西武(★2対13☆)巨人 =オープン戦1回戦(2019.03.21)・メットライフドーム=
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巨人
010132204131604
西武
0101000002822
勝利投手:髙橋 優貴(1勝1敗0S)
敗戦投手:多和田 真三郎(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(2号・2回表ソロ),坂本 勇人(3号・5回表3ラン),陽 岱鋼(2号・6回表2ラン),重信 慎之介(1号・9回表3ラン)
【西武】山川 穂高(3号・2回裏ソロ),森 友哉(1号・4回裏ソロ)

  DAZN
◆西武は、先発・多和田が6回途中9安打7失点で降板。自身初の開幕投手に向けて、不安を残す内容に終わった。一方の巨人は、先発・高橋が6回途中4安打2失点。期待のルーキーが、開幕ローテーション入りへアピールを見せた。

◆巨人岡本和真内野手(22)がオープン戦2号となる先制ソロを放った。 2回、カウント1-2から西武多和田の真ん中144キロ直球を捉え、バックスクリーン右へ放り込んだ。2日ヤクルト戦以来29打席ぶりの1発で、同学年の先発、ドラフト1位の高橋優貴投手(22=八戸学院大)を援護した。「基本を意識して、センター方向に打ち返そうという気持ちで打席に入ったのが、良い結果につながりました。打てて良かったですの一言しかないです。まだ打席があるので集中していきます」とコメントした。

◆西武山川穂高内野手(27)がオープン戦3号となる同点ソロ本塁打を放った。 2回無死、巨人先発のドラフト1位高橋優貴投手(22=八戸学院大)の初球、真ん中高め144キロ直球ををバックスクリーン右へたたき込んだ。「打てて良かった」。本拠初アーチで、新パフォーマンスの「どすこいポーズ」を笑顔で披露した。

◆4年前に似た光景が力をみなぎらせた。巨人ドラフト1位高橋優貴投手(22=八戸学院大)が西武とのオープン戦に先発。昨季チーム打率12球団トップの「山賊打線」相手に5回2/3で自己最多の96球を投げ、4安打2失点にまとめた。 大学1年時以来となる西武多和田との投げ合いを制し、残り2枠の開幕ローテ入りへ歩を重ねた。 15年5月23日、青空の広がる青森県営球場。大学1年の高橋は北東北大学春季リーグ戦で、富士大4年で背番号18をつける多和田と投げ合った。「『なんだこの人は』って。ボールの質がえぐかったです」。自身9回2失点も、9回1失点の多和田にリーグ優勝を目の前で決められた。衝撃は間違いではなかった。西武からドラフト1位指名を受け「あのレベルの気持ち、技量にたどり着かなきゃいけないと思って4年間やってきた」と夢への道筋を示してもらった。 あれから4年。プロの舞台で再戦が実現した。「負けたくない思いもすごくありましたし、先にマウンドを降りてたまるかっていう思いもあった」。大学の先輩秋山も3打数無安打に封じた。「少しは自信にしていい部分はあるのかなと思います」。成長の跡は、オープン戦初勝利として表れた。【桑原幹久】

◆巨人坂本勇人内野手(30)がオープン戦2戦連発の3号勝ち越し3ランを放った。 2-2と同点の5回1死二、三塁、2ボールから西武多和田の真ん中高めへ甘く入ったフォークをフルスイング。打球は左翼席へ飛び込んだ。打った瞬間、手応え十分に走りだした坂本勇は「打ったのはフォークボール。抜けたボールでしたがしっかりと捉えられました。チャンスでいい結果が出てよかったです」と振り返った。

◆西武森友哉捕手(23)がオープン戦1号となる同点ソロ本塁打を放った。 1-2の4回1死、巨人先発のドラフト1位高橋優貴投手(22=八戸学院大)の4球目、真ん中高め127キロスライダーを右翼席へ。「1本出てよかった。これを機に、開幕へ向けて頑張ります」とペースアップを誓った。

