ロッテ(★4対7☆)西武 =リーグ戦23回戦・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
32010100071001
ロッテ
3000010004710
勝利投手:菊池 雄星(13勝4敗0S)
(セーブ:ヒース(3勝1敗9S))
敗戦投手:石川 歩(9勝6敗0S)

本塁打
【西武】秋山 翔吾(21号・6回表ソロ)

  DAZN
◆西武は3-3で迎えた2回表、源田の適時二塁打などで勝ち越しに成功する。その後は、4回に浅村の適時打、6回には秋山のソロで加点した。投げては、通算1000投球回を達成したエース・菊池が今季13勝目。敗れたロッテは、先発・石川が6失点と崩れた。

◆ロッテ石川歩投手(30)が7月31日以来となる先発登板。同投手の西武戦は今季1勝0敗。通算で10勝3敗とカード別最多の白星を挙げている得意相手だ。 特にZOZOマリンの西武戦では9試合で6勝1敗、防御率2・29と好成績を残している。

◆ロッテ福浦和也内野手が2000安打へ王手を懸けた。 3点を追う7回。先頭打者で迎えた第3打席で西武先発菊池の投じた外角直球を球に逆らわずはじき返し、三遊間を破る左前安打。通算1999安打目となり、大台へあと1本とした。 9回2死から第4打席がまわってきたが、3番手ヒースの変化球に空振り三振。偉業達成は持ち越しとなった。

◆プロ25年目のロッテ福浦和也内野手(42)が、ついに2000安打に王手をかけた。 「8番DH」で先発すると、7回無死からの第3打席で、西武菊池の142キロの直球を左前に運んだ。 三遊間を破る技ありの一打に「打てて良かったよ。残り1本、頑張るよ」と言った。 試合開始前から降りしきる雨の中、ZOZOマリンには2万3596人のファンが集まった。 第1打席は三振、第2打席は一塁ゴロ併殺打だった。

◆7月31日の日本ハム戦以来の先発となったロッテ石川歩投手(30)は、5回7安打6失点で降板した。 強い雨の中、1回は西武山川の左翼への飛球を角中が捕球できず(記録は安打)に先制点を許すなど、守備の乱れもあって3失点。 「コンディションは相手も同じなので、何もありません。感じとしては良かったので、6点取られたけどそんな感じしないです。また次に向けてしっかり調整していきたいです」と言った。

◆西武秋山翔吾外野手が、21号ソロを含む4安打の固め打ちで、7試合連続2ケタ安打の打線を引っ張った。 1回無死からの第1打席は中前打で出塁して先制点につなげた。 試合開始前から降りしきる雨の中「いつ中断になってもいいように、先に点を取ろうと言っていた。最初にホームに返ってこられて良かった」と喜んだ。 6回2死からは右翼席中段に中押しソロを運んだ。「簡単には終わらないようにと打席に入った。たまたまいいスイングができた。雄星が苦しいコンディションの中で粘ってくれた。みんなでつないで点を取って勝てて良かった」 第5打席は右中間を破る三塁打を放ち、二塁打が出ればサイクル安打の活躍だった。

◆ロッテ福浦和也内野手(42)が第3打席で左前打を放ち、史上52人目の2000安打に王手をかけたが、9回2死からの第4打席は1ボール2ストライクから内角低めのスライダーで空振り三振に倒れた。 「何とか今日見に来てくれたファンの前で打ちたかったけど甘くない。また明日切り替えて頑張ります」と言った。 第3打席は西武菊池から左前打を放ったが、第1打席は三振、第2打席は一塁ゴロ併殺打だった。 「やっぱりいいピッチャー。そんなに簡単には。アウトコースを狙っていたけど、なかなか」と振り返った。

◆ロッテは雨の中、西武菊池から4点を奪うも投打がかみ合わず、今季最多の7連敗。借金も最多の15となった。 1回は西武山川の左翼への飛球を角中が目測を誤り(記録は安打)先制点を与え、2回は中継プレーのミスもあって追加点を許した。 井口資仁監督は「雨は両方同じ条件。石川の入りも良くないし、守備で足を引っ張っている。中継もだし、カク(角中)のレフトフライの目測を誤ったのもそうだし。簡単に点を与えている。雄星から頑張って点を取ったけど、それ以上に取られた。投打がかみ合わない」と言った。 福浦は2000安打に残り1本とした。 井口監督は「何とか明日達成できるように頑張ってほしい」と期待した。

