1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 |
0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 9 | 0 |
DeNA |
0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 |
勝利投手:大瀬良 大地(13勝5敗0S) (セーブ:中﨑 翔太(1勝0敗27S)) 敗戦投手:濵口 遥大(1勝5敗0S) |
◆広島は1点を追う4回表、鈴木と松山の連続適時打で2点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた8回には、西川の適時打などで2点を追加した。投げては、先発・大瀬良が8回途中1失点の力投で今季13勝目。敗れたDeNAは、先発・濱口が好投するも、打線が精彩を欠いた。
◆またもタナキクマルを解体。広島が打順を入れ替え、田中広輔内野手(29)が1番から外れ、7番に入った。 田中が1番から外れるのは、首位打者の可能性があった丸を1番に起用した昨年9月30日以来(田中は3番)で、今季初。代わりに1番には野間峻祥外野手(25)が起用された。野間の1番起用は15年7月29日ヤクルト戦以来9度目。広島のスタメンは以下の通り。
◆広島がDeNAに逆転勝ちした。2位ヤクルトが阪神に敗れたため、1日で優勝マジック「30」が再点灯した。 1点を追う4回に鈴木が同点二塁打、松山の適時打で勝ち越し。8回に2点を追加しリードを広げた。先発の大瀬良は8回途中1失点の力投で13勝目。2番手フランスアがピンチを無失点で切り抜け、9回は抑えの中崎が締めた。 緒方孝市監督の談話は以下の通り。 -大瀬良が好投 緒方監督 大地が非常にいい投球をしてくれた。今年は投手の柱として、こういう勝負どころでもしっかり投げてくれる。昨日(3者連続被弾で逆転負け)からの流れもある中で、チームに勇気を与えるナイスピッチだった。後を受けた中継ぎもしっかり投げてくれた。今日は投手の頑張り。 -フランスアも好救援 緒方監督 登板が続いて疲れてると思うけどね。踏ん張りどころ。 -打線は中盤に逆転 緒方監督 浜口の立ち上がりがすごく良かった。なかなか点が取れそうになかったけど、2番からつないで2点を入れた。8回もいい追加点を取ってくれた。 -野間を1番、田中を7番で起用した 緒方監督 1つの形にはこだわってない。いろんな形を模索しながら、戦っていく。
◆あと1本が出ず、DeNAが連勝を逃した。1点リードの3回1死満塁で筒香嘉智外野手が遊ゴロ併殺で無得点。続く4回に広島に2点を奪われ、逆転を許した。3点を追う8回には無死一、三塁の絶好機をつくったが代打桑原、ロペスが凡退。筒香が四球を選び、2死満塁とするも、宮崎が中飛に倒れた。 アレックス・ラミレス監督は「攻撃陣はチャンスをつくったが、得点が入らなかった。それも野球の1つ。(3回の)満塁で我々は点を取れず、直後に広島は2点を挙げた。野球は勢い、流れのスポーツ」と振り返った。 6回を2失点にまとめた先発浜口については「2失点したが、いいピッチングをしてくれた。次も期待できる。スタミナもよかったが、欲を言えば球数(125球)を少なくすれば、もっと長いイニングを投げられる」と評価した。
◆魔の8回なんて関係ないと言わんばかりの、見事な火消しだった。広島のヘロニモ・フランスア投手(24)が4-1の8回無死一、三塁で大瀬良からバトンを託され2番手で登場。最速156キロの直球を軸に、DeNAの中軸を打ち取って無失点でしのいだ。 「自分の仕事ができたから良かった。目いっぱいで投げた。8回の最初からという気持ちでいった」。前日17日には同じく4-1の8回無死満塁から登場した一岡が、3者連続被弾で逆転負け。再現を期待する相手ファンの声援を、中継ぎエース格に急成長してきた左腕がかき消した。 ドミニカ共和国生まれで同国のカープアカデミー出身。5月20日に育成から支配下登録され、最初は先発も今や中継ぎでフル回転。球宴明けの後半戦29試合のうち、この日で19試合に登板している。救援陣が全体的に不安定といえる状況下で、今後も重要な戦力となりそうだ。
