ソフトバンク(★1対9☆)ロッテ =リーグ戦7回戦(2019.05.10)・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:二木 康太(3勝2敗0S)
敗戦投手:武田 翔太(2勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(5号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは1-0で迎えた2回表、荻野と鈴木の適時打などで3点を挙げる。そのまま迎えた4回には井上、レアード、中村奨の3者連続適時打で4点を加え、試合を優位に進めた。投げては先発・二木が7回1失点の好投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは先発・武田が8失点と乱調だった。

◆ソフトバンク先発武田翔太投手が2試合続けて8失点でKOされた。初回、先頭荻野を四球で歩かせ先制点につなげた。2回には3点、4回には2死二、三塁から中村奨に2点中前適時打を許し8失点。4回持たず91球、10安打、3四球で降板となった。 武田は「直球も変化球も、ストライクとボール球がはっきりとしてしまった。自分の調子がどうとかではなく、8失点という結果をしっかりと受け止めないといけない。前回、前々回もチームに迷惑をかけた。本当に申し訳ない」とコメントした。 前々回1日楽天戦はわずか26球で危険球退場。中1日で3日楽天戦に先発したが3回2/3で8失点だった。

◆ロッテは1回、内野ゴロの間に1点を先制。2回にも、荻野貴、鈴木の連続適時打などで3点を追加し序盤をリードした。 ロッテは4回には3連続適時打で4点を追加。5回にも1点を追加した。先発二木はソフトバンク打線を6回まで無得点に抑えた。 大量リードのロッテが4連勝を収め、貯金1とした。二木は3勝目。ソフトバンクは3連敗を喫し、対ロッテ4連敗となった。 ソフトバンク武田が3敗目。

◆ソフトバンク武田翔太投手(26)が、2試合連続で8失点KOを食らい、中継ぎに配置転換される可能性が出てきた。初回に先制されると2回に3失点。4回には2死二、三塁から中村奨に2点適時打を浴び、8点目を失ったところで交代した。91球で10安打、3四球。4回持たなかった。 武田は「調子がどうではなく、8失点という結果をしっかりと受け止めないと。前回、前々回もチームに迷惑をかけた。本当に申し訳ない」と肩を落とした。工藤監督は来週も5試合ということもあり「少しリリーフに回る可能性もある。違う方法を考えていきたい。彼には頑張ってもらわないといけない」と、2軍降格ではなく中継ぎで再生する考えを明かした。昨季も途中から中継ぎに転向し、第2先発として活躍した。 1日の楽天戦はわずか26球で危険球退場。3日に中1日で再び先発したが8失点を喫した。そこから今回は中6日で、仙台遠征に同行せず万全を期したはずだった。筑後での調整中には「フォームでうまくいかない部分は分かっているんですけど、体がついてこない」と、話していた。この日の試合後も「イメージと合っていなかった。いい形を取り戻したい」ともどかしそうに話した。 チームは今季2度目の3連敗。ロッテには工藤政権初、13年8月以来6年ぶりの4連敗を喫し、今季1勝6敗となった。工藤監督は「ロッテに苦手意識があるとは思っていない。明日、頑張ります」と気持ちを切り替えた。【石橋隆雄】

◆ロッテの2番鈴木大地内野手が流れを呼び込んだ。ソフトバンクに13安打9得点で大勝。チームに勢いをつけたのは、6日の日本ハム戦から2番に座る鈴木だ。初回、先頭の荻野が四球で出塁するとすかさずエンドランを仕掛け、一、二塁間を抜く右前打。無死一、三塁とし先制点につなげた。「僕は引っ張りですし、エンドランだったんでタイミングよくいいところに飛んでくれた」。その後も2回、5回と適時打を続けた。 2番に座って以降の4試合で打率は3割7分5厘。選手会長の好調とともにチームは4連勝と波に乗る。「今やれることを全力で100%やろうと。目先の目標は立ててないので、今日1日、1試合しっかりやりきろうと思ってやっている。また明日もしっかりやりきろうと思う」。チームは開幕戦以来の貯金で2位タイに浮上した。今季ソフトバンク相手に6勝1敗と相性がいい。

◆ソフトバンク2年目196センチ右腕、椎野新が7回から今季初登板で2イニングを無失点に抑えた。 最後は2者連続三振に仕留めるなど「2軍でやってきたことは出せた」と笑みを浮かべた。この日1軍登録されたばかりで、いきなり巡ってきたチャンスで結果を出した。2軍では152キロをマーク。この日も151キロを出し「ひとつの武器になるし、スピードにはこだわりたい」と胸を張っていた。

