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DeNA
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阪神
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【阪神】梅野 隆太郎(3号・4回裏3ラン)

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◆阪神は0-0で迎えた4回裏、梅野が3ランを放ち先制に成功する。対するDeNAは2点を追う7回、代打・山下とオースティンの適時打で試合を振り出しに戻した。その後は両軍無得点のまま延長戦に突入するも決着はつかず、試合は規定により引き分けに終わった。

◆甲子園での阪神-DeNAは雨の影響で、開始時間は午後6時から同6時50分に変更すると発表された。 午後5時20分過ぎ、阪神がシートのノックを行っていたところ突然、雨が降り出したため中断。内野グラウンドに阪神園芸によりシートが敷かれ、雨は約30分後には雨が上がった。 この日の阪神の先発は青柳晃洋投手(26)。青柳の当番日は天候不良になることが多く、チームメートに「雨柳(あめやぎ)さん」と呼ばれることから「雨柳さん」フェースタオルが球団から発売されたばかり。この日午前には気象庁から近畿地方の梅雨明けが発表されていたが、まさかの降雨となった。

◆阪神梅野隆太郎捕手(29)が値千金の先制3ランを放った。 両チーム無得点の4回2死一、二塁。DeNA先発上茶谷の外角カットボールをとらえると、ライナーで右中間に今季3号本塁打。「ヤギ(青柳)もすごく頑張っていますし、なんとか援護したいと思っていたので、先制できて良かったです。ボールに対してしっかりコンタクトできましたし、自分の仕事ができた。この後もバッテリーでしっかり気を引き締めていきたい」。先発青柳が快投しており、強力な援護射撃になった。チームは28日ヤクルト戦(神宮)で20点大勝後、連敗中。29日ヤクルト戦の1回以来、21イニングぶりの得点だ。

◆昨季限りで現役引退した元阪神の横田慎太郎氏(25)が引退後初めて甲子園を訪れた。試合前練習中には、矢野監督から「この前の声出し(動画)ありがとうな、これからも頑張れよ」と声を掛けられたという。 7月1日中日戦のベンチ前の円陣で、横田氏からの声出し動画がiPadでナインに披露されたことが話題になった。その舞台裏について、同氏は「トレーナーの方から電話が来て...」と明かした。きっかけは、6月27日DeNA戦前のミーティングで矢野監督が横田氏のプレー映像を流したこと。引退試合で最後に見せた中堅からのバックホームに勇気づけられ、逆転勝ちで連敗を止めた。「矢野監督が動画を試合前に見せて『横田に助けられたから、次は横田にいいところを見せるぞ』と言っていたそうです」。7月1日は阪神が連敗で試合を迎えていたことから、トレーナーを通じて激励動画を届けたわけだった。 前日30日には藤浪が登板したヤクルト戦を見届けた。「すごい投手なので、自分を信じて頑張ってほしい」と、同じ「シンタロウ」に熱いエール。ナインにも「甲子園に入ってから、すごい勢いで勝ち続けているので、優勝できるように、これからも頑張ってほしいです」と期待した。【磯綾乃】

◆DeNA先発の上茶谷は3回まで被安打1と好投。阪神先発の青柳も3回まで2安打無失点と、上々の立ち上がりを見せた。 阪神は4回2死一、二塁、梅野の今季3号となる3ランで先制。DeNAは6回、先頭オースティンの二塁打から1点をかえした。 DeNAは7回、代打山下とオースティンの適時打で同点に追いつくと、その後は両チームのリリーフ陣が粘り、延長に入った。 DeNAは10回、阪神藤川から1死一、二塁の好機をつくるも得点できず。試合はそのまま引き分けに終わった。

◆DeNA上茶谷大河投手が完全復活の兆しを見せた。 右肘炎症から復帰2戦目で6回を5安打3失点。4回に梅野に1発は浴びたが、変化球を丁寧に低めに集め的を絞らせなかった。「序盤からストライク先行で押していけたことは良かった。梅野選手に本塁打を許した時は、カットボールが抜けてしまいました。次回までに走者を得点圏に置いた状況でも、冷静な投球ができるようしっかり調整したい」と振り返った。

