123456789
阪神
0010000001410
楽天
32020000X7810
勝利投手:岸 孝之(1勝0敗0S)
敗戦投手:望月 惇志(0勝1敗0S)
◆楽天は新助っ人のブラッシュが3安打4打点の大活躍。チームの4番候補がバットで存在感を示した。一方の阪神は、先発・望月が4回8安打7失点。開幕ローテーションを争う若手右腕が、首脳陣にアピールできなかった。

◆阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が「1番三塁」、同1位の近本光司外野手が(24=大阪ガス)「2番中堅」で先発出場した。 木浪は3回2死三塁から右前適時打を放ち、1点をかえすなど好調継続。この試合前まで打率5割だった近本は、2打席でまだ安打は出ていない。 阪神打線は先発の岸を前に、2回まで無安打に抑えられていた。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)が先制の2点適時打を放った。 実戦では初めてとなる右翼の守備に入り、4番でスタメン。初回1死二、三塁から2球で追い込まれた後、甘く入った138キロを左中間へはじき返した。 ここまで実戦8試合で15打数5安打2本塁打をマーク。「追い込まれてから、いいカタチで打つことができたね。このオープン戦で状態を上げていくよ」と笑顔で宣言した。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)が先制の2点適時打を放った。 実戦では初めてとなる右翼の守備に入り、4番でスタメン。初回1死二、三塁から2球で追い込まれた後、甘く入った138キロを左中間へはじき返した。 ここまで実戦8試合で15打数5安打2本塁打をマーク。「追い込まれてから、いいカタチで打つことができたね。このオープン戦で状態を上げていくよ」と笑顔で宣言した。 続く銀次の四球で二塁に進むと、打者ウィーラーの場面で阪神望月が二塁へけん制球を投げるのとほぼ同時にスタートを切って三塁を陥れた。さらに1死一、三塁からウィーラーが三振となり、スタートを切った銀次が一、二塁間で挟まれる間に3点目のホームを踏むスピードとしたたかさを見せた。 3回の第2打席は右中間への二塁打。4回の第3打席でも中前へ2点適時打を放ち、この日3打数3安打4打点。代走を送られ、お役御免となった。

◆阪神望月惇志投手(21)が先発し、159キロを2度計測した。初回1死一塁で5番銀次を迎え、2ボールからの3球目に159キロを計測。3回2死一、二塁の場面では、7番内田から159キロの直球で見逃し三振。持ち味の直球の威力を見せた。 この日の直球は常時140キロ台後半から150キロ台を計測したが、107球を要し4回8安打7失点。ボールが高めに抜けるなど、ばらつく場面もあり5四球を与えた。

◆楽天岸孝之投手(34)が2度目の実戦登板を5回2安打1失点にまとめ、移籍後初の開幕投手へ順調な調整ぶりをうかがわせた。 前回登板はほぼ直球とカーブのみ、2球だけチェンジアップを投じたが、今回は全球種をまんべんなく試した。「その中で嶋の要求通りにどれだけ投げられるか」と配分は女房役に任せ「真っすぐは良かった。カーブも良かった。スライダーも意外と良かった。チェンジアップだけイマイチ」と振り返った。 試合前に則本昂大投手(28)が11日に右肘のクリーニング手術を受けることが発表された。「ノリが一番悔しいでしょうから。僕1人で(すべて)何とかはできない。ピッチャー陣でノリが帰ってくるまで戦う。チームとしては痛すぎると思いますけど、それを言ってもしょうがない。戻ってきた時、あいつが無理をしなくてもいいような成績なり順位なりを残しておくのがベスト。そこはみんなで頑張っていくしかない」と胸中を思いやりながら、決意を示した。

◆開幕ローテーション候補だった阪神先発の望月惇志投手は、2軍降格が決まった。1回1死二、三塁で4番ブラッシュに先制の2点適時打を浴びるなど、4回8安打7失点。 矢野監督は「1軍で勝てるところにはまだ現状、いけていない」と登板後に2軍行きを通達した。 2度計測した自己最速の159キロは160キロの藤浪に次ぐ球団日本人2位。2月の沖縄・宜野座キャンプで元マリナーズ佐々木主浩氏(日刊スポーツ評論家)から授かったフォークも駆使し、2回には3番浅村から見逃し三振も奪った。随所に大器の片りんは見せた。だがボール先行や決め球を痛打された課題を本人も直視した。「1球で空振りを取れるボールを投げていきたい。もう1回、1からレベルを上げないと通用しない」。出直しを誓った。

