楽天(★3対4☆)西武 =リーグ戦24回戦・楽天生命パーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 12345678910
西武
00030000014934
楽天
001010100031000
勝利投手:ヒース(4勝1敗10S)
(セーブ:増田 達至(1勝4敗12S))
敗戦投手:宋 家豪(4勝3敗0S)

本塁打
【西武】浅村 栄斗(30号・4回表ソロ),山川 穂高(44号・4回表ソロ),栗山 巧(8号・4回表ソロ),中村 剛也(27号・10回表ソロ)

  DAZN
◆西武が一発攻勢で9連勝。西武は1点を追う4回表、浅村、山川、栗山の3者連続本塁打で逆転に成功する。その後は同点を許すも、延長10回に中村のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、4番手・ヒースが今季4勝目。敗れた楽天は、打線が好機を生かしきれなかった。

◆西武は8連勝中の安打数が11→12→11→11→12→12→10→11。今日も勝てば昨年7~8月以来の9連勝となり、今日も10安打以上放つと、03年9月にマークした9試合連続2桁安打の球団記録に並ぶ。

◆西武がクリーンアップ3連発を達成した。 4回、先頭の3番浅村栄斗が、カウント3-1から逆方向の右翼へ30号を放った。左から右への風に乗った当たりだった。 続く4番山川穂高は1ボールから左翼席中段へ、特大の44号ソロをたたき込んだ。ベンチ前では申し訳なさそうな顔で、ゆりやんレトリィバァのポーズを決めた。 5番栗山巧は1ボールからの2球目、140キロ直球を右中間スタンドに運んだ。淡々と、ベースを1周した。 浅村と山川は、3回に失策を犯し、先制点を与える原因となっていた。次の回の攻撃で、すぐに取り返す連続アーチ。栗山は2回に無死一塁から二ゴロ併殺打を放っていた。ミスを帳消しにする漫画のような逆転劇となった。 浅村は「打ったのはまっすぐです。エラーしたのを取り返せてよかったです」。 山川は「打ったのはまっすぐ。追加点とれてよかったです」。 栗山は「打ったのはまっすぐです。第1打席のゲッツー分を取り返しました」と話した。

◆首位西武が今季初、昨年7~8月以来の9連勝を飾った。1点を追う4回に3番浅村、4番山川、5番栗山のクリーンアップが3者連続本塁打を放って逆転。同点の延長10回には、6番中村が決勝の27号ソロ本塁打を放った。 浅村、山川、中村は失点につながった失策を取り戻し、栗山は先制機を逃した併殺打をカバーした。 辻監督は「すごいこと。こいつらエラーしても取り戻す。まさか3連発とは。そう出るもんじゃない」と興奮気味に語った。西武は優勝マジックを6に減らした。 初めて本塁打を30本の大台に乗せた浅村は「たまたま。本塁打を狙って打てる打者じゃない」と話した。

◆西武は1点を追う4回に3番浅村栄斗内野手、4番山川穂高内野手、5番栗山巧外野手が続けて本塁打。西武の3者以上の連続本塁打は04年4月3日日本ハム戦以来8度目となり、浅村と山川は今季14度目のアベック本塁打。アベック本塁打のシーズン最多記録は85年掛布とバース(阪神)の16度で14度は4位タイ。外国人選手が絡まないコンビでは68年王と長嶋(巨人)に並び最多となった。浅村と山川は14度のうち6度が2者連続。シーズン6度の連続本塁打を記録したコンビは78年ライトル→山本浩(広島)以来、40年ぶり。   主なクリーンアップ3連発 ◆85年阪神 4月17日巨人戦の7回、2点ビハインドから3番バースが逆転3ランを放つと、4番掛布、5番岡田も連続アーチ。3人ともバックスクリーンへの1発で「バックスクリーン3連発」と呼ばれ、同年の日本一の象徴的な試合として語り継がれている。 ◆01年ヤクルト 7月11日の巨人戦の1回、3番稲葉が先制2ラン。4番ペタジーニも続くと、5番古田は通算1500安打となる1発。シーズン2度目の3者連続アーチと好調な打撃陣がチームを引っ張り、4年ぶりの日本一を果たした。 ◆17年DeNA 8月22日の広島戦で、2点ビハインドの9回に3番筒香、4番ロペスの連続アーチで追いつくと、5番宮崎がサヨナラ弾。プロ野球史上初の3者連続本塁打でのサヨナラ勝ちで勢いに乗り2年連続のCS進出を果たすと、日本シリーズまで進んだ。

