広島(☆9対2★)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2020.07.17)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:大瀬良 大地(3勝1敗0S)
敗戦投手:吉田 大喜(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】菊池 涼介(3号・3回裏ソロ),松山 竜平(1号・6回裏3ラン)

  DAZN
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◆広島が快勝。広島は初回、鈴木誠の2点適時打で先制に成功する。そのまま迎えた3回裏には、菊池涼のソロと松山の適時打で3点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・大瀬良が6回2失点の好投で今季3勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆ヤクルトのルーキー吉田大喜投手(22)がプロ初登板に挑む。 今季はDeNAの新人坂本がプロ初登板初勝利を記録しているが、ヤクルトの新人でプロ初登板初勝利は13年小川以来出ていない。吉田喜が球団7年ぶりの記録となるか。

◆ヤクルトは、山田哲人内野手が3試合連続でスタメンを外れた。15、16日の阪神戦(甲子園)を疲労の蓄積のため欠場していた。この日の全体練習のアップには参加したが、キャッチボールのみの調整だった。 「2番・二塁手」には宮本丈内野手が入り、2試合連続でのスタメンとなった。前日16日の阪神戦で右足の張りのため途中交代した村上宗隆内野手(20)は「4番・一塁手」でスタメン出場する。 ドラフト2位ルーキー右腕吉田大喜投手がプロ初登板初先発で、古賀優大捕手とのバッテリー。 西浦直亨内野手が2試合ぶりのスタメンに復帰し、5番に入った。

◆プロ初先発初登板したヤクルトのドラフト2位ルーキー右腕吉田大喜投手(22)は、2回1/3を被安打9の5失点、65球で降板した。 父英樹さんが大阪で営むスポーツ用品店「スミレスポーツ」のグラブでマウンドに上がった。 初回は制球が安定せず、1死二、三塁で4番鈴木誠にカーブをとらえられ、2点を先制された。 2回は無失点で切り抜けたが、3回は菊池涼のソロ本塁打を含む4連打を浴び1死一、二塁の場面で交代した。 ベンチに戻ると高津監督に声を掛けられ、帽子を取って頭を下げていた。「初登板でしたが、緊張は思ったよりしませんでした。内容は少しストライクゾーンに集めてしまい、追い込んでからのフォークボールがしっかりコントロール出来ませんでした。早いイニングでマウンドを降りてしまいチームに申し訳ない気持ちです」とコメントした。

◆ヤクルトのアルシデス・エスコバー内野手が、3試合連続となる打点をマークした。 5点を追う6回1死一、二塁、広島先発大瀬良の139キロ内角高めのシュートをとらえ、左翼フェンス直撃の二塁打を放った。左翼手ピレラが打球処理をする間に、一塁走者の山崎も生還し2点を返した。「甘い球をミスショットすることなく、自分のスイングで打つことができました」とコメントした。

◆ヤクルト長谷川宙輝投手(21)が、自己最速を1キロ更新する154キロをマークした。 2-9で迎えた7回に4番手としてマウンドへ。1死から広島西川に左翼線へ二塁打を打たれたが、菊池涼は右飛。2死二塁となり、この日4打数4安打の堂林を2球で追い込むと、3球目にこん身の154キロ直球を外角へ決め、3球で見逃し三振を奪った。 ここまでの最速は、3月3日オープン戦の古巣ソフトバンク戦(ペイペイドーム)でマークした153キロだった。

◆広島は初回、鈴木誠の適時打で2点を先制。3回には菊池涼の3号ソロ、松山の適時打で3点を追加。ヤクルトは3回まで無得点。 ヤクルトは6回、エスコバーの左越え2点適時二塁打で反撃。広島は6回、松山の1号3ランなどで4点を奪い、リードを広げた。 広島が本拠地有観客試合初勝利。連敗を3で止めた。先発大瀬良が3勝目。ヤクルトプロ初先発の吉田喜が初黒星を喫した。

◆広島4番鈴木誠也外野手が2点先制打を含む3安打3打点で打線を引っ張った。1回1死二、三塁からヤクルトのプロ初登板吉田喜が1軍で初めて投じたカーブにバットを合わせて中前に運んだ。 「チャンスをつくってくれたので、返すことができて良かったです。いい先制点になりました」。3回は中前打から二盗でチャンスメーク。3点リードとなった6回には中前打で追加点を奪った。

