日本ハム(★1対2☆)オリックス =リーグ戦8回戦(2019.05.09)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0020000002901
日本ハム
0000010001510
勝利投手:山本 由伸(2勝1敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗9S))
敗戦投手:加藤 貴之(1勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】大城 滉二(3号・3回表2ラン)

  DAZN
◆オリックスが接戦を制した。オリックスは0-0で迎えた3回表、大城の2ランで先制に成功する。投げては、先発・山本が7回1失点の好投。その後は澤田、増井の継投で逃げ切り、山本は今季2勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆オリックスが大城滉二内野手(25)の3号2ランで、2試合ぶりに先制した。3回2死から中川が中前打で出塁し、二盗に成功。 2死二塁で大城が日本ハム加藤の137キロストレートを捉え、左翼スタンドにたたき込んだ。「内寄りに入ってきたストレートをうまく振り抜くことができました。なんとか先制点を取ることができてよかったです」と、力投する先発の山本を援護した。

◆日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手(27)が危険球を投げて退場となった。 2番手で登板した6回2死。1ストライクからオリックスの代打福田に頭部への死球を与えた。

◆オリックスは3回2死から、中川が中前打で出塁。二盗を決めプレッシャーをかけると、続く大城の左越え3号2ランで先制した。 日本ハムは4回から2人目ロドリゲスが救援も、6回2死に危険球で退場。直後の攻撃で大田、近藤の連続二塁打で1点を返した。 オリックスは8回から盤石の継投で1点のリードを守り、連敗を4で止めた。日本ハムは粘る投手陣を、打線が援護できなかった。 オリックス山本由伸が2勝目、日本ハムが加藤が3敗目。

◆オリックスが大城滉二内野手(25)の3号2ランで、2試合ぶりに先制した。3回2死から中川が中前打で出塁し、二盗に成功。2死二塁で大城が日本ハム加藤の137キロストレートを捉え、左翼スタンドにたたき込んだ。「内寄りに入ってきたストレートをうまく振り抜くことができました。なんとか先制点を取ることができてよかったです」と4月21日楽天戦以来の本塁打で、力投する先発の山本を援護した。

◆オリックス山本由伸投手が7回1失点の好投で2勝目を挙げた。 今季の山本は通算防御率1・37と抜群の投球を見せているが、味方打線の援護が少ない。相手投手との巡り合わせもあるが、ここまで6試合に先発し計46イニングを投げたが、投げている間に味方の取った点数は0、1、0、0、1、2の計4点だけ。実に6試合中3試合が無得点で、この日の2点が最多だった。逆に、山本はすべての登板で6回以上投げ、4失点が1度あるが、1失点3、無失点2の安定ぶり。次回以降、山本の力投に打線が応えられるか。

◆0行進が続く攻撃陣の中で、日本ハム近藤健介外野手が一矢報いた。 6回2死走者なしから、前を打つ大田が二塁打で出塁。「相手(山本)は、いいボールを投げる。ワンチャンス。ミスにつけ込んでいかないと厳しい」。2球目で追い込まれたが、3球目の速球を逆方向へはじき返した。 左中間適時二塁打で、この日チーム唯一の得点をたたき出し「甘いボールを打てたので良かった」と、納得していた。

◆オリックス山本由伸投手(20)が、7回1失点の好投で令和初勝利となる2勝目を挙げた。5回2死からの大田、近藤の連続二塁打による1失点に抑え、チームの連敗を4で止めた。 新元号1勝だ。4月11日のロッテ戦で先発転向初勝利を挙げて約1カ月。2勝目は遠かった。8回まで1点以下に抑える好投を2試合続けても、打線の援護がない悪循環が続いていた。「今日は早いうちから点取ってもらったんで、守りきろうと思って投げました。こういう勝ちをきっかけに連勝できていけたらなと思うので、チーム全体で勝てたらなと思います」と大城がくれた2点に感謝した。 顔つきも体つきも少年らしさを残していた昨年から、明らかに体の厚みが増した。「(身長、体重の)数字が同じでも、体つきが変わったことは高校時代にもありました。今は、大人の体になっていってるんだと思います」。先発の一角を担う気概がある。「守りに入ったピッチングはしたことがない」と言いきる強い気持ちに導かれ、山本は成長を続ける。【堀まどか】

