オリックス(★5対8☆)ソフトバンク =リーグ戦23回戦・大阪ドーム=
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ソフトバンク
20004200081502
ORIX
0100200115801
勝利投手:東浜 巨(5勝5敗0S)
(セーブ:森山 孔介(2勝4敗34S))
敗戦投手:ローチ(2勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】上林 誠知(22号・1回表ソロ),デスパイネ(27号・6回表2ラン)
【オリックス】福田 周平(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクが7連勝。ソフトバンクは1回表、上林の先頭打者本塁打などで2点を先制する。2-1で迎えた5回には、柳田とデスパイネの連続適時打などで一挙4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・東浜が今季5勝目。敗れたオリックスは、投手陣が精彩を欠いた。

◆ソフトバンク嘉弥真新也投手(28)は6月24日オリックス戦から31試合連続無失点。 2リーグ制後、連続試合無失点の球団記録は11年ファルケンボーグの31試合で、最長記録に並んでいる。球団初の32試合に記録を伸ばせるか。

◆オリックス大城滉二内野手(25)が2回、反撃の適時打を放った。2点を追った2回2死一、二塁で、ソフトバンク先発の東浜から中前に適時打。 「なんとかランナーを返したいと思っていましたので、タイムリーになってよかったです」と喜んだ。大城は福良監督に見いだされ、1軍戦力としての立ち位置をつかんだ。期待に応えられず、ときには監督を「オニの福良」にしたが、福良監督の今季限りでの退任が決まった日に恩返しの1本を見せた。

◆オリックスの先発、ドン・ローチ投手(28)が5回途中5失点で降板した。ソフトバンク上林に先頭打者本塁打を浴びるなど、立ち上がりに2失点。1-2の5回には柳田、デスパイネらに適時打を打たれ、1死も取れず。10被安打で沈んだ。ソフトバンクにはここまで3試合の登板で1勝1敗、防御率2・29とまずまずの対戦成績を残していたが、この日は無惨に打ち込まれ「なんとか抑えたかった」と肩を落とした。

◆ソフトバンク森唯斗投手(26)が、34セーブ目を挙げ、プロ野球新記録となる7試合連続で7連続セーブを決めた。 18日ロッテ戦からチームは7連勝となり、この7試合すべて森がセーブを挙げた。 4点リードで迎えた9回。この日は出番なしかと思われたが、3番手五十嵐が1点を奪われなおも2死三塁の場面で登場。代打小田を一飛に仕留めて試合を締めた。 ヒーローインタビューに臨んだ森は「(予定外の登板?)準備していたので、いつも通り普通に試合に入れました。(7試合連続セーブは)素直にうれしいけど、チームが勝てたことが1番うれしい。(守護神について)僕しかいないと思ってやっている。これからも頑張っていきたい。今、ものすごく(自分の)体の状態も、チームもいいので(試合のない明日26日)しっかり休んで(27日からの)ライオンズ戦で戦っていきたい。まだ優勝をあきらめていない。まだ戦いが残っているのでしっかり戦いたい」と気を引き締めた。 これまでは6試合連続セーブが最高。24日日本ハム戦で決めた森に01年小林雅(ロッテ)05年岩瀬(中日)07年藤川(阪神)12年青山(楽天)13年涌井(西武)15年呉昇桓(阪神)が記録していた。

◆ソフトバンク森唯斗投手(26)がチームの7試合連続セーブのプロ野球新記録を達成した。 出番はないかと思われた。4点のリードがあった9回、五十嵐が1点を失い、なお2死三塁の場面で工藤監督がベンチを出た。「ピッチャー森」。2者連続本塁打が出れば同点というセーブ機会で守護神をマウンドに送った。 森は代打小田に粘られた。3球で追い込んだが、5球目から4連続でファウル。フルカウントになって11球目、武器のカットボールを内角に投げ込み、力ない一飛に打ち取った。 快挙の森は「素直にうれしいですが、チームが勝てたことが一番大きい。ランナーが出たら出番があると思って、準備していました」。27日からは敵地で首位西武と3連戦が始まり、そこから12連戦へと続く。「全部行くつもりで、しっかり準備したい」と頼もしい言葉で話した。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)が、頭部打球直撃による脳振とう特例措置からの復帰3戦目で猛打賞&2打点の活躍を見せた。 初回は上林の先頭打者弾のあと、1死三塁でしぶとく一、二塁間を破る適時打を打ち、復帰後初打点。5回無死一塁では鋭いライナーが中堅前で大きく弾み、宗が後ろにそらす間に適時三塁打とした。6回にも二塁打を放ち、本塁打が出れば今季2度目のサイクルという固め打ち。 「前のバッターがチャンスで回してくれるので、より集中できているし、運もあると思います」と謙虚に話した。

