中日(☆3対1★)ヤクルト =リーグ戦8回戦(2020.08.01)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:勝野 昌慶(1勝2敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(1勝0敗5S))
敗戦投手:小川 泰弘(4勝1敗0S)
  DAZN
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◆中日は初回、2死三塁から相手失策の間に1点を先制する。その後は同点を許すも、8回裏に大島の2点適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・勝野が8回1失点の快投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆ヤクルトは青木宣親外野手(38)と坂口智隆外野手(36)がそろってスタメンに復帰した。7月31日の中日戦は外れていたが、坂口が「1番・右翼手」、青木は「3番・左翼手」で名前を連ねた。 「2番・二塁手」には宮本丈内野手(25)が2試合ぶりに先発。三塁手には、広岡大志内野手(23)が入った。 小川泰弘投手(30)と西田明央捕手(28)の先発バッテリー。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(20)が、同点の適時打を放った。 1点を追う4回2死二塁、カウント1-2から中日の先発勝野の137キロフォークを左前へ運び1点を返した。一塁上で手をたたき、ベンチに向かって右手を大きく突き上げた。「追い込まれていましたが、逆らわずうまく打つことができました。ランナーをかえすことができて、よかったです」とコメントした。 2試合連続の打点をマークし、連続出塁は31試合に伸ばした。

◆"サタデーライアン"ヤクルト小川泰弘投手が7回1/3を3失点で今季1敗目を喫した。初回に失策が絡んで1点先制されたが、2回以降は制球も安定しストライク先行で7回まで無失点で89球。 完投ペースだったが、8回に崩れた。チームも今季土曜初黒星で、高津監督は「球自体も、コントロールもよかった。(8回の)100球近くで、もう一踏ん張りというところ」と話した。

◆ヤクルト高津臣吾監督(51)が、打線の奮起に期待した。 中日の先発勝野を打ちあぐね、3回まで完璧に抑えられた。円陣を組んで臨んだ4回に、1死から2番に入った宮本が二塁打でチャンスを作り、2死二塁で4番村上が適時右前打を放ち1点を返した。 しかし5回以降は1安打のみに抑えられ、追加点を奪えず。高津監督は「(勝野の)高めのまっすぐと、低めの変化球と、絞りきれなかった。ボール球に手を出す、高いところのまっすぐに手を出すことが多かった。少し反省ですね」と振り返った。 先発投手は、7月29日阪神戦の原(5回1失点)、30日阪神戦の高橋(8回無失点)、31日の中日戦の吉田喜(5回2失点)、そしてこの日の小川が7回1/3を3失点と、奮闘している。一方で、打線は中日戦2試合で計9安打5得点のみと元気のない状態。指揮官は「明日は、ぜひ打つ方で投手をカバーしてあげたいなと思います」と期待していた。

◆8回に勝負を決めたのは中日大島洋平外野手だった。福田の二塁打をきっかけに無死満塁。 この試合3本目の安打は右前への2点適時打となった。2年目の勝野に初勝利もプレゼントし、「勝野になんとか勝ちをつけてあげたいと思っていた。決められてよかった。得点圏打率が(1割台と)あまりよくなかったのでこれをキッカケにしたい」と話した。

◆中日2年目の勝野昌慶投手(23)が自己最長の8回を投げ4安打1失点。昨年5月24日のプロ初勝利以来となる2勝目を手にした。 ヤクルト打線に真っ向から挑んだ。立ち上がりから最速150キロのストレートで攻めまくる。4回に同点打を許した4番村上宗隆内野手を迎えた6回2死三塁の場面は「持ち味の向かっていく姿勢」を前面に出した。「4回はフォークでやられてしまったので悔しかった。やり返してやろうとまっすぐでいきました」。150キロで空振りの三振に仕留めた。 7回までは緊迫した展開。昨年の初勝利の相手でもあった今季4勝無敗の小川泰弘投手との投げ合いでもあった。無四球のまま8回を投げ終えると、仲間から勝ち越し点のビッグプレゼントが届けられた。今季4度目の先発で初勝利。「感謝です。素直にうれしい」と喜びを口にした。 ドラフト3位で入団した昨年は初勝利の直後に腰痛が発生。徳島の病院まで同行してくれたり、リハビリに付き添ってくれたスタッフや2軍首脳陣への感謝の思いもボールに乗せた。チームに5カードぶりの勝ち越しを呼び込む110球。勝野が苦境脱出への新カードに名乗りを上げた。【安藤宏樹】 ▽中日与田監督(勝野の好投で5カードぶりの勝ち越し) よく投げてくれたと思います。持ち味のまっすぐでどんどんストライクを取っていく投球だった。 ▽中日R・マルティネス(9回を3人で仕留め5セーブ目) 前回に続き勝野が素晴らしいピッチングをしてくれていたから、白星をプレゼントしてあげたかった。