◆新4番候補が、開幕に向け頼もしさを増している。楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)が8日、岡山・倉敷で行われた阪神とのオープン戦で3打数3安打4打点と抜群の存在感を発揮した。 初回1死二、三塁では2球で追い込まれるも、甘く入った138キロのフォークを逃さず左前へはじき返した。「追い込まれてから、いいカタチで打つことができた」と納得の先制2点適時打に続き、3回には右中間へ運ぶ二塁打。4回にも中前へ2点適時打を放った。実戦9試合で18打数8安打、打率4割4分4厘まで上昇。ここまで2本塁打のパワーだけではないところを見せつけた。平石監督は各球団が新戦力の得意不得意に探りを入れるオープン戦段階であることを踏まえつつ「タイミングはかなり取れてきた」とうなずく。 意外な? スピードも披露。先制打の後に二塁へ進むと、けん制に誘い出されるような形になったが、猛然と走って三塁を陥れた。さらに1死一、三塁からウィーラーが三振となり、スタートを切った銀次が一、二塁間で挟まれる間に3点目のホームイン。この日は実戦で初となる右翼の守備にも就き、マルチな側面をのぞかせる。「このオープン戦で状態を上げていくよ」と早くも風格を漂わせた。【亀山泰宏】

◆阪神5連敗の光は、ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)だ。「1番三塁」で楽天戦に先発。岸を打つなどただ1人のマルチ安打で、開幕スタメンにまた前進した。 見せ場は5点を追う3回2死三塁。岸の2球目、124キロのチェンジアップをとらえて右前適時打を放った。「準備だけしっかりしようと思っていた。1打席目はできていなかったので。体が反応しました」。昨季11勝を挙げ、最優秀防御率のタイトルも獲得した球界を代表する右腕との対戦。「真っすぐが強いイメージだったので、振り負けないようにと思っていました」。初回先頭で二ゴロに終わった反省も生かし、ドンピシャでとらえた。 1本では終わらない。8回の最終打席では青山の初球、141キロの直球をとらえて右前打。4打数2安打1打点と奮闘した木浪を矢野監督も手放しでほめた。 「毎日、木浪やな。岸からも1本打てたしね。そういうことも含めて、いろんな部分でまた前進したと思う。ショートもちょっと、どこかで使いたいと思っているよ。(レギュラー争いに)間違いなく入ってきたと思う」 オープン戦はこの日初めて三塁で出場。6回にはファンブルして失策がついたが、指揮官の評価はゆるがない。ここまでオープン戦で打率4割5分4厘は、10打席以上に立った阪神選手の中でトップの数字。練習試合も含めた実戦打率は驚異の5割1分5厘だ。「思い切ったスイングができた。それが結果につながっていると思います」。スーパールーキーがどこまでも突っ走る。【磯綾乃】

◆阪神のドラフト1位近本光司外野手(24=大阪ガス)は3打数無安打で、オープン戦5試合目で初めてノーヒットに終わった。 楽天先発岸に対して初回の打席ではうまくとらえたが左翼島内に好捕され、2打席目も左飛に打ち取られた。「ストレートの質、変化球のキレ。(調整は)まだこれからなんだと思いますが...」と一流投手のすごみを感じ取った様子だった。

◆阪神梅野隆太郎捕手がまた「梅バズーカ」をさく裂させた。 6回1死一塁で走者の村林を刺し、三振併殺で切り抜けた。 オープン戦では6度の盗塁企図を全て阻止しており「とにかく自分のベストを尽くしているのがこういう結果」と自己分析。7失点に笑顔はなかったが「代わる投手ごとに助けてあげないといけない」と女房役の責任感をにじませた。

◆楽天岸孝之投手(34)は、言葉を選びながら口を開いた。「ノリが一番悔しいでしょうから。僕1人で(全て)何とかはできない。投手陣でノリが帰ってくるまで戦う」。 ともにチームをけん引してきた右腕の胸中を思い、重ねて決意を示す。「チームとしては痛すぎると思うけど、それを言ってもしょうがない。焦らず、早く戻ってきてほしい。戻ってきた時、あいつが無理をしなくてもいいような成績なり、順位なりを残しておくのがベスト。そこはみんなで頑張っていくしかない」と言った。 開幕に向けた自らの調整は盤石だ。何度かあったボール先行の場面でも、あらゆる球種で苦もなくストライクを稼げる制球は秀逸。ほぼ直球とカーブのみだった前回登板に対し、全球種を試し「真っすぐは良かった。カーブも良かった。スライダーも意外と良かった。チェンジアップだけ、イマイチ」と冷静に評した。

