西武(★3対10☆)オリックス =リーグ戦2回戦(2019.04.13)・メットライフドーム=
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ORIX
102103210101202
西武
0120000003430
勝利投手:山﨑 福也(1勝0敗0S)
敗戦投手:今井 達也(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(1号・3回表2ラン),杉本 裕太郎(2号・7回表ソロ)

  DAZN
◆オリックスは3-3で迎えた4回表、西浦の犠飛で勝ち越しに成功する。その後6回に、福田の適時打が飛び出すなど、終わってみれば12安打10得点の猛攻を見せた。投げては、2番手・山崎福が4回無失点で今季初勝利。敗れた西武は投打ともに振るわなかった。

◆「ラオウ」ことオリックス杉本裕太郎外野手(27)がプロ初の4番起用に応える勝ち越しの1号2ランを放った。4番左翼でスタメン出場。 同点で迎えた3回無死一塁。今井が投じた初球の真ん中145キロ直球をとらえた。打球はバックスクリーン中段に直撃する特大の一撃となった。ベンチではサイレントトリートメントで祝福を受けた。 杉本は「初回のチャンスで打点をあげることができなかったですし、なんとかチームに貢献したいと思い、切り替えて打席に入りました。感触がよかったので、打った瞬間入ると思いました。今年1本目のホームランを打つことができてよかったです」とコメントした。 さらに2発目の2号ソロも放った。4点リードで迎えた7回先頭の打席。2ボールからの3球目だった。田村が投じた真ん中低め139キロの直球をたたき、今度は左中間スタンド上段に運んだ。 「リラックスしていい形でスイングできたので、打った瞬間入ると思いました。追加点を取ることができてよかったです」 杉本はプロ4年目で通算7安打。そのうち本塁打が5本、二塁打が2本といまだに単打はない。

◆西武今井達也投手が6四球で自滅した。1回先頭から歩かせ、この回だけで4四球と乱調。押し出し四球で先制を許した。 3回には先頭を四球で出した直後に杉本への初球を狙われ、バックスクリーン直撃の特大2ランを浴びた。6回途中5安打6四球7失点(自責5)で降板。 今井は「いつも通りの気持ちでマウンドに上がることができましたが、大事な初回に四球、四球で押しだしで点を与えてしまい、悪い流れをつくってしまいました。投げ急いでしまったところがあり、自分でも分かっていたが、修正できませんでした」と今季2敗目を喫した。

◆「ラオウ」ことオリックス杉本裕太郎外野手がプロ初の4番起用に応える勝ち越しの1号2ランを放った。4番左翼でスタメン出場。 同点で迎えた3回無死一塁。今井が投じた初球の真ん中145キロ直球をとらえた。打球はバックスクリーン中段に直撃する特大の一撃となった。ベンチではサイレントトリートメントで祝福を受けた。 杉本は「初回のチャンスで打点をあげることができなかったですし、なんとかチームに貢献したいと思い、切り替えて打席に入りました。感触がよかったので、打った瞬間入ると思いました。今年1本目のホームランを打つことができてよかったです」とコメントした。 さらに2発目の2号ソロも放った。4点リードで迎えた7回先頭の打席。2ボールからの3球目だった。田村が投じた真ん中低め139キロの直球をたたき、今度は左中間スタンド上段に運んだ。 「リラックスしていい形でスイングできたので、打った瞬間入ると思いました。追加点を取ることができてよかったです」 杉本はプロ4年目で通算7安打。そのうち本塁打が5本、二塁打が2本といまだに単打はない。 チームは12日の西武戦で2安打完封負けから一変、助っ人2人をスタメンから外し、大幅に打順を変えた"国産打線"で今季最多10得点&最多12安打で圧勝した。西村監督は「今日は野手の『とる!』という気持ちが伝わってきた。今日はナイスゲームです」とナインをたたえるとともに、「一番大事なのは明日。勝ち越して大阪に戻らないといけない」と気を引き締めた。 2本塁打で勝利に貢献した杉本は「2本とも完璧でした。昨日打ててなかったので、今日打てたらいいなと。バッティング練習でもなかなか打てない打球が飛んでくれました」と笑顔。和製の新4番がチームに大きな勢いをもたらした。