◆広島鈴木誠也外野手(24)が、昨年の悪夢を振り払うタイムリーでマジック再点灯に貢献した。DeNA戦の4回、同点打で逆転勝ちにつなげた。前日17日は3者連続本塁打を浴びて逆転負け。鈴木は昨年、同じような試合の翌日に右足首骨折の重傷を負ったが、今年はバースデー白星で飾った。チームは連敗を2でストップ。2位ヤクルトが阪神に敗れたため、優勝マジック「30」を1日で再点灯させた。 鈴木は勝利の試合後、球場裏の通路を歩きながらつぶやいた。「去年はああいう感じで次の日にけがをしたので、今日はけがしなかっただけで良かった」。1年前のことを思い出し、無事に1日を過ごせたことに感謝していた。 昨年8月22日に、横浜でチームが3者連続本塁打を浴びてまさかのサヨナラ負け。その翌日、鈴木は2回の守備でジャンピングキャッチをした際、着地時に右足首を痛めて途中交代。病院で「右脛骨(けいこつ)内果剥離骨折」と診断された。今年も前日17日に同じ球場で3者連続被弾の逆転負け。一夜明け、嫌な記憶が頭をよぎっていた。 この日、試合前に球団関係者に指摘されると「今日も(去年と同じ状況で)大瀬良さんが先発ですもんね」と苦笑いで返していた。プレーボールがかかると、その2回にアクシデント。筒香の飛球を薄暮で見失い、二塁打にしてしまった。それが先制点につながった。だが、取り返した。 1点を追う4回1死一、二塁から浜口の内角カットボールに反応。詰まったが、振り切っただけ打球は一塁の頭を越えてポトリ。同点二塁打となった。「初回に守備でミスをしてしまったので、何とかランナーをかえすことが出来て良かった。打点になって良かった」と振り返った。 続く松山に勝ち越し打が出て、終盤にも加点し逃げ切りに成功。鈴木は24歳の誕生日を勝利で飾った。そして体は無事。前日の嫌な負けと、自らの悪夢を振り払うことができた。「自分たちのやることを見失わないようにしていけばいいと思う。変な負けをすると焦ったりする。バタバタしているのがベンチからも出てた。焦る必要もない。冷静に自分たちの野球をやれれば」。落ち着いた受け応え。まだ若いが、カープの4番らしく、心身ともに成長している。【大池和幸】
◆広島大瀬良大地投手(27)がハーラートップを独走する13勝目を手にした。前日は終盤に逆転満弾を含む3者連続本塁打を浴びるなど嫌な形での連敗となり迎えた一戦で悪い流れを断ち切る力投。チームに優勝マジック30を再点灯させた。 本調子ではなかった。それでも1回を3者凡退で滑り出し、2回に右翼鈴木が打球を見失う二塁打から先制点を失う不運がありながら、1失点でこらえた。3回は連続四球で迎えた1死満塁で筒香を遊撃への併殺で切り抜けた。「外への厳しい球を打ってもらおうと」開き直って148キロを投じた瞬間、踏み出した左足が後ろにピョンと跳ねた。 「真っすぐがいいときに自然となる」 九州共立大の1年時、初めて出場した神宮大会の初球に初めて経験した。マウンド上では「なんでだろう」と1イニング投げ終えるまで不安だったが、ベンチに戻ると捕手から「大地、真っすぐがやべぇ(くらいにいい)よ」と驚かれ安心したという。 調子が良くない中でも局面で最大限の力を発揮した。ピンチを切り抜けると、7回まで無失点。8回途中からは中継ぎにマウンドを託したが、今季大黒柱に成長した姿を証明するマウンドだった。緒方監督も「今年はチームの柱として勝負どころでしっかり投げてくれている。チームに勇気を与えるナイスピッチングだった」と最敬礼。右腕は「流れが良くないのは分かっていた。何とかいい投球をしてこっちに引き寄せたいと思っていた。チームが勝てたのは良かった」と胸を張った。広島が大黒柱の好投で、3連覇へ向けて弾みをつけた。【前原淳】
◆ DeNAは浜口、広島は大瀬良が先発した。DeNAは二回、先頭の筒香が右中間二塁打。無死二塁から宮崎が二ゴロで一死三塁から、ソトの遊ゴロの間に1点を先制した。 広島は四回、一死から菊池が右前打。丸の右前打で一死一、二塁とし、鈴木の右への適時二塁打で同点。丸が走塁死で二死二塁から松山が左前適時打を放ち、2-1と勝ち越した。
