☆阪神 v.s. ★巨人(12回戦・阪神甲子園球場)
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
00000 0001 173
阪神
02011 023× 9121
勝利投手:才木 浩人(1勝1敗0S)
敗戦投手:野上 亮磨(4勝4敗0S)
  DAZN
◆阪神は2回裏、中谷の2ランで幸先良く先制する。その後、4回に大山の適時打、8回には山崎の適時打などで加点し、終わってみれば12安打で9得点を挙げた。投げては、先発・才木が6回無失点7奪三振の好投で、プロ初勝利を記録。敗れた巨人は、投打ともに精彩を欠いた。

◆阪神高卒2年目の才木浩人投手(19)が巨人打線を6回2安打無失点に抑え、プロ初勝利をつかんだ。  「チームが連勝中だったので自分でストップして交流戦に、というわけにはいかないと思っていた。連勝でいい流れのままでよかったです」  これでチームは今季最長の5連勝でセ・リーグ2位に浮上した。  前回登板した20日中日戦(ナゴヤドーム)では5回12安打5失点でプロ初黒星を喫していただけに、見事にリベンジを果たした。  金本監督は「前回の反省とか踏まえて、いろいろ捕手と相談しながらやったと思う。予想以上にジャイアンツ打線を抑えてくれました。本当に、できればもう1イニング行きたかったけど、球威も落ちてきたので、そこは次回のお楽しみというところで」と期待を込めた。ベンチで声を掛けた際には「『ちょっとバテたなあ』と言ったんですけど『バテてません』と言うから『ウソをつけ』と」というやりとりがあったことを明かし、満足げに笑った。  ウィニングボールをつかんだ才木は「今日よくても次は全然ダメとなると、全く意味がない。継続していい流れに持っていければなと思います」と、すでに次戦を見据えていた。

◆阪神がフレッシュなパワーで巨人戦3連戦3連勝を達成した。2回無死二塁で中谷が左翼に先制2ラン。4回にも無死一塁で、大山が左中間を破る適時二塁打をマークし、試合の主導権を握った。先発はプロ2年目の才木だ。19歳の右腕は速球で押し、中盤から変化球も交えて巨人打線を6回無失点に抑え、プロ初勝利を挙げた。  前回、甲子園で巨人と戦った時は3連戦3連敗。金本監督は「悔しさを持っていない選手はいらない」と断じていた。今回は意地のリベンジ。「前回、やられているので。選手たちはそういう思いを持ってくれていたと思いますよ」と振り返った。不振だった大山や中谷が快音を響かせ、5連勝。貯金2で交流戦に臨む。何よりも、今回、巨人相手に示した「反発心」が頼もしく映る。

◆巨人が珍しいプレーで黒星を喫した。  8点を追う9回1死満塁。6番長野が放った打球は高々と左翼へ上がった。阪神の左翼手中谷が打球を1度はグラブへ収めたが、握り替える動作の中でこぼした。タッチアップ姿勢に入っていた三塁走者岡本は本塁へスタート。二塁走者マギー、一塁走者亀井は左翼手が完全捕球したと判断し、塁上に残った。  左翼手中谷はこぼしたボールを三塁へ送球。三塁手はベースを踏み、二塁へ送球。二塁手もベースを踏んだ。  三塁塁審は完全捕球を認めず、ノーキャッチの判定を下した。結果的に一、二塁走者がフォースアウトとなり「レフトゴロ併殺」が完成。三塁走者の生還は認められず、そのまま試合は終了した。  高橋監督は審判に説明を求めたが、リクエスト対象外のプレーのため、検証は行われなかった。  高橋監督は試合後「結果がそうでしょう。言いたいことはあるけど、ここで言っても行き違いがあるとね、嫌なので」と話した。三塁コーチを務めていた大西外野守備走塁コーチは「捕球後に(ボールを)握る時に落としたように見えたから走者は責められない。ずっと審判ばかりを見ているわけにもいかない」と選手を擁護した。

