ソフトバンク(★3対7☆)ロッテ =リーグ戦1回戦(2019.04.05)・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
100110000471613
ソフトバンク
111000000031102
勝利投手:益田 直也(1勝0敗1S)
敗戦投手:奥村 政稔(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】中村 奨吾(3号・1回表ソロ),中村 奨吾(4号・4回表ソロ),角中 勝也(2号・10回表3ラン)
【ソフトバンク】松田 宣浩(2号・2回裏ソロ),今宮 健太(3号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは1点ビハインドで迎えた5回表、2死一塁から加藤の適時三塁打で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、角中の3ランなどで4点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・益田が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、2番手・奥村が痛恨の一発を浴びた。

◆14年目のベテランがまたひとつ節目を飾った。ソフトバンク松田宣浩内野手が史上194人目の通算1500試合出場を達成した。 しかも同点の2回1死で迎えた第1打席で勝ち越し2号ソロ本塁打を放ってみせた。5回終了時には花束を受け取り「開幕戦で1500安打を達成し、今日1500試合を達成出来て良かったです。これからも1試合1試合出場してチームに貢献し、最高のパフォーマンスを出せるように、積み重ねていきたいです」とコメントした。 まさに「メモリアル男」だ。今季開幕戦で達成した通算1500安打も本塁打で決めた。15年の通算1000安打もアーチだった。プロ1年目の開幕戦、くしくも同じ舞台の本拠地ロッテ戦で初出場初スタメンを果たしてから、1つずつ積み上げてきた。 ゴールデングラブ賞は常連。ベストナインも昨季初めて選ばれたが「ぼくはホームラン王や打点王を取れるタイプではない。とにかく続けることでプロを続けられている」と自らを評する。だからこそ、試合に出続けることに強くこだわる。レギュラーシーズンは昨季まで4年連続で全試合出場を続けている。 まだまだ若手に地位を譲るつもりはない。春季キャンプではスタイルチェンジにも取り組んだ。「引っ張ることはいつでもできる。右に打つことでヒット数を増やしたい」と徹底して右打ちを練習した。守備では、1クールに最低1度の特守を受け、苦手だった三遊間への打球をさばき続けた。今年で36歳。「熱男」は歩みを止めずに進化し続ける。【山本大地】 ▼通算1500試合出場=松田宣(ソフトバンク) 5日のロッテ1回戦(ヤフオクドーム)に先発出場して達成。プロ野球194人目。初出場は06年3月25日のロッテ1回戦(ヤフードーム)。

◆ロッテ加藤翔平外野手が同点に追いつく適時三塁打を放った。1点を追う5回2死一塁、ソフトバンク千賀の152キロを右中間へ打ち返した。 「打ったのはストレートです。チームとしても連敗していますし、今日は絶対止めるという気持ち。また先発の岩下が3点取られたが攻めるピッチングをしていたので、このまま負けを付けさせる訳にはいかないと思っていました。岩下の負けを消すことができて良かったです」と話した。 開幕投手を務めた石川が腰痛で4日に抹消され、先発のチャンスが回ってきた岩下は、2本塁打を浴びるなど3回5安打3失点。「チャンスが巡ってきたので結果を出してやろうという気持ちでいったのですが、首位のチームの流れに押されたところがあったかなと思います。一発打たれたボールは甘く入ってしまいました。もうちょっと粘りたかったです」と悔やんだ。

◆ロッテ中村奨吾内野手が先制の3号ソロを放った。 初回2死、ソフトバンク先発千賀の初球。外角の158キロを逆らわず右翼テラス席に運んだ。「初球からしっかり振っていこうという気持ちが、いい結果につながっていると思う。しっかり捉える事ができました」と振り返った。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が打撃好調をキープだ。初回に中前打で出塁すると3回には先頭打者で3号ソロを左翼席に運んだ。「打ったのは直球。うまく反応できました。いい打撃が続いているので自分でもビックリです」。 内角低めのストレートをうまく体を回転させスタンドに運んだ。チームは延長戦で敗れたものの、打率3割7分5厘と高打率をキープ。打線をけん引するつもりだ。

