広島(☆7対5★)中日 =リーグ戦17回戦・マツダスタジアム=
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中日
00030 0200 5111
広島
00120 211× 790
勝利投手:一岡 竜司(2勝5敗1S)
(セーブ:中﨑 翔太(1勝0敗26S))
敗戦投手:ロドリゲス(0勝2敗0S)
  DAZN
◆広島が4連勝。広島は5-5で迎えた7回裏、2死二塁から會澤が適時打を放ち、勝ち越しに成功する。続く8回には、丸の適時二塁打で追加点を挙げた。投げては、4番手・一岡が今季2勝目。敗れた中日は、打線が最終回に一発逆転の好機をつくるも及ばず、4連敗を喫した。

◆広島九里亜蓮投手(26)は今季5勝3敗だが、3敗はすべて敵地で記録。マツダスタジアムは今季2勝0敗で、16年5月26日巨人戦から10連勝中。  本拠地ではプロ2年目の15年まで0勝4敗も、3年目からは負けていない。

◆首位広島が4連勝で今季最多の貯金20とした。5―5の7回に会沢の右前適時打で勝ち越し、8回は丸の二塁打で加点した。9回を締めた中崎が通算100セーブ目。中日は2点差を追い付いた直後、ロドリゲスが打たれて4連敗となった。

◆広島が接戦を制して、4連勝で貯金を20とした。同点の7回2死二塁から会沢の右前適時打が決勝打となった。  9回を締めた中崎が球団史上最年少で通算100セーブを達成した。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。    緒方監督 粘り強い、素晴らしい試合をしてくれた。  -追い付かれても反撃  緒方監督 しっかり代わる代わる投手を攻略して1点1点得点する形で逃げ切れた。  -最後は選手会長が打った  緒方監督 アツがよくあそこで打ったね。素晴らしい打撃だったと思います。  -下位打線もつながった  緒方監督 上位だけでなく、下位でもチャンスつくって、得点につながる、そこから上位につなげるうちらしい攻撃だった。  -先発九里を4回で代えた  緒方監督 ちょっと、そんな(継投の)流れになった。  -中崎が通算100セーブ  緒方監督 よく頑張ってくれた。ナイスピッチング。

◆瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48の瀧野由美子(20)が、自身初となるマツダスタジアムでの始球式を行った。  大きく振りかぶったダイナミックなフォームからの投球はワンバウンドで捕手へ。「50点」と厳しめの自己採点となった。  一昨年には同球場でビールの売り子をしていた経験もあり「応援に一体感があってファンになった」とカープ女子を自任する。カープの推しメンは「見ていて安心感がある」という理由からベテラン新井。「私が売り子になってから優勝が続いているので、続けてほしい。それにSTUもついていけるように頑張ります」。3連覇を目指す広島にエールを送るとともに、STU48での活躍を誓った。

◆勝利への期待も一瞬でしぼんだ。  7回、ビシエドの2点適時二塁打で5-5に追いついた。しかし4番手登板の期待の新外国人左腕ロドリゲスが背信。先頭鈴木に四球。2死を取ったが、会沢に勝ち越し右前打を許してしまった。  前回今季初登板で勝利を挙げた先発小熊は5回を3失点で粘ったが、6回2死満塁で降板。バトンを受けたレジェンド岩瀬、続く福谷が連続押し出し四球で2点を勝ち越された。チーム与四死球は398個。リーグワーストを独走中だ。  森監督は「見てりゃわかるだろ。四球とかな。(勝つのは)難しいですね」と、4連敗に元気もない。4番ビシエドが4安打と気を吐いても勝利につながらない。今季100試合目もチグハグな内容でファンの声援に応えられなかった。

◆広島が4連勝で貯金を20に伸ばし、9日にも優勝マジック「36」が点灯する。  点の取り合いになったが譲らず、同点に追いつかれた直後の7回2死二塁で会沢が決勝打。初対戦の中日ロドリゲスを仕留めた選手会長は「どういう球道か分からなかったので、振って合わせていくしかないと思っていた」。緒方監督は「アツ(会沢)がよくあそこで打ったね。下位でもチャンスを作って得点につながる、ウチらしい攻撃だった。ウチの強さは一体感。チーム一丸を重視したい」と勇ましかった。  ◆広島は今日にもM36点灯 広島が中日戦に○の場合は阪神が巨人戦に△か●、広島が△の場合は阪神が●でM36が出る。

