広島(★2対6☆)日本ハム =交流戦3回戦・マツダスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日ハム
20101 0002 6101
広島
10000 0001 270
勝利投手:上原 健太(1勝0敗0S)
敗戦投手:福井 優也(0勝2敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは初回、大田泰の2ランで幸先良く先制する。その後は、3回表に中田の犠飛で加点すると、5回には上原にプロ初安打となるソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・上原が5回1失点で今季初勝利。敗れた広島は、先発・福井が試合をつくれなかった。

◆広島丸佳浩外野手(29)が今季8号ソロを放った。  いきなり2点を先制された1回。丸は2死走者なしから日本ハム先発上原の初球、外角真っすぐをたたいた。打球は左中間席へ一直線。「いいスイングで捉えることが出来ました。逆方向にうまく打つことが出来ました」。8日楽天戦以来の1発で、追い上げムードを高めた。

◆日本ハム大田泰示外野手(28)が故郷広島で凱旋(がいせん)弾を放った。  1回無死一塁で迎えた第1打席。広島先発福井から左越えに先制12号2ラン。「内角の真っすぐをうまく打てたと思います。(西川)遥輝が初球を打って出てくれたので、良い流れに乗ることができました。久々に会心の当たりでした」。2日中日戦(札幌ドーム)以来となる13試合ぶりの1発はチームを勢いづける貴重な一打となった。

◆日本ハム上原健太投手(24)が第2の故郷広島で自らを援護するソロ本塁打を放った。  5回先頭で迎えた第2打席。広島先発福井の2球目を完璧に捉えた打球は右翼スタンドに突き刺さるプロ初アーチ。「大マグレです。打った瞬間、感触はあったんですが、あそこまで飛ぶとは思いませんでした。まさかホームランを打てるとは思いませんでした」。  沖縄生まれだが、地元広陵高出身。マツダスタジアムでの公式戦登板はプロ入り初。投げては5回を投げ3安打1失点と勝ち投手の権利を得て降板。昨年8月20日西武戦(札幌ドーム)以来となる白星を目指す。

◆広島が日本ハムに敗れ、7勝11敗で交流戦を終えた。交流戦の負け越しは4年ぶり。先発福井は立ち上がりに2失点すると、修正できないまま5回4失点。9回には中崎が鶴岡に2ランを浴びた。打線は5点ビハインドの9回にバティスタのソロで1点を返し、さらに好機はつくるも、追い付くことはできなかった。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。  緒方監督(自ら話し始め)今日は交流戦最後の試合。それも地元での試合だったので勝って終わりたかったけど、こういう結果になって残念というか、悔しい。  -追い上げる姿勢は見せた  緒方監督 そういうところはうちの持ち味。最後まで諦めない攻撃をやってくれた。  -先発福井はリズムをつくれなかった  緒方監督 リズム? 前回もあんな内容でしょ。点を取られてはいけない展開の中、失投で点を与えるわけだから。それが彼の課題だと思う。  -交流戦は投手陣が失点を重ねた。  緒方監督 この交流戦は本当に厳しい戦いになると思っていた。こういう結果になってしまって...。ここからリーグ戦が再開する。いろんな課題が出ているので、しっかりとした、投手を中心とした守り勝つ野球をできるように修正していかないと。これから先、厳しい戦いが待っているのでね。これを乗り越えないと、大きな喜びもない。それができるように頑張っていきます。

◆日本ハムが2年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。  今季2度目の先発となった上原が投げては5回1失点、打っては5回にプロ1号となるソロ本塁打と二刀流の活躍。打線も1回に大田の12号2ラン、9回には鶴岡が5年ぶりのチーム復帰後初本塁打となる1号2ランを放つなど、投打で広島を圧倒した。  栗山英樹監督(57)は「本当に、もっと取れるゲームもあった。最低限、チームが(パ・リーグ内の順位で)落ちていくことだけは避けたかった。それだけはなかったことが、良かった」と、10勝8敗の5位タイで終わった今季の交流戦を振り返った。  交流戦前から貯金を2つ増やし、2位を維持して首位西武との1ゲーム差も変わらなかった。「勝負できる位置にいる」と、2年ぶりのリーグ制覇へ向けて気を引き締めて22日からのリーグ戦再開に臨む。