◆スカッと梅雨明けならず...。阪神青柳晃洋投手(26)の好投は報われなかった。 力投が暗転したのは7回だ。先頭宮崎に左翼線二塁打を浴び、代打神里に四球。1死一、二塁で代打山下にスライダーでバットの芯を外したが、飛球は無情にもダイブした左翼サンズの前にポトリ...。1点差に迫られる適時打を許して降板し、救援した馬場がオースティンに同点打を浴びた。白星は消え、青柳もベンチで表情を失った。 「序盤は良い形で投げることができたと思います。7回はランナーを背負って降板してしまいましたし、馬場ちゃんに難しい場面でマウンドを譲ってしまったので申し訳なかったです。次はイニングを投げ切れるようにしたいです」 不意打ちのアクシデントにも、動じなかった。プレーボールの約30分前、甲子園は豪雨に遭い、開始が57分遅れた。それでも冷静だった。1回、先頭梶谷に右前打を浴びたがオースティンの胸元をえぐり、ツーシームで遊ゴロに詰まらせた。ソトには低めスライダーで一邪飛。上々の滑り出しだった。 2回以降も球を低めに集めて、内角シンカーやツーシームと外角に逃げるスライダーなどを駆使して手ごわい打線を手玉に取る。3回まで無失点に抑えた時点では防御率1・64として巨人菅野を抜いて、セ・リーグトップに浮上していた。 ファンも後押しする。傘を差した自らのイラストがデザインされたフェースタオルがこの日、店頭で販売開始され、スピード完売していた。チーム屈指の雨男で、登板日に天候不良になることが多く、同僚から「雨柳さん」と呼ばれることにちなんだ愛くるしいグッズだ。この日、近畿地方は梅雨明けが発表されたが、試合前に空恐ろしいジンクスを発揮した。だが勝負どころで踏ん張れず7回途中降板の3失点。防御率も2点台になった。雨上がりの夜空で、悔しさだけが募った。

◆DeNAは中継ぎ陣が無失点で踏ん張り、敵地で価値ある引き分けに持ち込んだ。 同点の9回を山崎が13球で3者凡退とすると、10回を新守護神の三嶋がきっちり抑えた。ラミレス監督は「ヤスがすごくよかった。三嶋も昨年は甲子園でよくなかったが、素晴らしいピッチングをしてくれたね」と評価。「我々としては0-3から引き分けに終われて、すごく良かった」と納得の表情だった。

◆阪神が連敗ストップに挑んだDeNA戦は、今季2度目の延長戦に突入し、10回引き分けとなった。 先発青柳が好投する中、女房役の梅野が4回に先制3ラン。梅野の1発により、29日ヤクルト戦の2回に始まっていたチームの連続無得点イニングが21で止まった。 青柳は6回に1点を失い、7回1死一、二塁で代打山下に左前適時打を打たれ、1点差に迫られたところで交代。その後、2番手の馬場がオースティンに同点の左前適時打を打たれた。 8回ガンケル、9回スアレス、10回藤川と継投。10回表の1死一、二塁のピンチでは、大和の大きな打球を、通常より前に守っていた左翼サンズが懸命に追ってキャッチするスーパープレーが出るなど勝ち越しを許さなかった。 矢野監督はサンズのプレーについて「いや、もうあれはね。超スーパープレーだと思います」とたたえ、「何とか引き分けに持ち込めたので、前を向いて、明日勝ちにいきます」と語った。 チームは前日30日まで敵地神宮のヤクルト戦で連敗を喫していた。

◆阪急阪神ホールディングス(HD)角和夫代表取締役会長グループCEO(71)が甲子園でのDeNA戦を観戦した。 藤原崇起球団オーナー(68)、85年阪神日本一監督の吉田義男氏(87=日刊スポーツ客員評論家)らも同席。昨年は52試合目になった5月30日の巨人戦を観戦して5-2で快勝し、チームは首位広島に3ゲーム差に迫った。ロングゲームの「御前試合」で引き分けの瞬間まで見届けた。

◆阪神 この日39歳の誕生日を迎えた阪神の1番糸井嘉男外野手は、3三振を喫するなど4打数無安打に終わった。 昨季オフに左足首を手術していることもあり、前日7月30日ヤクルト戦は大事を取って欠場。ここまで30試合に出場し打率2割4分、7月の月間打率は1割8分8厘と、なかなか状態が上がってこない。矢野監督は「膝の状態もちょっとあんまり良くないから、そういうところではいい形で出ればいいんだけど、嘉男自身が一番モヤモヤしていると思う」と心配した。