◆広島がDeNAに4-1で快勝した。1点を追う四回に鈴木誠也外野手が24歳の誕生日を自ら祝う同点打。続く松山が勝ち越し打を放った。八回にも相手のミスを突くなどして2点を追加。先発の大瀬良は7回0/3を6安打1失点で両リーグトップタイの13勝目(5敗)を挙げた。チームは連敗を「2」でストップ。前夜に消滅した優勝へのマジックナンバー「30」が再点灯した。 広島は打順を入れ替え、1番には野間、田中を7番で起用。二回に1点の先制を許したが四回に一死から菊池と丸の右前打で一、二塁とすると、4番・鈴木が右翼線適時二塁打を放ち同点。丸が走塁死で二死二塁となるも、続く松山が左前適時打を放ち、1点を勝ち越した。八回にも先頭の丸が右前打。一死一塁から松山が右前打を放ち一、三塁とするとDeNAの4番手・三嶋の暴投の間に三走が生還。なおも三塁から西川が中前適時打を放ち、4-1とした。 七回まで1失点で抑えていた大瀬良は八回もマウンドに上がったが、連打を浴びて無死一、三塁とされた場面で降板。2番手・フランスアは四球で二死満塁の一打逆転のピンチを招くも、打者・宮崎を中飛に打ち取り無失点でしのいだ。九回は守護神・中崎が3者凡退で締めた。
◆広島がDeNAに4-1で快勝した。1点を追う四回に鈴木誠也外野手が24歳の誕生日を自ら祝う同点打。続く松山が勝ち越し打を放った。八回にも相手のミスを突くなどして2点を追加。先発の大瀬良大地投手(27)は7回0/3を6安打1失点で両リーグトップタイの13勝目(5敗)を挙げた。チームは連敗を「2」でストップ。前夜に消滅した優勝へのマジックナンバー「30」が再点灯した。順調に白星を積み重ねる大瀬良が試合を振り返った。 --マウンドで躍動 「一人一人なんとか抑えていくことだけを考えて投げました」 --八回にはかなり悔しそうな表情 「やっぱり前回もああいう形で降板してしまったんで、同じような形になってしまってすごく悔しかったですし...それだけですね」 --これで13勝目。最低でも15勝という数字になった 「そうですね。一つ一つやっていければいいかなと思います」 --特に具体的な目標は考えていないか 「特に設定はしていないんですけど、なんとかチームが勝てるように次も頑張っていければいいかなと思います」 --マジックナンバー「30」が再点灯 「これも一つ一つ。ファンのみなさんと一緒に戦っていきながら、減らしていくことができればいいかなと思います」
◆広島の鈴木が24歳の誕生日に同点打を放つ活躍を見せた。0-1の四回1死一、二塁で、初球を振り抜いて一塁後方へ落とす適時二塁打とし「打点になって良かった」とうなずいた。 二回の守備では見失った飛球が二塁打となり、相手の先制点を招くミスもあったが打撃で取り返した。チームは前日の嫌な流れを払拭し、優勝マジックも再点灯。昨年8月、横浜で大逆転負けを喫した翌日に右足首を骨折する大けがを負っただけに「去年はああいう形で次の日にけがをしている。今日はけがをしなくて良かった」と安堵感をにじませた。 松山(四回に勝ち越し打) 「気持ちで打った」 フランスア(八回無死一、三塁から登板し、無得点に抑える) 「難しい場面だったけど、自分の仕事ができて良かった」
◆DeNAは連日の逆転勝利とはならなかった。1-4の八回無死一、三塁で代打桑原とロペスが凡退。筒香は四球を選んだが、宮崎が中飛に倒れた。3連発で劇的な逆転劇を演じた前日17日と同じ八回に好機をつくりながらも生かせず、ラミレス監督は「中軸が打てなかった。しょうがない」とため息をついた。 浜口が6回2失点と奮闘したが援護できなかった。チームの借金は再び今季ワーストの11に膨らんだ。ラミレス監督は「明日は明日。毎回勝とうとしている」と切り替えを強調した。 浜口(5敗目) 「得点を許してしまった四回は連打を打たれて気持ちに焦りが出てしまい、頭の中を整理してから投球することができなかった」