◆日本ハム上原健太投手(24)が「日本生命セ・パ交流戦」の広島戦でリアル二刀流の活躍を見せた。投げては常にセットポジションから「自分の気まぐれに付いてこられる人はいない」と、適当なペースでクイックモーションを織り交ぜ、5回3安打1失点で今季初勝利を飾った。  打撃では気まぐれではなく「大マグレです」というプロ初本塁打を放った。5回に右中間へ1号ソロ。2年前に上原の二刀流プランを示唆したこともあった栗山監督から「二刀流の資料を、また引っ張り出します」と、独特の言い回しで称賛された。  覚悟を決めた夜がある。中継ぎとして初の開幕1軍も調子を落としていた4月20日。札幌ドームでのソフトバンク戦後、監督室に呼ばれた。2軍降格を決めた栗山監督から「2軍で4試合、先発で投げてこい。結果を残さなかったら、本当にユニホームを脱がす」と、通達された。  15年ドラフト1位も2年間で1勝のみ。上原は「いつクビになってもいいくらいの覚悟が出来た。そこまで追い込まれていると再確認した」と振り返る。2軍戦では4試合20イニング4失点、防御率1・35と結果を出し、はい上がった。  チームも2年ぶりの交流戦勝ち越しが決定。首位西武にも1差に迫った。高校野球の名門、広陵出身の大型左腕は「広島で、いい姿を見せられてうれしい。これを続けていきたい」。この日が、まぐれではない活躍を続ける覚悟も決まった。【木下大輔】  ▼投手の上原がプロ初本塁打。パ・リーグ投手の本塁打は16年7月3日大谷(日本ハム)がソフトバンク戦で記録して以来となり、交流戦では11年6月15日フィガロ(オリックス)以来、7年ぶり7人目。大谷は通算48本打っているが、投手で登板した試合では16年の1本だけだった。

◆広島は先発福井ら投手陣が6失点を喫した。  交流戦18試合制となった15年以降、初の3桁となる104失点。さらに今年は4年ぶりの負け越しで借金4。緒方監督は「課題が出ているので、投手を中心とした守り勝つ野球をできるように修正していかないと」とリーグ戦再開からの再出発を誓った。

◆日本ハム鶴岡が古巣復帰後初本塁打を放った。  途中出場し、9回1死二塁でまわった第2打席。広島の5番手・中崎の3球目を捉え、左中間スタンドへ運ぶ会心の2ラン。「去年3本打ってるので、(昨季の数字に)追いつけるように頑張ります」と、うれしそうに笑った。

◆日本ハムは一回に大田が無死一塁で広島の先発、福井から左翼席へ12号2ランを放って先制した。大田は「内角の真っ直ぐをうまく打てたと思います。(西川)遥輝が初球を打って出てくれたので、良い流れに乗ることができました。久々に会心の当たりでした」と一打を振り返った。  広島はその裏、二死から丸が左越えに8号ソロを放って1点差とした。

◆日本ハムは先発した3年目左腕・上原健太投手(24)が5回3安打1失点と試合を作り、今季初勝利を挙げた。打っても2点リードの五回にプロ初安打となる本塁打を放つなど、勝利に貢献。チームは10勝8敗とし、交流戦を終えた。  日本ハムは一回に大田が無死一塁で広島の先発、福井から左翼席へ12号2ランを放って先制した。広島はその裏、二死から丸が左越えに8号ソロを放って1点差とした。  日本ハムは三回一死一、三塁から中田が右犠飛を放って3-1。五回には先発の上原が右翼席へ1号ソロを放って4-1とした。九回にも一死二塁から鶴岡が左中間に1号2ランを放ち、突き放した。  上原は五回まで65球を投じ3安打無失点で降板。その後は公文、石川、トンキンとつなぎ、九回は有原が広島・バティスタにソロ本塁打を浴びたが、逃げ切った。  上原は広陵高出身。広島での試合で白星をつかみ、充実の表情。「初回のホームランのところだけ入り方が悪かった。これまでランナーためて、そこで打たれて逆転されるのが多かった。そこが課題だったが、抑えることができたのは自分でも良くできたと思う」と振り返った。五回の本塁打については「まぐれです。打った瞬間に(スタンドに)いくかも、と思ったが、入るとは思わなかった」と控えめに喜びを表した。

