中日(★4対7☆)ヤクルト =リーグ戦25回戦・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:梅野 雄吾(2勝2敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝2敗31S))
敗戦投手:鈴木 博志(4勝6敗4S)

本塁打
【ヤクルト】青木 宣親(10号・4回表ソロ)
【中日】平田 良介(9号・1回裏ソロ),ビシエド(26号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆ヤクルトは2-4で迎えた9回表、代打・大引と坂口の適時打で試合を振り出しに戻す。続く延長10回には、代打・宮本の適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・梅野が今季2勝目。敗れた中日は、救援陣が精彩を欠き、5連敗を喫した。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(29)はここまでリーグ最多の174安打。 球団のシーズン安打記録は02年福留、14年大島の186本だが、外国人選手では96年パウエルの176本が最多。今日も安打を積み重ねて記録に近づけるか。

◆ヤクルト青木宣親外野手が、10号ソロ本塁打を放った。 0-3で迎えた4回無死、カウント2-2からの5球目、中日先発藤嶋の115キロのナックルカーブを見事に捉えて右翼席へ運んだ。9月13日巨人戦以来8試合ぶりとなる10号ソロで、ナゴヤドームでは10年8月20日以来約8年ぶりの本塁打となった。 NPBでは8年ぶりの2桁本塁打に乗せた。「いい角度がついてくれました。そろそろ反撃していかないと」とコメントした。

◆ヤクルトが延長戦の末、逆転で3連勝を飾った。 2-4で迎えた9回1死二、三塁で代打大引が粘り、8球目の138キロスライダーを右前打として1点を返した。さらに2死一、三塁で坂口が初球の146キロ直球を右前に運び、土壇場で同点に追いついた。 流れは完全にヤクルトだった。延長10回1死二、三塁、川端の高いバウンドのゴロが一塁手ビシエドの野選を誘い、三塁走者山田哲が生還。ついに逆転したさらに2死満塁、代打のルーキー宮本が2点適時打を放つ大仕事をやってのけた。10回裏は守護神石山が無失点で締めて、これでナゴヤドーム5連勝。小川淳司監督は「すごい粘りだったと思います」と選手への賛辞を惜しまなかった。 結果的に、またも広島の優勝決定を阻止する形となったが、指揮官は「広島は負けたんですか?」と意識せず。26日からは敵地で広島3連戦に臨む。2位キープのため「うちは目の前の試合で勝つしかない。なんとか広島に勝てるように、頑張るだけです」と淡々と話した。

◆中日が今季37度目の逆転負けで、5連敗を喫した。2点リードの9回に抑えの佐藤が同点に追いつかれ、10回に鈴木博が3失点。シーズンを通して、リリーフ陣を整備できなかった。 試合後、森繁和監督はしばらく監督室にこもり、会見場に姿を見せたのは、試合終了から20分後だった。「今年のうちの一番の課題が出たのかな。でも抑えようと必死にやっていることだから。オレからコメントはないですよ。ただ、お客さんも一生懸命応援してくれている中で、ゲームの締めくくりに近い状態で、それが出てしまうとね」。シーズンが残り4試合。すべて5位の阪神が相手で、最後に意地を見せるしかない。

◆中日のダヤン・ビシエド内野手が96年パウエルのもつ外国人のシーズン安打球団記録に並んだ。 3回に26号ソロを放ち、5回には遊撃への内野安打で出塁。今季の安打数を「176」に伸ばした。「意識していないし、知らなかった。記録に並んだことはうれしいけどね」。チームは5連敗とあって、喜びも半減だった。球団記録は02年福留孝介、14年大島洋平の186安打。シーズンは残り4試合。どこまで迫るか。

