オリックス(★4対6☆)ソフトバンク =リーグ戦25回戦・大阪ドーム=
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ソフトバンク
0004000116911
ORIX
1001000204812
勝利投手:千賀 滉大(13勝7敗0S)
(セーブ:森山 孔介(2勝4敗37S))
敗戦投手:東明 大貴(1勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(36号・4回表ソロ)
【オリックス】吉田 正尚(26号・4回裏ソロ),T-岡田(13号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクは1点を追う4回表、柳田の通算150本塁打などで一挙4点を奪い、逆転に成功する。4-2で迎えた8回には、グラシアルの適時打で追加点を挙げた。先発・千賀が今季13勝目。一方のオリックスは、9回に代打で登場した小谷野が、ショートゴロで現役最終打席を終えた。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手が初回、適時二塁打で先制点をたたきだした。1死一塁でソフトバンクの先発・千賀の変化球を捉え、右中間を真っ二つに割った。 「なんとか三振だけはしないようにと思っていたんだけど、いいところに打球が飛んでくれた。福田の足が速かったから、ホームまでかえってきてくれたね!」と俊足の一塁走者に感謝した。 この日は今季限りで退任する福良監督と引退する小谷野のラストデー。練習開始前に、選手、チームスタッフが全員、小谷野の特製Tシャツを着て外野で記念撮影を行った。勝って2人を送り出したいチームの気持ちを、まずはロメロが適時打で形にした。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)が通算150本塁打を達成した。 4回2死、東明の外角直球を左翼ポール際、5階席まで運んだ。衝撃的な今季36号同点ソロで節目の数字に到達し「自分のスイングでしっかり打てました。まさか自分がホームランを150本も打てるなんて思っていませんでした。これからもいいホームランをたくさん打てるように頑張っていきたいです」と振り返った。

◆オリックス吉田正尚外野手が4回、反撃の26号ソロを放った。 3点差を追ったこの回、先頭でソフトバンク先発の千賀のストレートを捉え、中堅左翼寄りのスタンドにたたき込んだ。「真っすぐをしっかりと打ち返すことができました。自分のスイングをすることができました」と自画自賛の1発だった。 チームでただ1人全試合出場を続け、ついに今季最終戦を迎えた。前日4日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)でプロ初のサヨナラ打を放ったあと、ヒーローインタビューのお立ち台で「明日は小谷野さんの最後の試合。勝ちたいです」とスタンドに語りかけたが、一振りで点差を2点につめた。

◆今季限りで現役引退を表明したオリックス小谷野栄一内野手が最終打席を終え、プロ16年間の野球人生にピリオドを打った。 9回2死に代打で登場。打席に向かう時点で何度も涙を拭い顔を紅潮させた。初球は外角への速球にヘルメットが脱げそうになるほどのスイングでファウルし、2球目は空振り。ラストとなった3球目は鋭い当たりだったが、遊ゴロに倒れた。 一塁ベンチ前ではソフトバンクの高谷と握手し、オリックスナインとタッチを交わした。今季限りで退任する福良監督も涙を目を赤く腫らしていた。 試合後は引退セレモニーが行われ、「みなさんのおかげでこんなにすっきりした引退ができるとは思いませんでした。ファイターズで12年、バファローズで4年、まさかこんな僕が16年間も野球を続けることができるとは本当に思いませんでした。病気になったり、ケガも多かったり、いろいろありましたけど、節目節目に初安打の対戦相手がバファローズで、それも10月5日、今日引退試合と全く同じということでバファローズと深い縁があるんだなとつくづく感じました。恩師である福良さんと同じタイミングでユニホームが脱げるなんてこんなうれしいことは思います。福良さん、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。もうすっきりしちゃったんでかっこいいことも感動することも言えないんで、明日6日はソフトバンクのぽんちゃん(本多雄一)の引退試合なので最高な試合にしてあげてください。16年間本当にありがとうございました」とあいさつした。