◆日本ハムの大田が先制の12号2ランを含む3安打を記録した。一回に力強いスイングで捉えると、左越えへ2日以来、13試合ぶりの一発。「久々に会心の当たりだった。うまく打てたと思う」と満足そう。八回に中前打、九回には三塁打を放った。  交流戦の打率は3割3分3厘とけん引し、チームも10勝8敗と勝ち越して終えた。22日からはパ・リーグ球団との対戦が再開する。大田は「集中して戦えたことがまず良かった。戻ってもいい形でいけるように頑張りたい」と意気込んだ。
栗山監督(上原に) 「広島に合わせて努力していた。一生懸命にやって本当に覚悟して野球をやっている感じ。どうしても勝たしてあげたかった」

◆日本ハムは18日、広島最終戦(マツダ)に6-2で勝利し、交流戦を10勝8敗で終えた。広島・広陵高出身の3年目左腕、上原健太投手(24)が先発し5回3安打1失点で今季初勝利。五回にはプロ初安打となる1号ソロも放ち"第二の故郷"で活躍した。  「広島でいい姿を見せられたのは本当にうれしい。今はホッとしています」。一回、丸に8号ソロを浴びたが、ストライク先行の小気味良い投球で二回以降は2安打無四球。広陵高・中井監督も観戦するなか、投打でフル回転だ。  プロ2勝目を挙げた左腕に栗山監督も「二刀流の秘密兵器をまた引っ張り出しますよ」とご機嫌だ。上原はこの好投で次週に故郷・沖縄で行われるソフトバンク戦(那覇)での凱旋(がいせん)登板の"権利"も手に入れた。 (佐藤春佳) 広島・福山市出身。先制2ランを含む3安打の日本ハム・大田 「地元で勝つことができてよかった」