◆阪神大山悠輔内野手が2試合連続猛打賞を記録した。  2回に右前打を放つと、無死一塁の4回には巨人野上の直球をたたき左中間へ適時二塁打。「練習通り、自分のポイントでしっかりとスイングすることができました」。さらに8回には左腕池田のチェンジアップを中前に運んだ。  26日に続く3安打にも「一番はチームが勝ったことなので、それに貢献できて良かったです」と冷静に話していた。

◆阪神ドラフト3位ルーキー熊谷敬宥内野手がプロ初打席初安打をマークした。  8回無死一塁の場面で代打出場。巨人池田のチェンジアップを左前にはじき返した。「正直、打てると思ってなかったです。昨日(前日26日)盗塁に失敗したので、ホッとしました。記念のボール? 実家に送ろうと思います」と初々しい笑顔を見せていた。

◆伝統の一戦は、何とも珍しい「レフトゴロ併殺」で幕を閉じた。9点を追う巨人は9回1死満塁から長野が左翼への飛球。左翼手中谷はボールをグラブにいったん入れたかと思われたが落球。三塁走者岡本はホームインしたが、ボールは三塁へ転送された後、二塁へ転送。二塁走者マギー、一塁走者亀井は捕球後の落球と判断したのか、スタートをきっておらず、それぞれフォースアウトとなりゲームセット。高橋監督がベンチを出て約3分抗議したが、判定は覆らなかった。巨人ベンチは、キツネにつままれたような表情を誰もが浮かべ、阪神ベンチは大喜び。伝統の一戦は、珍プレーで試合終了となった。

◆巨人が同一カード3連敗で今季2度目の4連敗に沈んだ。  8回まで散発3安打無得点で阪神先発の才木にプロ初勝利を献上した。9点を追う9回に4安打を集めて反撃に出るも及ばず。2戦連続で7番に降格したアレックス・ゲレーロ外野手は3打数無安打で18打席連続無安打。不振にあえぐ助っ人は「才木はいい投手だと思った。交流戦は新しい区切りとして新しいイメージで入っていきたい」。  高橋由伸監督は「結果として、なかなかヒットというものが出ないので、本人も何とかしようというのはあるのだろうけど。ゲレーロだけじゃないけど、やってもらわらないといけない選手の1人ですし」と奮起を促した。4月24日以来の借金を背負い交流戦に入る。

◆巨人先発の野上亮磨投手(30)が、5回4失点で4敗目を喫した。  2回、先頭の糸井に右中間二塁打を打たれると、続く中谷に初球の141キロストレートを左翼席へ運ばれた。内角を狙った球が真ん中へ入り「甘く入ってしまった。勝負しにいった結果、力負けしてしまった」と悔やんだ。  4回には先頭の四球から大山に適時打、5回にも1死から四球で出した走者を失点につなげてしまった。今季自身2戦2勝と好相性の阪神に敗れ「四球が一番良くない。状態自体は良くないけれど、その中でもゲームメークしていかないと。真っすぐの質を高めていかないといけないし、全体的にレベルアップが必要」と悔しがった。  チームは今季2度目の4連敗。4月24日以来の借金1となった。

◆巨人石川慎吾外野手が3試合連続の本塁打を放った。  2回無死走者なし、楽天菊池の115キロ変化球をはじき返し、左翼の防球ネットへと突き刺した。先制弾となる5号ソロ。25日の楽天戦では第1打席で中堅へのソロ、前日26日の楽天戦では2打席連発のソロを放っており、3戦4発と波に乗っている。5回の第3打席では2死一、二塁から、しぶとく三遊間を破る適時打を放つなど2安打2打点で勝利に貢献した。  1軍昇格に向けてアピールになる活躍だったが、「走者がいないところで2本打つよりも、ランナーがいて1本打って打点がつくバッターを目指している。ありがたいことにダイナマイトと呼ばれているんですけど、最近は線香花火くらいショボかった。(ファンに)早くいい報告ができるようにもっとがんばらないと」と気を引き締めた。