◆チーム3連勝へ2日のヤクルト戦に先発する中日梅津晃大投手が大野雄大投手を手本にする。 「昨日、大野さんのピッチングを見てとても刺激を受けました。僕も今まで勝たせてもらうようなピッチングをしていたので、できるだけ長いイニングを投げて勝ちに貢献したいです」。 大野雄は7月31日の同カードで今季チーム初完投、自身初勝利を挙げた。2年目右腕がエースに続く決意を示した。

◆中日・勝野がヤクルト・小川との投手戦を制し、今季初勝利を挙げた。中日は2連勝。  中日は一回2死三塁、4番・ビシエドが三ゴロに打ち取れたが、三塁・広岡が一塁へ悪送球。その間に三塁走者が生還して1点を先制した。ヤクルトは四回に反撃。1死二塁のチャンスで、4番・村上が左前適時打を放ち、同点に追いついた。  ヤクルト先発の小川は四回から七回まで中日に安打を与えない好投。中日先発の勝野も走者を出しながらも粘りのピッチングで追加点を奪われなかった。  試合が動いたのは八回。勝野が無失点に抑えてマウンドを降りたその裏、中日打線がようやく小川をとらえる。小川の暴投などで無死満塁のチャンスに打席に入った2番・大島が右前2点打。3-1とし、この回に小川をマウンドから引きずり降ろした。九回は中日のR・マルティネスが三者凡退に打ち取り、試合を締めくくった。勝野は8回4安打1失点で今季初勝利。小川は今季初の負け投手となった。  ◆中日・与田剛監督 「きょうは本当に勝野が良く投げてくれた。選手たちが勝野を勝ち投手にするために、よく点を取ってくれたと思います。持ち味の真っすぐでどんどんストライクを取っていくという心強いピッチングだった」

◆ヤクルトは八回まで投げた勝野に5度も三者凡退を喫した。1-1の六回2死三塁は、四回に適時打を放った村上が空振り三振。七、八回と走者すら出せずにいると、その裏に勝ち越しを許した。打線はわずか4安打。高津監督は「高めの直球か低めの変化球かを絞り切れず、ボール球に手を出した」と首をひねった。  七回まで失策による1点だけと、ほぼ完璧だったエース小川に今季初黒星を付けてしまった。監督は「明日(2日)こそ打線で投手をカバーしたい」と野手に奮起を求めた。

◆中日は1日、ヤクルト8回戦(ナゴヤドーム)に3-1で勝利した。同点の八回無死満塁で大島洋平外野手(34)が右前に決勝の2点打。4打数3安打2打点と大きく貢献した。  「ずっと後ろから見ていましたし、何とか勝野に勝ちをつけてあげたいと思っていた。自分が決めてやると思って打席に入りました」  2球で追い込まれながら3球目、内角への145キロ直球をうまくさばいて右前にはじき返した。この回に代打を送られながら、八回まで1失点と好投を続ける勝野に、勝ち投手の権利をもたらす大きな一打だった。  試合前時点で得点圏打率・138(29打数4安打)と、今季はチャンスで苦しんでいた。「打率は低いけど打点がないわけではないから自分の中では気にはしていなかったですけど、思ったよりも低すぎた。もう少しあげられるかなとは思っています」。打点も11打点と、ようやく2桁に乗せた。  「今日をきっかけにどんどんと打っていけたらいいなと思います。(チームは)なかなか流れに乗れない時期は続きましたけど、まだまだシーズンありますので、これからだと思います」  チャンスメークはもちろん、好機でも巧打を発揮し、チームを勝利に導いていく。