◆2-6の九回一死二、三塁。広島は会沢の投ゴロが一塁送球される間に三走・新井がホームを狙ったが...タッチアウト。緒方監督がリクエストも判定は覆らず、まさかの交流戦借金4で、フィニッシュだ。  「交流戦最後の試合、地元の試合で、勝って終わりたかったけど...。こういう結果になって、残念というか、悔しい」  緒方監督が厳しい顔で総括した。課題は明白。最後まで"投壊"が止まらなかった。先発の福井は一回無死一塁から大田に左越え2ランを浴び、あっさり先制点を献上。五回には投手の上原に一発を打たれて、5回4失点。3点差の九回に登板した守護神・中崎も鶴岡に2ランを被弾と、ピリッとしなかった。  直接対決がないため、順位が変動しやすい交流戦を「勝負」と位置付けた指揮官だったが、7勝11敗で4年ぶりに負け越した。2位DeNAとは3・5ゲーム差の首位とはいえ、最大12、交流戦前に10あった貯金は、6に...。特に投手陣は最後の7試合で48失点などチーム防御率は12球団ワーストの5・60の大乱調。立て直しは急務だ。 page: 2 5回4失点で2敗目の福井(左)【拡大】  先発陣は大瀬良がハーラートップの9勝、岡田が5勝、ジョンソンが4勝、九里が2勝で、その他は"日替わり"。高ヘッドコーチは「交流戦は投手陣がよくなかった。切り替えてやってもらいたい」と、キーマンに2軍で復調の兆しをみせている昨季15勝の薮田、同9勝の野村を挙げた。  阪神との3連戦(甲子園)から再開するリーグ戦へ、緒方監督も「投手を中心とした守り勝つ野球を、しっかりできるようにしたい。これを乗り越えないと大きな喜びはない」と気合を入れた。大事な虎戦は大瀬良、ジョンソン、九里と軸3人を投入予定。漂う嫌なムードを甲子園で払拭したい。 (柏村翔)
九回にホーム突入もアウトになった広島・新井 「有原くんが(投ゴロを処理した際)こっち(三塁)を見ていなかったので」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
342810.548
(↓0.009)
0
(-)
80293
(+2)
283
(+6)
65
(+2)
34
(-)
0.256
(-)
4.22
(↓0.03)
2
(↑2)
DeNA
293020.492
(↑0.009)
3.5
(↑1)
82237
(+4)
244
(+2)
73
(+2)
42
(+1)
0.249
(-)
3.64
(↑0.02)
3
(↓1)
阪神
293100.483
(-)
4
(↑0.5)
83200
(-)
231
(-)
31
(-)
36
(-)
0.238
(-)
3.42
(-)
3
(↓1)
ヤクルト
293110.483
(-)
4
(↑0.5)
82259
(-)
283
(-)
53
(-)
34
(-)
0.252
(-)
4.21
(-)
5
(-)
巨人
303310.476
(-)
4.5
(↑0.5)
79284
(-)
252
(-)
60
(-)
30
(-)
0.266
(-)
3.73
(-)
6
(-)
中日
293510.453
(-)
6
(↑0.5)
78261
(-)
296
(-)
45
(-)
35
(-)
0.262
(-)
4.34
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
372600.587
(↓0.01)
0
(-)
80355
(+2)
279
(+4)
72
(+2)
78
(-)
0.276
(↑0.001)
4.1
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
372800.569
(↑0.006)
1
(↑1)
78280
(+6)
255
(+2)
73
(+3)
50
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.72
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
343010.531
(-)
3.5
(↑0.5)
78246
(-)
238
(-)
52
(-)
38
(-)
0.235
(-)
3.47
(-)
4
(-)
福岡
333000.524
(-)
4
(↑0.5)
80275
(-)
258
(-)
86
(-)
40
(-)
0.253
(-)
3.97
(-)
5
(-)
ロッテ
313100.5
(-)
5.5
(↑0.5)
81247
(-)
246
(-)
29
(-)
64
(-)
0.257
(-)
3.57
(-)
6
(-)
楽天
224110.349
(-)
15
(↑0.5)
79194
(-)
266
(-)
52
(-)
34
(-)
0.231
(-)
3.91
(-)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
12500.706
(-)
0
(-)
174
(-)
59
(-)
14
(-)
7
(-)
0.253
(-)
3.34
(-)
2
(-)
ORIX
11600.647
(-)
1
(-)
175
(-)
55
(-)
17
(-)
10
(-)
0.25
(-)
3.16
(-)
3
(↑1)
ロッテ
10700.588
(-)
2
(-)
156
(-)
48
(-)
7
(-)
16
(-)
0.276
(-)
2.48
(-)
4
(↑1)
福岡
10700.588
(-)
2
(-)
176
(-)
73
(-)
29
(-)
10
(-)
0.232
(-)
4
(-)
5
(↑1)
日ハム
10800.556
(↑0.027)
2.5
(↑0.5)
0104
(+6)
79
(+2)
24
(+3)
16
(+1)
0.267
(↑0.002)
4.14
(↑0.13)
6
(↓3)
西武
10800.556
(↓0.032)
2.5
(↓0.5)
0101
(+2)
88
(+4)
26
(+2)
22
(-)
0.268
(↑0.003)
4.59
(↑0.13)
7
(↑1)
DeNA
8900.471
(↑0.033)
4
(↑0.5)
161
(+4)
74
(+2)
20
(+2)
13
(+1)
0.242
(-)
4.22
(↑0.15)
8
(↓1)
巨人
81000.444
(-)
4.5
(-)
066
(-)
59
(-)
20
(-)
9
(-)
0.248
(-)
3.13
(-)
9
(↑1)
中日
71100.389
(-)
5.5
(-)
067
(-)
88
(-)
12
(-)
7
(-)
0.26
(-)
4.95
(-)
10
(↓1)
広島
71100.389
(↓0.023)
5.5
(↓0.5)
077
(+2)
104
(+6)
19
(+2)
8
(-)
0.26
(↓0.004)
5.6
(↓0.03)
11
(-)
阪神
61000.375
(-)
5.5
(-)
255
(-)
71
(-)
7
(-)
9
(-)
0.255
(-)
3.93
(-)
12
(-)
楽天
51200.294
(-)
7
(-)
143
(-)
57
(-)
12
(-)
11
(-)
0.237
(-)
3.21
(-)