◆阪神新外国人のジョー・ガンケル投手が来日初ホールドを記録した。 3ー3の8回に3番手で登板。先頭の佐野に左前打を許したが、続くロペスのピッチャー返しを長いリーチを伸ばしてキャッチ。 一塁走者佐野が飛び出しており、併殺を完成させた。先発から中継ぎに配置転換されてからは、3試合連続無失点と安定している。

◆--1歩も譲らないゲームになった 矢野監督 勝ちたかったですけど、引かないというか。もうちょっと攻めたかったですし。ミスもあったんでね。リュウ(梅野)の素晴らしいホームランで先制はできましたけど、打線もここのところつながっていないんで、何とか最後のサンズのあのプレーで引き分けに持ち込めたんで、明日打ってもらいます。 --延長10回のサンズはビッグプレー 矢野監督 いやもうあれはね。超スーパープレーだと思います。 --青柳の投球は 矢野監督 今日も青柳らしくしっかりした投球してくれましたし。先頭をね。2ストライクからちょっと宮崎に打たれたのはもったいないというのはありましたけど、全体的には青柳らしい素晴らしい投球でした。 --昨年までのチームメートだった横田氏が激励に来た 矢野監督 チームでもビールかけに横田を呼ぼうと言っていますし、横田の元気な顔を見られて、みんなまた色んな思いを改めて感じられたと思う。 --サンズは終盤も集中力切れなかった 矢野監督 もう前進のプレーでね、前に来てのあのプレーだからめちゃくちゃ難しいし、もちろんあの流れの中でねサヨナラっていうのはいきたかったけど、つなげないとダメだし、俺らがつなげていくんでね。そういうところは明日、明後日にしっかりつなげていきたいなと思います。 --3三振を喫した糸井の状態 矢野監督 膝の状態もちょっとあんまり良くないから、そういうところではいい形で出ればいいんだけど、嘉男自身が一番モヤモヤしていると思う。長いシーズンのなかでいろいろ出てくると思う。まあ、でも前向いてやるしかない。状態上げてもらわないといけない選手。前向いてやってくれたら。

◆ウルトラ弾や! 阪神梅野隆太郎捕手(29)が甲子園通算7本目にして初の逆方向となる先制3号3ランを放った。4回2死一、二塁でDeNAの上茶谷の外角132キロカットボールを右中間へ。右翼から左翼に吹く浜風を切り裂くアーチは、7月29日ヤクルト戦の1回以来、チーム21イニングぶりの得点。0行進に終止符を打ち、力投していた青柳を援護した。 今年も「ウル虎の夏」が始まった。ナインはチームカラーのイエローが基調で、ダイヤをちりばめたデザインのユニホームをまとった。沖縄・宜野座キャンプイン前日の1月31日、梅野はエースの西勇とともに行ったユニホームお披露目でこう言った。「すべてをいいきっかけにできるユニホームにしたい」。昨年の同イベント期間、梅野は6試合で18打数6安打、打率3割3分3厘と好相性。今年も"ウルトラバット"で盛り上げていきそうだ。 左腕には青いリストバンドがあった。開幕を迎えられたことに対し、医療、介護従事者に感謝の意を示す意味で7月中旬から多くの選手がつけている。「感謝とかいろんな意味でこれをつけている。少しでもテレビの人にも伝わればと自分なりにした」。野球ができる環境を整えてくれた人々にささげるアーチでもあった。 8回の第4打席では右前へ運んで、今季9度目のマルチ安打。打率はリーグ2位の3割4分3厘にまで浮上した。マスクをかぶってはワンバウンドするボールを何度も全身で受け止め、攻守で存在感を出した。試合前に近畿地方の梅雨明けが発表された。ようやく本番を迎える夏にぴったりな、今回のユニホームには「勝って笑ってダイヤのように光り続けるように」という願いが込められている。8月。熱い選手会長が引っ張り、ファンを、チームをキラキラの笑顔でいっぱいにしていく。【只松憲】

