ORIX(★0対6☆)西武 =リーグ戦15回戦・大阪ドーム=
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西武
02100 1200 6100
ORIX
00000 0000 050
勝利投手:多和田 真三郎(12勝4敗0S)
敗戦投手:アルバース(9勝2敗0S)
  DAZN
◆西武は2回表、中村の通算1000打点となる2ランで先制する。その後は、3回に浅村の適時打で加点すると、6回には外崎に適時打が飛び出しリードを広げた。投げては、先発・多和田が8回途中無失点の力投で今季12勝目。敗れたオリックスは、打線がつながりを欠いた。

◆サプライズメッセージだ。前オリックスのダイヤモンドバックス平野佳寿投手が古巣のファンとナインにメッセージを送った。  試合前に京セラドーム大阪のビジョンに登場。26試合連続無失点を記録するなど活躍する右腕は「みなさんお久しぶりです。ダイヤモンドバックスの平野佳寿です。チームのみなさん、ファンのみなさんお元気ですか? 僕もプレーオフ、ワールドチャンピオンを目指して頑張っています。バファローズもシーズン後半に入って1戦1戦勝利を目指して頑張っていってください。アメリカでも応援しています」とエールを送った。

◆西武中村剛也内野手がプロ通算1000打点を達成した。  残り2打点で迎えた。2回2死一塁の第1打席で、オリックス・アルバースから左翼へ先制の15号2ランを放った。代名詞の1発で、ちょうど節目に到達。「達成できてよかったです。本来、もう少し早くに達成したかったのですが、時間がかかりすみませんでした。これからも打点を稼げるようがんばります」と話した。

◆オリックスが今季9度目の完封負けを喫した。西武多和田を打ち崩すことが出来ず今季5戦5敗。この日から恒例の特別イベント「Bs夏の陣2018」がスタート。ダイヤモンド柄のユニホームで臨んだが、輝くことができなかった。  福良監督も「そうですね。(多和田に)5回ですか。他は打っているわけですからね」と渋い表情だった。

◆西武多和田真三郎投手が7回1/3、5安打無失点で12勝目を挙げた。  立ち上がりから真っすぐが走り、変化球も決まった。順調に0を重ねたが、6-0で迎えた8回にアクシデントが起きた。  1死一塁から西村に左前打を打たれた。多和田は打球方向を見ながら、後ろ向きに三本間へ歩いていた。すると、西村が放り投げて落ちていたバットにつまずき、右足首をひねってしまった。治療のため、ベンチに下がったが、そのまま降板した。  病院には行かず、アイシング治療を受けた。勝利投手にはなったが「こういう形で代わり、悔しいです。切り替えていきたい。次も投げたいです」と話した。  辻監督は「ストライクゾーンは見えてたけど、バットは見えてなかったね」と苦笑い。「抹消するか? と聞いたら、『いえ』と言っていた。大事には至らないでしょう。もちろん、最後までいかせるつもりだった。130球までは投げられる。(屋内ドームで)天国だろう」と続けた。  降板時で114球。完封ペースだっただけに、一層、悔いが残った。

◆首位西武の中村剛也内野手(34)が、プロ野球45人目の通算1000打点にたどり着いた。0-0の2回2死一塁で3試合連続の15号2ラン。豪快な1発で節目の記録に花を添えた。  滞空時間の長い、らしい当たりだった。2回2死一塁、西武中村はカウント1ストライクからの2球目、オリックス・アルバースのスライダーを振り抜いた。2秒、3秒、4秒...まだ落ちない。約5・3秒後、大きな放物線の先、左翼4階席に届いた。淡々と「打ててよかったです」と答えたのは、いつものスタイルだが、この先制15号2ランで、ちょうどプロ野球45人目の通算1000打点に達した。1発で決めるのも、中村らしい。「ホームランで1000打点。よかったですね」と口元を緩めた。  もっと早く、の思いがあった。開幕時で残り31打点。「時間がかかり、すみませんでした」と頭を下げた。過去6度の本塁打王が、17年目の今季は開幕から絶不調。4月後半には守備で左肩を痛め、1カ月あまりの離脱も味わった。2軍でも苦しんだ。形を崩し、試行錯誤。あえて試合前練習をせずに2軍戦に出たこともあった。同時にコンディションを保つため、今まで以上に股関節や下半身のストレッチに時間を割いた。  6月から戦列復帰。当初は不振が続いたが「打てないから、いろいろやらないと」。巨人坂本勇、楽天今江ら同じSSK社を使う他選手のバットを取り寄せ、片っ端から試した。バットをほとんど替えない男の覚悟。辻監督の目にも「練習から気持ちが違う」と映っていた。夏到来とともに一転。7、8月だけで計12本塁打を重ねている。  2連勝で、貯金はついに今季最多20。自身初の本塁打王となった08年以来の優勝へ着々と進んでいる。が、力みはゼロだ。2位日本ハムと4ゲーム差に広げたが「相手のことを考えても疲れるでしょ」と笑い飛ばした。一戦必勝で、結果は後からついてくる。「優勝争いをしたことがない選手はプレッシャーを感じるだろうけど、そういう時に(自分が)打てばいいんじゃないですか」と、頼もしかった。【古川真弥】
 ◆通算1000打点=中村(西武) 7日のオリックス15回戦(京セラドーム大阪)の2回、アルバースから15号2ランを放って達成。プロ野球45人目。初打点は03年9月28日の日本ハム28回戦(東京ドーム)。西武で1000打点を記録したのは初めてで、現12球団では西武と楽天だけが1000打点以上がいなかった。