◆299試合連続フルイニング出場をしている西武源田壮亮内野手(26)が13日、右手甲に死球を受け病院で精密検査を受けることになった。 オリックス2回戦(メットライフドーム)の5回の打席で当たり、治療のためベンチ裏に下がったが、そのままフル出場。試合後は固定器具をつけ「痛みはあります。とりあえず調べてみないと分からない」と話した。

◆西武の辻発彦監督がカミナリを落とした。6四球で自滅し7失点で6回途中降板となった今井達也投手に「エースにならないといけない、期待がかかる投手なのに情けない」とため息。 連鎖反応を起こすように、試合前時点でリーグ最少の4失策だった守備陣が3失策を記録し今季初の2桁失点。同監督は「就任して3年で一番しょうもない試合をした」とばっさりと切った。

◆オリックス後藤駿太外野手が17年5月7日以来プロ2度目の4安打を放つなど、走攻守で存在感をみせた。 2回1死一、二塁から栗山の右前打に、三塁への好送球で一塁走者を仕留めた。6回には四球で出塁し、続く若月の打席で暴投と森の悪送球の間に一気に本塁へ。7回2死三塁には左翼線を破る適時二塁打。「(4安打に)感動しました。今まで続けてヒットが出てなかったので、これをきっかけにしないといけない」と語った。西村監督は「素晴らしかった」と目を細めた。

◆柔よく剛を制した!? 「ラオウ」ことオリックス杉本裕太郎外野手(27)がしなやかなスイングでバットを振り抜いた。 同点で迎えた3回無死一塁。今井が投じた初球、高めの145キロ直球を強振。打球はバックスクリーン中段を直撃する推定135メートルの特大2ラン。「いつかしてほしかった」とベンチではサイレントトリートメントで祝福された。先頭で迎えた7回には、田村の直球を左中間席上段まで運び、プロ初の1試合2発で大勝を呼び込んだ。 「2本とも完璧でした。バッティング練習でもなかなか打てない打球が飛んでくれました!」 開幕1軍を逃した悔しさをバネにした。3月24日の阪神とのオープン戦後、首脳陣から「速い真っすぐとキレのある変化球を打てるようにしてきてくれ」と告げられた。「悔しかった」とウエスタン・リーグでは9試合で打率3割1分3厘、4本塁打と奮闘し、10日に1軍合流。4年目でプロ初の4番起用にバットで応えた。 独特の表現で好調の要因を説明した。「ラオウよりトキの『柔の拳』という感じですね!」。トキとは漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウの兄で、ラオウの実弟。「柔の拳」とは静水のように拳を受け流して隙を突くという北斗神拳の1つ。「思いっきり振らなくても飛ぶと思った。6、7割で力を抜いて気持ちよく打つようにしたら前よりマシになりました」とオフから脱力打法を身につけた。ラオウに憧れるが、トキも崇拝する。プロ1年目に使用した内野手用のグラブにトキの名言「激流を制するは静水」と刺しゅうしたほどだ。 大幅な打順変更の中で軸に座り、今季初の2桁得点をけん引。西村監督も「4番としてしっかりやってくれた。見事なホームラン。杉本が打つと盛り上がる」と絶賛。プロ通算7安打も、5本塁打に二塁打2本といまだ「単打」を記録しておらず、「そのうち出ると思う」とニヤリ。体重100キロ超えのパワフルな「剛」に「柔」が加わった。進化した男が一躍チームの救世主となった。【古財稜明】

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(28)が13日、西武戦(メットライフ)にプロ初の「4番・左翼」で出場。1-1の三回無死一塁で、バックスクリーンに今季1号2ランを放った。  西武先発の今井が投じた初球。145キロの直球をフルスイング。打球はバックスクリーンの中段まで届き、特大のアーチで勝ち越した。一塁ベンチに戻ると、ナインからサイレントトリートメントを仕掛けられたが、一人で"エアハイタッチ"。しばらくした後に手荒い祝福を受けると、笑顔を浮かべた。  この日は西村監督が打線を組み替え、杉本はプロ初となる4番で出場。新外国人のメネセスやロメロといった助っ人抜きの国産打線の主砲を務め、その期待に見事応えた。