◆阪神3番手守屋功輝投手が故郷倉敷で快投した。6回から2イニングを投げ、許した走者は味方の失策のみ。倉敷工時代から愛着を持つマウンドで「懐かしかった。(昨年7月の西日本豪雨で)被災した人がたくさんいる。元気になってくれれば」と力を込めた。 2番手の島本浩也投手は1回2奪三振で「真っすぐは走っていた。ストライクゾーンで勝負していきたい」と手応えをつかみ、4番手飯田優也投手も1回2奪三振で無失点リレー。福原投手コーチも「いい競争をし合ってくれている」と中継ぎ陣に高評価を下した。

◆阪神藤原オーナーは1軍の対外試合初視察を飾れなかった。 敗戦を見届けた総帥は「若い選手が1軍の投手から学ばせてもらったんじゃないでしょうか」と話すにとどめた。昨年12月1日に就任。2月のキャンプでは安芸で2軍練習試合の西武戦を視察したが、1軍戦は初めてだった。

◆あぁ5連敗...。阪神が若手主体で挑んだ楽天戦で岸孝之投手らに抑えられ、先発望月惇志投手も打ち込まれて完敗した。 チーム打率1割8分6厘、防御率6・08は12球団ワースト。若手がアピールできず、矢野燿大監督も「寂しいよね」と渋い表情だ。藤原崇起オーナー(67=電鉄本社会長)が視察した御前試合だったが、打てず守れず、抑えられずで12球団で唯一オープン戦白星なし。最下位から抜け出せないが公式戦本番は大丈夫!?    ◇   ◇   ◇ オープン戦とはいえ、悠然と構えられない。矢野阪神が平石楽天に防戦一方で完敗した。期待の若手をズラリと並べた布陣。3回、新人木浪の右前タイムリーで奪った1点だけ。必勝リレーにも歯が立たず、4安打で完敗した。主力を温存した若手のアピール機会だが、覇気は空回り...。矢野監督も嘆くしかなかった。 「寂しいよね。はじめはいい競争が野手のなかで、できている形だったけど、現状、そういう形になっていない。もっともっと(若手に)出てきてほしいのは、ずっと思っていること」 開幕投手有力で通算122勝右腕の岸に腕試しするはずが、洗練された投球術に惑わされた。3点を追う2回。4番陽川は1球も振らず、外角低め速球に見逃し三振。遊撃レギュラー有力の北條も打ちに行けず、ファーストスイングで外角スライダーを引っ掛けて三ゴロに倒れた。カーブやチェンジアップも絶妙にまぶされ、手も足も出ない...。 矢野監督の目線は高い。「今日、ファーストストライクをほぼ振らせてもらってない。いいコースでいい球。タイミングも緩急もあるし、そんなに簡単に振らせてくれない」と相手の好投を認めつつ、工夫を求めた。「そんなこと言っていたら、いつまでも、なかなかいい投手を攻略できない。何か自分で仕掛けていくところはもっと欲しい」。タフで、したたかでなければ、1軍で活躍できない。 守備もスキがあった。1回、望月が196センチと巨漢の二塁走者ブラッシュを警戒しきれず三盗を許す。1死一、三塁で一塁走者銀次の二盗を挟殺で阻止する間に、ブラッシュに生還された。手堅い守備も見せられず、オープン戦5連敗で、いまも「最下位」の呪縛は解けない。チーム打率はついに1割8分6厘まで落下。先発望月が打ち込まれ、チーム防御率も6・08に悪化し、いずれも最下位だ。 福留、糸井らの本格参戦を前に、その地位を脅かす若手が現れない。指揮官は言う。「もっとイキのいいスイングや打撃を見たい」。若手のハツラツさが出ない限り、不安は消えない。【酒井俊作】 ▼阪神はオープン戦0勝5敗となり、12球団で唯一未勝利が続いている。チーム打率も唯一の1割台で1割8分6厘しかなく、防御率も他11球団が5点以下の中で6・08と唯一の6点台。投打ともに12球団ワーストの成績だ。5試合を消化しての総得点8点も最少で、3試合しか戦っていないロッテの22点、楽天の21点からも引き離されている。 ▼過去5年間のオープン戦をみると、最下位となった7球団(16年は3球団が同率)のうち、過半数の4チームが公式戦でもリーグ最下位に沈んでいる。 16年の同率最下位3球団のうち、中日、オリックスがセ、パ両リーグでそろって6位。昨季は阪神がオープン戦2勝12敗2分けの不成績から、レギュラーシーズンでも最下位に終わり、金本監督の退任につながった。かつては公式戦と別ものとされてきたオープン戦だが、近年は公式戦と相関する例が増えている。