◆何とかしてくれよ...。オリックスが今季9度目の完封負けで後半戦7カード連続の初戦黒星だ。この日から恒例の特別イベント「Bs夏の陣2018」がスタート。ダイヤモンド柄のユニホームで臨んだが、輝くことができず。後半戦初めて観戦に訪れた宮内義彦球団オーナー(82)もガックリの惨敗だ。  試合終了から数十分。京セラドーム大阪の駐車場に姿を見せた宮内オーナーは、投げかけられた質問に沈黙した。数秒後に「何とかしてくれよ! ハッハッハ」。そう言って帰りの車へ。もう笑うしかない。そんな表情だった。  首位を走る西武に手も足も出なかった。先発多和田に7回1/3、5安打無得点。8回に初めて得点圏に走者を進めたが、それまでは攻撃の糸口すらつかめず。今季5戦5敗とカモ状態だ。3試合連続の中5日登板で週頭のマウンドに上がった先発アルバースも、6回途中で4失点KO。投打ともに精彩を欠いた。  09年から始まったイベント「夏の陣」は昨季まで12勝23敗1分けと大きく負け越している。今年こそは勢いよくスタートしたかったが、あまりにもさみしい惨敗。福良監督も「こんなに応援してもらったんだから、燃えないと」と、ナインに奮起を促した。【桝井聡】

◆西武は二回、中村が3戦連続の15号2ランを放って先制。三回に浅村、六回は外崎の適時打で加点し、七回は森が12号2ランを放って突き放した。多和田が八回途中無失点で12勝目を挙げた。オリックスは投打に精彩を欠いて零敗。

◆オリックスのアルバースは六回途中4失点で降板し、4月25日の日本ハム戦以来の今季2敗目を喫した。「調子自体は悪くなかったが、大事なところでしっかりと投げきることができなかった」と悔やんだ。  二回に2死から外崎に中前打され、中村に先制2ランを浴びた。三回にも失点し、六回は先頭の森に三塁打、続く外崎に左前打され4点目を失って降板した。6月26日の西武戦で9勝目を挙げてから白星が遠ざかり、2桁勝利を前に6戦足踏みとなった。

◆西武の多和田は八回途中まで投げ、無失点で12勝目を挙げたが、アクシデントで降板し完封を逃した。6-0の八回1死一塁で西村に左前打を許した際、バックアップのため本塁方向に背走してバットを踏んでしまい、右足首をひねった。救援陣も無失点で試合を終わらせたが「こういう形で代わって悔しい」と笑顔はなかった。  球団によると症状は軽く、病院にも行かないという。アイシングをして自力で歩きながら「最後までいく気持ちがあった」と話した。

◆アルバースは5回0/3を8安打4失点で今季2敗目(9勝)を喫した。10勝目を目前にしてから5試合勝敗が付かなかったが、ついに黒星。自身の連勝も「7」でストップした。「調子自体は悪くなかったが、大事なところでしっかりと投げきることができなかった」。二回に二死一塁から中村に痛恨の先制2ランを被弾。悔しい1球となった。

◆先発の多和田が八回途中まで5安打無失点。八回一死一塁で西村に左前打を許した際、バックアップのため本塁方向に背走して転がっていたバットを踏み、右足首をひねった。リーグ2位の12勝目(4敗)を挙げたものの、緊急降板となり「こういう形で代わって悔しい」と笑顔はなし。病院には行かない予定。患部をアイシングをし、自力でバスに乗り込んだ。

