DeNA(☆6対0★)巨人 =リーグ戦20回戦・横浜スタジアム=
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巨人
00000 0000 061
DeNA
20010 120× 680
勝利投手:東 克樹(8勝5敗0S)
敗戦投手:山口 俊(8勝8敗0S)
  DAZN
◆DeNAが一発攻勢で完勝。DeNAは初回、ソトと筒香のソロで先制に成功する。その後は、6回裏に再び筒香がソロを放つと、続く7回にはソトの2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・東が7回無失点の力投で今季8勝目。敗れた巨人は、投打ともに振るわなかった。

◆DeNAのルーキー東克樹投手(22)が巨人戦に3度目の登板。ここまで巨人戦は4月12日、同19日と2戦2勝。新人が巨人戦で初登板から3戦3勝を記録すれば61年権藤(中日)以来で、DeNAの新人では初めてになる。

◆巨人先発の山口俊投手が、DeNAから移籍後初の横浜スタジアムの登板で、6回5安打4失点と試合を作れず、8敗目(8勝)を喫した。 初回にソト、筒香にソロを浴び、2点の先制を許した。2、3回は無安打としたが、4回に犠牲フライで差を広げられた。6回に筒香に138キロのフォークを右翼席上段まで運ばれ、今日2本目のソロを被弾。98球でマウンドを降りた。ノーヒットノーランを達成した7月27日中日戦以来の白星をつかめず「1発ですね。カウントが不利な状況で苦し紛れに投げてしまっている。それが、ここ数試合の課題になっている」と反省。チームの借金は2となった。

◆DeNA筒香嘉智外野手(26)が2本のアーチで先発東を援護した。 1回に27号ソロを右翼席にライナーでたたき込むと、6回には右翼席最上段の看板に直撃する会心の28号ソロ。「東がいい投球をしていたので、野手も乗せられました」と、7回を無失点に抑えた後輩左腕の力投をたたえた。 守備でも6回に巨人田中俊の左中間を抜けそうな打球をジャンピングキャッチ。「(捕れて)よかったなと思います」と笑顔をみせた。 チームは2連勝でカード勝ち越し。アレックス・ラミレス監督は「我々の期待通りの筒香が戻ってきた。チームが筒香について行く感じになっている」と絶賛。ここ2戦で3発の主砲に「一昨日までは迷いがあるのかな、という感じがあったが、完全にゾーンに入ったようだね」と目を細めた。

◆DeNAルーキー東克樹投手が今季8勝目を挙げ、巨人戦は4月12日、同19日に次いで3戦3勝。 新人で巨人戦に初登板から3戦3勝は61年権藤(中日)以来、57年ぶり。1リーグ時代には36年松浦(名古屋)39年村松(名古屋)47年中谷(南海)が1年目に巨人戦で3戦3勝したが、2リーグ制後は権藤と東の2人だけだ。 東の巨人戦失点は4月12日の初回、マギーに打たれた3ランによる3点だけ。その後は18回2/3連続無失点と抑えている。1リーグ時代の3人と権藤は3戦3勝止まりだが、東は次も勝てるか。

◆打球の行方を見送りながら、DeNA筒香は悠々と歩き出した。3点リード、先頭で迎えた6回。初球フォークを振り切った。右翼席看板に直撃する28号ソロ。「いいポイントで捉えることができた。東がいい投球をしてくれていたので野手も乗せられました。いい勝ち方ができたと思う」と笑顔でうなずいた。 1回の27号ソロに続く、今季4度目のマルチ本塁打。主砲が2本以上のアーチをかけた試合は4戦4勝だ。打線の軸として後輩の力投を最高の形で援護した。 自身は常に、体の軸をチェックして投手に向かう。打席に入る前には必ず、軽く2度ジャンプ。「重心の確認です。思っている感覚と合っているか。あれが一番分かりやすい」。好不調にかかわらず行うルーティン。打撃も波に乗ってきたが「いける球がきたら、強いスイングをする。1打席1打席、一生懸命やるだけです」と引き締めた。お立ち台は東とソトに譲った主将。「勝つことにしっかり貢献していきたい」と力強く締めくくった。【佐竹実】