◆阪神才木浩人投手が、伝統の一戦でプロ初勝利をマークした。自身3試合目の登板は甲子園でのプロ初先発。巨人打線をわずか2安打に抑え、6回を無失点。4万6000人を超える観衆に強烈なインパクトを与えた。ヒーローインタビューでは、笑顔で記念の1勝をかみしめた。  -どんな気分  才木 最高です。  -投球をふりかえって  才木 野手の方たちが先制点取ってくれて、しっかり守ってもくださったので、すごく楽に投げることができました。  -何がよかった  才木 今日は真っすぐでしっかり攻めていけたので、それがよかったと思います。  -甲子園ではプロ初先発。この満員の中でいいピッチング  才木 いやもう、最高です。  -兵庫出身(須磨翔風高校から入団)。少年時代、甲子園はどんな場所だったか  才木 すごくあこがれの場所だったので、今こうして、その場所で投げて、こうやってインタビューしていただけるってのはすごく、光栄に思います。  -巨人戦3連勝。チームの雰囲気は  才木 すごくよかったので僕で連勝絶対止めるわけにはいかないと思ってたので、そういうピッチングができてよかったです。  -ウイニングボール、どうしましょう  才木 両親に渡します。  -両親への感謝の思いを  才木 高校とか中学とか、そこから野球やってるうえで、一番支えてくれた。今こうして、ここで野球ができていることに、すごく感謝しています。  -将来どんなピッチャーに  才木 もちろんエースと呼ばれるくらいのピッチャーになれるように頑張ります。

◆待望の一発が飛び出した。阪神中谷将大外野手(25)が先制の1号2ランを放った。  「打ったのはストレート。チャンスだったので、甘い球を逃さずに、しっかりスイングしようと心がけて打席に入りました。(先発の)才木が強気の投球をしているので、先制点を取ることができて、良かったです」  超満員の甲子園で快音を響かせたのは、2回無死二塁。巨人野上の初球141キロ直球をとらえると、左翼スタンドまで一直線。弾丸ライナーで突き刺した。  昨季はチームトップの20本塁打をマークしたが、今季はオープン戦で結果が残せず、開幕2軍スタート。鳴尾浜で悔しさをにじませてスイングを繰り返し、昇格を勝ちとった。  26日の巨人戦(甲子園)では、4-4で迎えた9回2死一、二塁にプロ入り初のサヨナラ打。中谷が昇格してから、チームは4連勝。背番号60のバットが、虎を勢いに乗せている。

◆阪神は中谷と大山の好打で先行し、2年目の才木を援護した。  中谷は二回無死二塁の先制機で甘い直球を左越えに今季1号本塁打し「結果を残せたのが良かった」とうなずいた。大山は四回無死一塁の場面で左中間に適時二塁打を放ってリードを広げ「一番はチームが勝ったことなので、貢献できてよかった」と話した。  五回以降も計6点を加える快勝で、チームは2014年4月以来となる甲子園での巨人3連戦3連勝を飾った。4月の甲子園3連戦で3連敗を喫した雪辱を果たし、金本監督は「若い選手もベテランも、それぞれが役割を果たしてくれた」とたたえた。

◆阪神は投打の歯車がかみ合い、巨人に同一カード3連勝。今季初の5連勝となった。先発の2年目右腕・才木浩人投手(19)が6回、95球を投げ7三振を奪うなど2安打無失点でプロ初勝利(1敗)を手にした。試合後の金本監督は納得の表情だった。  --巨人に3連勝  「この前3つやられているので、お返しというか。3つ勝ててよかった」  --投打にかみ合った  「大山も3本打って。本当にみんな若手、べテランもしっかり役割をきっちり果たしてくれた。きょうはみんなで勝ったという感じですね」  --才木について  「反省をふまえて捕手と相談してやってくれた。予想以上に抑えてくれたので、できればもう1回、と思っていた。でも球威が落ちていましたから次回のお楽しみというところで」  --どんな言葉をかけた  「『バテたな」っていったけど、『バテてません』って言うから、『嘘つけ』って言いました」  --中谷の活躍  「大山とね、先制パンチとしてはあの2人で2点取れたのは大きかった。昨日の勢いをそのまま持ち込んでいけましたね」  --山崎、熊谷は初ヒット  「6点差で勝ちパターンのピッチャーを使わないといけないところで、彼らのヒットで取った3点で9点差。本当によかった。継投の面で楽になった」  --次は交流戦  「去年は貯金2でしたか。今年の交流戦は4つ5つと増やせるようにがんばります」

