広島(☆5対0★)中日 =リーグ戦5回戦(2019.04.24)・マツダスタジアム=
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中日
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広島
02200010X5903
勝利投手:野村 祐輔(2勝0敗0S)
敗戦投手:山井 大介(2勝1敗0S)

本塁打
【広島】會澤 翼(2号・2回裏ソロ),菊池 涼介(3号・3回裏ソロ),長野 久義(2号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆広島が6連勝。広島は2回裏、會澤のソロと野村のスクイズで2点を先制する。続く3回には、菊池涼と長野の連続本塁打で2点を追加した。投げては、先発・野村が7回無失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は先発・山井が試合をつくれず、打線も無得点と振るわなかった。

◆広島鈴木誠也外野手が2日続けて試合前の練習を回避した。室内練習場で行われた野手練習に姿を見せなかった。 鈴木は午前11時48分、アイシング機器「GAME READY(ゲームレディ)」を手に球場入り。自ら歩いてロッカーへ入って行った。 緒方監督は23日の試合後、鈴木の出場について「コンディション不良ということで、明日(24日)状態が良ければ。(状態を)見てから判断して決めます」と話していたが、2試合続けてスタメンを外れる見込みとなっている。

◆広島会沢翼捕手(31)が先制の2号ソロを放った。 0-0の2回1死走者なしで、中日先発山井のカウント1-1からのフォークを左翼スタンドへ運んだ。「自分のスイングでしっかり振り抜くことが出来ました。いい先制点になりました」と話した。

◆広島野村祐輔投手(29)が鮮やかなスクイズで2点目をもぎ取り、自らを効果的に援護した。 2回に会沢の2号ソロで先制し、なお1死一、三塁の場面。最初からバントの構えをとり、外角の変化球を落ち着いて一塁側に転がした。好スタートを切っていた三塁走者は楽々と生還した。

◆広島菊池涼介内野手と長野久義外野手(34)が、2者連続本塁打で突き放した。2-0の3回。 先頭菊池涼が左中間へ3号ソロを放ち「打ったのはスライダーかな。たまたまですね」と話せば、3番長野も黙っていない。右翼席へ2号ソロをたたき込み「打ったのはストレート。いい風に乗ってくれましたね」と話した。

◆広島は2回、会沢の2号ソロと野村のスクイズで2点を先制。3回には菊池涼、長野の2者連続本塁打で突き放した。 中日先発山井は4回4失点で降板した。広島先発野村はボールを低めに集め、際どいコースをついて6回まで無失点。 広島は7回無死一、三塁から長野の併殺打の間に1点を追加。連勝を6に伸ばした。野村は7回無失点で2勝目を挙げた。中日山井は今季初黒星。

◆主砲不在の重い空気をもバットではねのけた。3回だ。広島長野久義外野手に待望の移籍後初の本拠地弾が飛び出した。 中日先発山井の外角球をたたいて、右翼ポール際に放り込んだ。試合中には「いい風に乗ってくれましたね」と談話を出したが、無風だった。試合後「こんな雨の中でファンの方が超満員で応援してくれたので、力になりました」と口にした。長野は目に見えない声援とチームの確かな力が、追い風と見えていた。 1発攻勢で一気に主導権を握った。2回、会沢がフォークを拾い上げて左翼席へ先制ソロ。3回には2番菊池涼が左中間席に豪快にたたき込み、鈴木に代わり右翼に入った3番長野が、4月2日中日戦(ナゴヤドーム)に続く菊池涼とのアベック弾で続いた。鈴木が欠場した2試合で連続打点を記録し「本人が一番悔しいと思う。みんなで頑張って。勝てば救われると思う」と主砲の気持ちを思った。 首脳陣の策が見事にハマった。右腕の山井は今季ここまで、左打者の被打率6分9厘に対し、右打者の被打率は3割3分3厘だった。広島は三塁に安部ではなく、小窪を起用。2番から4番まで右打者を並べ、会沢を6番に上げた。序盤に3人の右打者でアーチ攻勢。4回でKOした。緒方監督は「長野のホームランも大きかったね。理想の攻撃」と、先制、中押し、ダメ押しの攻撃に納得の表情。6連勝で最大8の借金は2まで減らした。コイの季節を前に、確かに広島打線は追い風に乗っている。【前原淳】

◆広島が会心の試合運びで連勝を6に伸ばした。会沢、菊池涼、長野の3本の本塁打が飛びだし、野村が7回無失点で2勝目をマークした。緒方孝市監督(50)の一問一答は以下の通り。 -野村がゲームをつくった 緒方監督 祐輔がね、ずっといい状態が、いい投球が続いているね。今日も両サイド、低めにコントロールできていたしね。会沢が、息のあったいいリードをしてくれたね。ゴロアウトもたくさん取れていた。何より守備がね、しまった守備を、グラウンドコンディションが悪い中、しっかりとバックも、祐輔のピッチングにこたえるようにしっかり守った。しっかりいい流れで、攻撃につながっていった。そういった意味で、今日は本当にナイスゲームでしたね。 -打線が援護 緒方監督 アツ(会沢)がホームラン打ったね。祐輔を助けるように。長野のホームランも大きかったね。 -右打者を並べた 緒方監督 いる人でやっていくだけです。

