴木の充実は開幕から4番に座る大山の発奮材料だろう。指揮官の言葉は期待の裏返しでもある。 今季の主催23試合目で観客動員100万人を突破した。指揮官は「ゼロで終わるのは申し訳ない。たくさんの方に来てもらっているのは選手の頑張りももちろんあるし、球団もある。もっと来てもらうように俺らも頑張る」と気合を入れ直した。広島戦3連敗で、甲子園では、2カード連続負け越し。今季は本拠地で8勝12敗と借金は「4」。19日の第3ラウンド。主砲の一撃を待ちたい。【酒井俊作】

◆阪神糸井嘉男外野手(37)にアクシデントが発生し、5回の守備からベンチに退いた。ファインプレーの代償だった。 4回に先頭打者・鈴木の打球は右翼ファウルゾーンへ。全力疾走した糸井はスライディングキャッチ。その際に、勢い余って、フェンスに膝をぶつけた模様だ。その後は定位置に戻ってプレーを続けていたが、大事を取って、交代した。一時、甲子園が騒然とした。 試合後、清水ヘッドコーチは「好プレーのときの打撲で大事を取って。明日は本人の様子を見て、トレーナーの判断を聞きながらになる」と説明。この日は病院には行かず、19日の広島戦出場は当日のコンディションを確認して決める。 糸井は開幕から全43試合に出場。主に3番を任され、打率3割1分2厘は梅野に次ぐ、チーム2位。左右どちらの膝かは明らかにしなかったが、開幕前に右膝を痛めており、離脱となれば、攻撃力ダウンは避けられない。矢野監督は「それはトレーナーに聞いて。詳しくは」と話すにとどめた。軽傷を願うばかりだ。

◆阪神・糸井嘉男外野手(37)が18日、甲子園で行われた広島戦に「3番・右翼」でスタメン出場したが5回守備からベンチに下がった。代わって、中谷将大外野手(26)が右翼の守備についた。  糸井は四回先頭の鈴木の右翼ファウルゾーンへの打球に激走し、滑り込みながら好捕していたが、その際に右膝などがフェンスに接触していた。その後、試合中にクラブハウスへと引き上げたが、何らかのアクシデントが発生した可能性がある。

◆阪神は広島を上回る8安打を放ったが、本塁が遠かった。甲子園での連敗は4に伸び、矢野監督は「チャンスはつくれているので、かえすところ。ゼロで終わるというのは申し訳ない」と声を落とした。  そんな中、三前へのバント安打を含む2本の内野安打をマークした1番近本は「あれが僕の持ち味。ポップフライよりは転がしていけばと思っている」と手応えも口にした。

◆超人がみせた全身全霊のビッグプレーに虎党も大歓声でたたえたが...。  糸井、打撲-。代償はあまりにも大きかった。  アクシデントに襲われたのは0-3の四回。先頭・鈴木が放った右翼ファウルゾーンへの飛球に猛然とダッシュした。スライディングキャッチに成功も、勢いがついた状態でフェンスに右膝などが接触した。五回の守備から、中谷と交代。場内にアナウンスされた時点でクラブハウスへと引き揚げていた。  試合後、清水ヘッドコーチは「(交代は)大事をとって、です。好プレーのときの打撲です。詳しいことはいえませんが...」と厳しい表情で説明した。矢野監督は「いや、もちろん、ナイスプレーやったね」と好守に目を細めたが、詳細について「トレーナーに聞いて」と話すにとどめた。  この日は2打数無安打に終わったが、17日までの直近5試合では19打数9安打(打率・474)、1本塁打、3打点と猛爆していた。19日以降の出場に関しても不透明。清水ヘッドは「本人の状態をみて、トレーナーの判断を聞きながらです」と話した。  開幕前の3月には右膝に炎症を起こすなど、下半身に古傷があるため、慎重に見極める方針。超人不在の事態だけは避けたいところだ。