◆広島中崎が球団最年少で通算100セーブを達成した。  2点リードの9回に登板。無死一塁から併殺に打ち取り、その後2死一、三塁と再びピンチを背負ったが、最後はアルモンテを遊ゴロに仕留め、試合を締めた。「100セーブの横に僕の名前はつきますけど、チームがいい戦い方をした積み重ねだと思う」とチームメートに感謝した。  ▼通算100セーブ=中崎(広島) 8日の中日17回戦(マツダ)で今季26セーブ目を挙げて達成。プロ野球30人目。初セーブは14年7月23日のヤクルト13回戦(神宮)。25歳11カ月で達成は12年山口(DeNA)25歳1カ月、18年山崎(DeNA)25歳6カ月に次いで3位の年少記録。

◆力強い真っすぐに力負けしないよう、広島会沢翼捕手(30)はコンパクトに、そして思いきりバットを振り抜いた。右中間で弾んだ打球に、二塁走者鈴木が一気に本塁に滑り込む。送球間に二塁に達した殊勲の男は総立ちのスタンド、ベンチとは対照的に、控えめに拳を握った。  「(初対戦のロドリゲスは)どういう球道か分からなかったので、振って合わせていくしかないと思っていた。いいところに飛んでくれて良かった」  この日初安打が値千金の決勝打となった。あごひげを蓄え、短ラン、ボンタンの学生服姿で現れた入団会見から12年。今季は選手会長を務める。開幕前には伸びた襟足も刈り上げ短髪を維持。あごひげは常にそり続ける。チームをただまとめるだけでなく、模範ともなった。何より「結果を残さないといけない」とグラウンドで結果を求めた。広島捕手最多70試合に出場し、打率3割1分8厘、9本塁打、32打点。攻守の要としてもチームをけん引している。  ツープランならぬ、二枚腰打線だ。上位4人で計2安打に終わっても、「打てる捕手」会沢を含めた下位打線は強力。8番西川が3回にチーム初安打を放てば、4回は満塁から同点の2点内野安打。「6番左翼」で7月21日以来の先発出場の野間も2安打2得点を記録した。  先発九里が4回で降板するなど、総力戦となった一戦を最後は選手会長が締めた。緒方監督も「アツがよくあそこで打ったね。上位だけでなく、下位でもチャンスつくって、得点につながる、上位につなげるうちらしい攻撃だった」とたたえた。4連勝で貯金はついに20。いよいよ優勝マジックが今日9日にも点灯する。「うちの強さは一体感。チーム一丸を重視したい」。開幕前にそう胸を張った「コイの兄貴」の下、頂点へチームは1つにまとまっている。【前原淳】

◆三塁側2階席の一角を占めたドラ党の歓声もほんの一瞬でしぼんだ。  7回、中日がビシエドの2点適時二塁打で5-5に追いついた。だが、喜びはそこまで。4番手の新助っ人ロドリゲスが先頭鈴木に四球。2死を取ったが、会沢に勝ち越し右前打を許してしまった。「先頭打者を出してしまった。バランスが良くなかった。次の打者からは良くなったが...。外の球が内に入った」。救援にまた失敗し2連敗となった左腕は悔しさをにじませた。  先発小熊が5回を3失点で粘り、6回2死満塁で降板。バトンを受けた岩瀬、続く福谷が連続押し出し四球で勝ち越されるなどリリーフ陣が誤算だった。登板した5投手全員が与四死球を記録(6個)。これでチーム与四死球は398個。リーグワーストを独走中だ。森監督も「見てりゃわかるだろ。四球とかな。(勝つのは)難しいですね」と嘆くしかなかった。今季100試合目で5度目の4連敗。高校球児ばりの「本気の夏」を見せないと、CS進出も遠ざかってしまう。【伊東大介】

◆広島は九里、中日は小熊が先発。広島は三回二死二塁とし、田中が四球後、菊池が右前適時打を放ち、先制した。中日は四回、ビシエドの左前適時打で同点。二死満塁で福田が左翼線に2点打を放ち、3-1とした。

◆広島の九里は1-0の四回に3点を失い、この回限りで降板した。「勝ちにつながる投球ができればベスト。試合をつくることを最優先に考えたい」と意気込んで臨んだが、先発の役割は果たせなかった。  三回までは1安打に抑える上々の立ち上がりだった。四回は2死二塁からビシエドに同点打を浴び、さらに安打と四球でピンチを広げた。満塁から福田に2点適時打を打たれ、悔しいマウンドとなった。

◆広島が中日に競り勝ち、4連勝。先発の九里が4回3失点で降板したが、効果的に点を重ね、継投策で貯金を「20」とした。守護神・中崎は26セーブ目を挙げ、通算100セーブを達成した。  中日は小熊が先発。広島は三回二死二塁とし、田中が四球後、菊池が右前適時打を放ち、先制した。中日は四回、ビシエドの左前適時打で同点。二死満塁で福田が左翼線に2点打を放ち、3-1とした。  広島は四回一死一、二塁とし、会沢が四球を選び満塁。続く西川の放った打球は一塁手・ビシエドの失策を誘って、3-3の同点に追いついた。六回は二死満塁から田中、菊池が押し出し四球を選んで2点を勝ち越した。中日は七回二死一、二塁とし、ビシエドが右翼線へ2点二塁打を放って5-5の同点に追いついた。  広島は七回二死二塁で会沢が右前適時打を放って6-5。九回にも1点を加えた。先発した九里の後は高橋樹、永川、一岡、フランスア、中崎とつないだ。

