ORIX(★2対4☆)楽天 =リーグ戦16回戦・大阪ドーム=
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楽天
00100 0010 002470
ORIX
10000 1000 0002111
勝利投手:ハーマン(2勝1敗13S)
(セーブ:久保 裕也(1勝0敗1S))
敗戦投手:吉田 一将(3勝4敗0S)
  DAZN
◆楽天は1点ビハインドの8回表、田中のこの試合2本目となるソロで同点とする。そのまま迎えた延長12回、2死一二塁の好機から枡田が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・ハーマンが今季2勝目。敗れたオリックスは、打線がつながりを欠いた。

◆松井一郎大阪府知事が特別始球式を行った。  ノーバウンドで捕手のミットに収まる投球を披露した松井知事は「(チームに)頑張ってもらいたいという気持ちですね」と話し「大阪の地震で被災した方たちを勇気づけてもらいたい」とオリックスの躍進に期待した。  また、人気バンド「フジファブリック」も始球式を行い、ボーカル&ギターの山内総一郎がノーバウンド投球。初体験の始球式に、山内は「(ノーバウンド投球は)元甲子園球児のマネジャーのおかげです」と笑顔を見せていた。

◆悪球打ちも結果オーライ! オリックス吉田正尚外野手が先制打を放った。  1回2死二塁で打席に入った吉田正は、楽天古川の高めの直球をはじき返し、ライト前へ運ぶタイムリー。吉田正は「見逃せばボールだったと思いますが、先制のチャンスだったので積極的にいきました。とにかく先制点をとることができてよかったです」と喜んだ。

◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手の2桁勝利は、またもお預けとなった。3回に田中に1発は浴びたものの、7回を3安打1失点にまとめ、勝利投手の権利を持って降板。  だが、8回に近藤が田中に同点ソロを浴びて6月26日西武戦以来の10勝目はならなかった。  アルバースは「ホームランは失投をとらえられてしまったけど、全体的にはどの球種もしっかりとコントロールできたと思う」と話した。

◆ロメロが離脱してもオレがいる!  オリックスのクリス・マレーロ内野手が一時は勝ち越しとなる11号ソロを放った。6回、先頭打者で打席に入り、楽天古川の変化球をとらえ、左翼5階席へ運ぶ特大の1発。  マレーロは「1軍に戻ってきて、結果を出すことができてただうれしい」と喜んだ。この日、故障したロメロに代わって1軍に昇格したばかりだった。

◆オリックスは今季14度目の延長戦で3分けをはさんで7連敗を喫した。  1点リードした8回に近藤が同点弾を浴びた。延長戦でも11回に山岡をプロ初の救援で起用するなど福良監督は動いたが、12回に吉田一が枡田に勝ち越しの2点適時二塁打を浴びた。  連敗で借金は今季最多タイの6。最下位楽天とのゲーム差も2・5に詰まった。指揮官は勝ちきれないと問われ「そうですね。(打線も)ここというところでね」とため息をついた。

◆楽天2年目の田中和基外野手(23)が、両打席アーチを放った。  左右両打席本塁打は、10年以来8年ぶり。まずは3回の右打席だった。アルバースの135キロシュートをバックスクリーンへ10号ソロ。続いて8回の左打席。近藤の145キロ直球を右翼席へ11号ソロを突き刺した。  自身初の1試合2発&キャリア初の2桁本塁打で快挙を彩った。「右と左は別物。球種、コースも全然違う。スイッチヒッターでプロに入る時から、いつかはやってみたいと思っていた。素直にうれしい」と話した。

◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手の2桁勝利はまたもお預けとなった。  3回に田中に1発は浴びたものの、7回を3安打1失点にまとめ、勝利投手の権利を持って降板。だが、8回に近藤が田中に同点ソロを浴びて6月26日西武戦以来の勝利はならなかった。  アルバースは「自分としては試合を作ることができていると思う。救援投手も信頼しているし、いずれいい方向に向かうと思う」と話した。  降板後はベンチで帽子を逆さにかぶるなどして得点が入るように祈ったが実らず「点が欲しいときにやるおまじないなんだ。うまくいかなかったけどね」と苦笑いしていた。