◆ソフトバンクが7連勝で西武に食らいついた。西武も10連勝でゲーム差は縮まらないが、優勝マジック点灯以降は負けなしで抵抗を続けている。 27日からは敵地メットライフドームで3連戦。 工藤監督は「集中力と、モチベーションと、絶対勝つという気持ちがお互いに出ていいゲームができている。うちがなんとか、わずかでも上回って、3試合いい戦いができるようにしたい」と気合十分に話した。

◆柳田悠岐外野手(29)に導かれ、ソフトバンクが7連勝を飾った。1点を先制した初回1死三塁で適時打を放つと、5回無死一塁では快足を飛ばしての適時三塁打。6回には二塁打と3安打2打点。本塁打が出れば今季2度目のサイクル安打という大活躍を「前のバッターがチャンスで回してくれるので、より集中できているし、運もあると思います」と振り返った。 16日の西武戦前、頭部に打球が直撃した。脳振とう特例措置から復帰して3戦目。「4番柳田」の存在が負けられない鷹打線を活気づけた。3番グラシアルも2安打、5番デスパイネは27号2ランを含む3安打3打点。3戦連続の並びとなった主軸が躍動し、15安打8得点の攻撃を呼んだ。 勝っても勝っても、首位西武との差は縮まらない。しびれるような我慢比べが続いている。試合前、工藤監督は「『また勝ったよ』ってお互いに言い合っているんでしょうね。負けるつもりはない。最後の最後まで追いかけ続けて、マラソンで言えば最後の1周で抜かせるように」と闘志をむき出しにした。西武も10連勝で優勝マジックを5に減らしたが、チームも点灯以降は負けなしだ。 27日からは直接対決3連戦。指揮官は「集中力と、モチベーションと、絶対勝つという気持ちがお互いに出ていいゲームができている。うちがなんとかわずかでも上回って、3試合いい戦いができるようにしたい」。戦う雰囲気を身にまとい、敵地メットライフドームに乗り込む。【山本大地】

◆両手を大きく広げて宙を舞った。実直な王さんらしい優勝の舞だった。ダイエー(現ソフトバンク)の監督に就任して5年目にたどり着いた「有終の美」だった。1999年(平11)9月25日。本拠地・福岡ドームで世界の王が屈辱の歴史にピリオドを打った。ホークスが大阪から福岡に移転して11年目。南海時代から数えること26年ぶりのペナント制覇だった。 苦い日々を重ねてきた。王ダイエーは多難な船出だった。シーズンは花開かず「オフの王者」とささやかれてきた。ふがいない戦いぶりに選手バスに生卵がぶつけられる事件もあった。その夜のミーティングで王監督は言った。「彼らが一番のファンなんだ。勝てば喜んでくれる」。ホークスナインの手で押し上げられた背番号「89」は「この宇宙でただ1人だけ浮かんでいるような気持ち」と酔った。 あれから19年の月日が流れた。メモリアルの福岡移転初Vをノスタルジックに思い出すこともないほどチームは強くなった。王さんからバトンを渡された秋山監督が3度、そして工藤監督も2度リーグ制覇。「常勝」は今やホークスの代名詞ともなった。 負けられないチームはこの日も勝った。監督辞任が明らかになった福良オリックスに完勝。とはいえ、仙台では獅子が土壇場の逆転劇。明日27日からは今季、最大の正念場となる敵地・所沢での西武3連戦。この日の快勝が、奇跡への逆転Vロードと続くのか...。「初V記念日」の1勝は大きかった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクの上林が8月21日以来の1番に座り、今季3度目の初回先頭打者本塁打となる22号をマーク。ローチの内角低めの球を右翼席上段まで運び「出塁してチームに勢いをつけたかったので、最高の結果になり良かった」と喜んだ。  昨年は夏場以降に調子を落とし、9月の月間打率は1割8分5厘だったが、今月はここまで3割8分2厘、5本塁打の好成績。ただ、残りの4打席は走者を置いて凡退し「得点圏での打撃をしっかりしないと」と反省した。

