ロッテ(★1対2☆)日本ハム =リーグ戦5回戦(2019.04.21)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
0011000002900
ロッテ
0000100001500
勝利投手:有原 航平(3勝0敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝0敗3S))
敗戦投手:石川 歩(0勝1敗0S)
  DAZN
◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは3回表、西川の適時打で先制に成功する。続く4回には、渡邉に適時二塁打が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・有原が6回1失点の好投で今季3勝目。敗れたロッテは、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ロッテ田村龍弘捕手(24)が適時打を放った。2点を追う5回1死から、7番加藤がセーフティーバントで出塁し、8番三木の二ゴロで進塁。 2死二塁から、田村がカウント1-2と追い込まれてからの147キロを中前適時打とした。「必死です。必死にやるだけです」と振り返った。

◆3試合ぶりにスタメン出場した日本ハム渡辺諒内野手が、貴重な追加点を挙げた。1点リードの4回2死一、三塁で、右中間へエンタイトル適時二塁打。直前に、横尾が右前打で好機を拡大してくれていた。 「先輩がチャンスでつないでくれた。何とかかえしたいと思っていた」と、強い気持ちで打席に立ち、結果を残してチームの勝利に貢献した。

◆日本ハムの「勝利の方程式」が、チームの窮地を救った。ロッテ5回戦(ZOZOマリン)は、先発有原が7回のマウンドに上がった直後、アクシデントで降板。それでも中継ぎエース宮西尚生投手(33)が準備もそこそこに緊急登板し、打者3人でピシャリと抑えると、浦野博司投手(29)秋吉亮投手(30)が無失点でバトンをつないだ。1点のリードを守り切り、勝率5割に復帰した。ブルペンがせわしなく動いた。7回だ。経験豊富なベテラン宮西は、張り詰めた空気を察知していた。「有原が、危ないかも知れないと聞いた」。イニング間の投球練習を行おうとしていた有原にアクシデント。右ふくらはぎをつり、マウンドを降りた。宮西の準備はわずか10球。「(準備は)全く出来ていない」と苦笑いで振り返るが、貫禄を示した。 5番の鈴木、長打力のあるバルガスと続く打線。「1発だけは注意してと思っていた」。リードは虎の子の1点。必死に腕を振り、右飛、空振り三振に仕留めると、2死から1四球は与えたが無失点に抑えた。「『いけ』と言われたところで結果を出すことが中継ぎの難しさで、原点でもある。いきなり(肩を)つくれと言われても、慌てることはなかった」と胸を張った。 中継ぎエースの姿に引っ張られるように、続く8回に登板した浦野は3者凡退。最終回の秋吉も、走者を背負ったが無失点で締めた。栗山監督は「みんなよく頑張った。本当に大変だったと思うけど、頑張った」と惜しみなく賛辞を贈った。 守護神候補だった石川直らが不調で苦しむ中、現在のブルペンを支える「勝利の方程式」。無失点でバトンをつなぎ、チームを勝率5割復帰へと導いた宮西は、代表して言った。「今は野手が打撃に苦しんでいる。投手が苦しんでいるときは野手が打ってくれると思うから、その時まで頑張りたい」。抜群の経験値を誇る宮西を筆頭とした中継ぎ陣の奮闘が、勝利を強く引き寄せていく。【田中彩友美】

◆アクシデントを乗り越えた。ロッテ中村奨吾内野手(26)は21日、日本ハム5回戦前の練習中に、清水将海バッテリーコーチ(44)と衝突。習志野市の病院で顔面挫傷と診断され、左目下を10針縫った。それでも代打で出場。 17年9月1日から続くフルイニング出場こそ188試合で止まったが、連続試合出場は継続した。清水コーチは軽い脳振とうと診断された。一番の大歓声に迎えられた。中村奨が「BRAVE MAN」を背負い8回、代打で打席に入った。この日は「マリンフェスタ」実施日で背中にニックネームの入ったユニホームを着用。昨季球団新記録の22死球を受けながらもフルイニング出場したことに由来するニックネームだったが、この日も「勇者」だった。 試合前ノックで捕手への飛球を上げていた清水コーチの打球が、中村奨の方向へ。中村奨を守ろうと走ってきた同コーチと、捕球しようとして衝突した。すぐに病院へ搬送され、左目下を10針縫った。試合は途中出場で三振に倒れたが、3万199人の観客を沸かせた。「(けがは)大丈夫です。スタートから行きたかったですけど、それはちょっと厳しかったので、途中から出してもらえるように準備していました」。大けがにもくじけない姿は、敗戦の中でも光った。 188試合続いたフルイニング出場は途絶えた。「自分の不注意だったので気を引き締めろということだと思う。また一から頑張りたい」と中村奨。ベンチを外れたが、球場に戻った清水コーチは「奨吾に申し訳ない」と肩を落とした。気遣ってくれたコーチの分まで、「勇者」は新たな数字を積み重ねる。【久永壮真】

◆日本ハム・西川遥輝外野手(27)が21日、ロッテ5回戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で出場。三回に先制の右前適時打を放った。  0-0の三回1死二塁。フルカウントから石川の144キロを右前に運んだ。3試合ぶりの安打が貴重な先制打となり、二塁走者の中島が生還したが、自身は二塁を狙ってアウト。「久しぶりのヒットがタイムリーになってよかったです。ただ、その後が良くなかったので、引き続き集中してチームが勝てるように頑張りたいです」と気を引き締めていた。