◆この日24歳の誕生日だった鈴木は、四回に一塁後方に落ちる同点二塁打。「打点になってよかった」とうなずいた。二回の守備では見失った飛球が二塁打となり、相手の先制点を招くミスもあったが打撃で取り返した。昨年8月、横浜で大逆転負けを喫した翌日に右足首を骨折する大けがを負っただけに、「去年はああいう形で次の日にけがをしている。今日はけがをしなくて良かった」とホッとした表情をみせた。
◆浜口は三回まで完全投球と上々の立ち上がりも、四回に4連打を許し2失点。6回9奪三振の力投も3連敗で5敗目となり「気持ちに焦りが出てしまい、頭の中を整理してから投球することができなかった」と悔しがった。打線も三回と八回に満塁の好機を作りながらいずれも無得点。ラミレス監督は「毎日勝とうと思ってやっているが、これも野球の一つ」と切り替えていた。 三回一死満塁で遊ゴロ併殺打に倒れたDeNA・筒香 「あそこで打っていたら勝ちゲームに近づいた。あそこが全て。明日は何としても勝ちたい」
◆広島は18日、DeNA17回戦(横浜)に4-1で勝ち、優勝へのマジックナンバーを「30」で再点灯させた。先発の大瀬良大地投手(27)が、八回途中まで6安打1失点でしのいで両リーグ最多に並ぶ13勝目を挙げた。 「流れが良くない状況は分かっていた。何とかいい投球をして、こっちに引き寄せたいと思っていた」 3者連続本塁打で逆転負けし、マジックが消滅した前夜の悪夢を振り払う好投に胸を張った。 二回に先制点は与えたが、三回一死満塁で筒香を遊ゴロ併殺打に仕留めると波に乗った。全球種の感覚が良くなかったという中で「甘くだけはならないように。厳しいコースを打ってもらう」との巧みな投球術で役割をきっちり果たした。 夏場に入っても勢いは衰えない。体を休めるのではなく「逆に追い込んだ」と暑さの中、体をいじめた。ランニングやトレーニングの量を増やし「最後まで失速せずに投げ切れるように」という思いを現実のものとしている。 防御率は2・31。8月は3試合に登板して、いずれも7回以上を投げて1失点と安定感は抜群。緒方監督も「今年は投手の柱として、こういう勝負どころでもしっかり投げてくれる」と信頼を寄せた。 四回に勝ち越し打の広島・松山 「気持ちで打った」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 61 | 41 | 2 | 0.598 (↑0.004) | 0 (-) | 39 | 531 (+4) | 455 (+1) | 134 (-) | 61 (+3) | 0.265 (-) | 4 (↑0.03) |
2 (-) |
ヤクルト | 50 | 52 | 1 | 0.49 (↓0.005) | 11 (↓1) | 40 | 472 (+3) | 495 (+4) | 96 (-) | 55 (-) | 0.267 (-) | 4.38 (-) |
3 (-) |
巨人 | 53 | 56 | 2 | 0.486 (↑0.005) | 11.5 (-) | 32 | 496 (+10) | 452 (-) | 115 (+5) | 50 (-) | 0.26 (↑0.001) | 3.88 (↑0.04) |
4 (-) |
阪神 | 48 | 51 | 1 | 0.485 (↑0.005) | 11.5 (-) | 43 | 398 (+4) | 440 (+3) | 62 (+2) | 51 (+1) | 0.249 (-) | 3.99 (↑0.01) |
5 (-) |
DeNA | 46 | 57 | 2 | 0.447 (↓0.004) | 15.5 (↓1) | 38 | 414 (+1) | 490 (+4) | 125 (-) | 59 (-) | 0.25 (-) | 4.35 (-) |
6 (-) |
中日 | 48 | 60 | 1 | 0.444 (↓0.005) | 16 (↓1) | 34 | 449 (-) | 492 (+10) | 69 (-) | 51 (-) | 0.262 (↓0.001) | 4.34 (↓0.05) |
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