◆所用で甲子園の記者席から会社のデスク席に電話したら、悲しそうな声が聞こえてきた。  「負けですね」  いやいや、そんな話をするために電話をしたのではなく...  「もうダメです。やっぱり負けですよね」  時刻は午後2時半。まだ一回裏やでぇ、阪神は1度も攻撃してないでぇ、というこちらの声も全く耳に入らないらしい。  電話の主・本日の責任デスクは阿部祐亮。カープ西川の先制3ランを編集局のテレビ画面ごしに目撃して、すっかり意気消沈なのだ。  昨年暮れまでは阪神キャップだった"後遺症"は残っているようで。タイガース取材の最前線で働き続けた人間は、ほぼ間違いなく"マイナス思考"になる。阪神が1点でもリードされると、もう永遠に追いつけないのではと思ってしまう。どれだけリードしていても、ひょっとしたら...と考えてしまう。しかも、このマイナス思考はよく的中してしまうから、ますますマイナス思考のスパイラルに陥ってしまうのだ。  何が何でも阪神で紙面を大展開しなければいけない...という使命感を持つ当番デスクにすれば、絶望的な3失点に思えるわけ。  「何を取り上げればいいですかね...」  七回。再び別件で電話をすると、阿部はもはや諦めムード。ただ、その声は意外に沈んでいなかった。なぜなら、西の方向から、原稿の"風"が吹き込んできたから。  藤浪晋太郎が3月12日以来の登板! 広島2軍の本拠地・由宇球場で、先発して、1イニングを3人で抑えたという。  改めて思う。あの日、ナゴヤドームで大乱調だった藤浪が、自ら申し出て2軍調整を希望した。そこから2カ月以上、一度も投げていなかった。こんな衝撃的な展開になるとは、誰も想像できなかっただろう。  これをどう捉えるかは、実に微妙だ。そもそも、故障でもないのに、実戦のマウンドに上がらないというのは、何が起きていたのか? 復活登板することになって、今度はわざわざ山口県まで行って、1イニングだけ。どういうことなのか? 普通じゃないのは誰の目にも明らか。いくら理由を並べられても、首を傾げっぱなしだ。  本当なら、この一連の藤浪の調整及び登板は、今までの阪神ならもっと大騒ぎされてもおかしくない状況。藤浪は、誰が何と言おうとスーパースターなのだから。  ところが、今の阪神は青柳、岩田という伏兵(2人には非常に失礼な表現だが)が揃ってローテーションをしっかり守っている。どうしても藤浪が必要か、と言われれば、全くそうではない。  起こっていることは衝撃的だが、紙面上はそれほど大騒ぎにならない。藤浪というスターが、プロ入りから華やかな道を歩んでいた時代を見てきた者としては、これは寂しい。  「実は、僕のデータによると、藤浪と相性がいい選手がいるんですよ」  そう話しかけてきたのはサブキャップ長友孝輔。藤浪の救世主として名前を挙げたのは原口だった。大腸がんから復活ロードを歩む男と藤浪は、2016年前半にバッテリーを組んで好成績を残しているんだとか。意外なところに、藤浪を救う"手段"があるのかも。  完敗の試合後。やっぱり藤浪の力に頼りたい気分になっていた。

◆--メッセンジャーは前回に続いて一回に3失点  矢野監督 「だからこそ、ホームランでね、ちょっと流れを持って行かれたから、ちょっと痛かったけど。その後はしっかり投げてくれたし。状態も悪くはないと思うんだけどね。粘ってほしかったな、というのはあるけど」  --観衆が今季最多。100万人を突破した  「ゼロで終わるっていうのは、もちろん申し訳ないし。もっともっとね、来てもらうように俺らも頑張るし。そういう姿をね、見せていくっていうのが、俺らが一番やることだと思うんで」  --2軍では藤浪が再出発の登板  「まだきょう投げただけで別に、どうやってこうやっていくかは、なかなかすぐには見えない部分も多いと思うけど。(藤浪)晋太郎自身も前向いてやっているし、うん。そりゃあ注目される選手やし、アイツ自身もそういう星の下に生まれているっていうのも、もちろんわかるけど。これは俺の甘えかもしれんけど、みんなで応援してやるっていうさ、気持ちをみんなに持ってもらって。いつもアイツにも言うけど、甲子園でいい顔で晋太郎が投げる姿っていうのが、一番今求めていることなので。第一歩踏んだっていうところでいいんじゃないの?」

◆繊細さが一切ないメッセに日本人の魂注入を!登場曲を鳥羽一郎の『兄弟船』に変えたれ 特集:ダンカン 虎の通信簿  (セ・リーグ、阪神0-4広島、8回戦、4勝4敗、18日、甲子園)カーッ!! 今季から日本選手扱いになったメッセンジャーに日本人の繊細さが一切ないのだ!!  前回先発の11日の中日戦と全く同じで、ヨーイスタートの一回に3点を奪われるかァ!?  本日は2死一、三塁から西川に初球をホームラン...。六回にバティスタに浴びた一発も2死無走者、カウント2ストライクからの3球目だし...。  ネチネチと述べると4月19日の甲子園の巨人戦で、二回に小林に先制3ランを許したのも初球と投球の『雑』がやたら目立つのだ!! 8月に38歳になるとはいえ、過去9年間で7度の2桁勝利や5年連続6度の開幕投手の力が衰えたとは俺には見えない!!  全ては「●(=ハート)」、ハートの問題? 例えば、外国人枠を気にしなくていい心の緩みとか...。メッセよ、せっかく"日本人"になったのだから、あと5年ぐらい日本で稼ごうぜ!!  よーし! 日本人の魂を注入するため、登場曲は鳥羽一郎の『兄弟船』に変えたれ~!! 波の谷間に 命の花がふたつ並んで立っている(略)おれと兄貴のヨ~夢の揺り籠さ~。 よっしゃ、この曲で次から白星の大漁や!!