◆ウル虎キャッチ、出た! 阪神のジェリー・サンズ外野手(32)が左翼守備で魅した。 3-3の延長10回1死一、二塁。DeNA大和の飛球を背走して捕球し、二塁走者を中継プレーでアウトにするスーパー併殺。失点の危機を救った。3点を追い付かれる展開で救援陣も無失点リレーでしのぎ、当日移動の甲子園で何とか引き分けた。この日から始まった恒例企画「ウル虎の夏」で巻き返しや!定位置より前に守っていた左翼サンズが懸命に後ろへ下がる。15歩近く走り、左手のグラブを必死に伸ばした。同点の延長10回1死一、二塁。大和の大きな打球をつかんだ。抜けていれば、勝ち越される一打をくい止めた。中継で二塁にボールは送られ、左翼越えを確信していた二走・倉本も悠々アウトに。ビッグプレーでの併殺完成に一塁側ベンチでは、矢野監督がガッツポーズを繰り出していた。 矢野監督 いやもうあれはね。超スーパープレーだと思います。 さらに言った。 矢野監督 サンズのあのプレーは、本当に何打点にもなるし、引き分けに持ち込めたっていうのはあのプレーなので。前進プレーでね。前に来てのあのプレーだからめちゃくちゃ難しい。 毎年夏の恒例イベント「ウル虎の夏」の初日から「ウル虎のスーパーキャッチ」が飛び出した。 サンズ ランナーを絶対にかえさないという気持ちで追いかけた結果、捕ることができて良かったよ。ランナーを刺すこともできたし、大事な場面で点を与えることがなかったので良かったよ。 必死の継投も救う美技となった。7回表、矢野監督は勝負に出ていた。2点リードで迎えたこの回、先発青柳が1死一、二塁から代打山下に左前適時打を打たれ、1点差に迫られた。1死一、二塁で打者は梶谷。青柳は球数90、被安打5と好投していたが、梶谷との通算の対戦成績は12打数9安打(打率7割5分)となっていた。2番手に送り出した馬場は、梶谷を空振り三振に仕留めたものの、次打者オースティンに同点の左前適時打を打たれた。 それでも馬場はソトを三振に斬り、8回ガンケル、9回スアレスといずれも得点圏に走者を背負いながら勝ち越しを許さなかった。10回に登板したのは藤川。今季2度目の延長戦に突入した1点を争う展開で誰もが踏みとどまった。 勝てはしなかったが、負けもしなかった。矢野監督は「何とか引き分けに持ち込めたんで、前を向いて、明日勝ちにいきます」。8月初戦で今度は勝利をつかみ取る。【松井周治】

◆阪神-DeNAの7回戦(甲子園)はプレーボール前に豪雨となり、試合開始が遅れた。この日の阪神の先発はハーラートップタイの5勝目に挑む青柳晃洋投手(26)。今季は登板日に雨が多く、この日も試合前練習中は雲一つない晴天だっただけにまさかの"本領発揮"に。チームメートから『雨柳さん』とニックネームをつけられ、特注のフェースタオルが販売されたばかりだったが、この日から店頭販売された分は試合開始前に売り切れる大盛況に。緊急納品が決まった。  雨は無事に上がり、阪神園芸が午後6時30分過ぎにシートを撤去。50分遅れの午後6時50分の開始予定となった。

◆阪神は四回、梅野が右中間に3号3ランを放って先制した。  「打ったのはカットボール。ヤギ(先発の青柳)もすごく頑張っていますし、なんとか援護したいと思っていたので、先制できてよかった。ボールに対してしっかりコンタクトできましたし、自分の仕事ができたと思います」  DeNA先発・上茶谷のカットボールをとらえた。1日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の一発は、自身にとって本拠地での今季初本塁打。30日のヤクルト戦(神宮)で零封負けを喫したチームには21イニングぶりの得点となった。

◆互いに終盤の好機を生かせず、延長十回引き分け。梅野の3点本塁打で先手を取った阪神は八回の勝ち越し機で原口が倒れた。DeNAは七回にオースティンの適時打などで2得点して同点。十回はチャンスでサンズの好捕に遭った。  阪神の矢野監督は「勝ちたかった。もうちょっと攻めたかった。先制はできたが、打線がつながっていない」と注文をつける一方、「サンズのあのプレーで引き分けに持ち込めた。超スーパープレー」と十回1死一、二塁で大和の左飛を好捕した助っ人に感謝した。

