楽天(★8対10☆)ロッテ =リーグ戦5回戦(2019.04.28)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
030600010101212
楽天
20311100081003
勝利投手:松永 昂大(1勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝1敗6S))
敗戦投手:安樂 智大(0勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(2号・2回表ソロ),中村 奨吾(7号・4回表2ラン)
【楽天】ブラッシュ(4号・3回裏3ラン),ブラッシュ(5号・5回裏ソロ),オコエ 瑠偉(3号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは2点を先制された直後の2回表、井上のソロなどで3点を挙げ、逆転に成功する。その後再びリードを許すも、4回に中村奨の2ランなどで6点を奪い、試合をひっくり返した。3番手・松永が今季初勝利。敗れた楽天は、打線が10安打で8得点を挙げるも、投手陣が振るわなかった。

◆楽天は16日西武戦から9試合続けて本塁打をマーク。連続試合本塁打の最長記録は85年西武の35試合だが、楽天では07年7月13~29日の10試合が最長。今日1発が出ると球団タイ記録となる。

◆ロッテ井上晴哉内野手(29)が2号ソロを放った。2点を追う2回、先頭で打席へ。 楽天先発安楽の直球をすくい上げた打球は、ぐんぐん伸びて左翼席へと吸い込まれた。「先制された後でしたし、早いうちに追いつきたいと思っていたので、まずは1点返せて良かったです」と笑顔をみせた。 前日の楽天戦では24日ぶりに4番に座り、9回に勝ち越し打を放つなど調子を上げている。

◆ロッテ田村龍弘捕手(24)が同点の適時二塁打を放った。 1点を追う2回2死一塁、楽天先発安楽のスライダーを捉えた。打球は左中間深くへと転がり、一塁走者の清田が一気に生還した。「反対方向を意識していたのですが、うまく引っかかってくれました」と喜んだ。

◆ロッテ藤岡裕大内野手(25)が2打席連続の適時二塁打を放った。 同点の2回2死二塁。楽天先発安楽のスライダーを右翼線に運んだ。再び逆転され、2点を追う4回1死満塁では、左翼フェンス直撃を直撃する2点打で追いついた。「(1打席目は)うまく引っかかった感じです。タイミングも取れてしっかり打ちにいけたのが良かったと思います。(2打席目は)満塁でカウント3-1だったので、甘いところだけを待って思いきっていこうと思っていました。その結果です」と振り返った。 ここ5試合で14打数2安打、打率1割4分3厘と苦しんだが、復調の兆しが見えてきた。

◆ロッテ荻野貴司外野手(33)が勝ち越しの2点適時打を放った。 9番藤岡の適時打で同点とした直後の4回1死二、三塁。楽天2番手石橋の初球のシュートをたたいた。打球は前進守備を敷いた二遊間を抜ける中前打となった。「同点に追いついてくれたので自分もつなごうと思って、初球から積極的にいきました。いい流れで打つことができました」と笑顔を見せた。この日の第1打席も安打を放ち、出場試合連続安打を13に伸ばした。

◆ロッテ中村奨吾内野手(26)が7号2ランを放った。2点リードの4回2死一塁、楽天2番手石橋の128キロを左翼席まで運んだ。 「打ったのはスライダーです。体勢を崩されましたけど、うまく引っかかってくれました。初回は自分のミスで失点に繋がってしまったので、何とか取り返したいと思っています。またみんなで追加点を取れるようにやっていきます」と話した。初回、先頭の楽天茂木の一、二塁間への難しい打球に追いつくも、送球がそれ出塁を許していた。

◆楽天安楽智大投手(22)の復活勝利はならなかった。2点のリードをもらった2回に井上のソロを浴びるなど3失点。 再び打線が逆転して2点差になった4回にも清田への四球から田村、藤岡に連打を許し、同点に追いつかれて降板した。3回1/3を投げて8安打7失点で2年ぶりの勝利はならなかった。「野手の皆さんが逆転してくれたのに、抑えることができず申し訳ないです」と肩を落とした。

◆楽天オコエ瑠偉外野手(21)がパワーMAXの本塁打を放った。打球の行方を見届けると、ゆっくりと走りだした。 2点を追う6回無死走者なし、ロッテ西野の高め143キロ直球を振り抜いた。「バキッ」という大きな音ともに舞い上がった白球は左翼ポール際へ。ファウルゾーンに切れることなく、左翼スタンドへとたたきこんだ。 1点差に迫る3号ソロに「先頭でしたので塁に出ることだけ考えていました。バットが折れましたが、ホームランになってくれて良かったです」とバットを折りながらも力で放り込んだ。

◆ロッテの開幕投手を務めた石川歩投手(31)は、今季初勝利とはならなかった。 今季4度目の登板は、9点の援護をもらいながらも4回5安打6失点で降板。4四死球を与えるなど制球に苦しみ、5回まで投げきることができなかった。「点数を取ってもらったのに、こういう展開にしてしまい申し訳ないです」と肩を落とした。 14日の日本ハム戦では5回無失点も中継ぎが追いつかれ、勝ち負け付かず。21日の日本ハム戦では6回2失点で今季初黒星を喫するなど、我慢が続いている。

