ヤクルト(★4対5☆)DeNA =リーグ戦8回戦(2020.08.08)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
01102010051222
ヤクルト
2000000204701
勝利投手:今永 昇太(5勝2敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(0勝1敗5S))
敗戦投手:小川 泰弘(4勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】中井 大介(2号・2回表ソロ),佐野 恵太(7号・5回表2ラン)
【ヤクルト】村上 宗隆(7号・1回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆DeNAが逆転勝利。DeNAは1点を追う3回表、佐野の適時打で同点とする。そのまま迎えた5回には、佐野の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・今永が6回途中2失点で今季5勝目。敗れたヤクルトは、先発・小川が試合をつくれなかった。

◆DeNAアレックス・ラミレス監督(45)が、巨人原監督による野手の投手起用について「100%賛成です」などと話した。 試合前にオンライン取材に対応。巨人が6日阪神戦(甲子園)で大量ビハインドの状況で、野手の増田大を投手で起用したことについて問われると「僕は100%賛成です。野球もどんどん変わってきているスポーツ。どのチームも長い連戦を戦っていく中で、ああいうチョイスをすれば、他の投手を休ませられる」と話した。 さらに今後、自チームでも同様の戦略を選択するか問われると「もちろんやると思います。やってはいけない理由はないと思います」と話した。

◆ヤクルトは初回、DeNA今永を攻め、村上の7号2ランで先制。DeNAは2回に中井の2号ソロ、3回に佐野の適時打で同点。DeNAは5回に佐野の7号2ランで勝ち越し、さらに7回には宮崎の適時打で1点追加。ヤクルトは8回にエスコバーの中前打などで2点返し1点差に追い上げる。しかしヤクルトの反撃もここまで、DeNAが逃げ切った。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が力でDeNA今永との対決を初めて制した。初回2死三塁で149キロ内角直球を捉え、7戦ぶり7号2ラン。 過去9打数無安打だった侍左腕から初の1発を運んだ。球団タイ記録となる37試合連続出塁。「(先発の)小川さんに先制点を取ってあげたかったので、いい形でホームランが出て良かった」。6回にも技ありの左前打で今永を降板させたが接戦に敗れ、3位に後退した。

◆DeNAのエース今永昇太投手が粘りの投球で5勝目を挙げた。初回に村上に2ランを浴びたが、その後は修正。5回2/3を96球、4安打6奪三振の2失点にまとめた。 それでも「完投を目指して臨んだ試合だったのですが、2死からバタつくケースが多く球数を要してしまいました」と反省。「次回登板も粘り強く投げることを意識して臨みたい」と向上を誓った。

◆ヤクルトは初回、DeNA今永を攻め、村上の7号2ランで先制。DeNAは2回に中井の2号ソロ、3回に佐野の適時打で同点。 DeNAは5回に佐野の7号2ランで勝ち越した。先発今永は6回2死まで4安打2失点と試合をつくり、中盤までリードを維持。 DeNAは終盤に追い上げられたが、小刻みな継投で接戦を制し、ヤクルトを抜いて2位に再浮上。今永は5勝目、三嶋が5セーブ目を挙げた。ヤクルトは連勝がストップ、小川は2敗目を喫した

◆DeNA佐野が、同点の5回2死二塁でヤクルト小川との12球の攻防を制し、バックスクリーンに決勝7号2ラン。アレックス・ラミレス監督のコメント。 「見ていて(巨人)菅野からの本塁打(7月28日)を思い出した。素晴らしかった」

◆「らしさ」凝縮の1発! DeNA佐野恵太内野手(25)が、同点の5回2死二塁でヤクルト小川との12球の攻防を制し、バックスクリーンに決勝7号2ランをたたき込んだ。新キャプテンの活躍で2位に再浮上。敗れた首位巨人とのゲーム差を3に縮めた。 フルカウントでも慌てなかった。持ち前の選球眼とバットコントロールで際どい球をカット。6球ファウルで粘った末の12球目、外角低めの129キロスライダーを完璧に捉えた。「狙い球というより、コンパクトに三振しないように心掛けながら、粘ることができて良かったと思います」。ポーカーフェースの小川も、しのぎ合いに屈し悔しそうな表情を浮かべた。 開幕28試合目となる7月22日ヤクルト戦(横浜)で12球団の開幕4番で"最遅1号"を放ってから、16試合で7本。本塁打のペースを上げても「大きいのを狙うと、ろくなことがないので」と自分を見失うことなく、3割5分8厘で首位打者をキープしている。 見守ったラミレス監督も「菅野からの本塁打を思い出したよ」と笑った。7月28日巨人戦(東京ドーム)で、エースから8球粘った末に4号ソロを放った光景がよみがえった。1日阪神戦(甲子園)でも西勇から決勝5号2ラン。看板投手を沈める1発が続くが「チャンスでも大振りせずランナーをかえす打撃ができている」。あくまでも「つなぎの4番」の意識が「決める4番」につながっている。【鈴木正章】