◆日本ハムが2週間ぶりの連勝を逃した。オリックス8回戦(札幌ドーム)は打線が振るわず、5安打1得点のみ。 投手陣は2失点で踏ん張ったが、あと1点が遠かった。チームは4月27日ソフトバンク戦(同)の黒星からオセロのように勝ち負けを繰り返し、貯金2への挑戦は8度目も失敗。またまた勝率5割に逆戻りし、順位も3位に転落した。日本ハム打線が、オリックス山本にやられた。栗山監督は「野球は(投打の)かみ合わせ。誰がどうのこうのではない。勝ちきれないのは、こっちのせい」。5投手のリレーで2失点にしのいだが、伸び盛りの好投手を攻略できなかった。 4月18日の対戦で4得点を奪い、黒星を付けた高卒3年目右腕の投球術に、してやられた。無安打に終わった中田は「前回は真っすぐでグイグイと押してくる感じだったけど、(この日は)カットやシュートで変化をつけられて、それにウチがはまった」。テンポよく投げ込む150キロ超えの直球に、ほぼ球速の変わらないカットボールやシュートで各打者が内角をえぐられた。カーブやフォークも巧みに操る、押し引きの投球にも、てこずった。一矢報いたのは6回。2死走者なしから大田、近藤の連続二塁打で1点を奪ったが、あと1点が、遠かった。 連勝も遠い。2試合連続で勝ったのは4月25日楽天戦(札幌ドーム)が最後。同27日ソフトバンク戦で3連勝を逃してから、勝ったり負けたりを繰り返すこと11試合。この2週間は貯金1と勝率5割を行ったり来たりしている。栗山監督も「すいません。なかなか、いい形で勝ちきれる試合ができていない」と反省しながら言葉を紡いだ。 試合前まで2位で並んでいた楽天がサヨナラ勝利し、1週間ぶりに順位も3位に逆戻りした。ただ、連勝には見放されてはいるが、連敗もしていない。指揮官は「まずは明日、全力を尽くす」と前を向いた。【木下大輔】

◆本拠地で初めて先発マスクをかぶった日本ハム高卒3年目・郡拓也捕手には、悔しい夜になった。 バットで2打数2三振に終わると、先発加藤をリードした守備でも、3回にカウント3-1から直球を痛打され決勝2ランを許した。「(次の試合では)打たれてはいけない場面で抑えられたり、盗塁も刺したい」と前を向いた。

◆緊急登板した日本ハム堀瑞輝が好救援した。 6回2死で危険球退場となったロドリゲスの後を受け、3番手としてマウンドへ。ブルペンでの投球練習は10球程度だったが、落ち着いて若月を三振に仕留め、続く7回も三者凡退に抑えた。「バックアップでいくと言われていたので、苦ではなかった。久々の登板(1日西武戦以来)にしてはよかったかなと思う」と話した。

◆オリックスの山本が7回5安打1失点で約1カ月ぶりの勝利を挙げ、チームの連敗を4で止めた。2-0の六回2死から大田と近藤の2者連続で二塁打を浴びて1点を返されたが、後続を断ちリードを守って救援陣につないだ。「1点を取られたけれど、もう1点ある。何とか守ろうと思った」と汗を拭った。  カットボールやシュート系の速球で押し、遅めのカーブで打者のタイミングを外した。「気の抜ける打者はいない」と相手打線を警戒して臨んだマウンドだったが、五回までわずか2安打。六回のピンチでも低めに制球する落ち着きを見せた。  好投をしながら打線の援護に恵まれない試合が続いていた。「この勝ちをきっかけに勝ちを積み重ねていきたい」と力強く言い切った。

◆日本ハムは好投手の山本を打ちあぐね、2失点と粘った投手陣を援護できなかった。前回の対戦では黒星を付けた相手に抑え込まれ、主砲の中田は「前回は直球でぐいぐい押してくる感じだったが、今回はカットボールやシュートを使ってきた。そこにうちがはまってしまった」と肩を落とした。  4月25日以降は勝ち負けを繰り返し、一進一退の状況が続いている。再び1日で勝率5割に戻り、栗山監督は「勝ち切れないのはこっちのせい」と悩ましげだった。