◆オープン戦とはいえ、悠然と構えられない。矢野阪神が平石楽天に防戦一方で完敗した。 期待の若手をズラリと並べた布陣。3回、新人木浪の右前タイムリーで奪った1点だけ。必勝リレーにも歯が立たず、4安打で完敗した。主力を温存した若手のアピール機会だが、覇気は空回り...。矢野監督も嘆くしかなかった。 「寂しいよね。はじめはいい競争が野手のなかで、できている形だったけど、現状、そういう形になっていない。もっともっと(若手に)出てきてほしいのは、ずっと思っていること」 開幕投手有力で通算122勝右腕の岸に腕試しするはずが、洗練された投球術に惑わされた。3点を追う2回。4番陽川は1球も振らず、外角低め速球に見逃し三振。遊撃レギュラー有力の北條も打ちに行けず、ファーストスイングで外角スライダーを引っ掛けて三ゴロに倒れた。カーブやチェンジアップも絶妙にまぶされ、手も足も出ない...。 矢野監督の目線は高い。「今日、ファーストストライクをほぼ振らせてもらってない。いいコースでいい球。タイミングも緩急もあるし、そんなに簡単に振らせてくれない」と相手の好投を認めつつ、工夫を求めた。「そんなこと言っていたら、いつまでも、なかなかいい投手を攻略できない。何か自分で仕掛けていくところはもっと欲しい」。タフで、したたかでなければ、1軍で活躍できない。 守備もちぐはぐだった。2点を先制された1回、なお1死一、二塁。望月のけん制球で196センチの二塁走者ブラッシュは帰塁できなかったが、連係プレーが合わず三盗を許した。続く一、三塁では二盗を狙った一塁走者銀次を一、二塁間で挟んだが、その間にブラッシュに生還された。オープン戦5連敗で、いまも「最下位」の呪縛は解けない。チーム打率は1割8分6厘まで降下。チーム防御率も6・08に悪化し、いずれも最下位だ。 福留、糸井らの本格参戦を前に、その地位を脅かす若手が現れない。指揮官は言う。「もっとイキのいいスイングや打撃を見たい」。若手のハツラツさが出ない限り、不安は消えない。【酒井俊作】

◆コンディション不良で2軍調整となっていた楽天則本昂大投手(28)が11日に都内で右肘のクリーニング手術を受ける。8日に球団が発表した。全治などは術後に明らかとなる見込みだが、一般的なケースと照らし合わせれば、前半戦の復帰は絶望的とみられる。2枚看板を形成する岸孝之投手(34)は阪神とのオープン戦で今季2度目の実戦マウンドへ上がり、5回2安打1失点。移籍後初の開幕投手へ順調な調整を重ねる右腕を中心に、総力を結集してエース不在をカバーする。 岸は、言葉を選びながら口を開いた。「ノリが一番悔しいでしょうから。僕1人で(全て)何とかはできない。投手陣でノリが帰ってくるまで戦う」。ともにチームをけん引してきた右腕の胸中を思い、重ねて決意を示す。「チームとしては痛すぎると思うけど、それを言ってもしょうがない。焦らず、早く戻ってきてほしい。戻ってきた時、あいつが無理をしなくてもいいような成績なり、順位なりを残しておくのがベスト。そこはみんなで頑張っていくしかない」と言った。 開幕に向けた自らの調整は盤石だ。何度かあったボール先行の場面でも、あらゆる球種で苦もなくストライクを稼げる制球は秀逸。ほぼ直球とカーブのみだった前回登板に対し、全球種を試し「真っすぐは良かった。カーブも良かった。スライダーも意外と良かった。チェンジアップだけ、イマイチ」と冷静に評した。

◆先発枠入りを目指す阪神の21歳、望月は4回8安打7失点と崩れた。試合をつくれず「投球がいっぱいいっぱいになっていた。カウントを取りたいところで取れなかった」とうなだれた。  直球は150キロ超を連発したが、5四球と制球に苦しみ「もう一回、一からレベルを上げていかないと通用しない」と厳しい表情。矢野監督は2軍での調整を伝えたといい「決め球が高めに浮いている。勝つための投球をファームでやってきてほしい」と話した。 守屋(地元倉敷で登板し、2回無失点) 「(西日本豪雨で)被災して頑張っている人もたくさんいると思うので、僕が活躍することで少しでも元気になってもらえるように」 矢野監督(4安打の打線に) 「もっと生きのいいスイング、打撃が見たい」 阪神・浜中打撃コーチ(打線に) 「状態が悪すぎる。前を向くしかない」