◆西武先発の菊池雄星投手は、7回6安打9奪三振で13勝目(4敗)を挙げた。 強い雨の中、3点先取した直後の1回は、1死一、二塁から右翼への打球に飛び込んだ金子侑が後逸(記録は三塁打)するなど、3失点で追い付かれた。 「初回はどうしようもなくて、9回まで果てしないと思いました。3点はしょうがないと思った。すぐに2点取ってくれたので逆転されないように投げました」と言った。 7回110球を投げて4失点と先発の役割は果たし、マジック8。 辻発彦監督は「立ち上がりはどうなるかと思った。足場が悪くてかわいそうだった。何とか修正してくれた」と評価した。

◆ついに、ついに大台に王手をかけた。プロ25年目のロッテ福浦和也内野手(42)が、本拠地での西武戦に「8番DH」で先発。7回無死からの第3打席で、西武菊池の142キロの直球を巧みに左前へ運び、通算2000安打まであと「1」とした。22日もZOZOマリンで西武戦が行われる。大歓声の前で決める。ついに大台まで「マジック1」に迫った。ロッテ福浦は先頭で立った7回の第3打席、1ボールから西武菊池の低めストレートを捉えた。19日の1998本目と同じ、三遊間を抜く美しい流し打ち。「反対方向に意識はあった。いよいよだね。最後(第4打席)打てなくて悔しかったけど...」。史上52人目、ロッテでは榎本喜八、有藤道世に次ぐ3人目の通算2000安打に王手をかけた。 菊池は今季初対戦。難敵だった。井口監督によれば、福浦が苦しんできた首痛は対左腕のスイングで悪化することが多かった。練習でも、左投手相手のフリー打撃は早めに切り上げることもあった。加えて150キロを超える速球派。2日前に打ったソフトバンク松本裕とはタイプが正反対の豪腕だ。「打ちたいけど、今日は菊池雄星だからね」。"難産"になることを予感していた。 1打席目は外角球に3球三振。1死一塁と走者を置いた5回の第2打席は一ゴロ併殺に倒れた。「やっぱりいいピッチャー。そんな簡単にはいかない」。それでもどうしても1本打ち、このカードで決めたい理由があった。 「西武戦で決めたいんだよなあ。稼頭央くんがいるから」。相手チームには、ともに球界最年長野手としてプレーする松井がいる。年齢も、入団年も同じ戦友。松井の楽天在籍時、仙台遠征では必ずと言っていいほど一緒に食事に出掛けた。42歳。会話は互いの体調を気遣うところから始まる。「すごいとしか言えない。2000本も打ってるし、すごく励みになる存在」。「福ちゃん」「稼頭央くん」と呼び合う同期の前で肩を並べたい。祝福の花束をもらえたら最高だ。 今日22日は午後2時開始のデーゲーム。チームは今季最長の7連敗を喫した。「あとは勝てるように。勝って決めたい。また明日、切り替えて頑張ります」。プロ初安打を記録した始まりの場所、本拠地ZOZOマリンで、節目を迎える準備はできている。【鎌田良美】

◆通算1000投球回とともに13勝目を手にした西武菊池雄星投手(27)は、女房役に感謝した。 「ストライクを投げるのに精いっぱいの時期も長かった。その中で銀さん(炭谷)とメインに組んできて、怒られることも、注意されることもあったけど、成績を出せた。感謝です」 あまりにも酷なコンディションから始まった。試合前からの雨で、マウンドは早くもグシャグシャ。最初の投球練習で、すぐにフォーム修正を決めた。足元がぬかるむため、走者がいなくても足を上げずに、クイック気味に投げた。構えた時の両足の幅を広めに取り、バランスを保とうとした。それでも「土でスパイクの歯がない」状態では制球が定まらない。初回先頭から四球、死球。1死から井上のライナーを右翼金子侑が後逸(記録は三塁打)して2失点。視界が悪すぎて外野手にも酷だった。もう1点を失い、追いつかれた。 女房役が踏みとどまらせてくれた。ベンチで炭谷から「気持ちだけは切らすな」と言われた。2回は3者凡退。3回からは雨脚も弱まり、投げ終わりで左足をパーンとはね上げる良い時の姿も出た。7回6安打4失点にまとめた。 優勝マジックを1つ減らして「8」。優勝は最短で、27日のソフトバンク戦だ。菊池の次回先発は、同日からの3連戦。いよいよ大一番を迎える。プロ入り以来、未勝利の難敵に勝って優勝の青写真も出てくる。「勝つしかない。1年の全ての思いを次にぶつけたい」。機は熟した。【古川真弥】 ▼通算1000投球回=菊池(西武) 21日のロッテ23回戦(ZOZOマリン)の4回、井上を三振に仕留めて達成。プロ野球352人目。初投球回は11年6月12日の阪神4回戦(西武ドーム)。 ▼西武は14日楽天戦から7連勝となり、この7試合の得点は10→11→8→8→7→12→7。7試合連続で7点以上は14年7~8月にヤクルトがプロ野球タイ記録の8試合連続をマークして以来史上7度目となり、西武では初めて。ヤクルトは5試合目が黒星で、オール7点以上の7連勝は50年10月松竹、51年7~8月巨人、04年6月ダイエーに次いで史上4度目。

