ロッテ(☆9対1★)日本ハム =リーグ戦14回戦・マリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日ハム
00001 0000 142
ロッテ
20006 100× 9140
勝利投手:ボルシンガー(11勝1敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(5勝5敗0S)
  DAZN
◆ロッテは初回、角中の適時打などで2点を先制する。1点リードで迎えた5回裏には、井上の3ランと平沢の2ランなどで一挙6点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・ボルシンガーが6回途中1失点で今季11勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆先発した日本ハム高梨裕稔投手が、試合をつくれなかった。  初回は角中に先制適時打を浴びるなど2失点。2回以降は、無失点でしのいだ。5回にアルシアの7号ソロで1点差に詰め寄ってもらったが、その裏、井上に14号3ラン、平沢に1号2ランなど5安打を浴びて6失点を喫した。  5回10安打8失点(自責4)で降板。失点した初回と5回は失策も絡んだが、野手のミスをカバーしきれなかった。「試合を壊してしまい、チームに本当に申し訳ないです。完全に自分の力不足です。今日出た課題を修正して、次に向けて頑張るしかないと思います」と、振り返った。

◆日本ハムは投打に精彩を欠き、1分けを挟んで今季4度目の3連敗を喫した。単独3位に浮上したロッテに1・5ゲーム差と迫られた。  先発した高梨は初回、いきなり2失点。2回以降は粘っていたが、5回に味方打線が1点差とした直後に2本塁打を浴びるなど6失点で、5回10安打8失点(自責4)でKOされた。得点も5回にアルシアが放った8号ソロでの1点のみに終わった。  栗山英樹監督は高梨について「ボールは、それほど悪くはなかった。いろんなことが、あるので。結果的に、大事なゲームでやられることは(高梨)本人も悔しいと思う。誰が悪いわけじゃない。こっちの責任なんで。次は、いいピッチングをしてくれると思います」と、話した。

◆投打がかみ合ったロッテが日本ハムに大勝した。  先発ボルシンガー投手は、足がつって6回途中で降板となったものの、自身10連勝で今季11勝目。打線も14安打9得点と爆発した。  3番中村と4番角中がともに3安打ずつを放ち、5番井上は5回裏にバックスクリーンへ豪快な3ラン。9番平沢も今季初アーチとなる2ランを含む2安打と存在感をアピールした。  プロ通算2号本塁打がうれしい本拠地初アーチとなった平沢はお立ち台で「感触は今までで1番良かったです。(ZOZOマリンでは)初めてです。本当にうれしい」と笑顔をみせた。

◆ロッテ打線が14安打9得点と日本ハム投手陣を粉砕。先発マイク・ボルシンガー投手(30)のハーラートップとなる今季11勝目、そして同投手の10連勝を強烈にアシストした。  1点差に詰め寄られた5回裏に打線が爆発した。角中の適時打の後、なおも一、三塁の場面で井上がバックスクリーンへの3ラン。さらに平沢にも今季初アーチとなる2ランが飛び出した。一挙6点を奪って簡単に勝負を決めた。  ボルシンガーが投げる時には、なぜか打線がよく打つ。同投手が先発した13試合でロッテは1試合平均5・85点をマーク。それ以外の投手が先発した試合では同3・97点だけに、その変貌ぶりが際立つ。井口監督は「投球のテンポが援護につながる? それはあるかもしれない。守りのリズムもでるし、打線が打つ投手と打たない投手がいるわけで」とボルシンガーのテンポの良さを指摘した。  特に井上は今季14本塁打中、なんと7本がボルシンガー登板の時。お立ち台では「彼(ボルシンガー)が何か持ってるんだと思う。あまりそういう風に言ってると周りの先発投手の方に怒られるので...」とスタンドの笑いを誘った。  この日は「クーリッシュスペシャルデー」と題され、活躍したボルシンガー、井上、平沢にはロッテのアイス「クーリッシュ」がプレゼントされた。「アイス? 当然好きです」という体重114キロの巨漢井上ら打撃陣は、今後も相手投手をペロリとたいらげる意気込みだ。【千葉修宏】

