中日(☆5対3★)ヤクルト =リーグ戦7回戦(2020.07.31)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
1002000003502
中日
00020210X5800
勝利投手:大野 雄大(1勝3敗0S)
敗戦投手:中澤 雅人(1勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】塩見 泰隆(4号・1回表ソロ),村上 宗隆(6号・4回表2ラン)

  DAZN
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◆中日は3点を追う4回裏、ビシエドの適時打で2点を挙げ、1点差に迫る。そのまま迎えた6回には、ビシエドと阿部の連続適時打が飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・大野雄が9回3失点の完投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、救援陣が踏ん張れなかった。

◆中日大野雄大投手(31)に打線の援護はあるか。6試合に登板して0勝3敗だが、大野雄先発時の中日は38イニング攻撃して援護点は8点だけ。 開幕戦で3点をもらうも、以降5試合で1点以下が4度と援護に恵まれない。

◆ヤクルトは、荒木貴裕内野手(33)が今季初めて「1番・左翼手」でのスタメン出場となった。「2番・右翼手」には、2試合ぶりに塩見泰隆外野手(27)、二塁手には、広岡大志内野手(23)が入った。 吉田大喜投手(23)と井野卓捕手(36)の先発バッテリー。 青木宣親外野手(38)と坂口智隆外野手(36)はそろってスタメンを外れた。青木、坂口ともに試合前の全体練習には参加し、打撃練習を行っていた。

◆中日堂上直倫内野手(31)が1軍に再合流した。6月28日の広島戦(ナゴヤドーム)で試合中に右肩腱板(けんばん)不全損傷し2軍調整。 28日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(ナゴヤ)から実戦復帰、3試合8打数2安打、うち2試合で先発三塁で出場し、1軍復帰へGOサインが出た。堂上は「しっかり準備してこれたので、自分のできるプレーをしっかりやって、勝利に貢献したいと思います」と話した。堂上の復帰に伴いドラフト1位石川昂弥内野手(19)が2軍落ちした。

◆ヤクルト塩見泰隆外野手(27)が、先制の4号ソロを放った。 2試合ぶりに「2番右翼手」でスタメン出場。初回1死で、中日の先発大野雄の初球、内角低めの直球にうまくバットを合わせた。打球が伸び、右翼ポール際へ飛び込んだ。「甘くきた球を強く打つことを意識して、打席に入りました。しっかりと押し込むことができました」とコメントした。 プロ通算5号で、ナゴヤドームでは初のアーチとなった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(20)が6号2ランを放ち、7月の月間打点を31まで伸ばした。球団の日本人選手では91年6月広沢克の29打点を上回り、月間新記録を樹立した。 1-0で迎えた4回1死一塁、カウント2-0から高めにきた中日先発大野雄の148キロ直球を完璧にとらえた。確信を得た村上はゆっくりと歩き出し、大きな弧を描いた打球はスタンド上段まで届いた。 4回の守備に就く際には、左翼スタンドのヤクルトファンから送られた拍手に、帽子をとって応えた。「1打席目に抑えられていたので、2打席目は打てる球は積極的に打とうと思いました。しっかりと自分のスイングができました」とコメントした。

◆ヤクルトのドラフト2位吉田大喜投手(22)が、プロ3度目の先発マウンドで5回を被安打3の2失点で降板した。 初回から3回までは、3者凡退で被安打を許さない完璧な内容だった。力みや緊張を感じさせない、落ち着いた表情。ベテラン井野とのバッテリーで緩急をつかい、ストライク先行の危なげない投球だった。 ヤマ場は4回、先頭の中日井領に四球を与えると、グラブをたたいて悔しがった。1死一塁から高橋、ビシエドに連打を許し、2失点。それでも、京田を外角低めの直球で右飛、福田を外角のカットボールで遊ゴロに仕留めた。 5回も無失点に抑え、1点リードで勝利投手の権利を手にして降板。しかし中継ぎが勝ち越しを許し、プロ初勝利はまたも幻となった。「今日は落ち着いて、丁寧に投げることができたのですが、4回の先頭打者に四球を出してからの粘りの投球ができませんでした」と振り返った。

◆ともに未勝利の中日大野雄、ヤクルト吉田喜が先発。ヤクルトは1回、塩見の4号ソロで先制した。吉田喜は3回をパーフェクト。 ヤクルトは4回、村上の6号2ランで追加点。中日はその裏2点をかえし、6回にビシエド、阿部の連続適時打で逆転した。 中日は7回に1点を追加し逃げ切った。大野雄は今季チーム初完投で初勝利、中沢は1敗。ヤクルトの連勝は2で止まった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が6号2ランを放ち、7月は月間31打点で球団の日本人選手新記録を樹立した。 91年6月広沢克の29打点を、29年ぶりに更新。4回1死一塁、中日大野雄の高め148キロ直球を完璧に捉えた。青木、坂口がスタメン外の中で存在感を見せ「1打席目に抑えられていたので、2打席目は打てる球は積極的に打とうと思いました。しっかりと自分のスイングができました」。今季初の空砲となったが、高津監督は「坂口が出て(山田)哲人や(青木)ノリがつないで、ムネが中心でいるのが今のうちの打線。すごい1発だったし、よく頑張っている」と評価した。