◆ソフトバンクのドラフト7位奥村政稔投手がプロ初黒星を喫した。同点の10回に登板、四球と安打で走者をため、角中に決勝3ランを浴びた。続くレアードにも安打され、1死も取れずに降板。ここまで3戦3ホールドだったが、プロの洗礼を受けた。 工藤監督は「送り出したのは僕。打たれたことも経験。次に生かしてほしい」とかばった。

◆ロッテ中村奨吾内野手が、ソフトバンク千賀から自身初の2打席連続本塁打を放った。 第1打席は外角を右翼テラスへ。第2打席は真ん中を左翼席へ。ともに初球の直球を逆らわずに打ち返した。「追い込まれるときつい。初球から積極的に、という気持ちでいった結果、うまく体が反応してくれた。力強く振れている」と納得した。

◆お菓子ならぬ本塁打量産中だ! ロッテの新「4番」角中勝也外野手(31)が延長10回、2試合連続となる2号勝ち越し3ランで勝負を決めた。中村奨吾内野手(26)の2打席連続アーチなどでソフトバンク千賀に食らいつき、最後はひっくり返した。チーム本塁打数は14本でトップを独走中。昨季12球団ワーストの78本塁打だったチームがガラリと変身した。ここから、この長打力を勝利に結びつけていく。いつものようにノーステップに変えた。角中は3-3の延長10回、無死一、二塁。追い込まれてから下半身をどっしり打席に打ち込んだ。1球ファウルを挟み5球目の内角の直球を強振。「最悪引っ張ってランナーを進めようと思ったが、追い込まれてからはその気持ちを捨てた。三振をなくして強い打球を打とうと。さすがに打った瞬間いったと思った」。強い体幹が打球をスタンドまで運んだ。 昨季24本塁打の4番井上が極度の不振に陥り、4日の西武戦から4番に入ったが「元から何番を打とうが自分のスタイルを変えるつもりはない」といつもの自分を貫き、2試合連発で大きな仕事を果たした。 今季から海外メーカーのビクタスのバットを使用する。「ハードメープルという硬い素材。普通は打っているうちにへこむものなんですが、全然へこまない。パンチショット気味に打つ自分に合っていると思います」。860グラムでオーダーしたが865グラムのバットが届き「5グラム変わるとバランスが変わってしまうから合わないかなと思ったら、はまった」と、今もその重さのタイプを使い続ける。 チームは昨季、12球団ワーストの78本塁打と長打力が課題だったが、今季は12球団トップの14本塁打を放っている。本拠地ZOZOマリンには外野フェンスが最大4メートル前に出たホームランラグーンが設置された。さらに昨季までで日本通算131発のレアード、メジャー通算35発のバルガスが加入し打線に厚みが出た。井口監督は「今日はヒットも16本出ましたし、打線としていい形で来ている」と新打線の手応えを口にした。 その中心に座る角中は「チーム全員で勝ち取れた1勝です。パ・リーグナンバーワンと言っても過言でない千賀の日に勝てた。流れに乗っていかないといけない」。まだ今季2勝の5位。本塁打同様、勝ち星も量産していきたい。【久永壮真】

◆ロッテの新「4番」角中勝也外野手(31)が延長10回、2試合連続となる2号勝ち越し3ランで勝負を決めた。中村奨吾内野手(26)の2打席連続アーチなどでソフトバンク千賀に食らいつき、最後はひっくり返した。チーム本塁打数は14本で12球団トップを独走中。昨季12球団ワーストの78本塁打だったチームがガラリと変身した。 本塁打の内訳はレアード5本、中村奨4本、角中2本、加藤2本、バルガス1本。 ◆ロッテは2試合連続でチーム3本塁打。開幕7試合で早くも14本塁打を量産している。ロッテが開幕7試合連続で本塁打を放ったのは、チーム最長の開幕8試合連続をマークした85年以来。16年からのチーム本塁打は、80→95→78と過去3年続けて12球団最少だったが、ここまでは12球団最多。昨季のチーム14本目が飛び出したのは、開幕32試合目(5月11日)だった。