◆DeNAは31日、阪神7回戦(甲子園)に3-3で今季2度目の引き分けに終わった。  超重量打線が自慢のDeNAだが、この日は2つの走塁が大きなポイントになった。まずは1-3の七回1死二塁から、代打・山下の打球は左翼・サンズの手前への小飛球。わずかにスタートが遅れたサンズは最後はダイビングキャッチを試みるも、一歩及ばず。二走・宮崎は難しい判断だったが、打球が弾む直前にスタートを切り、一気に本塁を陥れた。  サンズが捕球していれば併殺に終わる可能性もあったが、ラミレス監督は「サンズが一度下がってからチャージしたのを見て判断したと思う。あれがなければ得点していなかった。素晴らしい走塁」と評価した。  一方で、同点の延長十回1死一、二塁。大和の放った打球は、前進していたサンズの後方へ。多くが抜けたと思った打球を今度はサンズが好捕。代走で二塁走者だった倉本は、抜けてからでも生還できた可能性が高いが、捕球時にはすでに三塁付近に達しており帰塁できなかった。  併殺で勝ち越し機を逸したが、指揮官は「あの状況で倉本自身でベストな判断だと思っていったと思う。それでスーパープレーが出たので、仕方ない」と責めなかった。  決して守備がうまいとはいえないサンズをめぐる2つの走塁判断がキーポイントになり、結果はドロー。7月16日以来の貯金生活とはならなかった。

◆大山が6試合ぶりに複数安打をマークした。四回に右越え二塁打を放って梅野の先制3ランを呼ぶと、八回も中前打で好機を作った。延長十回2死は見逃し三振で最後の打者になったが、今季のDeNA戦は18打数9安打で打率・500と相性抜群。1日の相手先発・今永にも5打数2安打で、4番の爆発が期待される。

◆DeNAは、今季2度目の引き分け。7月16日以来の貯金生活はお預けとなったが、0-3の劣勢を跳ね返し、2位・ヤクルトとのゲーム差を1・5に縮めた。  五回まで青柳の前に無得点に終わっていたが、六回に1点を返し、七回は代打・山下、オースティンの適時打で同点とした。ラミレス監督は「青柳というリーグナンバーワンといってもいい投手を相手に追いついた。代打も山下が1軍に来てからチームの雰囲気が変わった」と粘りを見せた打線を評価した。  九回を山崎、十回を三嶋がともに三者凡退に仕留めるなど、救援陣も無失点リレーを見せ、指揮官は「勝てればそれに越したことはないが、われわれにとってすごくよかった」とドローを前向きに捉えた。(浜浦日向) 6回3失点のDeNA・上茶谷 「序盤からストライク先行で押していけたことはよかった。本塁打はカットボールが抜けてしまった」

◆快音が響き、歓声がわく。試合前には虹がかかっていた甲子園に白い放物線を描いた。3ランを放った梅野が三塁を回ったところで右手をグッと握りしめた。勝利には結びつかなかったが貴重な一発となった。  「ボールに対してしっかりコンタクトできましたし、自分の仕事ができたと思う」  四回だった。2死一、二塁の好機で打席に立つと、カウント1-0から上茶谷の132キロカットボールを振り抜いた。とらえた打球はぐんぐん伸びて、右中間へ。7月1日の中日戦(ナゴヤドーム)以来となる3本目の本塁打は甲子園で今季初の一発。久しぶりに浴びる本拠地の歓声をかみしめるようにゆっくりとダイヤモンドを一周した。  「ヤギ(青柳)もすごく頑張っていますし、なんとか援護したいと思っていたので、先制できてよかった」。  打線は7月28日のヤクルト戦で20得点をたたき出して以降、沈黙した。前日までの2試合は1得点に完封負けと投手陣を援護できなかった。女房役として何としても援護点をプレゼントする。強い思いで打席に立ち21イニングぶりに得点した。  さらに、八回2死一塁からは10球粘って右前打。今季は打率・343(99打数34安打)、3本塁打、12打点。打率、安打数でチームトップだ。  2年連続ゴールデングラブ賞を受賞し、今季はここまで盗塁阻止率・615と守備面は申し分ない活躍。それに加えて、打撃でもチームにとって欠かせない存在となっている。  試合前には2017年に脳腫瘍を患い、昨季限りで引退した横田慎太郎さんが球場を訪れた。2人は梅野は大卒、横田さんは高卒で年齢こそ違ったが、2014年の同期入団(横田さんが2位、梅野が4位)。昨年9月26日の引退試合後のセレモニーでは高山、北條、中谷らと騎馬を組み、横田さんを担いで登場するほどの関係。ユニホームを脱いだかつての仲間に勝利は届けられなかったが大きな一発を放った。  引き分けとなったが、この日チームで唯一打点をたたき出した梅野。頼れる選手会長はこれからも攻守にわたって、チームを引っ張る。 (菊地峻太朗)