◆スコアボードに「0」だけが並ぶ。今季9度目の光景に、オリックス・宮内オーナーも嘆くしかなかった。  「打てないね...。なんとかしてくれよ...」  敗戦を見届けると、報道陣にポツリと言葉を発した。本塁が遠い。好機をつくることすら難しかった。昨季は4戦4勝と好相性だった西武先発の多和田に対して、今季は5戦5敗。この日も七回まで二塁すら踏めず、八回に一死から連打でようやく得点圏に走者を進めた。だが、点にはつながらない。福良監督も「(多和田相手の黒星は)5回目ですか。他は打っているわけですからね」と首をかしげた。  攻撃陣がいまだに乗ってこない。前半戦は盤石を誇ったリリーフ陣の力で勝利をもぎ取ってきたが、そのブルペン陣も後半戦はいまいち機能せず。投手陣が先に失点すると、12球団ワーストのチーム打率・239の打線では反発力がなく、後半戦は5勝14敗。カード初戦も後半戦は7戦全敗と、苦しい戦いを強いられている。  この日から始まり、10周年を迎える「Bs夏の陣2018」(12日まで)も、計37試合で12勝24敗1分けと大幅負け越し。夏休みとあって、多くの子供たちが球場に駆けつけたが、見せ場なく敗戦。指揮官は「こんなに応援してもらって、燃えないと」とナインに奮起を求めた。  借金は再び「7」。ここが正念場。いまこそ闘志を燃やし、立ち上がってほしい。 (西垣戸理大)

◆パ・リーグ首位の西武は7日、オリックス15回戦(京セラ)に6-0で2連勝を飾った。二回に中村剛也内野手(34)が、3試合連発となる先制の15号2ランを放ち、史上45人目の通算1000打点を達成した。前半戦は大不振に苦しんだ主砲の節目の一発で、チームは今季初めて貯金を「20」の大台に乗せ、10年ぶりのリーグ優勝へ、また近づいた。  "ホームランアーチスト"中村らしい滞空時間の長ぁ~い一発が、レオ党の陣取る左翼席に着弾した。  「2アウトから外崎が出てくれて、なんとかつないでいこうと思った。手応えはよかったです」  0-0の二回二死一塁、左腕アルバースの甘く入ってきた123キロのスライダーを一閃。3戦連発となる先制2ランで史上45人目、生え抜きでは球団初となる通算1000打点を達成。シャイな男らしく、記念ボードを控えめに掲げた。  区切りの数字を代名詞の本塁打で飾った。それでも「試合に出続けていれば、もっと早く達成できた数字なので...」と反省の言葉を並べた。通算1000打点まで残り31で開幕を迎えたが、左肩のけがで約1カ月離脱し、前半戦は打率・171、5本塁打、13打点と大不振に陥った。  しかし、主に7、8番を任される中で後半戦は17試合10発と量産モードに突入。「年に何回かは(好調な時期が)来る。今、それが来ているのかな」と笑った。  数少ない前回2008年の優勝を知るベテランに、同僚も絶大な信頼を寄せる。三回の右前適時打で通算600打点に到達した大阪桐蔭高の後輩、浅村は「簡単な数字じゃない。中村さんが後ろにいる安心感は常にあります」と"おかわり効果"を口にする。  2位・日本ハムとは5月24日以来の4ゲーム差。中村は「優勝争いをしたことがない選手が多いし、プレッシャーを感じると思う。そのときに(自分が)打てればいい」と頼もしく言い切り、去り際に「あしたは全紙1面かー」とニヤリ。勝負の夏場。6度の本塁打王に輝いた主砲が、アクセル全開だ。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
573710.606
(↑0.004)
0
(-)
48535
(+6)
451
(-)
128
(+2)
97
(-)
0.275
(-)
4.42
(↑0.04)
2
(-)
日ハム
534120.564
(-)
4
(↓0.5)
47430
(+2)
381
(+2)
108
(+1)
65
(+2)
0.251
(-)
3.6
(↑0.03)
3
(↑1)
福岡
464710.495
(↑0.006)
10.5
(-)
49419
(+3)
419
(+2)
132
(+1)
59
(-)
0.258
(-)
4.28
(↑0.02)
4
(↓1)
ロッテ
454730.489
(↓0.006)
11
(↓1)
48378
(+2)
397
(+3)
49
(+2)
91
(-)
0.255
(↓0.001)
3.83
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
445140.463
(↓0.005)
13.5
(↓1)
44365
(-)
388
(+6)
76
(-)
67
(-)
0.239
(↓0.001)
3.69
(↓0.03)
6
(-)
楽天
425320.442
(-)
15.5
(↓0.5)
46356
(+2)
383
(+2)
91
(-)
49
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.68
(↑0.03)