楽天(★3対4☆)西武 =リーグ戦4回戦(2020.07.18)・楽天生命パーク宮城=
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西武
00000400041002
楽天
3000000003812
勝利投手:松本 直晃(1勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(1勝0敗7S))
敗戦投手:塩見 貴洋(1勝3敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(8号・6回表3ラン),中村 剛也(3号・6回表ソロ)
【楽天】茂木 栄五郎(3号・1回裏ソロ),島内 宏明(2号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は3点ビハインドの6回表、山川の3ランで試合を振り出しに戻す。さらに中村のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・松本が5回3失点。その後は4投手の継投で逃げ切り、松本は今季初勝利を挙げた。敗れた楽天は、先発・塩見が6回につかまった。

◆4戦ぶりの1番に座った楽天茂木栄五郎内野手(26)が、先制の先頭打者ホームランを放った。 西武先発松本から2ボールの3球目、甘く入った143キロ直球をバックスクリーン右へ運んだ。昨年8月22日ロッテ戦以来の先頭打者弾。ここ3試合は3番に座っていた。3戦ぶりの1発となる3号ソロを放ち「打ったのはストレートです。2ボールだったので結果を気にせず思いっきりスイングしました」と振り返った。

◆楽天島内宏明外野手(30)が12戦ぶりの1発となる2号2ランで追加点を奪った。 茂木の先頭打者弾が飛び出た初回2死一塁。西武松本の初球、真ん中141キロ速球を迷わず振り抜いた。右中間席へ放り込み、ファンをわかせた。 前日17日から登場曲をプロレスラー蝶野正洋の入場曲「CRASH」に変更。「打ったのはストレートです。岸さん、(渡辺)直人さん、そして蝶野さん、こちらからは以上です」と真剣な表情で振り返った。

◆楽天先発塩見貴洋投手(31)が1発に泣いた。 立ち上がりからテンポよくコースに球を集め、カーブ、フォーク、スライダーを散らした。5回まで4安打で得点を与えなかった。 だが3点リードの6回。無死一、三塁から西武山川への初球、内角を狙った直球が真ん中へ甘く入った。左中間スタンドに位置するメリーゴーラウンド付近まで同点3ランを飛ばされた。打たれた瞬間に首をかしげ、次打者が打席へ向かっても下を向き、無念さを隠しきれなかった。 1死を挟み、さらに中村に勝ち越しソロを浴びた。2死一塁としたところでシャギワへ交代を告げられた。6回途中を102球、9安打1四球4失点。「調子は良かったです。一番1発がダメな場面なのに。投げミスです」と悔しそうに振り返った。

◆楽天は初回、茂木の先頭打者弾、島内の2ランで3点を先制。先発塩見は西武打線を3回まで2安打無失点に抑えた。 西武は3点を追う6回、山川の8号同点3ラン、中村の3号ソロで1点を勝ち越した。楽天先発の塩見は6回途中4失点で降板。 西武が継投策で逃げ切り2連勝。先発松本が5回3失点で今季初勝利。楽天は今季2度目の2連敗。先発塩見が3敗目。

◆小規模観戦の弊害が起こった。西武の守備の際、スタンドから森友哉捕手の構えたコースを大声でさけんで伝える声が飛んできた。森から辻発彦監督へ伝えられ、球審へ抗議。楽天側は場内アナウンスで注意を呼びかけ、周辺の警備を強化したという。 同監督は試合後「友哉がインコース構えると『インコース』っていうのが後ろから聞こえてくる。コースを、お客が後ろから。鳴り物がない中で、声を出したら本当に聞こえるからね、バッターに。サイン盗みと同じだから、こっちからしたら。これは本当にこれから問題になってくると思うよ。そこはお願いしたい」と語気を強めた。 無観客試合では、神宮球場で珍事が起こっていた。6月21日ヤクルト-中日戦で、実況の配球の読みや捕手の位置を伝える声が、グラウンドレベルまで聞こえていた。 今回の観客による声は、5000人規模の有観客試合ならではの弊害となった。

◆楽天先発の塩見貴洋投手が1発に泣いた。5回まで4安打無失点も、3点リードの6回無死一、三塁。西武山川への初球で内角を狙ったが、真ん中へ甘く入り左翼席へ同点3ランを運ばれた。 「1発が一番ダメな場面。ボールでいいと思った球がすっぽぬけた。投げミスです」。1死から中村にも勝ち越しソロを浴び、6回途中9安打4失点で3敗目。三木監督は「前半は塩見らしく良かった。あの回は投げきってほしかったが、やられてしまった。本人も悔しいし、僕も悔しい」と唇をかんだ。チームは今季2度目の2連敗。2位ロッテと1差となった。

◆西武の4番山川穂高内野手が2試合連発となる同点3ランを放った。3点を追う6回、無死一、三塁で初球を左中間スタンドへ8号3ランを運んだ。 「打った瞬間にホームランになると思いました」という手応え。勢いに乗って勝ち越し本塁打を打った中村からも「あの場面で打った山川が、僕の中ではヒーローだと思います」とたたえられた。