◆今季限りで引退するオリックス小谷野栄一内野手が9回、代打で登場した。 京セラドーム大阪には練習開始前から阪神藤川、ソフトバンク和田、楽天平石監督代行ら松坂世代のチームメートから続々と花が届いた。スタンドは3万5000人を超えるファンで埋まり、イニングごとにスクリーンに小谷野の勇姿が映し出された。 終盤から代打の準備を始め、9回にベンチ前に出た小谷野はすでに目を赤く潤ませ、何度も涙をぬぐった。9回2死で代打の打席に立ち、家族が見守る前で遊ゴロ。今季最後の打者になった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が通算150本塁打を放った。 4回に東明から左翼ポール際、5階席まで運ぶ豪快弾。「開幕の時に目標にしていた。まさか打てると思ってなかったですけど、良かったと思います」と喜んだ。工藤監督も驚いた様子で「さすがギータ。規格外。日本人ではなかなかいない」と目を丸くしていた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手が7回2失点で13勝目を挙げたが、規定投球回に到達できずに悔しがった。チームからも規定投球回到達者が出ない可能性が高くなり、南海時代の1956年(昭31)以来、62年ぶりの珍事となりそうだ。 この日の試合前時点で134回を投げていた千賀は、9回以上を投げればクリアできる状況だった。しかし「ボール球、余計な球が多かった」と球数がかさみ、7回終了時で124球。さすがに工藤監督も「あそこまでいっちゃうとね...。何もないと言うんだったら、最後まで行けと言うんですけど、次(CS)がある。無理させられない」と残念がった。 千賀は「それ(9回完投)だけを目標に行った。9回投げる気持ちでマウンドに上がって、投げきれなかった。成長せんなと思いました」と悔しそう。「自分のいいところ、悪いところがハッキリ出た。CSまでに合わせていきたい」と気持ちを切り替えていた。

◆今季限りで引退するオリックス小谷野栄一内野手(37)が9回、代打で登場した。終盤から代打の準備を始め、9回にベンチ前に出た小谷野はすでに目を赤く潤ませ、何度も涙をぬぐった。2死走者なしで最後の打席に立ち、森の初球真っすぐにヘルメットがずれるほどのスイング。2ストライクからの3球目、家族が見守る前で遊ゴロに倒れ、今季のチーム最後の打者になった。 この日の京セラドーム大阪は、小谷野一色。練習開始前、選手やチームスタッフ全員が小谷野のTシャツ姿で記念撮影。福良監督も同じシャツ姿で、退任会見に臨んだ。ロッカー前の通路は、阪神藤川、ソフトバンク和田、楽天平石監督代行ら松坂世代の同期生から届いた花で埋めつくされた。スタンドは3万5775人のファンで埋まり、イニングごとにスクリーンに小谷野の勇姿が映し出された。 そんなスタンドを眺めながらのあいさつで、小谷野は「プロ初ヒットがオリックス戦で、この日と同じ10月5日。ファイターズ、オリックスとは深い縁がありました」と03年10月5日を思い起こした。三塁側、左翼スタンドのソフトバンクファンにも「明日はソフトバンクのポンちゃん(本多)の引退試合なので、最高の試合にしてあげて下さい」と配慮を忘れなかった。最後は恩師の福良監督、夫人と子どもたち、T-岡田から花束を贈られた。 小谷野の最終打席を見つめる福良監督も泣いていた。「本当によく頑張ってくれた。もうちょっと(現役生活を)やらせてあげたかった」と言うと、また目を潤ませた。監督として最後の試合後の会見は、小谷野へのねぎらいで終わった。

◆ソフトバンク柳田が通算150本塁打を放った。工藤監督も「さすがギータ。規格外。日本人ではなかなかいない」と目を丸くした。まさに規格外の1発だった。4回2死で東明の外角球を打った。高々と上がり、左翼ポール際、5階席まで飛んだ。着弾を見届けると、豪快にガッツポーズ。同点の36号ソロで節目に到達し「開幕の時に目標にしていた。まさか打てると思ってなかったですけど、良かったと思います」と喜んだ。 今季は本塁打、打点で自己最多を更新。柳田は「打ちたいと思っても、簡単には打てない。その日、その日でやるだけ」とクールに話す。あるチーム関係者は「好きにプレーしていたらとっくにトリプルスリーやっているでしょう。チームの士気を大事にしている」と証言する。すべてはチームの勝利のためにプレーしてきた結果だ。 12連戦中ということもあり、コンディションを考慮され柳田も2試合続けて試合中盤に退いた。いわゆる"消化試合"に「(気持ちの持ち方は)難しいですよ。でもCSが近づくにつれて、気持ちも高ぶってくると思う」。次の目標は当然、CSからの日本一。最後まで勝利のためにバットを振る。【山本大地】 ▼通算150本塁打=柳田(ソフトバンク) 5日のオリックス25回戦(京セラドーム大阪)の4回、東明から今季36号を放って達成。プロ野球170人目。初本塁打は12年8月5日の西武15回戦(ヤフードーム)で松永から。