◆楽天は初回にウィーラーの2点適時打で先制。ロッテは2回に3点を挙げるも、楽天は3回、ブラッシュの4号3ランで逆転。 ロッテは4回に一挙6得点。楽天は5回、ブラッシュが2打席連続の5号ソロ、6回にはオコエが3号ソロを放ち、1点差とした。 ロッテは8回に清田の適時打で点差を広げて2連勝。3番手松永が今季初勝利。楽天は先発安楽が試合を作れず、今季初の4連敗となった。安楽は2敗目。

◆リードオフマンの勢いが止まらない。ロッテ荻野貴司外野手(33)が4回1死二、三塁、短く持ったバットではじき返した打球は、前進守備を敷いた二遊間を抜ける勝ち越しの2点適時打となった。 「前の打席で詰まらされていたので、バットをいつもより指2本くらい短く持った。ちょっと詰まったが飛んだコースがよかった」と振り返った。 シーズン前にはバットで悩んだ。昨季までは85センチのバットを短く持っていたが「短く持っていた時はグリップエンドの感覚がなく、その感覚がほしかった」とオフから異例の約76センチと短いバットを長く持って使用。しかし思うような結果は残せず、オープン戦途中から約78センチに伸ばすなど試行錯誤をくり返した。 それでもオープン戦打率5分9厘に終わり、当確と思われた開幕スタメンの座を明け渡すこととなった。「生きた球だと打ち負ける感覚があった」と自身の判断で昨季より10グラム軽い880グラム、85センチのバットに落ち着いた。 本来の調子が戻り、打率は3割6分2厘。出場試合連続安打も、昨季記録した自己最長の12を更新し、13とした。荻野が16日に1番に固定されて以来、10試合で6勝3敗1分けと大きく勝ち越し。楽天との連日の打撃戦を制し、平成最後の3連戦を勝ち越した。井口監督は「打線はずっとつながっていて、いい形で点がとれている。チーム全体として打線がよくなっている」と目を細めた。幕張のスピードスターの復調とともに、チームは一気に駆け上がる。【久永壮真】

◆楽天が、序盤戦の踏ん張りどころを迎えた。先発の安楽が打ち込まれ、今季初の4連敗を喫した。 3者凡退で滑り出した1回から一転、2回先頭の井上にソロを浴びると3失点。「2回から腕が振れなかった。守りに入った部分がある」と4回にも四球から2連打を浴びてKOされた。3回1/3を投げて8安打7失点。「見ての通り最悪のピッチングでした」と反省した。 ダメージが蓄積する敗戦が続く。4連敗中、先発投手が5回までに5失点以上したのは3度。24試合を終えて9回を完投した投手は0。早めの継投を余儀なくされており、登板数上位10人に中継ぎの5人が入る。勝ちパターンのハーマン、松井はリーグトップの15登板。森山投手コーチも「先発が6、7回投げてくれれば後ろは助かるよね」と先発の奮起を期待する。 平石洋介監督は「先発の元気な人数も少ない。やってもらわないと困る」と安楽に再チャンスを与える方針。則本昂、岸を欠く先発陣が連敗脱出のカギを握る。   ▽楽天伊藤投手コーチ(安楽について)「すばらしい立ち上がりだったが、守りに入って彼らしいピッチングができていなかった」

◆リードオフマンの勢いが止まらない。ロッテ荻野貴司外野手(33)が4回1死二、三塁、短く持ったバットではじき返した打球は、前進守備を敷いた二遊間を抜ける勝ち越しの2点適時打となった。「前の打席で詰まらされていたので、バットをいつもより指2本くらい短く持った。ちょっと詰まったが飛んだコースが良かった」と振り返った。 シーズン前にはバットで悩んだ。昨季までは85センチのバットを短く持っていたが「グリップエンドの感覚がなく、その感覚がほしかった」と異例の約76センチと短いバットを長く持って使用。しかし思うような結果は残せず、オープン戦途中から約78センチに伸ばすなど試行錯誤を繰り返した。 それでもオープン戦打率5分9厘に終わり、当確と思われた開幕スタメンの座を明け渡すこととなった。「生きた球だと打ち負ける感覚があった」と自身の判断で昨季より10グラム軽い880グラム、85センチのバットに落ち着いた。 本来の調子が戻り、打率は3割6分2厘。出場試合連続安打も、昨季記録した自己最長の12を更新し、13とした。荻野が16日に1番に固定されて以来、10試合で6勝3敗1分けと大きく勝ち越し。楽天との連日の打撃戦を制し、平成最後の3連戦を勝ち越した。井口監督は「打線はずっとつながっていて、いい形で点が取れている。チーム全体として打線が良くなっている」と目を細めた。幕張のスピードスターの復調とともに、チームは一気に駆け上がる。【久永壮真】