◆楽天の新外国人で4番候補のブラッシュが3安打4打点と頼もしい働きを見せた。一回に左前に運んで2点を先制すると、三回には右中間二塁打をマーク。四回にも中前打で2点を加えた。  1日の台湾プロ野球ラミゴ戦は首の張りを訴えて欠場したが、その影響を感じさせなかった。「現段階では問題ない。自分のスイングを信じて打席に立てている」と手応えを口にした。 楽天・伊藤投手チーフコーチ(岸に) 「マウンド上で余裕がある。いろんなことを試していた。一流投手ですね」

◆楽天が縁深い岡山・倉敷で白星を挙げた。昨年1月に死去した星野仙一元監督の出身地で、チームの秋季キャンプ地でもある。  昨年の西日本豪雨で倉敷は甚大な被害を受けた。平石監督は「ものすごく思い入れがある。何かを伝えられたり、感じてもらえるような試合をしたかった」とかみしめるように話した。

◆阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(ホンダ)が8日、楽天戦(倉敷)に「1番・三塁」で先発出場。球界屈指の好投手、楽天・岸から三回にチーム唯一の得点となる右前適時打を放つなど、2安打1打点だった。  「思いきったスイングができているので、それが結果につながっている。1打席目ちょっとダメだったので、準備をしっかりして行こうと思った。体が反応しました」  開幕1軍を明言している矢野監督は「スタメンっていうのも本人自身がたぐり寄せている」と目を見張り、遊撃レギュラー争いに組み込むことも示唆した。

◆阪神は8日の楽天戦(倉敷)に1-7で敗れ、12球団唯一勝ちなしの開幕5連敗でオープン戦最下位。福留らベテランを温存している中、若手のアピールがもの足りず矢野燿大監督は「寂しいよね。やっぱり。何かしら自分で仕掛けていくっていうところは、もっと欲しいなって思う」と嘆いた。  藤原崇起オーナー(電鉄本社会長)が視察した前で、わずか4安打で完敗。「おもしろい試合をやるっていうのは、プロとしてやっていかないとあかんこと。そういう試合を見せていくのを、頑張っていかないとダメ」と指揮官。9日は矢野監督就任後初めて甲子園で日本ハム戦。これ以上は負けられない!!

◆--また木浪が打った  矢野監督 「毎日、木浪やな。守備はバタバタしていたけど。岸からも1本打てたしね。そういうことも含めて、いろいろな部分で、また前進したかなとは思う」  --オープン戦で不慣れな三塁を守った。遊撃も  「ショートもちょっと、どこかで使いたいなと思っているよ。(レギュラー争いに)間違いなく、入ってきたなと思うし。守備も別に悪いわけじゃない。どこでどうしようかなあと」  --望月は制球にも苦しんだ  「今のままじゃ1軍で勝てないピッチング。岸なんかこれでカウントとってこれで勝負してとか、意図が見えてくるもんね。ファームでそういうピッチングやってこいよとは伝えた」  --打つ方について。期待もあったと思うが  「明日からも外国人選手も出ていくし、100%じゃないけど(福留)孝介も出ると思うんだけど、そうなってくるとどんどんね、そういう選手たちが出られなくなってくる中で、本当にもう1打席1打席が勝負。もっとこうイキのいいというか、そういうスイングだったり、バッティングっていうのを見たいよね」

◆D1位・近本光司外野手(大阪ガス)が好走塁。六回2死から四球を選ぶと、捕手からの一塁けん制が逸れボールが右翼線を転がる間に、一気に三塁へ。得点には至らなかったが、好機を演出した。「先の塁を狙って」。バットでは3打数無安打。通算122勝の岸との対戦に「ストレートの質も変化球のキレもシーズンとはまた違うとは思うんですけど」と、驚きの表情だった。