◆クリーンアップそろい踏みプラスおかわりのソロ4発で西武が今季初の9連勝だ。1点を追う4回、3番浅村栄斗内野手(27)が30号で口火を切ると、山川が44号、栗山が8号本塁打。日本一に輝いた83年のスティーブ、田淵、大田以来チーム35年ぶりとなる3~5番の3者連発で逆転した。同点の延長10回には6番中村の27号アーチで勝ち越し。西武は最短28日の優勝に向け、マジックを6に減らした。 ソロいもソロって、ミスを取り返した。2回無死一塁で栗山が併殺打で先制の好機をつぶすと、3回には山川と浅村が失策。逆に先制点を与えた。すると4回「自分のミスで先制された。どうにか塁に出ようと思っていた」先頭の浅村が、右翼ポール際へ飛球を打ち上げた。左から右への風にも乗って、西武ファンの右翼席にポトリ。自身初の30本台に乗せる一打で、本塁打ショーが幕を開けた。 本塁打王の山川は、いつも1発狙いだ。「エラーしてたんで取り返したかった。できればしたくないですけどね」。高め直球をたたくと、逆風を切り裂き、左翼席中段まで運ぶ豪快なアーチをかけた。ベンチ前では「エラーした日は1日引きずる」と、申し訳なさそうな表情でゆりやんレトリィバァのポーズを決めた。 こうなると、中距離打者の栗山も意識せざるをえない。次の打者につなげるつもりだったが「正味(3連発は)少し頭にはありました」。140キロ直球を豪快に右中間へはじき返した。「年々パワーは衰えそうだから」と、練習ではあえて強いスイングで柵越えする。試合では「本塁打より強い打球を心掛けている。抜きすぎてもダメ。ちょうどいいところを探している」という職人技を披露した。「栗(山)が打った時はネクストで打ちたいなと思っていた」中村は遊ゴロに倒れた。7回には悪送球でピンチを拡大。同点に追いつかれた。「内野手がエラーを3つして失点していた。何とかしたかった」。遅ればせながら、10回に決勝弾。本塁打王6度の貫禄を見せた。リーグ最多失点、最多失策ながら最多得点で勝ち進んできた、山賊打線らしい豪快な1勝。辻監督は「(中村の決勝弾は)予感はしてた。2人エラーして本塁打。こいつらすごい。エラーしても取り返す。ウチは3、4、5だけじゃない。まさか3連発とは、そう出るもんじゃない」。35年ぶりの吉兆出現で、日本一まで打ち勝っていく。【斎藤直樹】▼西武は4回に3番浅村、4番山川、5番栗山が続けて本塁打。西武の3者以上の連続本塁打は04年4月3日日本ハム戦以来8度目となり、浅村と山川は今季14度目のアベック本塁打。アベック本塁打のシーズン最多記録は85年掛布とバース(阪神)の16度で14度は4位タイ。外国人選手が絡まないコンビでは68年王と長嶋(巨人)に並び最多となった。浅村と山川は14度のうち6度が2者連続。シーズン6度の連続本塁打を記録したコンビは78年ライトル→山本浩(広島)以来、40年ぶり。<主なクリーンアップ3連発>◆85年阪神 4月17日巨人戦の7回、2点ビハインドから3番バースが逆転3ランを放つと、4番掛布、5番岡田も連続アーチ。3人ともバックスクリーンへの1発で「バックスクリーン3連発」と呼ばれ、同年の日本一の象徴的な試合として語り継がれている。◆01年ヤクルト 7月11日巨人戦の1回、3番稲葉が先制2ラン。4番ペタジーニも続くと、5番古田は通算1500安打となる1発。シーズン2度目の3者連続アーチと好調な打撃陣がチームを引っ張り、4年ぶりの日本一を果たした。◆17年DeNA 8月22日広島戦で、3点ビハインドの9回に3番筒香、4番ロペスの連続アーチで追いつくと、5番宮崎がサヨナラ弾。プロ野球史上初の3者連続本塁打でのサヨナラ勝ちで勢いに乗り2年連続のCS進出を果たすと、日本シリーズまで進んだ。