◆松坂さん、やりましたよ! 楽天2年目の田中和基外野手(23)が、両打席アーチを放った。左右両打席本塁打は、プロ野球8年ぶり。まずは3回の右打席だった。アルバースの135キロシュートをバックスクリーンへ10号ソロ。8回の左打席。近藤の145キロ直球を右翼席へ11号ソロを突き刺した。自身初の1試合2発&キャリア初の2桁本塁打で快挙を彩った。  田中 右と左は別物。球種、コースも全然違う。スイッチヒッターでプロに入る時から、いつかはやってみたいと思っていた。素直にうれしい。  剣士らしく、抜群の勝負強さを発揮した。ともに初球、ともに同点ソロ。人並み外れた集中力を見せつけた。小学校1年生から始めた剣道。6年間続け、2級の段級位に。「松坂さんが、小さいころに剣道を習っていたと聞いたことがきっかけですね。集中力、精神的なものも鍛えられると聞いて。野球にもつながると思って」。怪物に憧れ、怪物並みの勝負勘を養い、怪物級の放物線を描いた。  邪念を取り除き、精神を統一させ、打席に入る。寮の部屋、遠征先のホテルでもテレビはつけない。中学時代から続けている慣習。「興味がないんで」とバッサリ斬り捨てる。日々、自身の打撃フォームの映像を分析する暮らし。バットを思い浮かべ磨く。  チームは延長12回の激闘を制し、5位オリックスに2・5ゲーム差とした。後半戦に入り、13戦で11勝2敗。6月12日の中日戦から「1番」に座り続ける新切り込み隊長の田中が、強さの象徴だ。【栗田尚樹】
 ▼田中が3回右打席、8回左打席で本塁打。左右両打席本塁打は10年5月18日赤田(オリックス)以来18人目(41度目)。日本人選手としては松永(オリックス=6度)高橋慶(広島)白井(日本ハム)松井稼(西武=3度)金城(横浜=3度)赤田に次いで7人目。田中は現在23歳11カ月で、阪急時代の松永が21歳7カ月の82年5月15日日本ハム戦、22歳11カ月の83年9月23日南海戦でマークして以来、3番目の年少記録。

◆松井一郎大阪府知事(54)が1日、プロ野球・オリックス-楽天(京セラ)の試合前に特別始球式を行った。  来年、大阪府内で開催される「ラグビーワールドカップ2019」のPRを兼ねた始球式では、ノーバウンド投球を披露。「ほんまは先発しよう思ったんやけど」と冗談を交えつつ、「気持ちやね。(オリックスに)がんばってほしいと。(大阪北部)地震でね、みんな夢、希望、元気を野球を通じて届けてほしい。(西日本豪雨被害が甚大の)広島(カープ)は届けているから。オリックスもがんばってもらって、大阪のファンに勇気を届けてほしい」とエールを送った。

◆楽天の田中が2年目で初の2桁本塁打を達成した。0-1の三回、右打席でアルバースの速球をフルスイングで捉えた。中越えの一発に「10号はうれしいです」と素直に喜んだ。  181センチ、75キロと細身ながらパンチ力は十分のスイッチヒッター。5月下旬からレギュラーに定着すると、左右両打席で本塁打を積み重ね、チームの日本選手では今季最速で10本塁打に到達した。

◆楽天が逆転勝ち。2-2の延長十二回二死一、二塁で枡田が2点二塁打を放った。田中がいずれも1点を追う三、八回に本塁打を放って追い付いた。ハーマンが2勝目、久保が7年ぶりのセーブ。オリックスは吉田一が2戦連続の黒星。

◆オリックスは6月2日に交流戦で巨人にサヨナラ勝ちしたのを最後に、延長戦は10試合勝ちなしとなった。2-1の八回に2番手の近藤が田中にソロ本塁打を浴びて追い付かれ、そのまま延長に突入。延長十二回に吉田一が二死から3連打を許して2点を失った。  打線は11安打しながら2点とつながりを欠き、故障で離脱したロメロに代わって昇格したマレーロも六回のソロ本塁打以外は4打席で三振だった。福良監督は「ここ、というところですね」と、好機で押し切れない展開に口が重かった。