◆力のない打球が左翼手・サンズの前にポトリと落ちると、悔しそうに苦笑いした。青柳は6回1/3を投げたところで降板。魔の七回に、やられた。  「先頭に打たれたのもそうだし、代打の神里に四球を与えてしまったというのが一番の反省。慎重になり過ぎてしまい、後手になってしまった」  3-1の七回1死一、二塁。代打・山下に左前適時打を許した。バトンを受けた馬場もオースティンに同点打を許し、5勝目はお預けとなった。  チームとして今季は七回に計29失点。イニング別で最多だ。セットアッパーの岩崎や守屋をけがで欠く中、投手陣が終盤で踏ん張れない。青柳はチーム屈指の雨男。傘を差すイラストが描かれた「雨柳さんフェイスタオル」の店頭販売初日でスタンドには多くのファンが掲げていたが、応えられなかった。青柳は「次はイニングを投げ切れるようにしたい」と前を向いた。次こそ勝利へ導く。 (織原祥平)

◆超人に覇気なし...。阪神はDeNAに3点を先制しながらも延長十回ドロー。「2番」に入った糸井嘉男外野手(39)は七回の勝ち越し機で空振り三振に倒れるなど、4打数無安打3三振。自らの誕生日を祝えなかった。昨年10月に左足首の手術を受けた影響か。4年契約最終年。イバラの道を乗り越えろ!  バットが止まらない。腰が引け、体が「く」の字になる。打てば殊勲。その場面で決められない。七回、エスコバーのスライダーに空振り三振に倒れた後、矢野監督からベンチに下げられた。  「膝の状態もちょっとあんまりよくないから。そういうところではいい形が出ればいいんだけど、嘉男自身が一番モヤモヤしていると思うんで」  コメントを残さなかった糸井の思いを指揮官が代弁した。  3-3に追いつかれた直後の2死二塁。目の前で近本が犠打を決めた好機だった。2球連続見逃して追い込まれると、5球目の外角球にスイング。2017年6月2日の日本ハム戦(甲子園)以来という無安打&3三振を味わうと唇をかみながらベンチに下がった。  降雨により、57分遅れで始まった試合。39歳の誕生日という特別な一日だった。前日7月30日のヤクルト戦(神宮)は積極的休養日。完全に充電成功した姿を虎党は求めていたが...。7月当初に・333だった打率は・240まで急降下した。  2016年オフ、4年総額18億円でタテジマに袖を通した。しかし、18年6月には死球を受け、右足腓骨を骨折するなど移籍後、フルで働いたことはない。今季は契約最終年。契約更改の会見で「いろんなモノを...ジャッカルしたいっす!」とタックルで倒した相手のボールを奪うラグビー用語を使って死にものぐるいで挑むことを話した。昨年10月に左足首手術。コロナ禍で開幕が遅れたことで万全でシーズンインしたはずだったが...。  主軸の不調に引っ張られるかのように、打線は梅野の3ランだけで7残塁。今季2度目の引き分けに指揮官は「もうちょっと点を取りたいよね。それが一番かな」と表情を曇らせた。  「長いシーズンの中でいろいろ出てくると思うので。でも前向いてやるしかないし。状態あげてもらわないと困る選手なんでね。前向いてやってくれたら」  糸井の背中を押すように言葉をつなげた。ゲーム差なしで迎えた3位との直接対決をものにできず、Aクラス再浮上は持ち越し。どん底から破竹の勢いで駆け上がってきた矢野阪神で、超人の不調という不安が浮き彫りとなった。 (大石豊佳) ★ビールかけに横田氏呼びたい  試合前、阪神にサプライズゲストが訪れた。2017年に脳腫瘍を患い、昨季限りで引退した横田慎太郎さん(25)=円内=が甲子園を訪問。ナインと再会した。矢野監督は「チームでもビールかけに横田を呼ぼうと言っていますし、横田の元気な顔を見られて、みんなまたいろんな思いを改めて感じられたと思う」と振り返った。