◆24日の楽天戦(楽天生命パーク)に先発し、16勝目を目指す西武・多和田が23日、キャッチボールなどで調整。「(8連勝の)流れを止めないように。試合を作って、チームが勝てればいい」と話した。自身は第1子となる長男と対面後、3戦3勝と好調をキープ。「張り詰めた試合はなかなかないし、貴重な経験。それを感じてやりたい」と意気込んだ。 (西武第二)

◆楽天の藤平は3者連続本塁打を浴び、6回3失点でまたも本拠地初勝利はならなかった。1-0の四回に先頭打者、浅村の飛球が風に乗り右越えへの同点ソロとなると、山川、栗山にも一発を許した。  いずれも直球を痛打され「カウントを取りにいった真っすぐが甘く入ってしまった。3人連続はあってはいけない」と嘆いた。平石監督代行は「浅村の本塁打で気持ちを引きずったところがあった。しっかり切り替えてほしかった」と指摘した。 内田(五回に適時二塁打) 「前の打席は満塁で中途半端なスイングで三振していたので、何としてでも走者をかえそうと思った」 銀次(七回に左へ適時打) 「チャンスだったので積極的にいった。振り切った分いいところに落ちた」

◆西武の多和田は七回途中まで8安打3失点で16勝目はならなかった。3-2の七回は安打に味方の失策が絡んで1死一、三塁とされて降板。後続が同点を許した。  ただ、味方の守りのミスに足を引っ張られながらも粘り、失点した回はいずれも1点でしのぎ「大崩れしなかったのは良かった」と収穫を口にした。初タイトルとなる最多勝へ前進とはいかなかったが「チームのことが一番」と気にしていなかった。 浅村(四回に初の30号となるソロ) 「ずっと目標としてやってきたのでうれしい」 山川(四回、浅村に続き44号ソロ) 「三回(の失点)は僕のエラーから始まった。浅村さんが取り返してくれて、何とか自分もと思っていた」 栗山(四回に浅村、山川に続き8号ソロ) 「第1打席の併殺の分を取り返した」

◆ハーラートップを走る多和田は、七回途中8安打3失点(自責1)で、16勝目はお預けとなった。「うまくゲームを作れたと思いますが、二死からランナーを出して失点してしまった」と五回の投球を反省。それでも「よくも悪くもなかったが、大崩れせずにチームが勝てたのが大きい」と振り返った。

◆先発した藤平の本拠地初勝利はお預け。6回3失点で、昨季から本拠地では8戦未勝利となった。四回、浅村、山川、栗山に3者連続で被弾し「(3連発は)あってはいけないこと。カウントを取りに行く直球が甘く入った」と猛省。チームは本拠地での敗戦が43となり、2005年の球団創設時のワースト記録を更新した。