◆広島野村祐輔投手(29)が、7回7安打無失点で今季2勝目を挙げた。4番鈴木誠也外野手(24)がコンディション不良のため2戦連続で欠場する中、抜群の制球で決定打を阻止。雨中の悪コンディションをものともせず、ゴロアウトの山を築いた。チームはこれで6連勝。8個あった借金は2まで減った。輝きを取り戻した昨年の開幕投手が、王者の猛反撃を支えていく。そぼ降る雨をものともせず、野村はしなやかに腕を振った。4-0の7回表1死一塁。代打松井雅を外角低めのシュートで注文通りに遊ゴロ併殺に仕留めた。ボールが6-4-3と転送されるのを見届け、右拳を小さく振り下ろした。7回7安打無失点で、チーム6連勝を演出。会沢とともにお立ち台に上がり「1人1人しっかり投げていけるようにアツ(会沢)さんのミットめがけて投げました」と話した。 燃える要素があった。主砲鈴木がコンディション不良で2戦連続で欠場していた。詳細は不明だが、不良箇所があることは間違いない。これまで幾度となく援護してくれた4番打者。今季初登板の4月3日中日戦でも、7回に逆転3ランを放って初勝利をプレゼントしてくれた。試合に出られない無念はよくわかる。「そういう中でも1人1人、全員で力を合わせてやっていくしかない」。心が引き締まった。 昨年から見違えるような制球力は、今春沖縄キャンプでの「インターバルピッチ」で身につけた。15球投げ、いすに座って休み、また15球。これを9イニング分で計135球。試合さながらに投げ込んだ。数年前に野村がチームに持ち込んだ練習法。昨年は10球×9の90球で行ったが、さらに実戦に近づけた。一塁側に傾いていた重心が矯正され、明らかに制球がよくなる実感があった。「今年はコントロールがいいですね。キレもよくなった」と進化を実感している。 緒方監督は「ずっといい状態が、いい投球が、続いている。今日も両サイド、低めにコントロールできていた。会沢が、息の合ったいいリードをしてくれた」と賛辞を並べた。2回の打席では自らのスクイズで追加点をたたき出すなど、投打にフル回転した姿が頼もしい。波に乗った野村が、チームをグイグイ引っ張っていく。【村野森】   ▽広島佐々岡投手コーチ(野村について)「今年はずっと制球もキレもいい。こういう(雨の)天気の中、下(半身)をしっかり使えていた。シュートがよかった」

◆中日が開幕21試合目で初の完封負けで、連敗した。先発山井大介投手が序盤に会沢、菊池涼、長野にソロを3被弾し、今季最短の4回4失点KO。打線も広島の先発野村から7安打を放ちながら、3度の得点圏に主軸が凡退した。投打がかみ合わず与田監督の言葉にも力がなかった。 「序盤で本塁打3本にスクイズも決められた。ビハインドを追いかけるのはしんどかった。これまで大量点で勝利をものにしたこともある。(投打がかみ合わないことは)シーズン中でもよくある」 25日の予告先発はロメロ。外国人枠の都合で1人が出場選手登録を抹消される。指揮官は「ここでは言えない。発表を見てください」と明言を避けたが、好機に2度凡退し、今季17試合で5打点、得点圏打率7分1厘と不振のアルモンテが外れることが濃厚だ。 「明日が大事」と与田監督。19日には首位ヤクルトに0・5差と肉薄し、3年ぶりの首位もかいま見えた。この連敗で連続カード勝ち越しは「3」で止まり、首位巨人には3差まで引き離され、振り返ると4位広島に1・5差にまで迫られた。【伊東大介】

◆中日が開幕21試合目で初の完封負けで、連敗した。先発山井大介投手が序盤に会沢、菊池涼、長野にソロを3被弾し、今季最短の4回4失点KO。打線も広島の先発野村から7安打を放ちながら、3度の得点圏に主軸が凡退した。与田剛監督のコメント。 「序盤で本塁打3本にスクイズも決められた。ビハインドを追いかけるのはしんどかった。これまで大量点で勝利をものにしたこともある。(投打がかみ合わないことは)シーズン中でもよくある」 25日の予告先発はロメロ。外国人枠の都合で1人が出場選手登録を抹消される。 「ここでは言えない。発表を見てください」と明言を避けたが、好機に2度凡退し、今季17試合で5打点、得点圏打率7分1厘と不振のアルモンテが外れることが濃厚。

◆中日の山井は3本塁打を許すなど、4回4失点で降板した。二回は会沢に甘い変化球を左翼席に運ばれ、三回も菊池涼、長野と2者連続でホームランされた。山井は「序盤の4失点はチームに申し訳なかった」と語った。  前回登板した17日のDeNA戦は直球と変化球をうまく織り交ぜ、5回2/3を1失点で2勝目を挙げた。雨の中で投げたこの日は球が浮き、今季最短のマウンドだった。