◆ソフトバンクは千賀の9回3失点熱投も実らず、延長戦で敗れ、南海時代の55年以来64年ぶりの開幕7戦負けなしとはいかなかった。12球団で唯一、敗戦がなかったが今季初黒星で、ダイエー時代の02年以来17年ぶりだった開幕6連勝も逃した。それでも、工藤監督は「しっかり切り替えて、また明日という気持ちでやっていきたい」と前を向いた。エースを目指す男の気迫が伝わる一戦だった。 千賀は4回に中村奨にこの日2発目のアーチを浴びるなど、序盤のリードを守りきれなかった。だが、中盤以降は粘りの投球。球数が110球を超えていた同点の9回もマウンドに上がった。1死二塁と走者を背負いながら、藤岡、代打井上を連続三振。延長に持ち込んだ。延長10回に2番手のルーキー奥村が打たれての敗戦。だが、2度目の登板で今季初勝利を逃した千賀は「2点目、3点目は絶対に防がなければいけなかった。9イニング投げる事ができたのは良かったけど、もう少し何とかできた」と責任を背負った。 工藤監督は「粘り強く、自分で長い回を投げようというところがあった」と右腕の成長を認めた。勝てなかったが、心意気を見せた129球だった。【山本大地】

◆ロッテの中村奨吾内野手(26)が5日、ソフトバンク1回戦(ヤフオクドーム)に「3番・二塁」で出場。一回の第1打席に先制の右越えソロを放った。  「打ったのはストレート。初球からしっかり振っていこうという気持ちがいい結果につながっている。しっかり捉えることができた」  一回2死走者なし、ソフトバンク先発・千賀に対して初球、高めの158キロの直球を捉えた。快音を残し、右方向へ舞い上がった打球は、そのまま右翼テラス席へと飛び込む先制アーチとなった。

◆ロッテの中村奨吾内野手(26)が5日、ソフトバンク1回戦(ヤフオクドーム)に「3番・二塁」で出場。1-3の四回、2打席連発となる4号ソロを放った。  「この打席も同じで、初球から積極的にいこうという気持ちでいった結果、うまく体が反応してくれた。2打席連続は初めてです」  一回の右越え先制弾に続いて、四回の第2打席も、ソフトバンク先発・千賀の初球を捉えた。155キロの直球をはじき返すと、今度は左翼テラス席を越えて、スタンドへと飛び込んだ。

◆ロッテの加藤翔平外野手(28)が5日、ソフトバンク1回戦(ヤフオクドーム)に「2番・右翼」で出場。五回に同点の右中間三塁打を放った。  「チームとしても連敗していますし、今日は絶対止めるという気持ち。また先発の岩下が3点取られたが攻めるピッチングをしていたので、このまま負けをつけさせるわけにはいかないと思っていた。岩下の負けを消すことができてよかった」  ソフトバンク先発・千賀に対して、1打席目は高めの160キロ直球に手が出て空振り三振、三回の第2打席も空振り三振に倒れていた。  2-3で迎えた五回の第3打席、2死一塁から152キロの直球を右中間へ運んだ。快足を飛ばして最後は三塁へ気迫のヘッドスライディング。ポンと地面をたたいて喜びを表現した。

◆チームの非常事態を受け、ロッテの高卒5年目右腕・岩下大輝投手(22)が、ソフトバンク1回戦で今季初先発マウンドに立った。  昨季13勝でチームの勝ち頭のボルシンガーが、2日に左脇腹痛の影響で出場選手登録を抹消。前日4日には、開幕投手を務めた石川までもが、腰痛のため抹消された。D3位・小島(早大)も初先発で2回8失点と2軍での再調整が決定。開幕2カードを終えた時点で、なんと半分の3投手が離脱する異例の状況となった。  この日登板予定だった石川の代役として、昨季プロ初勝利を挙げ、今季はキャンプからローテーション入りへアピールを続けてきた岩下にチャンスが巡ってきた。  「結果を出してやろうという気持ちでいったのですが、首位のチームの流れに押されたところがあったかなと思う」  二回に松田宣、三回には今宮にソロ本塁打を浴びるなど毎回失点の3回3失点で交代を告げられ「一発打たれたボールは甘く入ってしまった。もうちょっと粘りたかった」と悔しがった。  これで先発投手は開幕から全7試合で白星がつかず、開幕戦の石川を除く6試合は5回を投げきれずに降板となった。