◆西武は24日、楽天24回戦(楽天生命パーク)に4-3で勝利し、今季初の9連勝を飾った。延長十回に中村剛也内野手(35)が決勝の27号ソロを放ち、優勝へのマジックナンバーが「6」となった。四回には3番・浅村栄斗内野手(27)、4番・山川穂高内野手(26)、5番・栗山巧外野手(35)に球団では1986年以来、32年ぶりの「クリーンアップ3連発」が飛び出し、まずは2位以上が確定した。  これが、獅子おどし打線の破壊力だ。延長十回二死。6番・中村が締めの一発を弾丸ライナーで左中間席に突き刺した。  「内野でエラーをたくさんしてしまった。なんとか打ちたいと思っていました」  みそぎの思いを込めた一発だった。この日、西武内野陣は大いに乱れ、計3失策。中村も七回に悪送球でピンチを拡大し、同点。だが、それぞれが罪滅ぼしとばかりに豪快なアーチを架けた。  優勝をグイ、グイ、グイ~ッと引き寄せる3本の放物線が描かれたのは1点を追う四回だ。まずは、三回に適時失策を犯した3番・浅村が右翼ポール際へ自身初の30号で打線に火をつけた。  伝統の背番号「3」を継承した昨季は打率・291、19本塁打、99打点。「すべてが中途半端だった」とうなだれた。この日、打率・315、30本、119打点となり、本人も「目標にしていた数字」という「3割、30本塁打、100打点」を確実にした。球団の日本選手では初。黄金時代の清原も秋山も達成できなかった金字塔だ。  続く山川は左翼席中段への44号ソロ。こちらも自らの失策が失点に絡み、ベンチ前ではお笑い芸人、ゆりやんレトリィバァの「調子乗っちゃって」のパフォーマンスも心なしか控えめだった。  最後は栗山が右中間席へ。リーグ2連覇と日本一を達成した1986年にブコビッチ、秋山、大田が放って以来、32年ぶりの「クリーンアップ3連発」を完成させた。日本トリオでは球団史上初の快挙だった。  今季8度目の1試合4発で今季初の9連勝。中村の決勝弾に「そう出るもんじゃないけど、2人(浅村、山川)がエラーをしたあと打っていたから予感はしていた」と辻監督もニンマリだ。  優勝へのマジックナンバーは「6」となり、最短Vは28日。怒涛(どとう)の勢いで、ゴールラインを駆け抜ける。 (花里雄太) 8号ソロの西武・栗山 「(3連発は)少し頭にあった。第1打席の併殺の分を取り返した」 44号ソロの西武・山川 「三回(の失点)は僕のエラーから始まった。浅村さんが取り返してくれて、何とか自分もと思っていた」 四回に30号ソロを放った西武・浅村 「ずっと目標としてやってきたのでうれしい」 ★西武・1986年の中軸3連発VTR  8月6日の近鉄戦(藤井寺)。6-7で迎えた八回二死走者なしから3番・ブコビッチが右越え、4番・秋山が左越え、5番・代打の大田が左越えにそれぞれソロアーチで9-7と逆転。その裏に2点を奪われ、両軍計10本塁打が乱れ飛んだ試合(西武7本、近鉄3本)は引き分けに終わった。同年はリーグ2連覇を達成し、広島を破り、日本一に輝いた。ちなみに、前年には阪神の3番・バース、4番・掛布、5番・岡田がバックスクリーン3連発の"伝説"を残した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
81502 0.618
(↑0.003)
M6
(↑1)
10753
(+4)
618
(+3)
185
(+4)
126
(+3)
0.275
(↓0.001)
4.32
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
74551 0.574
(↑0.004)
6
(-)
13621
(+2)
529
(+1)
186
(+1)
77
(-)
0.268
(↓0.001)
3.91
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
68613 0.527
(↓0.004)
12
(↓1)
11555
(+1)
553
(+2)
136
(+1)
84
(-)
0.252
(-)
3.87
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
60705 0.462
(↓0.003)
20.5
(↓1)
8506
(+2)
541
(+8)
98
(+1)
91
(-)
0.243
(-)
3.73
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
56703 0.444
(↑0.004)
22.5
(-)
14495
(+8)
553
(+2)
67
(+1)
116
(+1)
0.251
(-)
3.95
(↑0.01)
6
(-)
楽天
54763 0.415
(↓0.004)
26.5
(↓1)
10483
(+3)
555
(+4)
122
(-)
62
(-)
0.241
(-)
3.88
(↑0.01)