◆まだまだ沈まない。DeNAドラフト1位の東克樹投手(22)が本拠地での巨人戦に先発、7回無失点の好投で8勝目を挙げ、巨人戦初登板から3戦3勝とした。中5日の影響をみじんも感じさせない力で押し込む投球。Aクラス入りへ落とせない相手に、カード勝ち越しを運んだ。リーグ新人王をほぼ手中としている安定感で投手陣の軸となり、チームを3年連続のポストシーズンへと導く。 3度目の対決も根負けしなかった。東の目には仕留める軌道が見えていた。6回2死一塁で打席は阿部。カウント1-2と追い込んでから3球ファウルで粘られたが、勝負球を絶妙のコースに押し込んだ。外角中心の配球から一転、内角への145キロ。「イメージ通りの球を投げられて、三振を取れてよかった」。この日対峙(たいじ)した3打席で計19球を投じ、全て空振り三振。巨人ファンだった少年時代、テレビ越しに声援を送った男に仕事をさせなかった。 全力で腕を振った。5月9日広島戦以来、今季2度目の中5日。「正直『中5日はこんなに大変なんだな』と感じた。1人1人に全力を出し切って、こういう結果につながったと思う」。最速149キロの直球に、チェンジアップ、スライダーを駆使。クリーンアップに許したヒットは、岡本の内野安打だけに封じた。

◆巨人山口俊が古巣DeNAに屈した。移籍後初の横浜スタジアムでの登板は6回5安打4失点で8敗目。「1発ですね。カウントが不利な状況で苦し紛れに投げてしまっている。それが、ここ数試合の課題になっている」とプロ3度目の1試合3被弾が重くのしかかった。同スタジアムでの3被弾は新人時代の06年以来。空中戦で沈められた。 7月27日にノーヒットノーランを達成した後、4戦で勝ち星がない。エース菅野に続く8勝右腕の失速はチームにとっても痛手だ。高橋監督は「結果としては良くないよね。まあ、山口が1人で打たれたわけじゃないけど、同じ打者に何度も打たれてはね」と指摘した。

◆DeNAのドラフト1位東克樹投手(22)が7回無失点の好投で8勝目を挙げた。球威ある直球にスライダー、チェンジアップを配し、連打を許さず。味方の好守と打線の援護にも助けられ、7月20日阪神戦以来の白星をつかんだ。これで巨人戦は3戦3勝も「巨人戦というより、1カ月ぶりに勝ったことがうれしかった」と笑顔をみせた。 今季2度目の中5日でのマウンド。「正直、疲れはありました。中5日はこんなに大変なんだなと感じました」と明かしたが、女房役のげきに支えられた。「5回が終わってから(捕手の)伊藤さんに『力を振りしぼれ』と言っていただいて。7回まで投げたかったので、しっかり投げられてよかった」と振り返った。 アレックス・ラミレス監督は「スピードもコントロールもよかった。特に3回以降は直球でストライクも取れて、スピンもよくなっていた」と高く評価。ルーキー左腕のGキラーぶりに「巨人との残り試合に向けても、いい数字を出してくれた。チームの助けになる」とさらなる活躍に期待を込めた。

◆DeNAの筒香が2試合連続の27号ソロを放った。1-0の一回2死で、一昨年までチームメートだった山口俊の懐に食い込んでくる変化球に体を鋭く回転させ、ライナー性の打球を右翼席中段まで運び「うまく反応して打つことができた」とうなずいた。  これで8月は5本塁打目。昨季は春先の不調が響いて28本塁打に終わったが、今季はコンスタントに本数を重ねており、2年ぶりの30本の大台が視界に入ってきた。 ラミレス監督(2試合で3本塁打の筒香に) 「われわれの期待する筒香が戻ってきた」 ソト(七回にこの日2本目の25号2ラン) 「1本目の本塁打より手応えが良く、完璧に捉えることができた」