◆日本ハムが大敗した。1分けを挟んで今季4度目の3連敗となった。先発の高梨裕稔投手(27)が、試合を作れなかった。「完全に自分の力不足です」。気持ちが、空回りした。初回1死から、中島の失策で走者を許した。「いつも(中島)卓さんに(好守で)救ってもらっている。僕がゼロに抑えたかった」。ただ、結果は無情だ。1死一塁から中村にヒットエンドランを決められ、角中に先制適時打を浴びるなど2失点。「卓さんに申し訳なかった」と、謝罪した。  狂ったリズムは、取り戻せなかった。1点差に迫った直後の5回。先頭打者から3連打で再び1点を失った。さらに井上には14号3ランをバックスクリーンにたたき込まれた。高梨は思わず、両手を膝に付いた。「野手に申し訳ない」。この回は横尾が犯した失策の後に、平沢にも1号2ランを献上した。被安打10は自己ワースト。2失策をカバーできず、5回8失点(自責4)で5敗目を喫した。  首位浮上へ勢いに乗っていたチームは、7月に入って勝利がない。打線も、つながりを欠いている。栗山監督は「ほんのちょっとのことで、こういうこと(大敗)になる。力が拮抗(きっこう)している時は特にそう。監督のせいだ」。大混戦のパ・リーグにおいて、隙を見せれば白星は遠ざかる。単独3位に浮上したロッテに1・5差に詰め寄られ、楽天に勝利した首位西武とは3差に開いた。前半戦は残り3試合だ。失速したまま、終われない。【木下大輔】

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)が10連勝に挑戦する。  過去に外国人投手でシーズン10連勝以上は64年スタンカ(南海)11連勝、88年郭泰源(西武)10連勝、15年マイコラス(巨人)11連勝の3人しかいない。

◆ロッテが日本ハムに快勝し、この日試合が雨天中止となったソフトバンク、オリックスをかわし単独での3位に浮上した。先発のマイク・ボルシンガー投手(30)が5回2/3を投げ3安打1失点の好投で、自身10連勝。両リーグトップの11勝目(1敗)を挙げた。  ロッテは一回、日本ハムの先発・高梨を攻め、一死一、三塁とすると、角中の左前適時打で先制。さらに一死満塁から鈴木の一ゴロの間に三走が生還し、2-0とした。ボルシンガーはこの日もストライク先行でテンポのいい投球。スライダー、カーブとのコンビネーションもさえ、日本ハム打線に的を絞らせなかった。  ボルシンガーは五回にソロ本塁打で1点を失ったものの、その裏の攻撃で味方が反撃。無死一、二塁から角中の右前適時打で追加点を挙げ、なおも無死一、三塁から井上が中堅フェンスギリギリに飛び込む14号3ラン。6-1と突き放した。この後、平沢にもプロ初本塁打となる2ランが飛び出し8-1とした。  援護をもらったボルシンガーは、六回二死としたところで脚の異変を訴え降板。急きょ登板した田中が点を与えなかった。  打線は六回にも井上の犠飛で追加点を挙げ9-1。七回を南、八回を西野、松永とつなぎ、九回をチェンが無失点で試合を締めた。  試合後、お立ち台に上がったボルシンガーは「僕よりは打者の人に立ってほしいくらい。本当によく打ってくれて楽しく投げられた」と謙虚にコメント。「しっかりとボールを低めに集めて打ち取ろうと決めていた。きのう涌井が素晴らしいピッチングをしていた。僕もそれに続きたかった」と振り返った。六回にはアクシデントで降板したが「水も飲んでますし、大丈夫。アイスクリームを食べて休みたい」とジョークを飛ばすなど余裕を感じさせた。

