ロッテ(☆4対3★)西武 =リーグ戦11回戦・マリンスタジアム=
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西武
30000 360
ロッテ
0040 430
勝利投手:ボルシンガー(9勝1敗0S)
敗戦投手:今井 達也(1勝1敗0S)
  DAZN
◆ロッテが降雨コールド勝ち。ロッテは3点を追う3回裏、2死満塁から井上がグランドスラムを放ち、逆転に成功した。投げては、先発・ボルシンガーが5回3失点で今季9勝目。敗れた西武は、初回に幸先良く3点を先制するも、先発・今井がリードを守れなかった。

◆プロ2試合目の先発マウンドに上がった西武今井達也投手が初黒星を喫した。  3回、雨でぬかるむマウンドで制球に苦しみ、3四球を出した。2死満塁を招き、井上に右越えへ逆転の満塁本塁打を打たれた。4回は3者凡退と立ち直ったが、5回表終了後に降雨コールド負け。4回3安打4失点だった。  2回終了後あたりから雨脚が強まり、計3度の中断。マウンドに何度も土が入れられた。「土がついて、スパイクの歯が出ず、止めるのが効かなかった」という悪条件で投げざるをえなかった。もっとも「雨は分かっていたこと。対応力不足です」と、言い訳にはしなかった。  本塁打は、井上に8球、直球を続け、最後に外の高めに浮いた球を捉えられた。「一番、手が伸びて、飛ぶ位置にいってしまった。甘い球を逃してくれない。スタンドまで運ぶのは一流の選手だと思いました」と振り返った。  消化不良で終わったが「うちの打線だったら、まだまだ逆転の可能性があった。自分の責任です。勉強になりました。同じ失敗を繰り返さないようにしたい」と反省の言葉を並べた。  辻監督は「条件が悪すぎ。下が柔らかくて、四球が3つ。ホームランもあったけど、よく投げたと思う」と評価した。  直球を続けた末に1発を打たれたことには「高い分(打たれた)。あれがライトフライなら、おお、と思うところ。打たれたから、1球ぐらい変化球を投げればと思われるかもしれないけど。厳しいところを攻めて、押し出しで1点なら、まだよかった。井上はパワーある選手。ひとつ間違えればホームランになる。今後に生かしてくれたらいい。良い勉強になったと思う」と話した。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)がリーグトップの9勝目を挙げた。初回、西武浅村にいきなり3ランを献上。雨の中での登板に、立ち上がりから何度もスパイクの裏を気にし「投げるにはタフなマウンドだった。足元がぬかるんで、ちょっとナーバスになってしまった」。  その後も毎回安打を許したが、追加点は与えない粘りの投球。3回に井上の満塁弾で逆転すると「これ以上は点はやらないようにと思った」と、5回降雨コールドとなった試合を必死に投げ抜いた。  決勝アーチの井上は今季の8本塁打中6本を、助っ人右腕の先発日に放っており「自分が投げるときに、いつもホームランを打ってくれるね」と感謝。井口監督は「足元を気にしていたが、しっかり修正して逆転につなげてくれた。(野手は)このコンディションの中、全員が耐えてよく守ってくれた。ボルシンガーは持ってるなと思いますね」と目を細めた。

◆イケメンに負けない! ロッテ井上晴哉内野手(28)が雨中のフルスイングで試合を決めた。3点を追う3回2死満塁。西武今井の151キロを右翼席にたたき込んだ。全8球が直球の力勝負を制し、プロ初のグランドスラム。5回降雨コールドゲームの決勝弾に「(直球を)狙ったというより反応して打てた。単打でも走者をかえさないといけない場面。勝ちにつながる仕事をしたかった」とうなずいた。  この日はスーパーレディースデーとして開催。女性来場者にはイケメン投票でトップの平沢ら、上位5選手の写真特集を掲載した特別冊子が配布された。井上は無念の34位。冊子に名前は登場せず、載ったのは同3位の吉田と鍋を食べるシーンを含めた小さな写真2枚だけ。「今日はイケメンの日だから、イケメンに負けないように。雑草魂というか...。(満塁で)打ったら格好いいんだろうなって思ってました」。対抗心? で放った1発にスタンドは黄色い歓声に包まれた。  格好良すぎる一振りは反省と覚悟の表れでもあった。今月13日にへんとう炎で登録抹消。4日間寝込み、点滴も打った。「自己管理がなってなくてチームに迷惑をかけてしまった」と自戒した。1軍復帰即スタメンでの活躍にも、満足感はみじんもない。チームに再び貯金1をもたらした、この試合最も輝いた"イケメン"は「これで休んだ期間を取り戻したつもりもない。今から勝ちにつなげる打点を挙げることが大事」と力強く誓った。【佐竹実】

◆ロッテのボルシンガーが5月4日の日本ハム戦から8連勝で、リーグ単独トップの9勝目。ロッテ投手の8連勝は13年古谷以来で、外国人投手では初めて。  またボルシンガーは5、6月と4戦4勝。2カ月連続で月間4勝以上は13年7、8月の田中(楽天)以来で、ロッテでは81年4、5月村田以来37年ぶり。