◆トラ番たちの声に、元気がありません。  「だいぶ治ってきました。もう少しです」  キャップ大石豊佳の電話越しの声は、ずいぶん聞き取りやすくなりました。トラ番キャップとして初めてのキャンプを過ごし、「プレッシャーのせいか、口の中が荒れて唇の端も切れていたんです」。その"キャンプ荒れ"の唇は、帰阪してから徐々に回復。"完治"まであと少しのところにきているのですが...。  「倉敷は快晴で天気予報ほど寒くないです。日が照っているところは暖かいくらいです。楽天は岸投手が先発して、打線もほぼベストメンバー。ここで勝てば、阪神にも暖かい日が差し込むと思います」  その大石の横で、ベテラン編集委員上田雅昭とトラ番3年目を迎える竹村岳はスタメン表を見ながら、こうつぶやき合っていました。  「飛車角落ちですね」  「いや、4枚落ちだろ」  「ブ打線ですか」  ブ? なんだそれ? と竹村に聞き直したら「歩」でした。  大山が日本代表に招集されて不在。福留、糸井、新外国人マルテは甲子園に残って調整中で、阪神のスタメンには若手がずらり。それを「歩打線」と形容したのですが、竹村は今年も花粉症に悩まされていて、鼻声で言葉に濁点が付くため、「ブ打線」に聞こえたのです。  「今年は例年以上にヒドくて、目も鼻もしょぼしょぼです。でもみんなが『と金』に成って、花粉を吹っ飛ばしてくれるくらいに打ってくれたら、どれだけ忙しくなってもいいです」  忙しく、なりませんでした。4安打に抑えられ、1-7で完敗。オープン戦勝ち星なしの5戦全敗で依然最下位...。  「オープン戦は勝ち負けはいいねん。練習試合では広島に快勝(2月21日、宜野座で対戦して5-0勝利)しとんやから。それより、違う選手も活躍してほしいわ」  ベテラン上田もボヤいています。この日も岸からのタイムリーを含む2安打を放った木浪が目立った以外は、伊藤隼と梅野が1安打しただけでした。  「俺は、きょうは朝からショックで、言葉を失っとんねん...」  「白覆面の魔王」の異名を取った人気レスラーで、日本マットを主戦場にしてからはその明るいキャラクターでバラエティー番組でも活躍したザ・デストロイヤーさんが亡くなりました。  「小さいころ、スーパーの紙袋に目と口のところに穴を空けて、それをかぶって足4の字固めをした。みんながデストロイヤーの役を取り合いした。俺にとってのプロレスごっこは、デストロイヤーごっこ、足4の字固めごっこやったんや」  私めも同じです。足4の字固めは当時、技をかけた方も外すことができないといわれ、ギブアップした後も、セコンド陣が数人がかりで両者の足をそ~っと外していく様子を、どきどきしながらテレビにくぎ付けになって見ていました。  足4の字固めのような"必殺"の打球をかっ飛ばしてくれる選手が出てきてほしい。きょうからはマルテが、来週末からは糸井も打線に名を連ねる。若手は、目立っておかないと、打席に立つチャンスはどんどん減っていきますぞ。

◆1軍の対外試合を初観戦した藤原オーナーは、打線は4安打1得点に終わったものの、「若い選手が岸投手にずいぶん学ばせてもろたんじゃないですか? うん。いろいろあろうかと思いますけど」と前向きに受け止めた。6日の激励会では壇上から「阪神タイガースのミッションはどのチームにも勝つこと」とハッパをかけたが、オープン戦とあって「一流のピッチャーいうのはこういうもんやと、よく分かったと思います」と、敗戦を糧とするよう求めた。

◆先発した望月は4回8安打7失点で、試合後に2軍行きが決まった。「試合を作っていく投球が、まだまだできない。もう一度そこをできるように練習したい」と課題を受け止めた。一回から3安打を浴びて3点を失うと、毎回の5四球でリズムに乗れず。矢野監督も決め球の精度などを課題として挙げ「今のままじゃ1軍で勝てないピッチングだから。一旦ファームに落として、ファームの中でやってもらう」と、再調整に期待をかけた。

◆エース級も捉えた。阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=が楽天戦に「1番・三塁」で先発出場。昨季パ・リーグ最優秀防御率2・72を誇る岸からチーム唯一の得点となる右前適時打を放つなど、2安打1打点と対応力をみせた。  「思いきったスイングができているので、それが結果につながっている。1打席目ちょっとダメだったので、準備をしっかりしていこうと思った」  0-5の三回。先頭の伊藤隼にチーム初安打がようやく出て2死三塁で打席へ。1ストライクからの低めチェンジアップに「体が反応」し痛烈に一、二塁間を割った。  八回には青山からも右前打。マルチ安打で実戦13試合の打率は・515(33打数17安打)。開幕1軍まで明言していた矢野監督だが「スタメンっていうのも本人自身がたぐり寄せている」と、遊撃レギュラー争いに組み込むことも示唆した。  三塁守備では1失策もあり、「もっと守備の精度を上げていきたい」と気持ちを引き締めた木浪。どこのポジションでも奪ってやるという気概で、まだまだ打ちまくる。(長友孝輔)