◆DeNAは4本塁打が飛び出すなど、巨人に快勝し2連勝とした。先発したドラフト1位ルーキーの東克樹投手(22)=立命大=が7回4安打無失点の好投で今季8勝目(5敗)。筒香嘉智外野手(26)が一回と六回に本塁打を放つなど打線をけん引した。  DeNAは東、巨人は山口俊が先発した。DeNAは一回、一死走者なしからソトが左翼席へ24号ソロを放ち先制。さらに二死走者なしから筒香が27号ソロを放ち2-0とした。四回は一死満塁から石川の左犠飛で3-0とした。  六回は先頭の筒香が28号ソロを放ち4-0、七回は一死二塁でソトが25号2ランを放ち、6-0とした。  終盤は八回をエスコバー、九回を藤岡が抑えて逃げ切った。

◆DeNAは4本塁打が飛び出すなど、巨人に快勝し2連勝とした。先発したドラフト1位ルーキーの東克樹投手(22)=立命大=が7回4安打無失点の好投で今季8勝目(5敗)。筒香嘉智外野手(26)が一回と六回に本塁打を放つなど打線をけん引した。以下は東の一問一答。  --中5日での登板  「正直に言って疲れていたが、チームの連勝のためにがんばって投げた」  --一回のピンチ  「最近の試合ではいつも先制点を取られていたので、絶対にやらないと思って投げた」  --序盤から強力な援護  「先制点で初めから楽に投げられた。野手のみなさんには感謝しています」  --ハマスタで6勝目  「ファンの方が大きな声援を送ってくれるので、やっぱりハマスタで勝つことが大事だと思った」  --新人王も近づいた  「その話題はまだ早いと思います。目標としている2桁勝利に向かって目の前の試合に全力を尽くすだけ。結果はあとからついてくる」

◆巨人の山口俊は3本塁打を浴び、6回4失点で8敗目を喫した。一回にソト、筒香に相次いでソロを運ばれ、六回には筒香にこの日2本目のソロを許した。  7月27日の中日戦でのノーヒットノーラン以降は白星をつかめていない。「カウントが不利なところで、苦し紛れに投げているところがある。不利なときに思ったところに投げられるかが、ここ何試合かの課題」と話した。 巨人・斎藤投手総合コーチ(山口俊に) 「思ったところに、ほとんど投げられなかったのでは」

◆昨季DeNAからフリーエージェントで巨人に加入した山口俊が、かつての本拠地・横浜スタジアムで移籍後初登板。6回5安打4失点で8敗目(8勝)を喫し、自身の背番号11を受け継いだ東との投げ合いに敗れた。筒香への2本塁打を含む3発を浴び「一番もったいない失点。あれで3点だから。カウントが不利なところで、苦し紛れに投げている」と悔しそう。「結果が全てなので。抑えて勝たないといけない」と反省ばかりが口をついた。

◆DeNA先発の東に対し、今季3戦3敗。21日のDeNA戦の七回から21イニング連続無得点で2試合連続の零封負けを喫した。高橋監督は打線について「阿部、亀井がちょっと疲れているのか...」と心配し、「長野を使いたかったけど出られる状態じゃないので痛いところ」と長野がコンディション不良で欠場したことを明かした。 無得点の打線に巨人・村田ヘッドコーチ 「(東は)真っすぐのスピードとチェンジアップがいいけど、相手の投手を褒めてもな。バッターがなんとかせな」

◆筒香が一回に2戦連発となる27号ソロ、六回に右翼席上段の看板を直撃する28号ソロを放ち、7月18日のヤクルト戦以来となる1試合2本塁打をマークした。28本塁打で昨季に並び「東がいい投球をしていたので野手も乗せられて、いい勝ち方ができました」と胸を張った。筒香とソトのアベック弾が出た試合は、これで5戦全勝。ラミレス監督は「きのう辺りからゾーンに入っているようだ」と量産モードに突入した主将を頼もしそうに見つめた。