◆ロッテは0-3の三回にこの日に1軍復帰後、「5番・一塁」で先発出場した井上晴哉内野手(28)が三回に8号満塁本塁打を放ち、逆転。雨天コールドとなり、これが決勝点となった。先発したマイク・ボルシンガー投手(30)が5回6安打3失点でリーグトップの9勝目(1敗)を挙げた。  西武は一回、無死一、二塁で浅村がボルシンガーから右翼席へ15号3ランを放ち先制した。ロッテは三回、二死満塁で井上が、西武先発、今井から右翼席へ逆転の8号満塁本塁打を放ち、試合をひっくり返した。  試合前から降り続いていた雨の影響で試合は何度も中断。グラウンド整備を行いながら続行したが、五回表が終わったところで審判がコールドゲームを宣告した。

◆西武の今井は3点リードの三回二死満塁で井上に逆転の一発を許した。4回4失点でプロ2年目で初黒星を喫した。直球で攻め続けたが、最後は8球目の151キロを捉えられ「一番、手が伸びて飛ぶ位置に行ってしまった」と悔やんだ。  雨で緩くなったマウンドに苦しんだ。スパイクの歯に土が付き、踏ん張りが利かなかったという。それでも「満塁で打たれたのは自分の責任。同じミスを繰り返さないように練習したい」と雪辱を誓った。

◆西武の浅村が一回無死一、二塁で15号3ランを放った。ボルシンガーの141キロの直球を力強いスイングで右翼席まで運び「雨が降るのは分かっていたので、何とか一回に先制したかった」と狙い通りの一発だった。  だが、チームは三回に逆転を許し、五回表を終えたところで降雨コールドゲームとなった。悔しい幕切れにも「仕方ない」と淡々と受け入れていた。

◆ロッテのボルシンガーが8連勝でリーグ単独トップの9勝目を挙げた。雨が降る中、5回3失点にまとめ「タフなマウンドだった。これ以上は点をやらないようにと思った」と安堵の笑みを浮かべた。  ぬかるんだ足元に気を取られ、一回に浅村に3ランを浴びた。ただ、その後は走者を出しながらも粘り強く、球を低めに集めた。三回に井上が逆転の満塁弾を放ち「自分が投げるときにいつもホームランを打ってくれる」と感謝した。
井口監督(ボルシンガーに) 「初回は足元を気にしていたが、それ以降は修正して、逆転につなげてくれた」

◆プロ初登板から2連勝を狙った2年目の今井は、4回4失点で初黒星を喫した。3点リードの三回、3四球を与えての二死満塁から、井上に全球直球で勝負。しかし8球目の151キロを右翼席へ運ばれた。「一番、手が伸びて(打球が)飛ぶ位置にいってしまった。一発打たれたら逆転の場面で打たれてしまった自分の責任」と悔やんだ。

◆ロッテは23日、西武11回戦(ZOZOマリン)に4-3(五回表降雨コールド)で勝利、再び貯金を1とした。へんとう炎で戦列を離れていた井上晴哉内野手(28)がプロ初の8号満塁本塁打で一発逆転、自らの復帰戦で祝砲を上げた。  雨が激しさを増した三回二死満塁。「狙ったというより、うまく打てた」と右翼席へ突き刺した。発熱など体調不良を訴え、出場選手登録を抹消されたのは13日。点滴治療を受け、4日間は野球もできなかったが、イースタン・リーグで3試合に出場。この日登録即「5番・一塁」で戦列に戻ってきた。  交流戦は11勝7敗だったが、打てなくて敗れた試合もある。「これで休んでいた分を取り返したつもりはない。今からが大事」と井上。離脱していたが、打点39はチームトップ。上位浮上に向け、頼もしい男が帰ってきた。 (芳賀宏)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
382700.585
(↓0.009)
0
(-)
78363
(+3)
284
(+4)
73
(+1)
79
(-)
0.277
(-)
4.08
(↓0.03)
2
(-)
日ハム
382900.567
(↓0.009)
1
(-)
76290
(+2)
265
(+3)
77
(+1)
52
(-)
0.246
(-)
3.71
(↑0.01)
3
(-)
福岡
353000.538
(-)
3
(↑0.5)
78285
(-)
265
(-)
90
(-)
41
(-)
0.254
(-)
3.88
(-)
4
(-)
ORIX
343120.523
(-)
4
(↑0.5)
76252
(-)
246
(-)
53
(-)
39
(-)
0.236
(-)
3.43
(-)
5
(-)
ロッテ
333200.508
(↑0.008)
5
(↑1)
78255
(+4)
255
(+3)
30
(+1)
69
(+1)
0.257
(-)
3.57
(↓0.01)
6
(-)
楽天
244210.364
(↑0.01)
14.5
(↑1)
76211
(+3)
277
(+2)
56
(+1)
37
(-)
0.233
(-)
3.88
(↑0.03)