◆ジョンソンが3試合連続となる6回無失点の好投で、3勝目を挙げた。開幕直後の不振を完全に脱し「全体的にはいい感じで投げられた」と自信を漂わせた。五回まで毎回安打を許したが、丁寧に制球し、要所を締めた。それでも今季8度目の先発で最長イニングは6回。次回以降に向け「終盤まで投げたいなと思っている」と意欲的に語った。 ジョンソンに広島・佐々岡投手コーチ 「先頭打者を出しても切り替えて、粘り強い投球をしてくれた」

◆超人がみせた全身全霊のビッグプレーに虎党も大歓声でたたえたが...。  糸井、打撲-。代償はあまりにも大きかった。  アクシデントに襲われたのは0-3の四回。先頭・鈴木が放った右翼ファウルゾーンへの飛球に猛然とダッシュした。スライディングキャッチに成功も、勢いがついた状態でフェンスに右膝などが接触した。五回の守備から、中谷と交代。場内にアナウンスされた時点でクラブハウスへと引き揚げていた。  試合後、清水ヘッドコーチは「(交代は)大事をとってです。好プレーのときの打撲です。詳しいことはいえませんが...」と厳しい表情で説明した。矢野監督は「いや、もちろん、ナイスプレーやったね」と好守に目を細めたが、詳細について「トレーナーに聞いて」と話すにとどめた。  この日は2打数無安打に終わったが、前日17日までの直近5試合では19打数9安打(打率・474)、1本塁打、3打点と猛爆していた。19日以降の出場に関しても不透明。清水ヘッドは「本人の状態をみて、トレーナーの判断を聞きながらです」と話した。  開幕前の3月には右膝に炎症を起こすなど、下半身に古傷があるため、慎重に見極める方針。超人不在の事態だけは避けたいところだ。

◆活発な広島打線に欠かせない存在になってきた。5番・西川龍馬内野手(24)が一回2死一、三塁で、13試合連続安打となる先制の1号3ラン。チームの6連勝に大きく貢献した。  4番・鈴木が四球を選んだ直後、高めの141キロの球をたたきつけるように捉えて右越えへ。巧みにバットを操る天才肌の左打者は「うまくかぶせて打つことができた」と喜び、打たれたメッセンジャーは「まさか本塁打になるとは」と脱帽した。  4月下旬から主に5番を任されている。不調に陥れば、相手バッテリーは4番・鈴木との勝負を避けやすい。得点力を左右する打順だが「チャンスなら(走者を)かえそうと思うだけ。5番打者というより、5番目の打者」と自然体を貫く。緒方監督は「重圧があると思うが、勝負強いところを見せてくれている」と目を細めた。  六回の守備では左前に落ちそうな飛球を滑り込んで好捕。三塁で拙守を連発した昨季(リーグ最多の17失策)とは対照的に、不慣れな外野で上達の跡が見える。  6連勝は、4月17日の巨人戦から同27日のヤクルト戦までの8連勝に続き、今季2度目。リーグ3連覇で迎えた今季は開幕から5カード連続で負け越しを喫し、最大借金8で最下位にも沈んだ。5カード連続負け越しは球団史上初の非常事態だった。  開幕から4カード以上連続して負け越したチームが優勝した前例はなく『優勝確率0%』とも騒がれた。だが、鈴木と同学年の24歳の新5番打者がけん引する打線には、あの春先のひ弱さは感じられない。