◆楽天の久保が巨人時代の2011年以来、7季ぶりのセーブを挙げた。味方が2点を勝ち越した延長十二回にマウンドへ。先頭の白崎に二塁打を許したが、きっちり後続を断って無失点で試合を締め「2点あったら何とかなると思ったけど、力んだ。いっぱいいっぱいのセーブだった」と苦笑いした。  「松坂世代」の38歳。同学年で同じ福岡県出身の村田修一がこの日、今季限りでの引退を示唆した。巨人時代のチームメートでもあり「諦めずに力いっぱい走っている姿は励みになっていた。できればもう一回、一緒にプレーしたかった」と残念そうだった。 平石監督代行(延長戦を制し) 「試合の内容でいえば、引き分けでもOKの展開。勝ちを拾えたのは大きい」 枡田(十二回に勝ち越しの2点二塁打) 「打順が回ってきそうな気がしていた。何とか試合を決められてほっとしている」 古川(7回2失点も勝敗は付かず) 「もったいないの一言。変化球が全体的に高めに浮いてしまった」

◆今季14度目の延長戦も敗戦した。2-2の延長十二回に7番手の吉田一が2点を失い、2日連続の黒星で今季4敗目。チームも延長戦では3分けをはさみ、7連敗となった。打線が勝負所で点を取りきれず、福良監督は「ここというところやないですか。マレーロも本塁打を打ってくれたけど...」と嘆き節。借金は今季ワーストタイの「6」となり、4カード連続の負け越し。最下位・楽天とは2・5ゲーム差まで縮められた。 2-2の延長十一回にプロ初のリリーフ登板し、1回無失点でプロ初ホールドを記録したオリックス・山岡 「どこで投げても同じなんで。中継ぎでも入り方は変わらないし、気持ちも変わらない」

◆楽天は1日、オリックス16回戦(京セラ)に4-2で勝ち、2連勝。2年目の田中和基内野手(23)が、自身初の1試合2アーチをパ・リーグでは14人目の両打席本塁打で果たし、延長戦での勝利に貢献した。  「プロに入るときから1回はしたいと思っていた」  離れ業をやってのけた成長株のスイッチヒッターが、会心の笑みを浮かべた。  まずは0-1の三回。右打席でアルバースの速球をフルスイングで中越えに運んだ。3試合ぶりのアーチで「5本を超えてからは意識した」という自身初の2桁に乗せると、1-2の八回は左打席で11号ソロ。近藤の直球を豪快なスイングで捉え、右翼席へ打ち込んだ。2本とも初球を捉える積極姿勢が実った。  5月下旬にレギュラーに定着すると、1メートル81、75キロの細身の体から左右両打席で本塁打を積み重ねた。チームの日本選手では今季最速で2桁本塁打に到達。着実な進歩を示しながらチームを引っ張る23歳の1番打者は「チームの勝利を最優先に頑張っていく」と言葉に力を込めた。  チームは、これで後半戦11勝2敗と絶好調。平石監督代行は「試合の内容でいえば、引き分けでもOKの展開。勝ちを拾えたのは大きい」と満足そうにうなずいた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
533610.596
(↓0.006)
0
(-)
53505
(+6)
436
(+14)
121
(+2)
96
(-)
0.275
(↓0.001)
4.52
(↓0.1)
2
(-)
日ハム
523910.571
(↑0.004)
2
(↑1)
51415
(+8)
365
(+7)
103
(+2)
59
(-)
0.25
(-)
3.6
(↓0.03)
3
(-)
福岡
444410.5
(↑0.006)
8.5
(↑1)
54403
(+14)
395
(+6)
128
(+3)
56
(-)
0.258
(↑0.002)
4.26
(↓0.02)
4
(↓1)
ロッテ
434530.489
(↓0.005)
9.5
(-)
52369
(+7)
389
(+8)
46
(+1)
90
(-)
0.257
(-)
3.92
(↓0.05)
5
(-)
ORIX
424840.467
(↓0.005)
11.5
(-)
49351
(+2)
368
(+4)
73
(+1)
64
(+2)
0.241
(-)
3.69
(↑0.01)
6
(-)
楽天
405110.44
(↑0.007)
14
(↑1)
51346
(+4)
372
(+2)
89
(+2)
47
(-)
0.244
(↓0.002)
3.79
(↑0.03)