◆ヤクルト山田哲人内野手(28)が、17日の広島3回戦(マツダ)を欠場した。3試合連続での欠場となった。15、16日の阪神戦(甲子園)は疲労の蓄積を考慮され、出番はなかった。この日は全体練習のアップには参加したが、キャッチボールのみの軽めの調整だった。高津監督は「いろいろ状況は聞いている。(復帰は)もう少し」と話した。

◆ヤクルト高津監督は、スタメン出場した坂口智隆外野手、青木宣親外野手、村上宗隆内野手、西浦直亨内野手を途中交代とした。 青木は5回から、坂口と西浦、16日の阪神戦(甲子園)で右足の張りを訴えた村上をそろって7回からベンチへ。 今季2度目の連敗に、指揮官は「チーム状況はあまりよくない。リリーフも野手も疲れているが、プロである以上明日も試合がある。全力でやるのが当たり前」と話した。

◆ヤクルトの高津臣吾監督(51)が、広島の先発大瀬良について「セ・リーグを代表する投手だなと思った」と話した。 ヤクルト打線は、毎回ように安打は放つものの、5回まで先発大瀬良を打ち崩せなかった。 6回は先頭村上の内野安打から山崎がつなぎ、1死一、二塁でエスコバーが左翼フェンス直撃の二塁打を放ち2点を挙げたが、追い上げはそこまで。 高津監督は「久々に見たが、球は低いし、すごく丁寧に投げるし、でも(球に)力がないわけじゃなく、変化球にキレがある。感心したらだめだけど、勝てる投手なんだろうなと思って見ていた。崩さないといけないが、簡単ではない投手だと思った」と振り返った。

◆広島堂林翔太内野手(28)がプロ初の二塁打3本を含む4安打と暴れ回った。プロ初の3番でスタメン出場。打率、出塁率、ともにリーグトップの活躍をみせている。チームはマツダスタジアムの有観客試合4試合目にして初勝利。連敗を「3」でストップし、最下位を1日で脱出した。堂林が放つ打球の数々に、球場を赤く染めた鯉党が酔いしれた。初回、1死一塁から吉田喜の変化球を右中間へはじき飛ばし、エンタイトル二塁打。3回の第2打席も吉田喜から再び右中間を破り二塁へ。4回2死からの3打席目は左中間に痛烈な打球をかまし、自身プロ初の3本目の二塁打。6回には左前打。今季早くも3度目の1試合4安打を記録し、本拠地の有観客試合初勝利に貢献した。 「とにかく連敗を止めたかった。それだけを考えて試合に臨みました」 プロ初の3番として打線に火をつけ、チームの3連敗ストップ、最下位脱出へ導いた。「後ろに誠也と松山さんがいるので、つなげばなんとかしてくれる。気楽にできた」。これまで主に7番で出場を続けていたが、打撃絶好調により16日から6番に打順を上げ、この日は主軸を託された。堂林の快打に導かれるように、4番鈴木誠、5番松山のバットも火を吹き、新クリーンアップが3人で9安打8打点と機能した。 守備でも快投を続ける同級生を救った。6回に3点差まで追い上げられ、2死二塁のピンチで迎えた代打雄平の打席。大瀬良が痛烈な打球を打たれた三塁線を抜けるかの打球を好捕。窮地を救った。まだ一塁や左翼を守っている頃、今年から大瀬良とともに行う"朝活"の超早出のランニングを行っている際に、右腕が「俺が投げる時に三塁やってよ」と声をかけたという。信頼にこの日はプレーで応え、大瀬良のグラブと堂林の拳で力強いタッチを交わした。 「乗り越えた壁はいつか自分を守る盾になる」 堂林が大切にしている言葉だ。4人組男性グループのケツメイシの楽曲「ライフイズビューティフル」の歌詞を引用した言葉で、中京大中京時代のチームメートから教わったものだ。長年成績を残せず、崖っぷちを味わった。腐ることなく、貪欲に練習に取り組み続けたことが、リーグトップの打率、出塁率の成績につながっている。背番号7はプロ11年間の時を経て、大きな壁を乗り越えた。【古財稜明】

◆広島堂林翔太内野手(28)がプロ初の二塁打3本を含む4安打と暴れ回った。プロ初の3番でスタメン出場。打率、出塁率、ともにリーグトップの活躍をみせている。チームはマツダスタジアムの有観客試合4試合目にして初勝利。連敗を「3」でストップし、最下位を1日で脱出した。広島佐々岡真司監督(新打順について)「堂林がつないで誠也が返す。それがしっかりできれば得点力もあがる」

