巨人(★7対8☆)広島 =リーグ戦23回戦・東京ドーム=
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広島
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巨人
10200130071213
勝利投手:永川 勝浩(2勝0敗0S)
(セーブ:一岡 竜司(5勝6敗2S))
敗戦投手:山口 俊(8勝9敗1S)

本塁打
【巨人】坂本 勇人(16号・1回裏ソロ),田中 俊太(2号・3回裏2ラン),坂本 勇人(17号・7回裏2ラン)

  DAZN
◆広島がシーソーゲームを制した。広島は1点を追う5回表、野間、小窪、石原の3者連続適時打などで5点を奪い逆転する。その後は同点を許すも、9回に西川が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。敗れた巨人は、7回に3点差を追いつく粘りを見せるも及ばなかった。

◆広島菊池涼介内野手(28)が3回無死一、二塁で巨人先発今村から一塁へ犠打を決め、通算250犠打を記録した。史上20人目。

◆巨人坂本勇人内野手(29)が今季2度目の先頭打者弾を放ち、先制した。1回、カウント1-0から広島先発戸田の121キロの変化球を左中間席へと運んだ。 6月10日の西武戦以来、通算17本目の先頭打者アーチに「うまく前のほうでさばくことができました。積極的に打ちにいって、ファーストストライクをひと振りで仕留めることができて良かったです」と話した。

◆巨人田中俊太内野手(25)が2号2ランを放った。 1点を追う3回1死二塁、カウント2ー2から広島戸田の140キロ直球をはじき返し、左中間スタンドへと運んだ。兄である広島・田中広輔が遊撃の守備につく目の前で、逆転の1発を放った。「(打ちにいく)ゾーンを上げて、引っかけないように心掛けました。打球がいい角度で上がってくれました」と振り返った。

◆巨人坂本勇人内野手が、この日2本目となる17号2ランを放った。 3点を追う7回1死二塁。この回から登板した広島アドゥアの内角139キロの直球を完璧に捉えた。打球は放物線を描き、左翼席上部のインターネットイニシアティブ社の小型看板を直撃。賞金100万円獲得となった。

◆広島がシーズン80勝目を挙げた。同点の9回に巨人守護神山口から途中出場の西川が決勝打を放った。勝ちパターンのフランスア、中崎を温存。アドゥワが失点したものの、ヘルウェグや永川が無失点投球でアピールした。 -終盤に粘って決勝点 緒方監督 今日も粘り強く、選手が頑張ってくれた。今日で10連戦目で、移動試合。野手にしても投手にしても本当によく頑張ってくれた。優勝が決まった後、関東のファンの方に粘り強い野球を見せることができた。 -中崎、フランスアを休ませた 緒方監督 これからは使わないときもある。(代わりに登板した)彼らにとってはこの先の戦いに向けた評価を見極めているところ。 -西川は一塁での出場が続く 緒方監督 西川はよく最後に打ってくれた。それまではあまり(打撃内容が)良くなかったけどね。 -一塁守備も無難にこなした 緒方監督 投手と一緒。先の戦いへアピールして見せてくれれば、こちらも幅を広げて考える。今は投手を含めて、そういう場。 -今日出場した選手たちのアピールは 緒方監督 見せてくれた、見せてくれた。評価している。 -先発戸田は最低限の投球か 緒方監督 評価は変わらない。前回中継ぎで登板したときも、いいものは見せてくれる。ただ、まだまだ修正しないといけない課題もある。マイナスばかりじゃないとこちらもみているけど、評価的には代わり映えはない。

◆巨人が接戦を落とし、12年ぶりのシーズン負け越しが決まった。一時は4点ビハインドを追いついたが、最後は守護神山口俊が四球をきっかけに決勝打を許し、敗れた。高橋監督は「1歩及ばなかった」と振り返った。 坂本勇の2発など打線は7得点と奮起した。だが先発今村が広島打線を警戒するあまり、四球を出して自らの首を絞めた。5回無死満塁でアダメスにスイッチ。だが育成出身右腕も押し出し四球で同点とされ、3連続適時打などで一挙に5点を奪われ、劣勢の展開となったのが響いた。

◆巨人坂本勇人内野手が、この日2本目となる17号2ランを放った。 3点を追う7回1死二塁。この回から登板した広島アドゥアの内角139キロの直球を完璧に捉えた。打球は放物線を描き、左翼席上部のインターネットイニシアティブ社の小型看板を直撃。賞金100万円獲得となった。1点差に迫る1発で、打線を勢いづけ、この回に同点に追いつく。勝利機運を高めたが、9回に守護神の山口俊が勝ち越されて、敗れた。 空砲となり「負けたら一緒。もう1戦必勝は変わらない。負けたら負けたで、スパッと切り替えて明日頑張りたい」と話した。