◆オリックスのドラフト3位・福田周平内野手(26)=NTT東日本=が25日、ソフトバンク戦(京セラ)でプロ初ホームランを放った。  「いったと思いました。今シーズン終わるまでに本塁打の成績に数字を残したいと思っていたのでよかったです。(記念球は)実家に送りたいと思います」  3-8の八回一死走者なし。ソフトバンクのモイネロが投じたカウント2-1からの4球目、低め138キロの直球をフルスイング。右翼3階席まで運んだ。  福田はルーキーイヤーの今季、俊足や広い守備範囲、粘り強い打撃を買われ、シーズン終盤から1番や2番打者として起用されることが増えた。持ち味はシュアな打撃だが、長打力も見せつけた。

◆オリックスは4連敗でクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消え、4年連続の4位以下が確定した。先発のローチが五回途中5失点と試合をつくれず、救援陣も失点。福良監督は「(ローチが)あまりにも悪すぎた。前半ああいう展開になると、きつい」と顔をしかめた。  福良監督はこの日、今季限りでの辞任を表明。意地を見せられず、「残りホームでの4試合、お客さんに喜んでもらえる試合をするだけ」と話した。

◆ソフトバンクの森唯斗投手が25日、京セラドーム大阪でのオリックス23回戦で今季34セーブ目を挙げ、チーム7試合で7連続セーブのプロ野球新記録を樹立した。  26歳の森は18日のロッテ戦で28セーブ目を挙げてから全試合で接戦の最終回を締め続け、24日の日本ハム戦で小林雅英(ロッテ)ら過去6人がマークしたチーム6試合で6連続セーブのプロ野球記録に並んでいた。

◆ソフトバンクの柳田が3安打2打点と4番らしい打撃を披露した。一回に右前適時打を放つと、五回に適時三塁打、六回は二塁打を記録した。2本の長打はいずれも外野手がバウンドに合わせ損なったことで生まれ、幸運も重なった。  練習の打球を受けた側頭部打撲から23日に復帰したばかりだが、状態は良さそう。自身初のシーズン100打点まで残り3と迫ったことには「前の打者が出てくれる。運もあると思う」と謙虚に語った。 工藤監督(連勝を7に伸ばし) 「シーズンは終わっていない。一丸で続けていければ」 東浜(5回3失点で5勝目) 「良くなかった。よく五回まで投げられたなという感じ」

◆先発のローチが4回0/3を5失点と崩れ、4連敗。借金は今季ワーストの「11」となり、4年連続のBクラスが確定した。福良監督は「(ローチは)あまりにも悪すぎた。ああいう展開になるとキツイですね」と渋い表情。シーズンも残り7試合だが、「残りホームでの4試合、お客さんに喜んでもらえる試合をしたい」と語った。

◆ソフトバンクは25日、オリックス23回戦(京セラ)に8-5で勝って7連勝。森唯斗投手(26)がチーム7試合で7連続セーブのプロ野球新記録を樹立した。18日のロッテ戦で28セーブ目を挙げてから全試合で接戦の最終回を締め続け、24日の日本ハム戦で小林雅英(ロッテ)ら過去6人がマークしたチーム6試合で6連続セーブのプロ野球記録に並んでいた。  「素直にうれしいが、チームが勝ったことが(もっと)うれしい」と森。この日は8-4から1点を返されてなお二死三塁で登板し、小田を11球目で一飛に仕留めた。  27日から西武との3連戦。森は「まだまだ優勝を諦めていない。残り試合、全部いくつもり」と強い口調で言った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
82502 0.621
(↑0.003)
M5
(↑1)
9757
(+4)
621
(+3)
186
(+1)
126
(-)
0.275
(-)
4.31
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
75551 0.577
(↑0.003)
6
(-)
12629
(+8)
534
(+5)
188
(+2)
77
(-)
0.269
(↑0.001
3.91
(-)
3
(-)
日本ハム
68613 0.527
(-)
12.5
(↓0.5)
11555
(-)
553
(-)
136
(-)
84
(-)
0.252
(-)
3.87
(-)
4
(-)
ORIX
60715 0.458
(↓0.004)
21.5
(↓1)
7511
(+5)
549
(+8)
99
(+1)
92
(+1)
0.243
(-)
3.76
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
56703 0.444
(-)
23
(↓0.5)
14495
(-)
553
(-)
67
(-)
116
(-)
0.251
(-)
3.95
(-)
6
(-)
楽天
54773 0.412
(↓0.003)
27.5
(↓1)
9486
(+3)
559
(+4)
123
(+1)
62
(-)
0.241
(-)
3.88
(-)