◆巨人岡本和真内野手(22)が1発攻勢を火付けした。2回無死、西武多和田の直球をバックスクリーンへ先制ソロ。 4回にも左前打を放ち「いい感じになってきた。開幕後も打てるように上げていきたい」と好感触を示した。5回に坂本勇、6回に陽岱鋼、9回には重信も本塁打で続き、今季最多の16安打13得点を奪った。原監督も「岡本、(坂本)勇人、陽岱鋼と主力組がいい形になってきた」と話した。

◆巨人岡本和真内野手(22)が"おかわり君"こと西武中村剛也内野手に寄せた!? 2回無死、西武多和田のど真ん中144キロ直球をバックスクリーンに放り込んだ。球団広報を通して配信されたコメントは「基本を意識して、センター方向に打ち返そうという気持ちで打席に入ったのが、良い結果につながりました」と安堵(あんど)しつつ「打てて良かったですの一言しかないです」と付け加えた。 オフに2年連続で"おかわり塾"で指南を受けた師匠の中村は本塁打後のコメントは「打てて良かったです」がお決まりパターン。この日は体調不良で自宅静養した中村との再会はかなわなかったが、本塁打後のコメントにお礼のメッセージを込めた。むろん、コメントの真意は不明だが、2日ヤクルト戦以来29打席ぶりの2号できっちり"おかわり"を果たした。

◆巨人・岡本和真内野手(22)が21日、西武とのオープン戦(メットライフ)に「4番・一塁」で先発出場。二回先頭の1打席目に、バックスクリーンへ先制のオープン戦2号ソロをたたき込んだ。  「基本を意識して、センター方向に打ち返そうという気持ちで打席に入ったのが、いい結果につながりました。打ててよかったです、の一言しかないです」  相手先発・多和田が投じた4球目、外角の144キロ直球を見逃さなかった。打球はグングン伸びて、バックスクリーンへ着弾。この日先発した、ドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=を援護する一発となった。

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が21日、西武とのオープン戦(メットライフ)に「2番・遊撃」で先発出場。2-2と同点の五回1死二、三塁から左中間席へオープン戦3号となる3ランを放った。  「抜けたボールでしたが、しっかりと捉えられました。チャンスでいい結果が出てよかったです」  相手先発・多和田が投じた129キロのフォークを捉えた。試合前の時点で、オープン戦の打率・171だったが、頼れる主将が開幕へ向けて状態を上げていく。

◆巨人・陽岱鋼外野手(32)が21日、西武とのオープン戦(メットライフ)に「6番・右翼」で先発出場。3点リードの六回無死一塁から、バックスクリーン左へのオープン戦2号2ランを放った。  「試合前に原監督からアドバイスをいただき、いいイメージのまま打席に入ることができました。僕自身、安打がでていなかったのでうれしかったです」  相手先発・多和田の136キロ直球を振り抜いた。オープン戦が開幕した2月23日の楽天戦(沖縄セルラー)以来、約1カ月ぶりとなる一発。指揮官の助言を生かし、結果を出した。

◆巨人のドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=が21日、西武とのオープン戦(メットライフ)に先発。5回1/3で96球を投げ、4安打2失点で6三振を奪った。  「この前は、変化球でカウントが取れずに置きにいった球を打たれてしまった。初回も3人でいけましたし、初回の入り、変化球でカウントを取ることはできたと思います」  物おじせずに投げ込んだ。西武の昨季のチーム・273は12球団トップ。浅村が楽天に移籍したとはいえ、強力な『獅子おどし打線』を相手に立ち向かった。  一回、金子侑から見逃し三振を奪うと、そのまま三者凡退。二回に山川、四回に森にソロを浴びたが、要所を締めて、それ以上の失点を許さなかった。それでも、六回先頭に四球を与えた部分を振り返り「そういった弱さがある」と反省も忘れなかった。  相手先発・多和田は、同じ北東北リーグの富士大出身。2人は2015年5月に高橋が1年生、多和田が4年生で投げ合っており、その時は2-1で富士大が勝利し、多和田に軍配が上がっていた。  4年ぶりの投げ合いとなった一戦。多和田はこの日、5回0/3を投げ、8安打7失点(自責点6)で4奪三振。一方、多和田のリーグ記録だった通算299奪三振を上回る通算301奪三振のリーグ記録を樹立した高橋がこの日、奪三振数でも上回り「負けたくないと思っていましたし、先にマウンドを降りてたまるかと思っていました」と振り返った。