◆広島の中崎が7-5の九回を無失点で切り抜け、通算100セーブを達成した。計3人の走者を出しながらも併殺打に仕留めるなど点を許さず「点をやらなかったので良かった。悪い中でも結果を出し続けていければいい」と息をついた。  宮崎・日南学園高から2011年にドラフト6位で入団。14年に初セーブを挙げて以来、着々と実績を積み上げ、抑えとして救援陣を支えてきた。10日に26歳になる若き守護神は「野手の方がしっかり点を取って、先発の人が試合をつくってくれるからこの数字がある」と感謝を忘れなかった。 菊池(三回に先制打) 「何とか必死に食らい付いた」

◆救援陣が踏ん張れなかった。連敗は4に伸びて借金も11に達し、森監督は「なかなか難しい」と険しい表情でつぶやいた。3-3の六回二死満塁では、救援した岩瀬と福谷が2者連続で押し出し四球を与え、5-5の七回二死二塁では4番手・ロドリゲスが会沢に勝ち越しの右前適時打を浴びた。起爆剤として7月に獲得したロドリゲスは5試合目の登板で早くも2敗目。変則左腕は「状態は悪くなかったが...」とうつむいた。

◆花束を受け取って、スタンドに深々と一礼をした。広島・中崎がリーグトップの26セーブ目を挙げ、球団史上4人目の通算100セーブを達成。1回無失点も、1安打2四球というヒヤヒヤの内容に思わず苦笑いだ。  「真骨頂です。うれしいです。セーブは運でしかない。その運を大事にして、100セーブをすることができて良かったです」  7-5の九回に登板。先頭の大島にストレートの四球を与えると、京田を遊ゴロ併殺に打ち取ったが、平田に再び四球。ビシエドに右前打を浴び、一発が出れば逆転の状況でアルモンテを迎えたが、最後は遊ゴロに打ち取った。  2014年7月23日のヤクルト戦(神宮)でプロ初セーブを挙げてから4年16日をかけて到達した100セーブ。広島では大野豊、佐々岡真司、永川勝浩に次ぐ4人目で、25歳363日は球団史上最速。赤ヘルの歴史に名を刻んだ。  練習前には、夏の甲子園を戦う母校・日南学園高の初戦突破をテレビで見届けた。「いい試合でした」。大会前には連日猛暑の中で野球をする後輩を思って、栄養補給のためのゼリーを差し入れ。後輩の手本になるよう、自身も野球にひたむきに取り組んできた。  休日でも本拠地で返上トレーニングが日課。自宅では栄養面を考えてなるべく自炊。酒は控えている。2013年オフには右手人差し指と中指の血行障害で手術を受けた右腕。「好きなことだけやっていては、結果は残せない」と自制しながら日々を過ごしている。  お立ち台では「きょうのような(ヒヤヒヤの)試合がたくさんあるので胃薬を忘れずに応援してください」とジョークも飛ばした。チームは4連勝で、貯金は今季最多、球団初の3年連続の「20」に到達。阪神が巨人に負けたため、9日にも3連覇へのマジック「36」が点灯する。  圧倒的な攻撃力をみせるカープだが、その陰に成長を続ける頼もしい守護神がいる。(柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
573710.606
(↑0.004)
0
(-)
48492
(+7)
418
(+5)
122
(-)
55
(+1)
0.265
(-)
4.05
(↓0.01)
2
(-)
巨人
505110.495
(↑0.005)
10.5
(-)
41454
(+3)
410
(+1)
101
(+1)
47
(-)
0.259
(-)
3.84
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
444910.473
(-)
12.5
(↓0.5)
49426
(-)
459
(-)
90
(-)
54
(-)
0.265
(-)
4.41
(-)
4
(-)
阪神
424810.467
(↓0.005)
13
(↓1)
52359
(+1)
404
(+3)
54
(-)
46
(-)
0.245
(↓0.001)
4
(↑0.01)
5
(↑1)
DeNA
435120.457
(↑0.008)
14
(↑0.5)
47375
(-29)
433
(-15)
112
(+48)
57
(+8)
0.247
(↓0.014)
4.16
(↑0.22)
6
(↓1)
中日
445510.444
(↓0.013)
15.5
(↓2)
43409
(+34)
455
(+22)
64
(-48)
49
(-8)
0.261
(↑0.014)
4.4
(↓0.24)