◆広島は今季初の2者連続本塁打で突き放した。2-0の三回。山井に対し、菊池涼が甘く入ったスライダーを「たまたま」と左中間席に放り込むと、続く長野も外角直球を逆らわず、右越えに2号ソロを運んだ。  不動の4番鈴木がコンディション不良で2試合続けて欠場した中、一発攻勢で主導権を握った。2戦連続で「3番・右翼」で起用された長野は「良い風に乗ってくれましたね」と白い歯を見せた。 緒方監督(野村に) 「ずっといい投球が続いている。両サイド、低めに制球できていた」 会沢(二回に先制ソロ) 「祐輔(野村)がいい投球をしてくれていたので、流れに乗って打たせてもらった」

◆復調した昨季の王者に投打で圧倒された。先発の山井は3本塁打を浴び、4回4失点。好調だった打線も野村に要所を締められ、今季初めて零封負けを喫した。チームはまだ3位にいるが、4位広島が6連勝で1・5ゲーム差まで迫ってきた。与田監督は「シーズンの中ではこういうことはよくある。ここをどうやって乗り切っていくか」と平常心を強調した。

◆先発の野村は好調の中日打線を7回7安打無失点に抑え、今季2勝目を挙げた。雨でぬかるむマウンドも苦にせず「自分のフォームで投げるだけ」とストライク先行を心掛け、守備からリズムをつくった。チームの連勝を6に伸ばす好投で「アツさん(会沢)がうまく引っ張ってくれて、しっかり自分の投球をすることができた」と胸を張った。

◆雨を切り裂くような打球は一度、右翼フェンス上部で跳ねてスタンドに入った。3-0の三回、広島・長野が移籍後初めてとなる"マツダ弾"。雨の中詰めかけた超満員のファンへの御礼の一発となった。  「入ると思わなかったです。この雨の中で応援してもらって、力になっている。打てて良かったです」  2-0の三回先頭で菊池涼が3号ソロ、そして長野が18試合ぶりの2号ソロで続いて中日の先発・山井をKO。チーム今季初の2者連続本塁打で、今季最長の6連勝&3連戦の1試合を残して2カード連続の勝ち越しに導いた。  思い出のマツダで躍動した。長野が巨人入団1年目の2010年4月3日の広島戦で、途中出場ながら2安打1盗塁をマークし、初めてヒーローインタビューに呼ばれた。翌4日には左越えにプロ1号2ランを放つなどいい思い出がいっぱい。この日も印象に残る活躍をした34歳のベテランに、緒方監督も「長野のホームランも大きかった」と目を細めた。  菊池涼とのコンビも良くなってきた。広島に移籍して間もないころ、長野のサポート役を真っ先に買って出たのが菊池涼だった。1月30日の宮崎での先乗り自主トレでは一緒にノックを受けながら球団のルールなどを教えてもらった。その夜には松山と"共催"してくれた歓迎会で野球談義。新天地になじめるように気遣ってくれた後輩に続けたことがうれしかった。  「(離脱中の鈴木)本人が一番悔しい思いをしている。みんなでカバーできるようにしたい」  2試合連続で欠場した鈴木の穴を全員で埋めると誓った長野。最大8あった借金は一気に2に減った。チョーさんの一発が、カープをさらに加速させる。 (柏村翔) ★通算1000安打、菊池涼あと2  三回先頭で左越えに3号ソロを放った菊池涼は、3試合ぶりの一発に「たまたまです」。4-0の七回無死二塁では一塁へセーフティーバントを決めてマルチ安打をマーク。通算1000安打まで「2」に迫った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1470 0.667
(↑0.017)
-
(-)
122110
(+7)
73
(+2)
32
(+2)
8
(+2)
0.277
(↓0.001)
3.210
(↑0.06)
2
(-)
ヤクルト
12101 0.545
(↓0.026)
2.5
(↓1)
120115
(+2)
107
(+7)
25
(+1)
9
(+1)
0.247
(↓0.001)
4.300
(↓0.12)
3
(-)
中日
11100 0.524
(↓0.026)
3
(↓1)
12288
(-)
72
(+5)
19
(-)
16
(-)
0.279
(↓0.002)
3.420
(↓0.1)
4
(-)
広島
10120 0.455
(↑0.026)
4.5
(-)
12178
(+5)
101
(-)
20
(+3)
7
(-)
0.229
(↑0.003
3.740
(↑0.18)
5
(1↓)
DeNA
9130 0.409
(↓0.02)
5.5
(↓1)
12183
(+1)
94
(+3)
25
(-)
4
(-)
0.237
(↓0.003)
3.800
(↑0.04)
5
(1↑)
阪神
9131 0.409
(↑0.028)
5.5
(-)
12086
(+3)
113
(+1)
18
(+1)
10
(-)
0.239
(↓0.001)
4.040
(↑0.14)