◆巨人は岡本が2日以来の本塁打となる2号ソロを含む2安打で復調ぶりを示した。新人の高橋は5回2/3を投げて4四球を与えたが2失点と要所を締めた。西武は開幕投手の多和田が3本塁打を浴びて六回途中まで7失点と不安を残した。

◆巨人は21日、西武とのオープン戦(メットライフ)に13-2で大勝した。先発したドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=が5回2/3を投げて2失点と開幕ローテーション入りへアピール。打っては岡本、坂本勇、陽岱鋼、重信の4発が飛び出すなど16安打13得点と大量点を奪った。  原辰徳監督(60)の試合後の主なやりとりは以下の通り。  --打線は4発。岡本にもいい一発が  「岡本もそうですね。陽岱鋼も(坂本)勇人も、主力組がいい形になってきたなという感じもするし。Bチームも相変わらず非常にコンディションよく戦って。少ないチャンスの中でよく打ってくれていますね」  --高橋は六回途中2失点  「セットポジションからでも球威がそんなに落ちることがない。一歩一歩階段はのぼってくれている。へこたれない強さがあるね」  --四球は4つ出したがよくまとめた  「そりゃあね、反省点はあるだろうけどね。でも、いいですね。マウンド上での立ち居振る舞いが臆してないよね」  --開幕ローテーション争いはここまでの材料で判断  「自分の中ではいい位置でここまではゴールしたんじゃないでしょうか。あとはわれわれがどう判断するかというところですね」  --リリーフ陣も好投。選ぶのも大変  「みなさんに決めてもらえるといいんですけど、そうはいかないのでね」  --途中から大城が初めて一塁に  「これも危機管理です」  --陽岱鋼には試合前にアドバイスを  「このところちょっと迷っているきらいがあるので、アドバイスをして。昨日も結果は出なかったけど、非常に内容はよくなってきていたので。今日は結果が出たのでね、本人もよかったんじゃないかと思いますね」  --岡本は低めの難しい球だったが  「あそこまでほうり込めるのは球界広しといえどそうそういないでしょうけどね。相手チームに1人いたけどね」

◆巨人・大城卓三捕手(26)が21日、西武とのオープン戦(メットライフ)で七回から一塁の守備に入った。プロ初の守備位置を無難にこなし「違った雰囲気だったが、やれたのはよかった」とうなずいた。使用したミットについては「ずっと前に阿部さんにもらったものです」と話した。  ここまで打率・333と得意のバットでアピールしている。炭谷、小林と正捕手を争うが、左の強打者が一塁を守れれば起用の幅も広がりそう。原辰徳監督(60)は「これも危機管理です」とし、岡本らに万が一のことが起きた場合の備えと説明した。

◆山川が二回に高橋の直球を捉え、右中間席へ6日以来となる3号ソロ。「たまたま。振ったら当たった」と振り返った。6日に左手首に受けた死球の影響でオープン戦は状態を見ながらの出場だったが、周囲の不安を一掃した。「開幕が全てではない。(レギュラーシーズンは)143試合あるので、ぶれずにやることが大事」とフルスイングを貫く。

◆多和田は開幕前最後の登板で、六回途中9安打7失点と不安を残した。二回は岡本、五回は坂本勇、六回にも陽岱鋼に一発を浴び、「最近で一番悪い。右打者の内角に投げ切れていないし、真っすぐに勢いがない」と反省。4年目で初の大役を務める右腕は29日の開幕戦(対ソフトバンク)へ向けて、「できることをして開幕へ行きたい」と前を向いた。