◆就任以来、最大級のハッパ! 阪神は2005年の実数発表後、球団最速となる公式戦入場者100万人到達日に、今季5度目の零封負け。矢野燿大監督(50)は2度の得点圏で凡退した4番・大山悠輔内野手(24)に猛ゲキを飛ばした。「勝ち負けは大きく左右してくる」。虎の4番としての重圧を乗り越えることを厳命した。  期待を胸に、いつもスタンドを満たしてくれる人たちがいる。打線の中心に座り続ける男にこそ、応えてほしかった。塁上を何度もにぎわしながら、4番が何度も天を仰いで今季5度目の零封負け。矢野監督は自ら大山の名を挙げると、強烈にハッパをかけた。  「チャンスは作れているんで、(走者を)かえすところっていうとね。そういうところで大山が打たんと、ダメじゃない? やっぱり」  0-3の一回2死二塁では二飛。0-4の八回も2死二塁で打席に立ったが左飛。最初も、最後のチャンスも、大山で終わった。今季最多4万6672人の観衆に見つめられ、実数発表となった2005年以降最速で入場者100万人を突破した日に、また1点も奪えなかった。しかも、今季無得点に終わった5試合は、すべて甲子園。ここまで全試合で4番を大山に託し続けてきたが、大山のためにも、将はあえて厳しい言葉を並べた。  「悠輔に全部大きなチャンスが(回った)っていうわけじゃないけど。そこの働きっていうのはどうしても、チームの勝ち負けは大きく左右してくると思うし。逆に向こうは鈴木誠也で、うちがフォアボールみたいな形でチャンスをつくられているパターンも多いし」  一回にメッセンジャーが西川に3ランを浴びる直前には、鈴木の堂々たる四球があった。それと4打席すべてフライを打ち上げ凡退した大山が、将の目にもどうしても対照的に映ってしまった。大山は10打席連続無安打となり、得点圏打率も・246(57打数14安打)に下げた。14、15日には敵地・東京ドームで巨人に連勝し、勢いをつけて帰ってきたはずの本拠地で、4番の沈黙で痛い連敗。試合後も無言でクラブハウスへと引き揚げた大山だったが、4番としてすべてを受け止め、進んでいくしかない。  指揮官自身も「みなさんの気持ちっていうか、そういうのは数字(観客動員数)に出ていると思う。今後も応えられるように。俺ららしい野球をしていけるように頑張りたい」と語気を強めた。  信じるからこそ、将は目指す野球の中心に24歳を置き続けてきた。大山も挽回できるチャンスは、まだ100試合ある。 (長友孝輔)

◆考えられない! 先発したメッセンジャーは2発を許し、7回4失点。オリックス(阪急)、阪神で通算176勝を挙げたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(53)は0-3の六回にソロを放った"虎キラー"バティスタへの配球に苦言を呈した。「なぜ、直球?」。慎重さを求めた。  3点ビハインドの六回2死走者なし。バティスタへの配球には首をかしげた。はっきりいって、考えられない。  2球連続フォークでファウル、空振り。タイミングはさっぱり。スイングを見て、バティスタはダメ元で直球1本に絞っているな、とわかった。  問題の3球目。梅野が出したサインは直球。バティスタは狙いすましていたかのように左翼スタンドに運んだ。  この場面で絶対にNGなのは一発。なぜ外国人選手がもっとも対応しやすい直球を投げさせたか。梅野は相手の裏をかこうとしたのかもしれないが、直球を挟みたいのであれば明らかなボール球にしないといけない。ゾーンで勝負するならばジャストミートされたとしてもヒット止まりであろうフォーク。慎重なリードをしてほしかった。  逆にメッセンジャーは「1点も取られてはダメ」と一回は慎重になりすぎた。前回登板(11日)の中日戦の立ち上がりで3失点したことがトラウマになっていたのか。2死三塁から鈴木を歩かせたが、明らかに勝負を避けていた。打たれてもヒットなら1点。ランナーをため、西川に投じた直球を右翼席に運ばれたが、慎重さの出し入れを間違っていた。  それにしても阪神投手陣のバティスタへの相性の悪さは群を抜いている。後ろを打つ鈴木が絶好調だから勝負しなければならないが、それは他球団も同じ。この日の配球をみても相手の術中にはまった感じ。鈴木対策も大事だが、次回対戦までにバティスタにカモにされている理由を徹底的にあぶり出すべきである。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
23161 0.590
(↑0.011)
-
(-)
103208
(+5)
154
(+1)
51
(+1)
22
(+1)
0.266
(-)
3.500
(↑0.06)
2
(-)
広島
23181 0.561
(↑0.011)
1
(-)
101165
(+4)
164
(-)
40
(+2)
24
(-)
0.242
(↓0.001)
3.090
(↑0.07)
3
(-)
ヤクルト
21202 0.512
(↓0.013)
3
(↓1)
100213
(+6)
210
(+11)
50
(+2)
18
(-)
0.249
(-)
4.350
(↓0.13)
3
(-)
阪神
21202 0.512
(↓0.013)
3
(↓1)
100170
(-)
188
(+4)
31
(-)
26
(-)
0.245
(-)
3.770
(-)
5
(-)
中日
18230 0.439
(↓0.011)
6
(↓1)
102144
(+1)
158
(+5)
27
(-)
27
(-)
0.258
(-)
3.770
(↓0.03)
6
(-)
DeNA
16250 0.390
(↑0.015)
8
(-)
102158
(+11)
184
(+6)
47
(+1)
8
(+1)
0.238
(↑0.004)
4.090
(↓0.05)