◆勢いづいた波に乗り、西武中村剛也内野手(36)が、勝ち越しアーチを描いた。3点を追う6回、山川穂高内野手の8号同点3ランで追いつくと、中村が3号ソロを放ち決勝打となった。カウント3-2。楽天塩見のフォーク攻めに「しっかりと頭に入れてやっていました。落ちなかったし、普通なら外に逃げていく軌道が多いけど、それがたまたま引っかかって内側にきたので、うまいこと振れましたね」。甘い球を見逃さなかった。 16日に記録した節目の300二塁打よりも、本塁打が何よりも好物だ。「300二塁打の中で"フェン直"は何本もあると思う。入っていればもうちょっとホームランを打ててた」。前日の301本目となる二塁打も、スタンドまであと数センチ。言葉の端々に代名詞への空腹感がにじみ出る。 同一カード6連戦も意に介さない。「別にそんなに。移動がなくて楽っちゃあ楽です」。西武一筋の19年目。所沢を拠点に、北海道から福岡まで移動を繰り返してきた中村にとって、移動が少ない6連戦はプラス材料にとらえている。今季の本塁打3本も、すべて6連戦の後半に打っている。 5日オリックス戦で死球を受けた右手首も完治。「明日勝って、勝ちこせるように頑張ります」。栗山とのベテランコンビで6、7番を担い、打線を支えていく。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(中村と栗山のコンビに) ベテランでありながら、本当に休ませられない。余裕があればいいんだろうけど、すごくいい働きをしてくれる。あと1日頑張って。

◆楽天・茂木栄五郎内野手(26)が18日、西武戦(楽天生命パーク)に「1番・遊撃」で出場し、一回に先頭打者弾となる3号ソロを右中間席に放った。  松本の3球目、143キロの高め直球をたたいた。「ツーボールだったので、結果を気にせず思いっきりスイングしました」とコメントした。  1点を先制した、一回2死一塁。5番・島内宏明外野手(30)も、右中間に2号2ランを放った。  「(あす19日先発の)岸さん、(選手兼打撃コーチの渡辺)直人さん、そして蝶野さん(自身の登場曲にプロレスラー、蝶野正洋の入場曲を使用)、こちらからは以上です」と意味不明な"島内節"で締めた。

◆西武は0-3の六回に山川の2試合連発となる8号3ラン、中村の3号ソロで4点を奪い逆転した。松本は5回3失点で今季初勝利。救援陣が踏ん張り、九回は増田が締めて7セーブ目。楽天は塩見が六回途中4失点と粘れなかった。

◆楽天の塩見は、好投が3-0の六回に暗転した。先頭打者から連打を許し、山川に3ラン、中村にもソロを浴びて一気に逆転された。  強力打線の勢いにのみ込まれ、この回途中でKOされた。3敗目を喫し「調子は良かった。一番、一発が駄目な場面」と悔やんだ。チームは2位に1ゲーム差に迫られた。

◆西武の山川が2試合連発となる同点の8号3ランを放った。0-3の六回無死一、三塁で、塩見の甘く入った初球を逃さず力強いスイングで左中間席へ運び「打った瞬間に本塁打になると思った」と自賛した。  劣勢の流れを一気に変え、中村の勝ち越しソロにつなげた。3年連続の本塁打王を狙い、エンジンがかかってきた。(楽天生命パーク)

◆西武の辻監督が八回の攻撃前、山路球審に観客席からの声について抗議した。辻監督は「(捕手の森)友哉が内角に構えると、内角というのが後ろから聞こえる。それを注意してもらおうかなと」と説明した。  新型コロナウイルス感染防止のために観客の上限が5000人に制限され、観衆は3355人だった。本来よりも声が通りやすく、辻監督は「本当に打者に聞こえる。サイン盗みと一緒だから。どこの球場でもこれからまた問題になってくると思う」と厳しく指摘した。  観戦中に大声を出すことは現在は禁止されている。楽天は抗議を受け、注意喚起の場内アナウンスを行った。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
15100 0.600
(↓0.025)
-
(-)
95146
(+3)
92
(+4)
24
(+2)
22
(-)
0.275
(↓0.002)
3.440
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
14111 0.560
(↑0.018)
1
(↑1)
94123
(+2)
105
(+1)
32
(+1)
15
(-)
0.249
(↓0.004)
3.900
(↑0.12)
2
(-)
ロッテ
14110 0.560
(↑0.018)
1
(↑1)
95105
(+5)
112
(+2)
22
(+1)
25
(-)
0.242
(↑0.003)
4.400
(↑0.11)
4
(-)
西武
12111 0.522
(↑0.022)
2
(↑1)
96114
(+4)
121
(+3)
22
(+2)
14
(-)
0.251
(↑0.002
4.650
(↑0.07)
5
(-)
日本ハム
9152 0.375
(↓0.016)
5.5
(-)
9496
(+2)
125
(+5)
23
(+2)
19
(-)
0.218
(↓0.004)
4.310
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
9152 0.375
(↓0.016)
5.5
(-)
9490
(+1)
119
(+2)
24
(+1)
23
(-)
0.232
(↓0.003)
4.170
(↑0.09)