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が8日、DeNA8回戦(神宮)に「4番・一塁」で先発し、一回2死三塁から先制の7号2ランを放った。  DeNA先発・今永が投じた149キロ内角直球をはじき返し、右翼席に運んだ。8月1日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、6試合ぶりの一発に村上は「(先発の)小川さんに先制点をとってあげたかった。いい形でホームランが出て良かったです」と話した。  これで2018年に青木がマークした37試合連続出塁に並び、球団歴代3位タイとなった。の打点は42試合目で40打点に到達。セ・リーグトップの巨人・岡本に並んだ。

◆DeNAが2位に浮上した。2-2の五回に佐野の7号2ランで勝ち越し、七回に宮崎の適時打で加点。今永が六回途中2失点で5勝目。継投でしのぎきった。ヤクルトは小川が5回4失点と踏ん張れず、終盤の反撃も及ばなかった。  ヤクルトは一回、今永の立ち上がりを攻め、2死三塁から村上の7号2ランで先制。DeNAは二回に中井の2号ソロ、三回には佐野の中前適時打で同点に追いついた。  五回には2死二塁で佐野が7号2ランを放ち、勝ち越しに成功すると、七回には宮崎の中前適時打でリードを3点に広げた。  ヤクルトは八回に相手の後逸などで2点を返す。九回は一死から宮本が左前打で出塁すると、ここで高津監督は代走・渡辺を起用。続く坂口が中飛に倒れ、2死となり西浦が打席に立ったが、DeNA・三嶋が一塁へ素早い牽制。逆を突かれた渡辺は塁へ戻り切れず、牽制死で珍しい幕切れとなった。

◆ヤクルトの小川は5回を投げて毎回の9安打を浴びて4失点で、4連勝後2連敗となった。2-2の五回2死二塁では佐野に粘られ、12球目のスライダーをバックスクリーンへの2ランとされた。  一回に2点の援護をもらっていただけに「いい流れを自分が切ってしまった。申し訳ない」と、うなだれた。 高津監督(小川に) 「粘れたところもあったが重そうだった。佐野の2ランの場面はもう少し慎重さがあっても良かった」

◆DeNAの今永が六回途中4安打2失点で、3連勝で5勝目を挙げた。一回に村上に先制2ランを浴びたが、厳しく内角を突いた149キロの速球を巧打されたもの。四回の対戦では同じコースで詰まらせて右飛に打ち取り、意地を見せた。  ただ、96球を要し、6回を投げられずに降板したのは開幕戦以来、今季2度目。9連戦の5日目で6投手の救援を仰ぎ「完投を目指して臨んだ試合だった。2死からばたつくケースが多く、球数を要してしまった」と自分に厳しかった。 宮崎(七回に適時打) 「チャンスで凡退することが多かったので、一本出て良かった」 中井(二回に2号ソロ) 「2死で初球がボールとなり、長打が欲しい場面だと思っていた。本塁打になりうれしい」

◆あっけないゲームセットだった。1点を追いかける九回2死一塁で一走の渡辺がけん制死。リプレー検証でも判定は変わらず、3位に後退した。  「スタートはすごくよかったけど、今永は球の力も変化球もよかったので次の1点が取れなかった」と高津監督は悔しがった。  村上が一回に7試合ぶりの7号2ラン。内角速球にやや詰まりながらも右翼席まで運び「いい形でホームランが出てよかったです」。連続試合出塁を37に伸ばし、青木が2018年にマークした球団歴代3位の記録に並んだ。今季40打点はリーグトップタイ。主砲は調子を取り戻した。  9日の同カードで3カードぶりの勝ち越しを決め、再び2位に浮上する。 (横山尚杜)