◆巨人は完敗で4連敗を喫し、約1カ月ぶりに借金を抱えた。  九回は珍しいプレーでの幕切れとなった。1点を返してなおも一死満塁で長野が左翼に飛球を放つ。中谷が捕球したかのように見えたが、送球動作に入る流れで球をこぼし、審判員は落球と判断。捕球したと思って帰塁していた二走マギー、一走の亀井が封殺で併殺となり、試合が終了した。  高橋監督は「言いたいことはあるけど、行き違いがあるかもしれないから」といら立ちを抑えるように話した。大西三塁コーチは「ずっと審判は見られない。走者は責められない」とかばった。

◆阪神は投打の歯車がかみ合い、巨人に同一カード3連勝。今季初の5連勝となった。先発の2年目右腕・才木浩人投手(19)が6回、95球を投げ7三振を奪うなど2安打無失点でプロ初勝利(1敗)を手にした。初めて甲子園のお立ち台でインタビューを受けた才木は初々しい表情で喜びに浸った。   --初勝利です  「最高です」  --投球を振り返って  「野手の方が先制してくれて、しっかり守ってくれたので楽に投げることができた」  --よかったところ  「きょうは真っすぐでしっかり抑えられたのがよかった」  --初めてのお立ち台  「こうやってインタビューしていただけるのが光栄」  --巨人戦3連勝  「ベンチはすごくいい雰囲気だった。連勝を止めるわけにはいかないという思い。良い投球ができてよかった」  --ウイニングボールは  「両親に渡します」  --両親へ言葉を  「高校、中学と野球をやる上で一番に支えてくれたので、こうして野球ができることに感謝しています」  --今後に向けて  「チームが勝てるようなピッチングができればすごくいい」  --どんなピッチャーになりたい  「エースと呼ばれるピッチャーになれるようにがんばります」

◆阪神は投打の歯車がかみ合い、巨人に同一カード3連勝。今季初の5連勝となった。先発の2年目右腕・才木浩人投手(19)が6回、95球を投げ7三振を奪うなど2安打無失点でプロ初勝利(1敗)を手にした。  日曜の甲子園。虎打線が効果的に点を重ねた。巨人の先発は野上。阪神は二回、無死二塁から中谷が左越え1号2ランを放った。四回には無死一塁から、大山が左中間に適時二塁打を放ち、一走・中谷が生還。3-0とした。五回は一死一、三塁の好機を作り、糸井の中犠飛で1点を追加した。七回には2点を追加。八回には山崎の左前適時打などで3点を追加した。  阪神は2番手・藤川が七回、八回を無失点。巨人は九回一死二塁から岡本の右前適時打で1点を返した。なおも一死満塁とし、長野が左翼に放った打球を中谷が落球。ところが、この直後三塁、二塁をそれぞれ封殺する"珍プレー"(左ゴロ)で試合終了となった。  巨人は4連敗で借金1。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
271710.614
(↓0.014)
0
(-)
98216
(+7)
179
(+8)
46
(+1)
26
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.69
(↓0.1)
2
(↑1)
阪神
232100.523
(↑0.011)
4
(↑1)
99145
(+9)
160
(+1)
24
(+1)
27
(+2)
0.231
(↑0.003)
3.23
(↑0.05)
3
(↓1)
DeNA
212120.5
(↓0.012)
5
(-)
99176
(+3)
170
(+5)
53
(-)
29
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.42
(↓0.02)
4
(-)
巨人
222310.489
(↓0.011)
5.5
(-)
97218
(+1)
193
(+9)
40
(-)
21
(-)
0.273
(↓0.001)
3.97
(↓0.08)
5
(-)
中日
222410.478
(↑0.011)
6
(↑1)
96194
(+8)
208
(+7)
33
(+1)
28
(-)
0.263
(↑0.005)
4.11
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
172610.395
(↑0.014)
9.5
(↑1)
99185
(+5)
224
(+3)
39
(+2)
27
(+1)
0.252
(-)
4.54
(↑0.04)