◆ベテランと若手が融合したヤクルトが、土壇場で粘りを見せた。逆転勝ちで3連勝とし、またも広島の優勝決定を阻止。貯金を今季最多の5に伸ばした。ベンチでは「ナイスゲーム!」の声が飛び、小川淳司監督(61)は「すごい粘りだった」とたたえた。 2-4で迎えた9回1死二、三塁、プロ12年目の代打大引は「スライダー来い」と念じていた。8球目、甘く入ってきた138キロのスライダーを右前打とし、1点を返した。代打や守備固めで起用される機会も多く「それだけ期待してもらっているということ。選手冥利(みょうり)に尽きます」。さらに2死一、三塁で1番坂口が初球を右前に運び同点に追いついた。 延長に入っても手を緩めなかった。10回1死二、三塁、川端の高いバウンドの一ゴロが野選を誘い、三塁走者山田哲が生還し勝ち越し。東京音頭が響き、中日ファンが続々と席を立つ、2死満塁で代打はプロ1年目の宮本。緊張より「打ちたい」気持ちが強かった。 高め直球を左前にはじき返し、2点を追加してダメ押し。今季4本目の適時打に「いい場面で回ってくるイメージをして練習している。ベンチの人が喜んでくれてうれしかった」と一塁上で控えめに手をたたいた。監督は「頼もしい。代打で自分のスイングを出せるのはすごい」と喜んだ。 今日26日から敵地で広島3連戦。CSファーストステージの本拠地開催へ、指揮官は「胴上げ阻止とかの問題ではない。ウチは目の前の試合で勝つしかない。なんとか勝てるように頑張るだけ」と言った。上昇気流に乗った燕が、勢いのまま攻め込む。【保坂恭子】

◆ヤクルトの青木が0-3の四回無死から10号ソロを放った。藤嶋のカーブを捉えて右翼ポール際へ放り込み「いい角度がついてくれた。(本塁打数へのこだわりは)そんなにだけど、この大事な時期に打てたのはうれしい」と勝利の余韻に浸った。  7年ぶりに復帰した日本球界での2桁本塁打は2010年以来。米大リーグではブルワーズに所属していた12年に10本塁打をマークした。26日からは優勝までマジック1の広島との3連戦。青木は「うちは勝ち続けるだけ」と一戦必勝の姿勢を強調した。 大引(2-4の九回に適時打) 「(好機での起用は)それだけ期待してもらっているということ。選手冥利に尽きる」 坂口(3-4の九回に同点打) 「いける球はすべて積極的にいこうと思っていた」 宮本(延長十回に2点打の新人) 「ベンチが喜んでくれたのがうれしかった」 梅野(7試合連続無失点で2勝目) 「絶対に点を取られたくなかった。全力投球だった」 石山(31セーブ目) 「いつでもいく準備はしていた」 石川(5回3失点) 「先制点を許して苦しい投球になったけど、チームが勝ってよかった」

◆ヤクルトが2点リードを許した九回に坂口智隆外野手(34)の適時打で同点として延長戦に持ち込み、延長十回に宮本丈内野手(23)の2点打などで3点を奪い勝ち越しに成功。そのまま逃げ切り、「M1」広島の優勝を阻止した。  中日が一回に二死走者なしから3番・平田のソロ本塁打で先制。二回には5番・アルモンテの右中間二塁打と、6番・大島の右前打などで一死一、二塁として8番・松井雅の右前適時打で1点を加えた。さらに、三回二死走者なしで4番・ビシエドが左翼スタンドに飛び込むソロ本塁打をを放った。  3点を追うヤクルトは四回、2番・青木が右翼スタンドに飛び込む10号ソロ本塁打で1-3。2点差に追い上げた。六回には、青木と山田の連打で無死一、二塁として4番・バレンティンの左前適時打で1点差とした。しかし、後続が続かず1点止まりだった。  1点差とされた中日はその裏、一死一塁で荒木がヤクルト2番手の中尾から左中間を深々と破る適時二塁打を放って1点を加えた。2点を追うヤクルトは九回、安打と四球などで一死二、三塁とすると代打・大引が右前適時打を放ち1点差。さらに続く1番・坂口の右前適時打で同点とした。  土壇場で追いついたヤクルトは延長十回、2四球と犠打で一死二、三塁とすると6番・川端の一野選で三走・山田が生還し、勝ち越しに成功。さらに二死満塁で代打・宮本が2点打を放ち一気に3点を奪い試合を決めた。  粘りに粘ったヤクルトが、九回に追いつき延長戦で試合を制して「M1」広島の優勝を阻止した。