◆西武・今井達也投手(20)が13日、オリックス2回戦(メットライフ)で5回2/3を投げ、5安打7失点(自責点5)で降板。前回6日の日本ハム戦は7回3失点で今季初勝利を挙げたが、連勝はならなかった。  一回は4四球と制球が定まらず、「大事な初回にフォアボール、フォアボールで押し出しで点をあたえてしまい悪い流れをつくってしまいました」と反省した。この回は1失点で切り抜けたが、同点に追いついた直後の三回、杉本にバックスクリーンへの特大2ランを被弾。四、六回にも追加点を与え、「投げ急いでしまったところがあり、自分でもわかっていたが、修正できませんでした。次回の登板までにその部分をしっかり調整したいです」とコメントした。

◆西武の今井は乱調で六回途中7失点と崩れた。一回に4四球を与えて押し出しで先制を許し、三回にはストライクを取りにいった直球を杉本に2点本塁打された。6四球で2敗目を喫し「変化球も真っすぐも抜けて狙ったところに投げ切れていない」と肩を落とした。  前日12日に多和田が完封したいい流れに乗ることはできなかった。「多和田さんがあれだけいい投球をしている。僕と多和田さんの差を感じた」と反省した。

◆西武は13日、オリックス2回戦(メットライフ)で3-10と大敗した。先発の今井が初回から4四球を与えるなど、5回2/3を投げて7失点(自責点5)。「初回がすべて。狙ったところに投げきれず、納得のいくボールがなかった」と、うなだれた。  試合開始前までリーグ最少の4失策だったが、この日はミスが相次ぎ、3失策。辻監督は、今井について「エースにならないといけない投手があれではダメ。ストライクを取るのに精一杯ではね...。気持ちの面で攻めているのか。若さもない。(失策も)連鎖反応だよ」とまくしたてた。  指揮官は「就任してから一番しようもない試合だった。土曜日でお客さんもたくさん入っているのにふがいない」と話して会見を切り上げたが、ロッカーに入る直前にはレオ党に向かって「あした、頑張るぞ!」と声を張り上げた。

◆西武は守備が乱れて流れをつかめなかった。3-4の六回2死一塁で、暴投の間に三塁を狙った走者を刺そうとした捕手の森が悪送球し失点。なお2死一、二塁で福田の中前打を中堅手の秋山がはじいて失点を重ねた。秋山は「ああいうところでミスしているようでは駄目」と反省した。  九回には二塁手の外崎がゴロを捕球できず、今季初の1試合チーム3失策。辻監督は「就任してから一番しょうもない試合」と怒りをにじませた。

◆前日12日の試合中に右手小指を脱臼した西武・外崎修汰内野手(26)が13日、オリックス2回戦(メットライフ)に「6番・二塁」でフル出場した。  試合前に病院で診察を受け、骨には異常なしと診断された。小指を外して添えるような形でバットを握ったが、3打数無安打。それでも「違和感なくやれた。1週間もすれば、普通に戻せると思う」とうなずいた。

◆オリックスの後藤が2年ぶりに4安打を放った。3-3の四回には先頭打者で右翼線へ二塁打を放って出塁。犠打で三塁へ進み、俊足を生かして犠飛で勝ち越しのホームにかえった。  七回2死三塁でも左翼線へ適時二塁打。外野の定位置をつかめておらず「これをきっかけにしないといけない」と意気込んだ。西村監督は「素晴らしかった」と評価を高めた。 山崎福(好救援で今季初勝利) 「テンポ良く投げられた。中継ぎだが1勝できて良かった」 西村監督(先発の東明に) 「高めの球が多かったので(3回で)交代という判断だった」 福田(六回2死一、二塁で中前へ適時打) 「チャンスだったし、積極的にコンパクトに打ちにいった」

◆西武の源田が五回の打席で右手首に投球を受けた。一度ベンチに下がった後、グラウンドに戻って最後までプレーしたが、試合後に「痛みは多少ある。調べてみないと分からない」と病院へ検査に向かった。  源田は昨季セ・パ両リーグで史上初めて新人から2年連続全試合フルイニング出場を達成。今季も開幕から13試合連続でフルイニング出場している。