◆巨人が広島に7-8で敗れ、06年以来12年ぶりのシーズン負け越しとなった。坂本勇人内野手(29)が2本塁打でチームをけん引したものの、投手陣が踏ん張れなかった。単独3位からDeNAと並ぶ3位タイに後退した。残り4試合中2試合が広島戦。Vチーム相手に勝利しないことには、クライマックスシリーズ進出が見えてこない。 V3王者の足元にしがみついた巨人は最後に振り切られた。4点ビハインドを追いつく執念を示したが、最後は守護神山口俊が崩れた。同点の9回。先頭菊池を四球で歩かす。さらに2死一塁から盗塁で揺さぶられ、西川に浮いた変化球を左前に運ばれ、勝ち越された。24日の阪神戦で3イニング完全投球を演じた右腕だが、先頭四球を許してもらえるほど、広島は甘くない。高橋監督は「結果的にそうだけど、総力戦でこういう結果になった」と総合的な敗戦と捉えた。 5回に刻まれた5失点が大きな敗因だった。先発今村が無死満塁とし、アダメスに譲った。だが制球難の助っ人は押し出し四球で同点。さらに内野ゴロで勝ち越されると、3連打で見る見るうちに突き放された。クリーンアップから下位へと向かう中で続投を選択したが、傷口を広げた。広島が6回無死一、二塁でヘルウェグにスイッチし、アウトを重ねながら最少失点の1点で切り抜けたのと対照的。指揮官は「きつい場面だったが、アダメスがストライクが入らなかった。何とか1点でも少なくというところ」と膨れ上がった失点を重く受け止めた。 6回以降の反撃で一時追いつくも、逆転できなかった。わずかな差のように思えるが、手の届かない力の差にも見えてくる。善戦も相手先発が今季未勝利の戸田ということも含め、手痛い結果だ。今日30日の本拠地最終戦は最多勝がかかる大瀬良が立ちふさがる。「明日何とか勝てるように頑張るしかない」。12年ぶりの負け越しが決定。今は負のデータよりも今日の1勝に全霊を尽くすしかない。【広重竜太郎】

◆悔しい、初の看板直撃弾となった。3点を追う7回1死二塁。巨人坂本勇人内野手(29)は広島アドゥワの139キロ直球を振り抜いた。「完璧に捉えることができました」と、節目の1700安打目は左翼席上段の看板にぶち当たる17号2ラン。だが、賞金100万円獲得のド派手な1発にも笑みを見せなかった。本塁を踏み、次打者田中俊にすぐさま投手の特徴を伝達。勝利への執念を振りまき続けた。 個人記録よりも勝利にこだわる。初回には17度目の先頭打者弾を放ち先制。8回には通算1701安打目となる左前打を放つなど、20年9月にも2000安打に到達するハイペースで量産する。17年6月14日以来の1試合2発で打線に勢いをつけ、最大4点差を追いついたが及ばなかった。敗戦の悔しさをにじませ「1戦必勝は変わらない。スパッと切り替えて、明日も頑張る」と前を向いた。

◆巨人・坂本勇人内野手(29)が一回、先頭打者アーチとなる今季16号先制ソロを放った。広島の左腕、戸田が投じた低めの121キロのスライダーを完璧に捉え、左翼席中段へ運んだ。  これでプロ通算181本塁打となり、球団では"打撃の神様"川上哲治に並ぶ歴代9位に浮上。また先頭打者アーチは6月10日の西武戦(東京ドーム)以来通算17本目。球団1位柴田勲の25本、2位高田繁の20本、3位仁志敏久の19本に次ぎ、歴代4位となっている。

◆巨人・今村信貴投手(24)が29日、広島23回戦(東京ドーム)に先発。1点リードの五回に無死満塁とされた場面で降板した。  粘っていたが...。序盤から広島打線に厳しく攻め、四球を与え、安打を許しながらも、なんとか相手に流れを渡すまいと必死に腕を振った。  だが、五回先頭の田中に左前打を浴びると、菊池、丸に連続四球を与えところで、高橋監督と斎藤投手総合コーチがベンチを出て交代を告げた。レギュラーシーズンも終盤となり、前日に完封したエース・菅野、メルセデスとチームを支える存在として期待されているが、この日は4回0/3で6安打5失点。悔しさが残った。  代わったアダメスが走者をすべてかえされるなど、一死しか取れずに中川に交代するなど、この回計5失点。クライマックスシリーズ進出へ厳しい戦いが続く。