◆岡本が二回、多和田の144キロの直球をバックスクリーンへ運び、大量得点の口火を切った。同い年の高橋を援護する先制の2号ソロに「久々にいい感じで打てた」と笑った。その後は坂本勇、陽岱鋼、重信にも一発が出て16安打13得点で快勝。原監督は「主力組がいい形になってきた。Bチーム(控え組)も少ないチャンスの中でよく打っている」とご満悦だった。

◆巨人のドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=が西武の強力打線を相手に、5回2/3を4安打2失点の力投。球団では2016年の桜井以来となる新人での開幕ローテ入りへ、また一歩前進した。  六回1死一、二塁のピンチで、森を左飛に打ち取って降板。"最終テスト"でしっかりと結果を出した右腕は「前回の課題である変化球でカウントを取るのと、初回の入りはできたかなと思う」と汗をぬぐった。  二回は山川、四回は森にそれぞれソロを浴びた。六回は先頭の源田を四球で出塁させるなど課題も残したが、物おじせずに攻め、最速は148キロを記録。大学の先輩である秋山を2打席連続三振に仕留めるなど、計6三振を奪った。  原監督は「へこたれない強さがあるね。いい位置でゴールしたんじゃないでしょうか」と評価。宮本投手総合コーチは「(開幕ローテは)はっきり決められない。今週中には決めたい」とうれしい悲鳴だった。 (赤尾裕希)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
楽天
731 0.700
(↑0.033)
-
(↓1)
54
(+6)
37
(+4)
10
(+3)
7
(-)
0.257
(↑0.006)
2.940
(↓0.11)
1
(1↑)
広島
733 0.700
(-)
0
(↓0.5)
58
(+7)
47
(+7)
11
(+4)
6
(+1)
0.239
(↑0.007)
3.570
(↓0.29)
3
(2↓)
ソフトバンク
840 0.667
(↓0.06)
0
(-)
47
(+4)
43
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.243
(↑0.001)
3.500
(↓0.23)
4
(1↑)
巨人
950 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
65
(+13)
53
(+2)
14
(+4)
10
(-)
0.249
(↑0.013
3.660
(↑0.13)
5
(1↓)
ORIX
752 0.583
(↓0.053)
1
(-)
54
(+4)
47
(+7)
8
(-)
17
(+2)
0.255
(↓0.007)
2.100
(↓0.16)
6
(2↑)
ロッテ
561 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑1)
49
(+3)
43
(-)
7
(-)
12
(+2)
0.235
(↓0.003)
3.400
(↑0.31)
6
(-)
DeNA
564 0.455
(-)
2.5
(↑0.5)
50
(+2)
60
(+2)
13
(+2)
5
(+1)
0.252
(↑0.005)
3.670
(↑0.12)
8
(2↓)
西武
571 0.417
(↓0.038)
3
(-)
53
(+2)
70
(+13)
8
(+2)
17
(+1)
0.253
(↓0.001)
4.240
(↓0.66)
9
(1↑)
中日
691 0.400
(↑0.043)
3.5
(↑1)
44
(+7)
53
(+4)
8
(+2)
6
(-)
0.213
(↑0.008)
3.150
(↓0.06)
10
(1↓)
日本ハム
353 0.375
(-)
3
(↑0.5)
46
(+2)
40
(+2)
14
(+1)
8
(+1)
0.274
(↑0.003)
3.690
(↑0.18)
11
(1↓)
ヤクルト
591 0.357
(-)
4
(↑0.5)
66
(+7)
77
(+7)
16
(+3)
19
(+2)
0.254
(↑0.005)
4.590
(↓0.18)
12
(-)
阪神
491 0.308
(↓0.025)
4.5
(-)
43
(-)
59
(+3)
10
(-)
14
(+1)
0.228
(↓0.003)
4.010
(↑0.04)