◆DeNAは8日、ヤクルト8回戦(神宮)に5-4で競り勝った。新4番の佐野恵太内野手(25)が、三回に同点打、五回にはバックスクリーンを直撃する決勝の7号2ランの大活躍。明大時代の恩師、善波(よしなみ)達也前監督(57)が観戦するなか、2安打3打点でリーグトップの打率が・358に上昇した。チームは2位に再浮上し、首位・巨人に3ゲーム差まで迫った。  DeNAの新4番が、神宮の夜空にアーチを描いた。同点の五回2死二塁、佐野がフルカウントからヤクルト先発、小川の12球目を捉えた打球は、バックスクリーンを直撃した。響き渡る衝撃音に4992人の観衆がざわついた。  「粘りながら集中力を切らさずにいけました。ツーストライクだったので、コンパクトに三振しないようにしました」  決勝の7号2ラン。1-2の三回には中前へ同点打を放ち、勝利へ導く2安打3打点の活躍だ。  「神宮は大学(明大)時代にプレーしていたし、相性も悪くないので、いいイメージでやれます。雰囲気がいいですよね」  今は敵地となった神宮。入団3年目の2019年4月4日に、シーズン1号となる代打満塁弾を放ったのも神宮のヤクルト戦で、一気に飛躍のシーズンとなった。今季も神宮では21打数10安打(打率・476)。大好きな学生時代の主戦場で今季打率もリーグトップの・358に上昇し、安打数58もトップだ。  たくましく成長した25歳をバックネット裏から温かく見守っていた人がいた。前明大監督の善波氏が佐野のプロ入り後は初めて観戦していた。恩師によると、大学時代の佐野は1学年先輩の坂本(現阪神)の後釜となる捕手候補だったという。だが、送球難に陥り、一塁に専念。打撃に集中することで、才能が開花した。  16年秋のドラフトで、支配下選手では87人中84番目、セ・リーグでは最後のD9位でDeNAに指名された。「順位は低いけど、入ってからが勝負」と代打の切り札から徐々に結果を残し、昨季終盤からスタメン機会も増えた。そして今季からは米大リーグ、レイズに移籍した筒香の"後釜"に指名された。  「善波監督に元気に野球をやっている姿を見せることができてよかったです」。試合中は観戦していることを知らなかった佐野だが、プロへ導いてくれた恩師へ、バットで"恩返し"を果たした。  「チーム全員で勝ち取った勝利だと思います。ずっと優勝を目指している。これからも勝ちに貢献できるように頑張りたいです」と責任感たっぷりの佐野。7月28日には最大6・5ゲームあった首位・巨人と3ゲーム差まで縮め、2位に再浮上した。倒すべき王者の背中は、少しずつ見えてきた。(湯浅大)  ★その時  ネット裏から熱い視線を送っていた善波氏は、「きょう来ていることは知らせていないんです」と笑った。「打率トップなど好調のときに、私が見ていて4タコ(無安打)だったらどうしようかという気持ちもあったけど。いやー、立派な4番ですね。成長するもんですね。本当にきれいなアーチが見られて、よかった」と頼もしくなった教え子の姿を見届け、満足そうに帰路についた。  ★佐野恵太(さの・けいた)という男  ◆生まれ 1994(平成6)年11月28日生まれ、25歳。岡山県出身。  ◆球歴 広島・広陵高から明大を経て2017年にドラフト9位でDeNA入団。  ◆憧れ 4番&主将の前任者・筒香嘉智(現レイズ)で「ああいう存在になりたい」。  ◆愛読書 コロナ禍にサッカー元日本代表・長谷部誠の『心を整える。』、パナソニック創業者・松下幸之助の『道をひらく』を読み「世界観が広がった」。  ◆日記 主将就任が発表された1月25日からの日課。チームビルディング(構築)に関わる元早大ラグビー部監督、中竹竜二氏に勧められた。  ◆成績 今季は43試合に出場し、打率・358、7本塁打、28打点。通算は223試合に出場し、打率・291、17本塁打、76打点(8日現在)。  ◆サイズなど 178センチ、88キロ。右投げ左打ち。既婚。年俸2400万円。背番号44。西武などで活躍した佐々木誠氏のおい。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
24152 0.615
(↓0.017)
-
(-)
79194
(+1)
143
(+3)
58
(+1)
24
(-)
0.251
(↓0.003)
3.440
(-)
2
(1↑)
DeNA
22192 0.537
(↑0.012)
3
(↑1)
77180
(+5)
155
(+4)
51
(+2)
8
(+1)
0.275
(↑0.001
3.490
(↑0.04)
3
(1↓)
ヤクルト
19185 0.514
(↓0.014)
4
(-)
78191
(+4)
209
(+5)
37
(+1)
29
(+1)
0.254
(↓0.001)
4.580
(↓0.01)
4
(-)
阪神
18212 0.462
(↓0.012)
6
(-)
79169
(+1)
170
(+2)
40
(+1)
35
(-)
0.245
(↓0.001)
3.700
(↑0.06)
5
(-)
広島
17204 0.459
(↑0.015)
6
(↑1)
79193
(+2)
193
(+1)
48
(+1)
16
(-)
0.283
(↓0.002)
4.340
(↑0.09)
6
(-)
中日
17243 0.415
(↑0.015)
8
(↑1)
76132
(+3)
189
(+1)
21
(+1)
9
(+2)
0.237
(↓0.002)
3.980
(↑0.07)