◆ヤクルト高津臣吾監督(51)が、5回2失点にまとめた先発のドラフト2位吉田大喜投手(22)について「少し落ち着いたのかなという感じがする。もっと分からないといけないこと、理解していかないといけないこともたくさんあるが、今は勉強中だと思う」と話した。 3度目の先発で、初回から3回までは、3者凡退。しかし2巡目に入った4回、先頭の井領に四球を与え、そこから2失点につながった。 指揮官は「点の取られ方がよくない。9人連続アウトにとったら、10人目に四球を出して、そこから失点する。これをいい経験として、次にいかしてほしい。乗り切れたイニング、もう少し長く投げられるピッチングだったのかなと思う」とプロ初勝利を目指すルーキーの課題を挙げた。

◆中日大野雄大投手(31)が、今季初勝利を挙げた。ヤクルト打線を9回5安打3失点に抑え、今季7戦目でチーム初の完投勝利も決めた。 初回に塩見、4回に村上に被弾した。3点ビハインドでも、大野雄の気持ちは切れなかった。初回、村上の第1打席でこの日最速152キロ。9回も149キロを記録した。最後の打者村上を右邪飛に打ち取り、左手で小さく拳を握った。 昨年9月14日阪神戦でのノーヒットノーラン以来、321日ぶりの白星を手にした。お立ち台もその日以来。しかし、表情は控えめだった。今季は自身3度目の開幕投手を務めたが、2カ月間勝ち星なし。「うれしい。けど(1勝目が)遅すぎますよね。7戦で1勝3敗。借金が2つもある。うれしいけど、喜べないですね」。エースの責任感が口をついた。 先輩たちの言葉が背中を押した。前回17日の阪神戦(甲子園)登板後は、ナゴヤ球場で居残り調整。「何球投げても最後までいかないとあかんやろ」。チーム投打の最年長・山井、藤井の両ベテランからハッパをかけられた。「火がつきましたね」。6回、8回の打席はチャンスで回ってきたが、首脳陣に続投を志願して打席に立ち、最後まで投げ抜いた。 「1年間勝ち越して、ローテーションを守るのが目標」。左腕エースがお立ち台で満面の笑みを取り戻したときが、チームの勢いが戻るとき。これから巻き返す。【伊東大介】 ▽中日与田監督(大野雄の初勝利について)「本塁打を2本打たれたが、味方も追いついて、最後まで投げきる思いが伝わってきた試合でした」 ▽中日木下拓(先発大野雄を助ける2度の盗塁阻止)「しっかり準備することができていたので刺すことができたと思います。(阻止率が5割となり)数字は意識してませんが、そのプレーで投手を助けることができるのでこれからも頑張ります。リードというよりは大野さんが良かったので勝ちがついてホッとしています」

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(27)が31日、中日7回戦(ナゴヤドーム)に「2番・右翼」で先発出場。一回1死の第1打席に、右翼ポール際へ先制の4号ソロを放った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が31日、中日7回戦(ナゴヤドーム)に「4番・一塁」で先発出場。1点リードの四回1死一塁から、右翼席中段へ6号2ランをたたき込んだ。  先発左腕・大野雄が投じた148キロの直球を、完璧に捉えた。打った瞬間スタンドインを確信し、バットをそっと置いてゆっくりと走り出した若き大砲。「1打席目に抑えられていた(空振り三振)ので、2打席目は打てる球は積極的に打とうと思いました。しっかりと自分のスイングができました」と振り返った。

◆開幕投手を務めた中日のエース・大野雄が完投で、今季初勝利(3敗)を挙げた。  ヤクルトは一回、塩見の右越え4号ソロで先制すると、四回には村上の右翼席中段への6号2ランで3-0と主導権を握った。しかし、その裏、中日打線が反撃。1死一、二塁の場面で、ビシエドがヤクルト・先発の吉田喜から左中間を破る2点二塁打を放ち、1点差に詰め寄った。  吉田喜は5回3安打2失点で降板。中日は六回、ヤクルト2番手・中澤も攻めて無死一、二塁とし、再びビシエド。中澤に代わり星がマウンドに上がるも、同点の左前適時打を浴びた。続く阿部は右越え適時二塁打で続き、中日が4-3と逆転した。中日は七回にも高橋の適時二塁打で追加点を挙げた。  中日・大野雄は序盤3点を失ったものの、気迫あふれるピッチングで、ヤクルト打線を9回5安打3失点に抑えて完投。今季7試合目でようやく初勝利をつかんだ。