◆ロッテの種市篤暉投手(20)が5日、ソフトバンク1回戦(ヤフオクドーム)に、四回から2番手で登板し、3回4安打3奪三振、無失点の好投をみせた。  先頭の上林への1球目から153キロをマークするなど、150キロ台の速球を連発。ソフトバンクの強力打線の勢いを止めた。  ソフトバンク先発・千賀との投げ合いも実現した。このオフ、チームの先輩・石川を通じて連絡を取り、福岡県内での千賀の自主トレに参加した。「体の構造が一緒」という右腕から体の使い方、変化球の握り、トレーニング法など、ノートを片手に聞き「隠さずに全部教えてくれた」と感謝した。  プロ初勝利はならなかったが、憧れの先輩がみつめるマウンドで、20歳の若武者が躍動。井口監督も「(先発の)岩下と種市が力強く投げてくれて、その分中継ぎも踏ん張ってくれた」とたたえた。

◆ロッテは投手陣が踏ん張った。エース石川の代役として先発した岩下は3回3失点だったが、救援陣5人が無失点でリレー。特に2番手の種市は3回無失点と好投し、井口監督は「岩下と種市が力強い投球をして、ゲームをつくってくれた」とたたえた。  先発陣の軸である石川とボルシンガーが不在で、苦しい状況は変わらない。井口監督は「(岩下は)いいものを見せてくれたので、次の機会をと思っている」と話した。

◆3-3の延長十回、2番手のD7位・奥村(三菱日立パワーシステムズ)が3ランを浴びるなど勝ち越され、引き分けを挟んでの開幕からの連勝は5で止まった。工藤監督は「送り出したのは僕。切り替えてまた明日」と責任を背負った。先発の千賀は160キロの直球を計測するなど9回3失点。それでも「もう少し何とかできた」と悔しがった。

◆開幕から無傷の王者・ソフトバンクに黒星をつけ、チームの連敗を5で止めた。ロッテ・角中勝也外野手(31)が3-3の延長十回、決勝の右越え3ランを放った。  「強い打球を心がけた。さすがに打った瞬間いったと(思った)」  カウント1-2と追い込まれてからの5球目。プロ13年目のベテランは甘く入った直球を逃さなかった。完璧に捉えた打球は鷹党の悲鳴とともに右翼席に吸い込まれた。  打率・043(23打数1安打)、0本塁打と苦しむ井上に代わって、角中が前日4日から4番に昇格。チームを救い「パ・リーグナンバーワンといっても過言ではない千賀の先発の日に勝てたので、流れに乗っていかないといけない」と巻き返しを誓った。  今季最多の16安打を放ち、7得点の打線について井口監督は「みんなの気持ちが打席でも出ていた」と評価。昨季9勝15敗と負け越した鷹に、敵地で白星スタートを飾った。 (浜浦日向)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
511 0.833
(↓0.167)
-
(-)
136
(-1)
31
(+3)
21
(+7)
10
(+2)
4.000
(↑1
0.000
(-)
2
(-)
楽天
520 0.714
(↓0.119)
0.5
(-)
136
(-1)
39
(-)
19
(+2)
8
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
日本ハム
331 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
136
(-1)
24
(+5)
27
(+2)
4
(+1)
2.000
(↑1)
0.000
(-)
4
(1↓)
西武
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(-)
136
(-1)
36
(+2)
32
(+5)
6
(+1)
8.000
(-)
0.000
(-)
5
(-)
ロッテ
250 0.286
(↑0.119)
3.5
(↑1)
136
(-1)
32
(+7)
49
(+3)
14
(+3)
6.000
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
142 0.200
(↑0.2)
3.5
(↑1)
136
(-1)
14
(+2)
28
(-)
1
(-)
8.000
(-)
0.000
(-)