◆ヤクルトドラフト2位の吉田大喜投手は、ほろ苦いデビューとなった。2回1/3を被安打9、5失点で黒星。 父英樹さんが営むスポーツ用品店「スミレスポーツ」のグラブを着用。初回に先制を許し、3回は本塁打を含む4連打を浴び交代した。「早いイニングでマウンドを降りてしまい、チームに申し訳ない気持ちです」。 高津臣吾監督は「いいところを表現できなかった。また来週投げさせるので、この経験を生かして」と話した。

◆ヤクルトのドラフト2位・吉田大喜投手(22)=日体大=が17日、広島3回戦(マツダ)でプロ初登板初先発したが、2回1/3を9安打5失点で降板した。  一回、先頭の西川に中前打を浴び、1死一塁から堂林に右越えの二塁打で二、三塁。続く鈴木に先制の中前2点打を許した。  二回は無失点に抑えたが、三回は先頭の菊池涼に右越えの3号ソロを被弾。続く堂林、鈴木にも連続安打を浴び、無死二、三塁から松山の中前2点打でリードを5点に広げられた。その後ピレラを三邪飛に打ち取ったものの、会沢に左前打されたところで交代が告げられた。  2番手はベテラン左腕の中沢がマウンドに上がった。

◆ヤクルトのドラフト2位・吉田大喜投手(22)=日体大=が17日の広島3回戦(マツダ)でプロ初登板初先発。一回に2点、三回に3点を失い、2回1/3を9安打5失点で降板した。  「初登板でしたが、緊張は思ったよりしませんでした。少しストライクゾーンに集めてしまい、追い込んでからフォークボールがしっかり制球できませんでした。早い回でマウンドを降りてしまいチームに申し訳ない気持ちです」とベンチで肩を落とした。

◆プロ11年目で初めて3番で先発した広島の堂林が快打を重ね、16日までに3連敗を喫していたチームを活気づけた。  一回は1死一塁から右方向へのエンタイトル二塁打で鈴木誠の先制の2点打につなげ、三回も右中間に二塁打。プロ初登板先発した右投げの吉田喜から逆方向に巧打を見せた。四回はサウスポー中沢から左中間二塁打を放ち、六回は風張から左前に打ち返した。  試合前の打率は両リーグトップの4割2分。昨季までなかなか期待に応えられずにいた「コイのプリンス」は「どういう展開でも自分がやれることは変わらない。それを一年間徹底してやりたい」と意気盛ん。三塁守備でも六回に好守で大瀬良を助けた。

◆ヤクルトの新外国人、アルシデス・エスコバー内野手(33)が17日、広島3回戦(マツダ)で0-5の六回1死一、二塁から左翼へ2点二塁打を放った。  4回まで無失点に抑えられていた広島先発・大瀬良が投じた、内角高めのシュートをはじき返した。3試合連続安打と打点を挙げたエスコバーは「甘い球をミスショットすることなく自分のスイングで打つことができました」とコメントした。

◆前日最下位に転落した広島打線が16安打とつながり、連敗を3で止めた今季初めて3番に入った広島・堂林は5打数4安打と大活躍。セ・トップの打率・446。先発の大瀬良は6回7安打2失点で今季3勝目を挙げた。  広島は一回、鈴木誠の中前2点適時打で先制すると、三回には菊池涼のソロ本塁打を皮切りに打線がつながり3点を追加。ヤクルト先発のドラフト2位・吉田喜を降板させた。  序盤で5点リードを奪った広島は、六回にエスコバーに一発を浴びて2点を返されたが、その裏に再び鈴木誠の中前適時打、松山の右翼席への1号3ランで突き放して9-2。このリードを一岡、DJ・ジョンソン、菊池保が無失点で守り切った。広島は本拠地マツダスタジアムに観客を入れた試合では今季初勝利となった。  ◆堂林翔太内野手 「打席の中では自分のやることに集中している。それがいい結果に結びついている。とにかく連敗を止めたかった。それだけを考えて試合に臨んだ。声援は力になった」

◆広島の大瀬良が6回を2失点にまとめ、6月26日以来の白星となる3勝目を手にした。7安打を浴びるなど、四回を除いて毎回走者を背負いながらも、打者の反応を見ながら根気強く丁寧に球を散らし、118球の力投。「粘り強く投げた結果、ゲームをつくれた」と安堵した。  投手陣が打ち込まれて3連敗を喫していたチームを救い、エースの重責を果たした。「一生懸命やっても思うようにいかない時もある。きょうの勝ちは大きい」と実感を込めた。