◆楽天が縁深い岡山・倉敷で白星を挙げた。昨年1月に死去した星野仙一元監督の出身地で、チームの秋季キャンプ地でもある。昨年の西日本豪雨で倉敷は甚大な被害を受けた。平石監督は「ものすごく思い入れがある。何かを伝えられたり、感じてもらえるような試合をしたかった」とかみしめるように話した。また、11日で東日本大震災発生から8年。球団は、宮城・南三陸町へ楽天生命パークで実際に使用した座席1000席を寄贈するなど、支援を続けている。

◆楽天・岸孝之投手(34)が8日、阪神戦(倉敷)に先発して5回を2安打1失点と好投。7-1での白星に貢献して勝利投手となった。則本昂大投手(28)が右肘の手術を受けるため開幕絶望となった中、29日の開幕戦・ロッテ戦(ZOZOマリン)の先発が内定している岸が、投手陣を引っ張る構えを投球で示した。  プロ12年間で通算122勝(79敗)を積み上げてきた投球術を、春の倉敷で披露した。岸が5回を2安打1失点。無四球で3三振を奪い、阪神打線を手玉に取った。  「よかったと思う。全体的に制球は納得いくものだった。大体、(捕手の)嶋が構えたところにいった」  前回先発して3回無失点と好投した2月28日の台湾ラミゴとの交流試合(台北)では、直球を主体にカーブを交え、チェンジアップを2球試投。この日は武器のスライダーを解禁した。1点を失った三回以外はすべて三者凡退に抑える余裕の快投。昨季最優秀防御率(2・72)のタイトルを獲得した右腕は、「直球、カーブ、スライダーのコントロールがよかった。ただし、チェンジアップがいまいちでした」と、球種一つ一つを丁寧に確認しながら、5回を67球で投げ切った。  29日の開幕戦・ロッテ戦(ZOZOマリン)の先発に内定している。本来は4月2日の日本ハム戦(楽天生命パーク)での"本拠地開幕投手"に指名されていたが、則本昂の離脱により、5年ぶり3度目、楽天に加入後は初の大役を務める。平石監督は昨季終了後から「開幕投手は岸か則本のいずれか」と、両右腕に全幅の信頼を寄せてきた。  さらに大きくなった期待に応える好投。岸は「一番悔しいのは則本。焦らず早く治して戻ってきてほしい」とエールを送り、「僕一人では何もできないので、ノリが帰ってくるまで投手陣でしっかり戦う」と決意を固めた。 (広岡浩二) 岸の好投に楽天・伊藤投手チーフコーチ 「マウンド上で余裕がある。いろんなことを試していた。一流投手ですね」

◆阪神は8日の楽天戦(倉敷)に1-7で敗れ、12球団唯一勝ちなしの開幕5連敗でオープン戦最下位。福留らベテランを温存している中、若手のアピールがもの足りず矢野燿大監督(50)は「寂しいよね」と嘆いた。藤原崇起オーナー(67)=電鉄本社会長=が視察した前でまさかの完敗。9日は矢野監督就任後初めて甲子園で日本ハム戦。これ以上は負けられない!!  もの足りない。レギュラー奪取に向けてギラギラに躍動する姿を期待してきたが、完敗で5連敗。競争をあおりながら常に前を向かせてきた矢野監督が、悲しげに言葉を絞り出した。  「寂しいよね。やっぱり。何かしら自分で仕掛けていくっていうところは、もっと欲しいなって思う」  相手先発は開幕投手に決まった岸。球界を代表するエース級を相手に、レギュラーが確約されていない若虎たちは見事に手玉にとられた。三回に2安打で1点を奪ったものの、岸からのヒットはこの2本だけ。「ファーストストライクをほぼ振らせてもらっていない。いいコースでいいボール、タイミングも緩急もあるし、簡単に振らせてくれない。でもそんなこといったらいつまでもいいピッチャーって攻略できない」と、手も足も出なかった貧打にため息を交じらせた。  「毎日、木浪やな...。初めはいい競争が野手の中でできていたけど、今現状、そうなっていない。そこは寂しい部分。もっともっと出てきてほしいのは、ずっと持っていることやから」  沖縄・宜野座でみせた激しい争いは何だったのか。打ったのはまたしてもD3位・木浪聖也内野手(ホンダ)。ルーキーがオープン戦打率・455と圧巻の成績を残しているにも関わらず、チーム打率は・186と超がつく低空飛行だ。  大山が侍ジャパン参加のため、初めて4番に座った陽川は4打数無安打2三振。キャンプでMVPを与えた北條も4タコでオープン戦打率・125と湿りがちだ。マルテとナバーロの助っ人コンビと福留は、9日の日本ハム戦から本格参戦する。その前に若虎のアピールを期待していたが、期待はずれといわざるを得なかった。  「おもしろい試合をやるっていうのは、プロとしてやっていかないとあかんこと。きょうも倉敷に来てくれている人たちに、そういう試合ができていない。あしたそういう試合を見せていくのを、頑張っていかないとダメだと思う」  きょうの日本ハム戦では甲子園で初采配を振るう。昨季はオープン戦開幕6連敗で、シーズンでも本拠地で史上ワースト39敗。初陣で苦い思いを払拭させたいところ。聖地での勝ちどきが、巻き返しののろしとなる。 (大石豊佳) 五回の1イニングを無失点に抑え、自身最速タイの148キロもマークした阪神・島本 「ボールが指に掛かっていた。ただ、左打者(茂木)への四球がもったいなかった」 地元・岡山での凱旋登板で、2回無安打無失点の阪神・守屋 「去年(倉敷が豪雨で)被災して、まだ頑張っている人がいっぱいいると思うんですけど、僕が活躍することで少しでも元気になってくれる人がいると思うので」 八回から登板し、2三振を奪うなど三者凡退に仕留めた阪神・飯田 「スライダーが開いていたので、終わってすぐブルペンにいった。そこが課題」