◆オリックスの大城が三回2死二塁で、3ボール1ストライクから加藤の甘く入った直球を振り抜き、左越えに先制の3号2ランを放った。チームの連敗を4で止める殊勲打となり「うまく振り抜くことができた」と会心の一打で先発の山本に白星を付けた。  これで8試合連続安打。打順は下位が多かったが、5日のソフトバンク戦から3番に座る。4月後半から「ボールがゆっくり見えている」と好調を維持し、期待に応えている。

◆打線が5安打1得点と振るわず、1日で勝率5割に逆戻り。4月18日の前回対戦で黒星を付けた相手先発の山本に封じられ、栗山監督は「何とかしたかった。勝ち切れないのはこっちの責任」と自らを責めた。4月27日以降は連勝も連敗もなく、「いい形で続けて試合ができていない。明日(10日)は全力を尽くしたい」と言葉を振り絞った。 山本の前に無安打1四球の日本ハム・中田 「前回は直球で押してくる感じだったが、今回はカットボールやシュートを使ってきた。そこにうちがはまってしまった」 六回の適時二塁打に日本ハム・近藤 「甘いボールを打てた」

◆日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手(27)が9日、オリックス8回戦(札幌ドーム)で危険球による退場処分を受けた。退場はパ・リーグでは今季4人目で、両リーグを通じて7人目。六回2死で福田への2球目が頭部付近に当たった。

◆2-0の六回2死から最大のピンチを招いた。オリックス・山本は、大田と近藤に2者連続で二塁打を浴びて1点を返されたが...。ここからが真骨頂だった。  「1点を取られたけれど、もう1点ある。何とか守ろうと思った」  勝負を焦らず、丁寧に低めに制球。4番・中田を歩かせた後、田中賢を148キロのシュートできっちり右飛に仕留めた。7回を5安打1失点で、約1カ月ぶりの白星となる2勝目だ。チームは4連敗中。「自分が流れを止めたい。流れを変えられるのがピッチャー」と気迫十分の103球で、負ければ今季初の5連敗だった危機を救った。  カットボールやシュート系の速球でバットの芯を外し、遅めのカーブで打者のタイミングを外した。五回までわずか2安打。前回対戦した4月18日に6回4失点で今季初黒星を喫した日本ハムに雪辱を果たした。  高卒3年目の20歳。今季は好投しながら、打線の援護に恵まれない試合が続いていた。防御率はパ・リーグ3位の1・37と驚異的な安定感を誇るが、6試合、計46イニングの登板時の援護点の合計は、わずかに「4」...。この日の2点が今季最高の援護だった。  西村監督は「あと1点でも2点でも、少しでも投手を楽にしてあげないと」と追加点がなかった打線に苦言を呈したが、2点あれば十分と思わせるだけの凄みが、今の山本にはある。  「この勝ちをきっかけに、勝ちを積み重ねていきたい」と力を込めた右腕。最下位に苦しむオリックスに、大エース誕生の予感が漂う。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20132 0.606
(↓0.019)
-
(-)
108153
(+3)
120
(+4)
43
(+1)
35
(+1)
0.261
(-)
2.980
(↓0.04)
2
(-)
楽天
17151 0.531
(↑0.015)
2.5
(↑1)
110167
(+4)
146
(+3)
38
(+2)
10
(-)
0.257
(↑0.002)
4.130
(↑0.04)
3
(1↓)
日本ハム
16162 0.500
(↓0.016)
3.5
(-)
109125
(+1)
130
(+2)
18
(-)
14
(-)
0.242
(↓0.002)
3.690
(↑0.05)
3
(1↑)
ロッテ
16161 0.500
(↑0.016)
3.5
(↑1)
110134
(+5)
140
(+4)
40
(+1)
31
(+3)
0.239
(↑0.002)
3.780
(↑0.05)
5
(1↓)
西武
15171 0.469
(↓0.015)
4.5
(-)
110171
(+4)
181
(+5)
37
(-)
38
(-)
0.249
(↓0.001)
4.810
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
12193 0.387
(↑0.02)
7
(↑1)
109103
(+2)
136
(+1)
25
(+1)
31
(+1)
0.222
(↑0.001
3.690
(↑0.08)