◆虎党の悲鳴が歓喜の拍手に変わった。万事休す-と覚悟した瞬間、巨体を揺らした助っ人がチームを救った。「守」でヒーロー。サンズが超ファインプレーでドローに持ち込んだ。  「走者を絶対にかえさないという気持ちで追いかけた結果、捕ることができてよかったよ。(二塁)走者を刺すこともできたし、大事な場面で点を与えることがなかったのでよかったよ」  延長十回1死一、二塁で、大和の打球が前進守備の頭上を襲った。勝ち越しを確信したDeNAの走者たちがベースを蹴ったが、白球は背番号52のグラブの中へ。全力で背走して、最後は目いっぱい手を伸ばした。すぐに態勢を整え、中継の遊撃・熊谷に返球。三塁付近まで飛び出していた二走の倉本の帰塁も間に合わず、併殺成立。絶体絶命の危機を脱した。  この回、1死から宮崎の遊ゴロを処理した熊谷の悪送球でピンチが始まった。前日7月30日のヤクルト戦(神宮)も終盤の3失策が響いて敗れたばかりだ。この日も2失策で、リーグ最多25個。昨季も12球団ワーストの数字を残した課題は残ったまま。もし守備の乱れから3連敗を喫していれば、チームの雰囲気に影響しかねない。さらに、投手は不振と右肩コンディション不良による2軍調整を経て復活を目指す途上の藤川...。すべてを救った。  矢野監督は「いや、もうあれは、超スーパープレー。前に来て(前進守備)だから、めちゃくちゃ難しい。あのプレー(の価値は)は何打点にもなる。引き分けに持ち込めたのはあのプレーなので」と最敬礼した。名手とはいえない新助っ人だが、キャンプから両翼、一塁と守備練習にも真面目に取り組んでいた。フェンス際、球際での強さが目立つ。バットでは一回に左前打。その後の4打席は快音がなかったが、お釣りがくるプレーでチームを救った。 (安藤理)

◆クソー! 梅野の3ランで先制したのに終わってみれば引き分け。もったいねー!  この試合を見ながらふと思ったのだ。なんだかイソップ童話みたいではないの?と。  先発青柳は『欲張りな虎(犬)』。ほら、イソップ童話の犬が肉をくわえて橋の上を通りかかったとき、水面を見たら肉をくわえいてる犬がいて...。  「よし、脅して、あの肉も取ってやろう!」とほえた途端に、くわえていた肉を落とししまう物語。水面に映っていたのは自分なんだけど...。  実は、青柳は四回を投げ終えた時点で巨人・菅野を抜き、防御率トップに躍り出たのです。そこから低めへの丁寧な投球が乱れ、肉...いや、白星を逃してしまったような...。青柳くん、次からは自分らしくね!

◆後半は押されっぱなしの展開だったが、最後はサンズの大ファインプレーで引き分けた。あと1点が取れなかったが、今はあのような全力の姿勢で、調子のいい打者を中心にカバーしあって戦っていく我慢のときだ。  糸井はインコースに突っ込まれたりと、相手にも調子が落ちていると見られたのか、どんどん攻められていた。一回の見逃し三振でも真っすぐで突かれていた。昨年は上茶谷との相性が良かった(打率・400、15打数6安打)というだけに、「ここで自分には真っすぐは来ないだろう」というような駆け引きもあっただろう。膝も悪そうで、踏ん張れない。すべてにおいて積極的にいけなかったことが、4打数無安打の3三振という結果になったのだと思う。  ただ、あれほどの打者なら体のコンディションがよくなってくれば、結果も出てくる。福留もそうだが、勝負どころでは大きな仕事をする。今はきっちりと休養を挟みながら、自分の状態を高めてほしい。 (本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
21112 0.656
(↑0.011)
-
(-)
86168
(+2)
107
(+1)
51
(-)
23
(-)
0.263
(↓0.002)
3.080
(↑0.06)
2
(-)
ヤクルト
17144 0.548
(↓0.019)
3.5
(↓1)
85165
(+3)
184
(+5)
34
(+2)
21
(-)
0.254
(↓0.002)
4.840
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
17172 0.500
(-)
5
(↓0.5)
84151
(+3)
135
(+3)
38
(-)
5
(-)
0.271
(↓0.001)
3.690
(↑0.03)
4
(-)
阪神
16162 0.500
(-)
5
(↓0.5)
86142
(+3)
138
(+3)
37
(+1)
26
(-)
0.248
(↓0.002)
3.730
(↑0.04)
5
(1↑)
中日
14212 0.400
(↑0.018)
8.5
(-)
83117
(+5)
172
(+3)
19
(-)
7
(+1)
0.248
(↑0.001)
4.280
(↑0.04)
6
(1↓)
広島
12184 0.400
(↓0.014)
8
(↓1)
86153
(+1)
160
(+2)
35
(+1)
15
(-)
0.281
(↓0.004)
4.390
(↑0.05)