◆中日は延長の末に敗れ、連敗は5に伸びた。救援の鈴木博が延長十回、2四球と犠打で1死二、三塁とされ、一塁手・ビシエドの野選で勝ち越し点を献上。さらに満塁から代打宮本に2点打を浴びて3点を失った。  2点リードの九回は抑えの佐藤が崩れた。安打と四球でピンチを招き、代打大引に右前適時打。2死からは坂口にも右前適時打を浴びて同点とされた。シーズンの最後までリリーフ陣に課題を残した。

◆延長の末に敗れ、連敗が5に伸びた。十回は鈴木博が2四球と犠打で一死二、三塁とされ、一塁手・ビシエドの野選で決勝点を献上。さらに満塁から宮本に2点打を浴びて計3点を失った。2点リードの九回は抑えの佐藤が崩れるなど、シーズンの最後まで救援陣が安定しない。森監督は「やってはいけないものが、残り少ない中で出た。うちの1番の課題が出てしまった」と厳しい表情だった。

◆四回先頭の青木が右翼ポール際に10号ソロ。米大リーグ、ブルワーズに所属していた2012年以来、6年ぶりに2桁本塁打をマークした。粘りに粘っての逆転勝利に「いい角度がついてくれた。チームはよく追いついた」とうなずいた。26日からは広島3連戦(マツダ)。「うちは勝ち続けるだけ」と必勝を誓った。

◆ヤクルトは5-4の十回、二死満塁からドラフト6位・宮本丈内野手(23)=奈良学園大=が値千金の2点打を放ち、試合を決定づけた。「打ててよかったです。ベンチがみんな喜んでくれていたのでうれしかったです」とはにかんだ。  敗れれば首位・広島のリーグ優勝が決まる一戦で、ナインはまたも"執念"を見せた。2-4の九回に大引、坂口の適時打で同点に追いつくと、延長十回は無死一、二塁で3安打放っている雄平に代打・上田を起用。上田が1球で犠打を決め好機を拡大、一挙3点を奪った。  小川監督が「新人ながら頼もしい」と語る23歳の宮本。高校時代からノーステップ気味のフォームで構えてきたが、プロのスピードに対応するため、北川2軍打撃コーチが勧めるスタンスを狭めるフォームに取り組んだ。この日も内角高めの146キロの直球に振り負けず、左前へ運んだ。  26日からは広島3連戦(マツダ)。目の前の胴上げ阻止へ、ヤクルトが立ちふさがる。 (横山尚杜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
77552 0.583
(↓0.005)
M1
(-)
9681
(+3)
615
(+5)
172
(+1)
83
(-)
0.264
(-)
4.15
(↓0.01)
2
(-)
ヤクルト
68632 0.519
(↑0.004)
8.5
(↑1)
10617
(+7)
627
(+4)
124
(+1)
65
(+1)
0.268
(-)
4.18
(↑0.01)
3
(1↑)
DeNA
63692 0.477
(↑0.004)
14
(↑1)
9543
(+5)
623
(+3)
172
(+2)
71
(-)
0.252
(↑0.001)
4.32
(↑0.01)
3
(-)
巨人
63695 0.477
(-)
14
(↑0.5)
6594
(-)
551
(-)
141
(-)
60
(-)
0.255
(-)
3.79
(-)
5
(-)
阪神
58692 0.457
(-)
16.5
(↑0.5)
14544
(-)
570
(-)
83
(-)
67
(-)
0.256
(-)
4.05
(-)
6
(-)
中日
61762 0.445
(↓0.004)
18.5
(-)
4586
(+4)
643
(+7)
95
(+2)
59
(-)
0.265
(-)
4.42
(↓0.01)