◆オリックスの吉田正が四回に26号ソロを放った。千賀の148キロをフルスイングで捉えて左中間席に運び、「真っすぐをしっかりと打ち返すことができた。自分のスイングをすることができた」と白い歯を見せた。  3年目の今季は初めて全143試合に出場し、6月下旬からは4番に座り続けた。今季限りで退任する福良監督は「打線は(吉田)正尚」と成長を感じた選手として名前を挙げた。

◆今季限りで退任するオリックスの福良監督は、最終戦を白星で飾れなかった。小谷野の引退セレモニーでは、目に涙を浮かべて花束を贈呈。「よく頑張った」とねぎらいの言葉を述べた。  ファンへのあいさつでは「今シーズンもBクラスという結果に終わり、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。来季について「私はチームを去りますが、若い選手たちは成長し、新しい戦力も加わり、チームは生まれ変わろうとしている。これまで以上の温かいご声援をお願いします」と呼びかけた。 ロメロ(一回に適時二塁打) 「何とか三振だけはしないようにと思っていた。いいところに打球が飛んでくれた」 東明(4回4失点で4敗目) 「ホームランを打たれた後ですね。慎重になりすぎてしまった」

◆レギュラーシーズン最後の登板だった千賀は7回2失点で昨季と同じ13勝目を挙げた。ただ、今季の投球イニング数は141で、規定投球回に2回届かず「九回まで投げる気持ちだった。成長せんなあ」とぼやいた。他の投手も到達しておらず、1964年に規定がチーム試合数と同数になってから、球団史上初めて規定回を満たす投手がゼロになりそうだ。

◆シーズン最終戦。今季限りで引退する小谷野が九回二死、大歓声を浴びながら代打で登場。福良監督が涙を浮かべて見守る中、遊ゴロだった。セレモニーでは「恩師である福良監督と同じタイミングでユニホームを脱げる。選手としてこんなに嬉しいことはない」と話し、福良監督から花束を受け取ると号泣。三塁で4度、一塁で4度、胴上げされた。  退任する福良監督は、「Bクラスという結果になって本当に申し訳ない。チームは生まれ変わろうとしている。これまで以上のご声援をよろしくお願いします」と挨拶し、スタンドから大きな拍手と声援がおきた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
88522 0.629
(-)
優勝
(-)
1789
(-)
645
(-)
196
(-)
131
(-)
0.273
(-)
4.21
(-)
2
(-)
ソフトバンク
79601 0.568
(↑0.003)
8.5
(↑0.5)
3663
(+6)
572
(+4)
196
(+1)
80
(-)
0.266
(-)
3.93
(↑0.01)
3
(-)
日本ハム
72663 0.522
(-)
15
(-)
2579
(-)
578
(-)
138
(-)
95
(-)
0.25
(-)
3.78
(-)
4
(-)
ORIX
65735 0.471
(↓0.003)
22
(↓0.5)
0538
(+4)
565
(+6)
108
(+2)
97
(-)
0.244
(-)
3.69
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
59753 0.44
(↑0.004)
26
(↑0.5)
6520
(+2)
592
(+1)
76
(-)
120
(-)
0.248
(↓0.001)
3.98
(↑0.02)
6
(-)
楽天
56823 0.406
(↓0.003)
31
(↓0.5)
2508
(+1)
581
(+2)
129
(-)
66
(+3)
0.24
(-)
3.82
(↑0.02)