◆ことしの阪神は投手陣の充実が評判。ならば、それを生かす戦いが必要だ。つまり守備は最重要ポイント。オープン戦とはいえ、この日は綻びが目立った。  一回無死一塁からのオコエの遊ゴロ。北條は併殺を狙うために、もっと前で処理しなければいけない。待ってしまい、結果は走者が残った。同じく一回1死一、三塁からの相手の重盗。梅野は二塁へ送球してしまい、三走の生還を許した。ここもホームイン阻止が優先。判断を誤った。  六回の村林の三塁線へのゴロも、木浪は正面に入って処理すべきだった(結果は三ゴロ失策)。投手と野手との相互信頼という観点でも、しっかり守ってあげれば、好投につながり、リズムの良い投球は好守を呼ぶ。  先発の望月にもひと言。スライダーにしてもフォークにしても、自信を持って投げられる変化球を身につけていない。変化球でストライクを取れず、真っすぐは力んで高めに浮き、痛打。これでは首脳陣も「もう一度」と思ってくれない。望月だけでなく、若手の台頭が目立たないことしの阪神投手陣。キャンプで何をしていた、と言われても仕方がない。(サンケイスポーツ専属評論家)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
300 1.000
(-)
-
(-)
22
(-)
11
(-)
2
(-)
6
(-)
0.304
(-)
3.330
(-)
1
(-)
楽天
300 1.000
(-)
0
(-)
21
(+7)
7
(+1)
5
(-)
1
(+1)
0.290
(↓0.013)
2.000
(↑0.5)
1
(-)
広島
301 1.000
(-)
0
(-)
24
(-)
10
(-)
4
(-)
0
(-)
0.298
(-)
2.500
(-)
4
(1↑)
ORIX
310 0.750
(↑0.083)
0.5
(↓0.5)
21
(+7)
7
(+1)
3
(+2)
6
(+2)
0.295
(↑0.009)
1.250
(↑0.08)
4
(-)
ソフトバンク
310 0.750
(-)
0.5
(-)
16
(-)
15
(-)
4
(-)
2
(-)
0.244
(-)
3.750
(-)
6
(-)
DeNA
222 0.500
(-)
1.5
(-)
20
(-)
19
(-)
5
(-)
3
(-)
0.245
(-)
2.940
(-)
7
(-)
ヤクルト
340 0.429
(-)
2
(-)
27
(-)
32
(-)
8
(-)
6
(-)
0.245
(-)
4.030
(-)
8
(-)
巨人
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓0.5)
15
(+1)
29
(+7)
5
(+1)
3
(-)
0.238
(↑0.002)
4.850
(↓0.55)
8
(1↑)
日本ハム
121 0.333
(-)
2
(-)
15
(-)
14
(-)
4
(-)
1
(-)
0.276
(-)
3.340
(-)
8
(1↑)
中日
240 0.333
(-)
2.5
(-)
17
(-)
29
(-)
3
(-)
2
(-)
0.201
(-)
4.830
(-)
11
(-)
西武
130 0.250
(-)
2.5
(-)
18
(-)
24
(-)
4
(-)
1
(-)
0.241
(-)
3.860
(-)
12
(-)
阪神
050 0.000
(-)
4
(↓0.5)
8
(+1)
27
(+7)
3
(-)
4
(+1)
0.186
(↓0.014)
6.070
(↓0.44)