◆巨人・坂本勇人内野手(29)が29日、広島23回戦(東京ドーム)に「1番・遊撃」で先発出場。3点を追う七回一死二塁から、左翼席上部の看板に直撃する17号2ランを放った。  坂本勇のバットから放たれた打球はスタンドではなく看板めがけて一直線に飛んでいった。東京ドームでは1988年の開場以来、通算101本目で、坂本勇自身は初めてとなる"看板直撃弾"。反撃ののろしを上げる大きな一発となった。  この日は一回の第1打席にも左中間席へソロを放っていた。これで通算182本塁打目となり、「打撃の神様」と呼ばれ、V9時代の監督でもある川上哲治を超えて球団単独9位に浮上した。

◆巨人・阿部慎之助内野手(39)が29日、広島23回戦(東京ドーム)に「5番・一塁」で先発出場。1点を追う七回二死一、二塁から同点の左前適時打を放った。  執念の一打だった。五回を終え、4点差を追う苦しい展開。だが、Gナインは一人も諦めていなかった。六回に1点を返すと、七回に坂本勇の2ランで1点差。さらにマギー、岡本の連続四球で好機を作り、阿部が4球ファウルを打ったあとに、体勢を崩されながらも低めの変化球を左前に運んだ。  クライマックスシリーズ(CS)進出へ負けられない戦いが続く。酸いも甘いも知るベテランが、ここぞの場面で仕事を果たした。

◆球団初のリーグ3連覇を決めている広島が8-7で巨人に競り勝った。3年連続で80勝(56敗2分)に到達。巨人は64勝70敗5分となり、レギュラシーズン負け越しが決まった。  巨人は今村、広島は戸田が先発。巨人は一回、先頭の坂本勇が左越えの16号ソロを放ち、先制した。広島は三回、先頭の戸田が左前打、田中が四球で無死一、二塁。菊池がバントで送り、丸の遊ゴロの間に1点を返した。さらに二死二塁で、鈴木が左翼フェンス直撃の勝ち越し適時打を放った。  巨人は三回一死から、坂本勇が左翼線二塁打。続く田中俊が右中間席へ2号2ランを放ち、3-2と逆転した。  広島は五回、無死満塁となったところで、巨人はアダメスにスイッチ。広島は鈴木の押し出し四球で同点。続く代打・西川の二ゴロで勝ち越した。さらに一死一、三塁で野間が中前適時打。小窪の左前適時打、石原の右前適時打でこの回5得点。7-3とした。  巨人は六回、先頭のマギーが中前打、岡本が右前打。阿部の一ゴロで一死二、三塁とし、長野の二ゴロの間に1点を返した。  巨人は七回、代わったアドゥワに対し、一死から代打・大城が左中間二塁打で出て、続く坂本勇が左越えの17号2ラン。二死後、マギー、岡本の連続四球で二死一、二塁とし、阿部の左前適時打で7-7の同点に追いついた。九回、巨人は山口俊がマウンドへ。広島は先頭の菊池が四球。二死後、二盗に成功し、西川が左前適時打。1点を勝ち越した。九回は一岡が無失点で締めた。

◆広島が80勝に到達した。7-7の九回に左前へ殊勲の勝ち越し打を放った途中出場の西川は「最近チャンスで打てていなかった。何とかかえしたいと思って打席に入ったので、ほっとした」と安堵した。  27日にプロで初めて一塁守備に就いてから、3試合連続で、一塁で出場中。三塁守備では送球に難がある中、持ち味の打力を買われて出場機会を増やし「何とかチャンスをものにしたい」と鼻息は荒い。クライマックスシリーズに向けて選択肢が広がる好材料に、緒方監督は「先の戦いで戦力になれるか。今日はいいものを見せてくれた」と評価した。 丸(シーズン125四球目) 「どんな状況でも後ろにつなぐことを考えている」 菊池(通算250犠打) 「2番はそれ(犠打)を求められている。積み重ねがチームのためになっているなら、何個でも積み重ねていきたい」

◆巨人の坂本勇が2本塁打を含む4安打と気を吐いた。一回に今季2本目となる初回先頭打者本塁打を放ち、七回には特大の2ランを左翼後方の看板に直撃させた。  申し分のない働きで打線を引っ張ったものの、勝利には結びつかなかった。試合後は「負けたから、(打っても打たなくても)一緒。一戦必勝は変わらないので、切り替えて頑張ります」と淡々と話した。 今村(五回途中5失点) 「調子は悪くなかったが、丁寧にいきすぎた」