◆ロッテは今季好相性のソフトバンクに対し、序盤から攻勢に出た。一回無死一、三塁から角中の一ゴロで先制すると、二回は荻野、鈴木の連続適時打と角中の犠飛で3点を追加。フルカウントから武田のグラブをはじく、適時内野安打を放った荻野は「バットに当てることだけを考えていった」と力を込めた。  四回には井上、レアード、中村奨に3者続けて適時打が飛び出し、4点を加えた。前回4月18日の対戦でも、三回で5点を奪った武田を再びKO。不振で6番に打順を下げている中村奨は、スライダーを中前に運んで2点適時打とし、実に21打席ぶりの安打となった。復調が待たれる好打者は「頑張るだけ。一打席一打席、しっかり集中してやるだけ」と必死の思いを口にした。

◆ロッテの二木は味方の大量援護にも助けられ、7回を5安打1失点で3勝目を挙げた。92球で今季最長のイニングを投げ、ソフトバンク戦は3戦3勝。「首位のチームに勝てているのは、自分もそうだし、チームにとってもいいこと」と満足そうだった。  打ち気にはやるソフトバンク打線に対し「泳がせたり、真っすぐで詰まらせたりできた」と緩急をうまく使い、フライアウトを重ねた。「点差があったので、ストライクゾーンで勝負していった」と打線に感謝した。 井口監督 「二木は低めに集めていたし、いい投球だった。打線も序盤に点を取ってくれた」 中村奨(四回に21打席ぶりの安打となる2点適時打) 「一本一本、打っていくしかない。迷惑をかけているので、何とかしたい」 松田(ドラフト7位新人。プロ初打席は右飛) 「緊張はしなかった。ヒットになれば最高だったけれど、自分は持っていないですね」

◆ソフトバンク2年目の椎野は、七回から2回を投げ3三振を奪って無失点。この日昇格したばかりで、昨年10月のクライマックスシリーズ(CS)以来の登板だったが「すんなり入れた。2軍でやってきたことが出せた」と話した。  196センチの長身から投げ下ろす速球が持ち味で、約1カ月前からストレッチを習慣づけたことで「股関節の可動域が広がって体重移動がしやすくなった」。最速は152キロと入団時から10キロ近く更新。この日も150キロ近い直球で押し「一つの武器として勝負できるかな」と自信を深めた。

◆8、9日の楽天戦で2試合連続のサヨナラ負けを喫した悪い流れを断ち切れず、今季2度目の3連敗を喫した。四回途中8失点で3敗目の武田は「ストライクとボール球がはっきりしてしまった」と反省。登板した2試合連続で8失点の右腕について工藤監督は「すこしリリーフに回る可能性もある」と、救援で登板しながら調整させる考えを示した。

◆本塁打はゼロだったが、こつこつと13安打を放って9得点で快勝。首位・ソフトバンクに6勝1敗とし、2位タイに浮上した。6日から2番に座る鈴木が3安打2打点。一回は無死一塁からのエンドランで右前に転がし、一、三塁と好機を拡大。先制点につなげ「いいところに飛んでくれた」。二回と五回には適時打。チームは4連勝で、待望の貯金生活に突入し「いい戦い方ができている」とうなずいた。 今季のソフトバンク戦で3戦3勝のロッテ・二木 「点差があったので、ストライクゾーンで勝負していった」 4連勝にロッテ・井口監督 「いい形で勝てたのは自信になる」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20142 0.588
(↓0.018)
-
(-)
107154
(+1)
129
(+9)
44
(+1)
36
(+1)
0.259
(↓0.002)
3.140
(↓0.16)
2
(1↑)
日本ハム
17162 0.515
(↑0.015)
2.5
(↑1)
108132
(+7)
135
(+5)
20
(+2)
14
(-)
0.245
(↑0.003)
3.730
(↓0.04)
2
(1↑)
ロッテ
17161 0.515
(↑0.015)
2.5
(↑1)
109143
(+9)
141
(+1)
40
(-)
31
(-)
0.243
(↑0.004
3.700
(↑0.08)
2
(-)
楽天
17161 0.515
(↓0.016)
2.5
(-)
109173
(+6)
154
(+8)
41
(+3)
11
(+1)
0.259
(↑0.002)
4.260
(↓0.13)
5
(-)
西武
15181 0.455
(↓0.014)
4.5
(-)
109176
(+5)
188
(+7)
38
(+1)
38
(-)
0.247
(↓0.002)
4.890
(↓0.08)
6
(-)
ORIX
13193 0.406
(↑0.019)
6
(↑1)
108111
(+8)
142
(+6)
29
(+4)
32
(+1)
0.223
(↑0.001)
3.760
(↓0.07)