◆7月31日の日本ハム戦以来の先発となったロッテ石川は、5回7安打6失点で6敗目を喫した。 右肩に力が入らなくなり2軍降格したが、その後、右足を捻挫して長期離脱。復帰戦の1回は雨の中守備の乱れもあって3失点した。「コンディションは相手も同じなので何もありません。感じとしては良かったので、6点取られたけどそんな感じしないです」と言った。

◆西武菊池雄星投手(27)が通算1000投球回を達成した。その陰には伸び悩んだ時期も支えてくれた女房役、炭谷銀仁朗捕手の存在があった。 菊池の持ち球は、直球、スライダー、チェンジアップ、さらにカーブがある。多投する日もあれば数球の日もあるが、150キロ超の直球にまぶされる120キロ台は効果的。武器として定着できた背景には、炭谷の助言があった。3年前のシーズン中、勝てない時期があった。まだ今ほど、カーブは使っていない。炭谷は「やはり使っていかないと」と伝えた。 炭谷 カーブを投げて前に飛ばされたら、という気持ちがあったと思う。当時の雄星は「全部、三振を狙っています」と。それが勝てない理由だと思いました。球数もかかりますから。 その時、たまたま目にした記事の話を菊池にした。来日1年目から活躍していた広島ジョンソンの「三振は狙わない。ゴロが欲しい」のコメント。以来、菊池はカーブを本格的に投げ始め、幅を広げた。折に触れ「銀さんは僕のことを一番分かってくれている」と感謝する。二人三脚で積み上げた1000投球回だった。【西武担当=古川真弥】

◆雨が降り続け、上空は強風が吹く悪条件でプレーボールがかかり、両チームともに出足の守備で苦しんだ。ロッテは一回1死一、三塁で山川の飛球を左翼手の角中が目測を誤って捕球できず、適時打となって1点を先制された。  西武も3-0として迎えたその裏の守りで、1死一、二塁で井上の飛球に右翼手の金子侑が前進し、グラブにも当てられずに後逸。三塁打となり2点を失った。マウンドはぬかるみ、ロッテの石川、西武の菊池の両先発は一回だけでともに2四死球と制球にも苦しんだ。

◆ロッテの石川は7月31日以来の登板だったが、5回6失点と崩れて6敗目を喫した。先頭打者の出塁を許した3度のイニングでいずれも失点。「感じとしては良かったので6点を取られた感じがしない。また次に頑張る」と気持ちを切り替えた。  降り続く霧雨でぬかるんだ地面を気にするしぐさを繰り返し、速球は140キロ前後にとどまった。「コンディションは相手も同じことなので何もない」と受け入れた。

◆ロッテの福浦が通算2000安打まであと1本とした。七回、菊池の速球を左前に流し打った。「前の打席でインコースを引っ張ってしまって併殺打。反対方向を意識した」と巧みなバットさばきを披露した。  九回2死で打順が回り、球場全体から大歓声を受けて打席に立ったが、空振り三振に倒れた。「今日来てくれていたお客さんに(2000安打を)見せたかった。甘くない」と悔しそうだった。 井口監督(今季ワーストの7連敗に) 「打線は菊池を相手に粘ったが、それ以上に点を取られては勝てない。投打がかみ合わない」

◆西武の秋山が21号ソロを含む、5月24日以来の4安打と大暴れし、勝利に貢献した。一回に先頭打者で中前打を放ってこの回の3得点につなげ、3-3の二回は右前打で出て勝ち越しを導いた。六回に右越えへアーチをかけ、九回は右中間へ三塁打を放った。  チームは10安打で7試合連続の2桁安打とした。リードオフマンは「優勝に向けてチームに貢献できる打撃をしたい」と力強く話した。 辻監督(雨の中で粘った菊池に) 「あれだけ(マウンドが)悪い中、フォームを修正して力みなく投げられた」 源田(二回に勝ち越しの二塁打) 「いいところに飛んでくれた。走者をかえせて良かった」