◆今季ワーストの10失点で大敗。先発の今井は一回から4四球を与えるなど、5回2/3を投げて7失点と崩れ、「初回がすべて。狙ったところに投げきれず、納得のいくボールがなかった」とうなだれた。守備陣も今季最多の3失策と乱れ、辻監督は「エースにならないといけない投手があれでは駄目。就任してから一番、しょうもない試合だった」とおかんむりだった。

◆2017年の入団1年目から全試合フルイニング出場を続ける源田が五回、右手首に死球を受けた。最後まで試合に出たものの、「多少の痛みはあります。とりあえず、調べてみないと分からないです」と語り、試合後は精密検査のために病院へ向かった。14日もフル出場すれば300試合に到達するが、試合出場は診断結果を踏まえて判断する。

◆山崎福が四回からロングリリーフ。4回を無安打無失点で今季初勝利を挙げた。白星は2017年7月10日の日本ハム戦(京セラ)以来2年ぶり。「去年悔しい思いをしたので、中継ぎですけど1勝できてうれしい」と笑った。これまでは先発として起用されていたが、今季は主にロングリリーフ要員。西村監督も「山崎福也がゼロで抑えて、流れを止めてくれた」とたたえた。

◆オリックスの新4番が昨年のチャンピオンチームを昇天させた。敵地に響かせた2つの轟音。プロ初の4番を任された杉本が、自身初の1試合2発の大暴れで獅子を撃破した。  「4番という意識はなかった。きのう打てていなかったので、きょうは打ちたいと思って試合に臨みました。打撃練習でも打てない打球が打てました」  満面の笑みで振り返った。まずは1-1の三回無死一塁。西武先発・今井の初球、145キロの直球を振り抜き、バックスクリーンにたたき込んだ。今季1号2ランの次は、七回の先頭で中堅左にダメ押し弾だ。  西村監督が打順を大幅に変更して挑んだ一戦。メネセス、ロメロの両助っ人を外し、4番には吉田正ではなく杉本を起用した。ドラフト2位・頓宮裕真内野手(亜大)が一塁手としてプロ初スタメン。福田、西浦の1、2番も入れ替えた。"国産打線"の核を託した大砲が期待に応え、指揮官も「杉本が打つとチームが盛り上がる。4番の仕事をしてくれた。またあした考えますが、これだけの内容を見せてくれたらあしたも(4番に)置かないと」とうなずいた。  座右の銘が北斗の拳のラオウの名ゼリフ「わが生涯に一片の悔いなし」ということから「オリックスのラオウ」と呼ばれ、親しまれている杉本。開幕は2軍で迎えたが、テレビで1軍の試合をチェック。オープン戦中に将から指摘された「速い真っすぐと切れのいい変化球」を仕留められるよう、鍛練を積んできた。  「率を残せる打者じゃない。長打を期待されているので、1日1本長打を打ちたい」。プロ4年目で通算7安打。その内訳が本塁打5本、二塁打2本という大砲中の大砲。オリのラオウが、世紀末覇者ではなく、貧打にあえぐ打線の救世主となる。 (西垣戸理大) 打っては4安打。右翼守備でも三塁を狙った一走を刺すなど活躍したオリックス・後藤 「二塁を回ったときに一瞬スピードを緩めたのが分かったので、アウトにできると思いました」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
842 0.667
(↑0.031)
-
(↓1)
129
(-1)
58
(+1)
41
(-)
20
(-)
11.000
(↑1)
0.000
(-)
1
(-)
楽天
841 0.667
(↓0.06)
0
(-)
130
(-1)
63
(-)
41
(+1)
10
(-)
6.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
日本ハム
662 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
129
(-1)
44
(+3)
58
(-)
6
(-)
4.000
(↑1)
0.000
(-)
4
(1↓)
西武
670 0.462
(↓0.038)
2.5
(-)
130
(-1)
71
(+3)
61
(+10)
12
(-)
15.000
(-)
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
463 0.400
(↑0.067)
3
(↑1)
130
(-1)
38
(+10)
44
(+3)
7
(+2)
19.000
(↑1
0.000
(-)
6
(1↓)
ロッテ
490 0.308
(↓0.025)
4.5
(-)
130
(-1)
47
(-)
76
(+3)
20
(-)
12.000
(↑2)
0.000
(-)