◆DeNAは23日、巨人20回戦(横浜)に6-0で勝ち、2連勝を飾った。先発のドラフト1位・東克樹投手(23)=立命大=が7回4安打無失点の力投で、巨人・山口俊投手(31)との投げ合いを制し、8勝目(5敗)を挙げた。新人が巨人戦で初登板から3戦3勝とするのは1961年の中日・権藤博以来57年ぶりで球団史上初。頼もしい"Gキラー"が、チームを3年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出に導く。  高い"壁"となった。プロ野球選手としては小柄な身長1メートル70の東がマウンドで仁王立ちした。  「巨人相手というより、勝ったことがうれしい。1カ月は自分の中ですごく長かったです」  7月20日の阪神戦(横浜)以来、4試合ぶりの白星に新人左腕は白い歯をのぞかせた。  一回二死一、二塁のピンチで百戦錬磨の阿部を迎えると、内角へのチェンジアップで腰砕けにして空振り三振。現役最多の396本塁打を誇る相手を全3打席で三振に斬り「イメージ通りに投げられた」と会心の笑みを浮かべた。  シーズン残り35試合となったこの日、ラミレス監督は上位進出へ、先発陣の強行ローテーションを示唆。急先鋒(せんぽう)として5月9日以来となる中5日で登板したのが東だった。  前回登板後、登板間隔の1日短縮を見据えて酸素カプセルに入り、温水と冷水の交代浴も取り入れて疲労軽減に努めた。それでも、マウンドでは「中6日とは疲労の残り方が違った」という。  五回を終え、捕手の伊藤から「もう、しんどいの?」と聞かれ「はい」と即答すると「力を振り絞れ」と背中を押された。バナナをベンチで頬張る恒例のルーティンで"燃料補給"。筒香、ソトの2度のアベック弾の後押しも受け、7回116球を投げ切り、背番号11の前任者・山口俊との投げ合いを制した。  これでデビューから対巨人は3戦3勝。新人では権藤博(中日)以来57年ぶり、球団初の快挙に「記録は知っていました。2勝したときに記事で読んで...勝ててよかったです」とほほ笑んだ。Aクラス浮上へ頼もしい"Gキラー"誕生に、ラミレス監督も「数字が物語っている。巨人とも、まだカードが残っているね」とニヤリと笑った。  チームは今季初の2試合連続無失点勝利で8カードぶりの勝ち越しを決めた。24日のヤクルト戦(神宮)は2年目左腕、浜口が中5日で登板予定。自慢の投手陣が本来の力を発揮すれば、CS進出は確実に近づく。 (湯浅大)

◆この投球を忘れないこと。東はそう再認識したことだろう。  序盤はチェンジアップ中心で、ピンチをしのいだ。実は、それを見送られると厳しいかな...と一抹の不安も抱いていた。  すると中盤以降、ストレートの球威がアップし、精度も増した。なおさら、チェンジアップも生きた。やはり、ストレートありき。改めて肝に銘じてもらいたい。  ここまできたら、2桁勝利はもちろんのこと、新人王もいける。『結果的に取れました』ではなく、『狙いにいって獲得しました』という気構えで投げてほしい。  そのことは、チーム全体にもいえる。前日22日は、先発・井納が粘って、4番・筒香の一発で試合を決めた。この日も、東がしっかり抑えて、筒香が2発。  『結果的に勝った』ではなく、『勝つべくして勝った』。投げるべき人が投げ、打つべき人が打つ。この型と流れを続けられれば、クライマックスシリーズもおのずと見えてくる。昨年のように、夏から秋はベイスターズの季節だ、と信念を持ち続けることだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
644220.604
(↑0.004)
M24
(-)
35561
(+9)
484
(+8)
141
(+2)
65
(+2)
0.267
(↑0.001)
4.11
(↓0.04)
2
(-)
ヤクルト
525410.491
(↓0.004)
12
(↓1)
36502
(+8)
521
(+9)
102
(+1)
58
(-)
0.27
(↑0.001)
4.45
(↓0.05)
3
(-)
巨人
555820.487
(↓0.004)
12.5
(↓1)
28506
(-)
466
(+6)
116
(-)
52
(-)
0.259
(↓0.001)
3.87
(↓0.02)
4
(-)
阪神
495410.476
(↓0.004)
13.5
(↓1)
39412
(+3)
458
(+4)
64
(-)
51
(-)
0.251
(-)
4
(↑0.01)
5
(↑1)
DeNA
485920.449
(↑0.008)
16.5
(↑0.5)
34430
(-30)
503
(-1)
134
(+63)
60
(+9)
0.25
(↓0.013)
4.31
(↑0.03)
6
(↓1)
中日
506210.446
(↑0.003)
17
(↓0.5)
30464
(+40)
507
(+4)
71
(-59)
51
(-9)
0.263
(↑0.013)
4.32
(↑0.03)