◆110球の熱投が報われると、白い歯をのぞかせた。中日・勝野が本拠地のナゴヤドームで初勝利となる、うれしいプロ2勝目だ。  「とにかく相手に1点を与えない、勝つ、という気持ちを持って投げていました」  力強い直球と自慢のフォークを駆使した。四回に同点打を浴びた村上には、六回2死三塁から150キロ直球で空振り三振を奪ってリベンジ。プロ初星を挙げた昨年5月24日のヤクルト戦(神宮)での6回2/3を上回る自己最長の8回を、1失点で投げ抜いた。  昨季は1勝を挙げたあとに腰痛を発症。リハビリ期間はトレーナーをはじめ、多くの人が「一人(のため)に時間を費やしてくれる場面が多々あった」-。完全復活を告げる、感謝の思いのこもった1勝だ。  「小さいころから応援で見に来ていて、そういうところに自分も立てたので素直にうれしい」  あこがれだったナゴヤドームでのお立ち台。その景色を何度も見るために、これからも腕を振る。(須藤佳裕)

◆ヤクルトの2つの連勝記録が途切れた。息詰まる投手戦を落とし、高津臣吾監督(51)は「小川は100球近くいったところで、もうひと踏ん張りというところ。気が抜けたわけじゃないだろうけど、八回の先頭を切ってというところが大事だった」と振り返った。  開幕4連勝中だった小川が、7試合目で初黒星を喫した。勝敗を分けたのは八回、先頭の1球。福田に初球のフォークボールを左翼線二塁打とされた。続く武田の投前犠打をみずからの失策で傷口を広げ、大島に決勝打を浴びて八回途中5安打3失点(自責点1)で降板した。  一回は1、2番に連打され、三ゴロ失策で失点しただけに、指揮官は「球自体もコントロールも良かった。初回の入り方さえしっかりしておけば、スルスルといけた感じだった」と悔やんだ。  打線は4安打1得点と中日・勝野を攻略できず。球威のある直球と低めに集まったスライダー、フォーク、カーブに苦しんだ。土曜日は今季6戦全勝だったが、初黒星を喫した。  連敗で首位・巨人とは4・5ゲーム差。「(打線は)ちょっと絞り切れなかったかな。ボール球に手を出すところが多かったのは反省するところ。明日は打つ方でピッチャーをカバーしてあげたいなと思いますね」と高津監督。今季3連敗はないだけに、再び2連敗で断ち切りたい。(長崎右)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
22112 0.667
(↑0.011)
-
(-)
85179
(+11)
110
(+3)
52
(+1)
23
(-)
0.267
(↑0.004)
3.070
(↑0.01)
2
(-)
ヤクルト
17154 0.531
(↓0.017)
4.5
(↓1)
84166
(+1)
187
(+3)
34
(-)
22
(+1)
0.251
(↓0.003)
4.750
(↑0.09)
3
(-)
DeNA
18172 0.514
(↑0.014)
5
(-)
83158
(+7)
138
(+3)
43
(+5)
5
(-)
0.273
(↑0.002)
3.670
(↑0.02)
4
(-)
阪神
16172 0.485
(↓0.015)
6
(↓1)
85145
(+3)
145
(+7)
37
(-)
28
(+2)
0.247
(↓0.001)
3.830
(↓0.1)
5
(-)
中日
15212 0.417
(↑0.017)
8.5
(-)
82120
(+3)
173
(+1)
19
(-)
7
(-)
0.247
(↓0.001)
4.190
(↑0.09)
6
(-)
広島
12194 0.387
(↓0.013)
9
(↓1)
85156
(+3)
171
(+11)
37
(+2)
15
(-)
0.280
(↓0.001)
4.530
(↓0.14)