◆開幕投手を務めた中日のエース・大野雄が完投で、今季初勝利(3敗)を挙げた。  中日・大野は序盤に3点を失ったものの、気迫あふれるピッチングで、ヤクルト打線を9回5安打3失点に抑えて完投。中日の4番・ビシエドは四回にヤクルト先発・吉田喜から左中間を破る2点二塁打、六回にはヤクルト3番手・星から同点の左前適時打を放つ3打点の活躍で逆転勝利に貢献した。  ◆中日・与田剛監督 「(先発の大野は)最後までひとりでよく投げ切ってくれました。大野は『まだいけます』と心強い言葉をくれた。エースとして最後まで投げるんだという気持ちがすごく伝わってきました。とにかく勝ってファンの皆さまに喜んでいただくこと。声援が我々の力になるのでよろしくお願いいたします」  ◆中日・大野雄大投手 「ここまで勝てていなかったので勝ててうれしいです。腕の振りで、気持ちで押し込めた。次回以降も勝てるように腕を振ります」  ◆中日のダヤン・ビシエド内野手「チャンスで回ってきたので集中していた。大野投手が素晴らしい投球をしてくれてうれしかった」

◆5回2失点で勝ち投手の権利を持って交代したヤクルトのルーキー吉田喜は、リリーフが逆転を許して3度目の挑戦でも初白星に届かなかった。  三回まで完璧に抑えたが、四回は先頭の井領を四球で出すと1死一、二塁となってビシエドに真ん中への変化球を2点二塁打とされた。この回だけで40球近くを要したことが早期降板の原因。「粘りの投球ができなかった」と反省した。  高津監督は「技術の問題ではなく頭の中のこと。プロとして分かっていないといけないことが、まだたくさんある」と成長を求めた。

◆3度目の先発登板となったD2位右腕・吉田喜(日体大)は5回2失点と試合をつくったが、プロ初勝利はまたもお預けとなった。三回までは走者を1人も出さない投球を見せたが、四回に先頭打者・井領への四球から2点を失い「粘りの投球ができませんでした」。高津監督は「点の取られ方がよくない。これをいい経験にして次に生かしてほしい」と巻き返しに期待した。

◆「2番・右翼」で先発出場した塩見が一回、右翼ポール際へ4号ソロ。先発左腕・大野雄が投じた146キロの直球を捉えた。出場した試合では7月28、29日に続き3戦連発。「甘く来た球を強く打つことを意識して打席に入りました。しっかりと押し込むことができました」。試合に敗れたが、好調をアピールした。

◆3点リードを守り切れず、逆転負けを喫した。3連勝を逃したヤクルトの高津臣吾監督(51)は「良い先制とムネ(村上)の2ランがあった。あれで逃げ切らないといけないとは言わないけれど、主導権を握ったままゲームを引っ張って、終盤に持っていきたかったのが正直なところ」と振り返った。  惜敗の中でも光ったのは、規格外の放物線を描いた村上だ。1-0で迎えた四回1死一塁。カウント2-0から、大野雄の高めに浮いた148キロを強振した。「1打席目に抑えられていたので、打てる球は積極的に打とうと思った。自分のスイングができた」と村上。タイミング、角度とも完璧な打球は右翼席中段で弾んだ。  6号2ランで7月の月間打点を「31」に伸ばし、球団の日本選手では1991年6月の広沢克己(29打点)を抜いて月間新記録を樹立した。シーズン37打点はリーグトップ。山田哲が離脱し、青木、坂口が休養で先発を外れる中、打線の軸としての存在感、相手への恐怖心は増している。  「ムネ中心で打線が回っていてね。坂口が出て哲人やノリがつないで、ムネが中心でいるというのが、今のうちの打線。すごい一発だったと思うし、よく頑張っている」と高津監督。首位・巨人とは3・5ゲーム差。村上を中心に食らいつく。(長崎右)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
21112 0.656
(↑0.011)
-
(-)
86168
(+2)
107
(+1)
51
(-)
23
(-)
0.263
(↓0.002)
3.080
(↑0.06)
2
(-)
ヤクルト
17144 0.548
(↓0.019)
3.5
(↓1)
85165
(+3)
184
(+5)
34
(+2)
21
(-)
0.254
(↓0.002)
4.840
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
17172 0.500
(-)
5
(↓0.5)
84151
(+3)
135
(+3)
38
(-)
5
(-)
0.271
(↓0.001)
3.690
(↑0.03)
4
(-)
阪神
16162 0.500
(-)
5
(↓0.5)
86142
(+3)
138
(+3)
37
(+1)
26
(-)
0.248
(↓0.002)
3.730
(↑0.04)
5
(1↑)
中日
14212 0.400
(↑0.018)
8.5
(-)
83117
(+5)
172
(+3)
19
(-)
7
(+1)
0.248
(↑0.001
4.280
(↑0.04)
6
(1↓)
広島
12184 0.400
(↓0.014)
8
(↓1)
86153
(+1)
160
(+2)
35
(+1)
15
(-)
0.281
(↓0.004)
4.390
(↑0.05)