◆秋山が3点リードの六回、右翼席に21号ソロを放った。「雄星が頑張っていたし、追加点が取れてよかった」。雨天の悪条件の中、九回にも中越え三塁打を放つなど5月24日以来の4安打と大暴れ。チームは10安打で7試合連続の2桁安打とし「こういうときは投手の方が厳しい。先に点を取って優位に運ぶのは、いつもと同じ。勝ちにつながってよかった」とリードオフマンは頼もしかった。

◆ロッテ・福浦和也内野手(42)は21日、西武23回戦(ZOZOマリン)で左前打を放ち、通算2000安打まであと「1」として偉業達成に王手をかけた。チームは4-7で敗れた。  巧みなバットコントロールは健在だ。空振り三振、一ゴロ併殺打に倒れた後の七回、福浦は第3打席で菊池の142キロ直球を左前に流し打ち「前の打席でインコースを引っ張って併殺打。反対方向を意識した」と納得顔で振り返った。  しかし、笑みを浮かべることはなかった。九回二死で打順が回り、球場全体から大歓声を受けて打席に立ったが、空振り三振。チームは今季ワーストを更新する7連敗を喫したこともあり「勝たないと意味がない」と"福浦イズム"を口にした。  ただ、記録は目前。「最後の打席も緊張はなかった。来てくれたファンの前で決めたかったよ」と悔しさをにじませたながらも「切り替えて、あした(22日の西武戦で)勝って決めたいね」と視線を鋭くした。 (芳賀宏)

◆西武は21日、ロッテ23回戦(ZOZOマリン)に7-4で勝利。今季2度目の7連勝を飾り、優勝へ向けたマジックナンバーを「8」とした。試合開始前から激しい雨が打ちつける中で、エースの菊池雄星投手(27)が7回6安打4失点と粘り、13勝目(4敗)を挙げた。最短Vは27日。本拠地・メットライフドームでの胴上げに、また一歩前進した。  ユニホームの上着はずぶぬれ、ズボンの裾は泥だらけだった。土砂降りの雨の中で菊池がマウンドに仁王立ちした。今季3戦3勝と得意のロッテ打線を相手に7回6安打4失点。リーグ2位に並ぶ13勝目を挙げた。  「土がスパイクに付いて歯がない状態。踏み出す感じが気になって...。これが九回まで続くと考えたら、果てしないと思いました」  試合開始後も整備を繰り返し、計10分間の中断も挟むなど、ぬかるんだマウンドに苦しんだ。一回、いきなり2四死球でピンチを招くと、右前への打球を右翼手が後逸し三塁打となる不運も重なり3失点を喫した。  それでも崩れないのがエースだ。「右足を上げると滑る」と判断し、クイックモーションで投球。二回一死から4者連続三振を奪うなど、きっちりと修正し、終わってみれば9奪三振、110球の力投で逆転を許さなかった。  四回を投げ終えて、通算1000投球回に到達した。「銀さん(炭谷)とほとんどバッテリーを組んで、怒られることもあったけど、感謝しています」。丁寧にリードしてくれる"女房役"にこの日も助けられた。  チームは今季2度目の7連勝で貯金「29」。試合のなかった2位・ソフトバンクと6・5ゲーム差に広げ、優勝へのマジックナンバーを「8」とした。  次回登板は27日から本拠地で迎えるソフトバンク3連戦が濃厚だ。「今年1年のすべての思いをぶつけたい」。プロ入り以来、13連敗中の鷹を倒し、悲願のリーグVを自らの手でつかみ取る。 (浜浦日向) 雨の中で粘った菊池に西武・辻監督 「あれだけ(マウンドが)悪い中、フォームを修正して力みなく投げられた」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
79502 0.612
(↑0.003)
M8
(↑1)
12744
(+7)
612
(+4)
180
(+1)
121
(+1)
0.276
(-)
4.37
(-)
2
(-)
ソフトバンク
71551 0.563
(-)
6.5
(↓0.5)
16611
(-)
524
(-)
182
(-)
77
(-)
0.267
(-)
3.96
(-)
3
(-)
日本ハム
67593 0.532
(-)
10.5
(↓0.5)
14549
(-)
548
(-)
134
(-)
84
(-)
0.253
(-)
3.91
(-)
4
(-)
ORIX
60685 0.469
(-)
18.5
(↓0.5)
10500
(-)
527
(-)
95
(-)
91
(-)
0.242
(-)
3.68
(-)
5
(-)
ロッテ
54693 0.439
(↓0.004)
22
(↓1)
17476
(+4)
543
(+7)
64
(-)
114
(+1)
0.25
(-)
3.96
(↓0.01)
6
(-)
楽天
54733 0.425
(-)
24
(↓0.5)
13476
(-)
538
(-)
120
(-)
61
(-)
0.241
(-)
3.86
(-)