◆ロッテの石川歩投手(31)が21日、日本ハム5回戦(ZOZOマリン)に先発し、6回8安打2失点で降板した。  「状態は悪くなかったんですけどね。結果的には何とか粘れたのかなと。よく2点でおさまってくれたという感じ」  三回2死二塁から1番・西川に右前適時打を打たれ先制を許すと、四回は2死一、三塁から、7番・渡辺に右中間への適時二塁打を浴びた。二回以外は毎回走者を背負う展開となったが、無四球で粘った。  「マリンフェスタ」として行われたこの日は、全選手、監督、コーチ、スタッフが、背ネームにニックネームが入る日本球界初の特別ユニホームでプレー。石川は名前の「AYUMU」を背ネームにして、今季3度目の先発に臨んだが、勝利投手になることはできなかった。

◆試合前の練習中に、清水将海バッテリーコーチ(44)と衝突し、顔面挫創と診断されたロッテの中村奨吾内野手(26)が21日、日本ハム5回戦(ZOZOマリン)の八回に代打で出場。左目の下を10針縫ったため、患部に大きな絆創膏を貼って打席に立ったが、空振り三振に倒れた。  1-2の八回1死走者なし、その名がコールされると大歓声を受けた中村奨は、日本ハム3番手・浦野に対して初球から力強いスイングをみせたが、最後は外角のスライダーにバットが空を切った。  この日の試合前、グラウンドでノックを打っていた清水コーチの打ち上げたキャッチャーフライが、近くで練習していた中村奨の付近へ上がったため、2人がそれぞれ打球を追いかけて衝突。中村奨はそのまま担架で運ばれ、習志野市内の病院へ搬送。試合ではベンチにスタートとなり、2017年から続いていた連続フルイニング出場は、188試合でストップした。

◆ロッテは21日、日本ハム5回戦(ZOZOマリン)に1-2で敗れ、連勝が4で止まった。  先発の石川が6回2失点、2番手・種市も2回を無失点と粘ったが、打線が前回7回4安打1失点、8奪三振の好投を許した日本ハム先発・有原をまたしても打ち崩せず。わずか3安打、1得点に終わった。  井口監督は「(先発の石川は)しっかりゲームをつくってくれた。相手の有原投手に対して前回同様、なかなかチャンスをつくれなかった」と語った。

◆ロッテは前回14日の対戦に続き、日本ハムの有原を攻略できなかった。一回1死一、二塁でレアード、鈴木の4、5番が凡退し、五回に田村の適時打で1点を返すのがやっとだった。連勝が4で止まった井口監督は「いろいろと作戦を立てていったが、打てなかった」とため息をついた。  試合前の練習で中村奨が負傷。不動の3番打者が先発を外れ、打線は迫力を欠いた。井口監督は23日以降の出場について「本人は(先発で)行く気満々。状態を見ながら」と話した。

◆先発の石川は6回2失点と粘ったが、前回7回4安打1失点の好投を許した日本ハム・有原をまたも打ち崩せなかった。4投手の前に5安打1点に終わり、連勝は4でストップ。井口監督は「(石川は)しっかりゲームをつくってくれた。(打線は)前回と同様、なかなかチャンスをつくれなかった」と悔しげな表情を浮かべた。

◆有原が6回3安打1失点で開幕から無傷の3連勝。チームの勝率5割復帰に貢献した。防御率0・64とリーグ1位をキープしたが、七回の投球練習中に右ふくらはぎをつった影響で降板。「長いイニングを投げず、中継ぎに負担をかけてしまった」と反省した。次回登板については「大丈夫だと思います」と軽症を強調していた。

◆ロッテ・中村奨吾内野手(26)が21日、日本ハム5回戦(ZOZOマリン)の試合前に清水将海バッテリーコーチ(44)がノックした飛球を追って同コーチと衝突。千葉・習志野市内の病院で顔面挫創と診断され、左目の下を10針縫った。  患部に大きな絆創膏を貼って試合開始前にベンチへ戻り「医者から絶対に駄目というわけではないと言われたし、自分の中でもいけると思った」と先発出場を志願した。  首脳陣の判断で先発を外れ、2017年から続いていた連続フルイニング出場は188試合でストップ。八回に代打で登場し空振り三振に倒れたが、「自分の不注意だったので気を引き締めろということだと思う。また一からやっていきたい」と前を向いた。井口監督は23日以降の起用について「本人はいく気満々なので、状態を見ながら」と話した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1261 0.667
(↑0.02)
-
(-)
12492
(+7)
66
(+3)
18
(+1)
7
(-)
0.245
(-)
3.230
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
1182 0.579
(↑0.023)
1.5
(-)
12288
(+16)
65
(+5)
28
(+4)
15
(+2)
0.253
(↑0.008)
2.700
(↓0.06)
3
(-)
日本ハム
992 0.500
(↑0.029)
3
(-)
12361
(+2)
81
(+1)
9
(-)
6
(-)
0.229
(↑0.003
3.870
(↑0.15)
4
(-)
西武
8110 0.421
(↓0.023)
4.5
(↓1)
124101
(+5)
98
(+16)
18
(+1)
18
(-)
0.248
(↓0.003)
4.540
(↓0.25)
4
(-)
ロッテ
8110 0.421
(↓0.023)
4.5
(↓1)
12464
(+1)
84
(+2)
23
(-)
15
(-)
0.220
(↓0.003)
3.960
(↑0.11)
6
(-)
ORIX
7103 0.412
(↓0.026)
4.5
(↓1)
12370
(+3)
82
(+7)
20
(+1)
23
(-)
0.225
(↓0.003)
3.690
(↓0.19)