◆日本ハムの高梨は先発して五回限りで降板し、5年目で自己ワーストの8失点と精彩を欠いた。一回に2点を失った後は粘りの投球で耐えていたが、味方が1点を返した五回に崩れた。先頭打者から4連打を浴びるなど一挙6失点。試合の大勢がほぼ決した。  前半戦最後の登板で5敗目を喫し勝敗は五分に戻ってしまった。「試合を壊してしまいチームに本当に申し訳ない。完全に自分の力不足」と自らを責めた。
栗山監督(1分けを挟み3連敗) 「誰が悪いというわけではない。監督のせい。ごめんなさい」 日本ハム・吉井投手コーチ(高梨に) 「ブルペンでの調子は良かった。五回に突然、おかしくなった」

◆ロッテの井上が五回に14号3ランを放った。3-1となってなお無死一、三塁の場面で大きく勝利をたぐり寄せる一発となったが「故郷が豪雨災害で大変なことになっている。はしゃぐ気持ちにはなれない」と神妙な顔つきだった。  広島・崇徳高出身。今も実家がある広島市東区馬木では、土砂崩れで人が生き埋めになっているという情報がある。「僕ができるのはいいプレーを届けることだけ」と試合に集中し、最高の結果を出した。

◆ロッテの平沢が今季初本塁打を放った。五回、2-1から4点を奪って、さらに2死二塁の場面で高梨の落ちる球を捉えた。本拠地のファンで埋まる右翼席へ放り込み「感触は今までで一番良かった」と大声援を浴びた。  宮城・仙台育英高からドラフト1位で入って3年目。プロ初本塁打は昨季、故郷の宮城でマークしていて「ZOZOマリンで初めて打ててうれしい」と笑顔をみせた。それでも浮かれることはなく、試合後はいつも通り室内練習場でバットを振った。
井口監督(大勝に) 「久しぶりにいい試合。西野やチェンといった投手を試せたのも良かった」 西野(4月4日以来の登板で2/3回を無失点) 「緊張した。今は中継ぎ投手が安定しているので負けないようにこれから頑張る」

◆ロッテは7日、日本ハム14回戦(ZOZOマリン)に9-1で快勝。今季最多の貯金「4」とし、単独3位に躍り出た。マイク・ボルシンガー投手(30)が5回2/3を3安打1失点で両リーグトップの11勝目。外国人投手としては4人目の10連勝を達成した。  「(10連勝は)開幕時に全く頭になかった数字だ」。夏と海をイメージしたボタニカル柄のサマーユニホームを着た右腕が、日本ハム打線を手玉に取った。5月4日の日本ハム戦から10戦10勝。外国人投手では15年の巨人・マイコラス(11連勝)に次いで3年ぶり4人目。10戦全勝はボルシンガーが初めてだ。  先月27日に第1子の長男、ルークくんが誕生。「夜泣きで目覚めることもあるけど、妻がしっかりサポートしてくれている」と公私とも絶好調の助っ人が、チームの進撃を支える。 (片倉尚文)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
433010.589
(↑0.006)
0
(-)
69408
(+3)
343
(+2)
89
(+3)
88
(-)
0.275
(↓0.001)
4.33
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
413410.547
(↓0.007)
3
(↓1)
67316
(+1)
298
(+9)
86
(+1)
52
(-)
0.243
(↓0.001)
3.58
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
393520.527
(↑0.006)
4.5
(-)
67302
(+9)
286
(+1)
40
(+2)
76
(-)
0.256
(↑0.002)
3.42
(↑0.04)
4
(↓1)
福岡
383500.521
(-)
5
(↓0.5)
70311
(-)
299
(-)
100
(-)
46
(-)
0.249
(-)
3.91
(-)
4
(↓1)
ORIX
383540.521
(-)
5
(↓0.5)
66292
(-)
288
(-)
60
(-)
49
(-)
0.241
(-)
3.5
(-)
6
(-)
楽天
284710.373
(↓0.005)
16
(↓1)
67262
(+2)
313
(+3)
68
(-)
41
(-)
0.24
(-)
3.9
(↑0.01)