◆楽天が、序盤戦の踏ん張りどころを迎えた。先発の安楽が打ち込まれ、今季初の4連敗を喫した。平石洋介監督のコメント。 「先発の元気な人数も少ない。やってもらわないと困る」と安楽に再チャンスを与える方針。

◆楽天が逆転負けで今季初の4連敗を喫した。07年7月以来となる10試合連続本塁打の球団タイ記録も空砲に。2点を先制した直後の2回に逆転を許し、3回に再逆転も直後の4回に大量6点を失うなど、悪い流れを断ち切れなかった。 平成ラストウイークは黄金週間も重なり、楽天生命パークでの観客動員記録を更新した。平成元年生まれのジャバリ・ブラッシュ(29)が3回に逆転3ラン、5回にも反撃の2打席連発と気を吐いた。6回にはオコエがバットを折りながら3号。2点を追う8回2死一、二塁では、浅村がヘッドスライディングで三塁内野安打とした。「後ろにつなごうと思った」。平石監督は「一塁へのヘッドはケガのリスクがあるのに、気持ちが前面に出たんだろう。ああいうのを表現してくれるのは素晴らしい」とたたえた。 前日に続き大量リードされながら最後まで食い下がった。平石監督は「ファンが見たいのは勝ちゲーム。投手も打撃も守りに入らず、しっかり攻める気持ちを持ってやりたい」と、平成最後の試合で連敗を脱出するつもりだ。【野上伸悟】

◆ロッテは救援陣が踏ん張り、敵地での3連戦に2連勝して勝ち越した。六回に西野が先頭打者に本塁打を浴びて1点差とされたが、後を受けた3番手の松永が1番茂木から3人をぴしゃりと抑えた。今季初勝利を挙げたサウスポーは「本音はもっと楽に勝ちたい。でも、勝てたから良かった」と話した。  七回以降は酒居、唐川、益田の勝ちパターンで無失点リレー。松永を含めた4投手は2試合続けて仕事を果たし、井口監督は「連投の中でも、何とかしのいでくれている」とねぎらった。

◆楽天は2万8323人の観衆を集め、本拠地での史上最多を記録した。これまでの最多は14日のソフトバンク戦で2万7503人だった。

◆投手陣が10失点と踏ん張れず4連敗を喫した。先発の安楽は3回1/3を投げて8安打7失点で2敗目を喫し「見ての通り、最悪のピッチングでした。情けない」と猛省した。ただ、打線は4戦連続で2桁安打を記録しており、平石監督は「勝てなかったけど今後につながる。全てマイナスに捉える必要はない」と前を向いた。

◆上位打線が活躍した最下位脱出劇から一夜明け、今度は下位打線が奮起した。ロッテは7番・清田育宏外野手(33)、8番・田村龍弘捕手(24)、9番・藤岡裕大内野手(25)がいずれも2安打で、計4本の適時打を記録。今季最多の10得点で打撃戦を制した。  「前日(27日)に映像を見て、トップの位置や間の取り方を変えた」と3打点を挙げた藤岡はニッコリと笑った。  2点を先制された直後の二回だ。井上のソロで1点差に迫り、2死から清田が中前打で出塁して、田村と藤岡が立て続けに適時二塁打を放った。試合前までの打率は、ともに1割台と低迷していた。  再び2点のビハインドで迎えた四回は、1死満塁から藤岡が左越えに同点2点二塁打を放つなど、一挙6点を奪って逆転した。  5位のチームは連勝で10勝に到達。試合前の打率・190から・212に上昇した2年目の正遊撃手は「(1割台と2割台は)全然違う。一本でも多く打ちたい」と貪欲に話した。  楽天が16日の西武戦から10試合連続で本塁打を放ち、2007年7月13-29日にマークした球団記録に並んだ。29日も本塁打が出れば、球団記録更新となる。プロ野球記録は西武が1986年8-9月にマークした35試合連続。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
14102 0.583
(↓0.026)
-
(-)
117101
(-)
74
(+4)
31
(-)
19
(-)
0.247
(↓0.005)
2.500
(↓0.03)
2
(-)
楽天
13101 0.565
(↓0.026)
0.5
(-)
119119
(+8)
104
(+10)
28
(+3)
9
(-)
0.248
(↑0.002
4.060
(↓0.26)
3
(-)
西武
12111 0.522
(↑0.022)
1.5
(↑1)
119138
(+4)
125
(+2)
26
(-)
30
(+3)
0.259
(↓0.002)
4.470
(↑0.11)
3
(-)
日本ハム
12112 0.522
(↑0.022)
1.5
(↑1)
11888
(+4)
100
(-)
13
(-)
8
(-)
0.238
(-)
3.770
(↑0.15)
5
(-)
ロッテ
10131 0.435
(↑0.026)
3.5
(↑1)
11998
(+10)
119
(+8)
30
(+2)
18
(-)
0.237
(↑0.004
4.400
(↓0.12)
6
(-)
ORIX
8143 0.364
(↓0.017)
5
(-)
11883
(+2)
105
(+4)
21
(-)
28
(+2)
0.228
(↑0.002)
3.890
(↓0.01)