◆6人継投も勝利にはつながらなかった。1点リードの五回無死満塁で先発の今村をアダメスにスイッチするも、鈴木に押し出し四球を与え、3者連続の適時打などで3-7に。同点の九回は抑えの山口俊を投入するも、先頭の菊池に四球を与え、二死二塁から西川に決勝打を浴びた。痛恨の1敗に新守護神は「状態どうこうではなく、結果を出さないといけない」と悔やんだ。

◆80勝に到達した。7-7の九回に左前へ勝ち越し打を放った西川は「最近チャンスで打てていなかった。何とかかえしたいと思って打席に入ったので、ほっとした」と安堵した。27日にプロで初めて一塁守備に就いてから、3試合連続で一塁で出場中。三塁守備では送球に難がある中、持ち味の打力を買われて出場機会を増やし「何とかチャンスをものにしたい」と鼻息は荒い。 西川らの活躍に広島・緒方監督 「先の戦いで戦力になれるか。今日はいいものを見せてくれた」 通算250犠打に到達した広島・菊池 「2番はそれ(犠打)を求められている。積み重ねがチームのためになっているなら、何個でも積み重ねていきたい」 2四球を選んでシーズン125四球となった広島・丸 「どんな状況でも後ろにつなぐことを考えている」

◆巨人は29日、広島23回戦(東京ドーム)に7-8で惜敗し、2006年以来12年ぶりのシーズン負け越しが確定した。乱打戦に競り負け、高橋由伸監督(43)も肩を落とした。  「総力戦というところで、こういう結果になった。坂本勇が奮闘? そういったところは見せてくれたけど、あと一歩及ばなかったね」  逆転、同点を繰り返すシーソーゲーム。七回に坂本勇の追撃弾と阿部の同点打で4点ビハインドを追いついたが、九回に新守護神の山口俊が決勝打を浴びた。  主将の執念も実らなかった。坂本勇は一回、通算17本目の先頭弾、さらには七回一死二塁では左翼看板直撃の17号2ランを放つなど、4安打3打点と奮闘。通算182本塁打で川上哲治を抜き、球団9位に浮上したが、「負けたから、別に一緒。負けたら負けたでスパッと切り替えて、明日も頑張ります」と笑顔はなかった。  DeNAと同率の3位で残り4試合。クライマックスシリーズ(CS)進出には、痛すぎる1敗となった。 (谷川直之) 七回、一時同点とする左前適時打を放った巨人・阿部 「(打てたのは)まぐれだよ。明日20点取って勝つ」 先発も五回途中5失点の巨人・今村 「立ち上がりは悪くなかったけど、丁寧にいきすぎた。もう少し(イニングを)長く投げないといけない」 ★巨人の2006年  原2次政権初年度の2006年は65勝79敗2分け、勝率・451で1位に23・5ゲーム差の4位。4年連続で優勝を逃し、オフに積極的な補強を敢行した。FAで日本ハムから小笠原、横浜(現DeNA)から門倉を獲得。トレードでオリックスから谷も加入した。07年は小笠原、谷がレギュラーで活躍し、02年以来、5年ぶりにリーグ優勝。09年までの3連覇の礎となった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
80562 0.588
(↑0.003)
優勝
(-)
5709
(+8)
635
(+7)
172
(-)
89
(+3)
0.265
(-)
4.17
(↓0.02)
2
(-)
ヤクルト
69652 0.515
(-)
10
(↓0.5)
7630
(-)
647
(-)
125
(-)
66
(-)
0.267
(-)
4.23
(-)
3
(1↑)
DeNA
64702 0.478
(-)
15
(↓0.5)
7547
(-)
627
(-)
175
(-)
71
(-)
0.251
(-)
4.29
(-)
3
(-)
巨人
64705 0.478
(↓0.003)
15
(↓1)
4602
(+7)
559
(+8)
145
(+3)
61
(-)
0.255
(-)
3.79
(↓0.03)
5
(-)
阪神
59712 0.454
(↑0.004)
18
(-)
11554
(+4)
578
(-)
84
(-)
72
(+1)
0.256
(-)
4.02
(↑0.03)
6
(-)
中日
62772 0.446
(↓0.003)
19.5
(↓1)
2590
(-)
650
(+4)
95
(-)
59
(-)
0.266
(-)
4.4
(↑0.01)