◆ヤクルトのドラフト2位ルーキーの吉田喜は、プロ初登板先発だったが、三回途中5失点とほろ苦いデビューになった。勝負球が高めに浮いた。「ストライクゾーンに投げすぎてしまった。早い回で降りてしまいチームに申し訳ない」と肩を落とした。  三回は菊池涼に直球を右中間席に運ばれた。高津監督は「もうちょっといいところのある投手。また来週投げさせる。次に期待」と奮起を促した。

◆ほろ苦いデビュー戦となった。ヤクルトのドラフト2位・吉田大喜投手(22)=日体大=が先発でプロ初登板したが三回まで投げ切れず、2回1/3を9安打5失点で黒星を喫した。  「少しストライクゾーンに集めてしまい、追い込んでからのフォークボールがしっかりコントロールできませんでした。早いイニングでマウンドを降りてしまいチームに申し訳ない気持ちです」  最速151キロを誇り、大学日本代表にも選ばれた右腕は、一回1死二、三塁で鈴木誠に先制の中前2点打を浴びる。三回には先頭・菊池涼に右中間への3号ソロを被弾。さらに無死二、三塁で松山に中前2点打を打たれたところで降板した。  試合は2-9で敗れ、首位・巨人とのゲーム差は2・5に拡大。高津監督は吉田喜について「良くも悪くもすごく記憶に残る登板になったと思う。また来週投げさせますので、この経験を生かして次の登板に期待しています」と口にした。(赤尾裕希)

◆右へ、左へ-。プロ11年目で最も熟れているプリンスが打ちまくった。7月で3度目となる4安打の固め打ち。自身の打点はゼロも、チーム16安打9得点の猛爆を呼んだのは広島の新3番・堂林だ。  「とにかく連敗を止めたかった。それだけを考えて試合に臨んでいた」  4991人が駆けつけたマツダスタジアム。チームの連敗を3で止めた殊勲は、お立ち台で表情が緩むことはなかった。  プロ人生で初の3番。佐々岡監督の期待に一回から応えた。1死一塁でプロ初登板のD2位・吉田喜(日体大)から右方向へ、エンタイトル二塁打。鈴木誠の先制2点打を呼び込むと、そこからミスターダブルだ。三回は右翼フェンス直撃、四回には左中間へ-。4打席連続となればイチローらに並ぶNPB記録だった六回は左前に運んだ。  6試合連続安打で打率・446とさらに上昇。クリーンアップで9安打8打点の打線爆発に将は「堂林がつないでくれて誠也(鈴木)がかえす。こういう形なら得点率が高くなる」と大喜びだ。  中京大中京高3年時にエース兼4番として夏の甲子園を制覇。プロ入りと同時に野手に転向も苦しんだ。高校時代にいくら騒がれても弱肉強食がこの世界。もがく中、今年1月の宮崎が人生を変えてくれた。  串間市で行われていた鈴木誠の自主トレ。3歳下に頭を下げ、参加した。フリー打撃では動画を撮影し、膝をつき合わせて分析する。「頭が突っ込んでいる」。日本代表でも主砲を務める男の指摘は実に的確だった。  打ちたい。結果を出さないといけない。その気持ちが強すぎて、どんどん体が前にいっていた。  直球は余計に速く感じ、打球に力が伝わらない。2018年シーズンをもって引退した新井貴浩氏から「バットの先を投手へ向けて構え、ムチのようにしならせて打つ」という教えも生かしきれなかった。今季の堂林が堂々と見えるのはオフの改造があったから。チャンスメークに徹し、恩人の4番につなげる。  「勝ちが届けられるように、毎日頑張りたい」  最下位をわずか1日で脱出し、5位に浮上した。まみれた泥をやっとぬぐえた鯉のプリンスがキラキラと輝いてきた。(柏村翔)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1471 0.667
(↑0.017)
-
(-)
98120
(+2)
71
(+1)
29
(+1)
15
(-)
0.266
(↑0.001)
3.250
(↑0.05)
2
(-)
ヤクルト
12101 0.545
(↓0.026)
2.5
(↓1)
97110
(+2)
117
(+9)
21
(-)
18
(-)
0.251
(-)
4.700
(↓0.22)
3
(-)
DeNA
12120 0.500
(↓0.022)
3.5
(↓1)
9698
(+1)
86
(+2)
21
(-)
4
(-)
0.282
(-)
3.580
(↑0.02)
4
(1↑)
阪神
10120 0.455
(↑0.026)
4.5
(-)
9871
(+4)
98
(+1)
23
(-)
15
(+1)
0.243
(↑0.002)
4.290
(↑0.17)
5
(1↑)
広島
9121 0.429
(↑0.029)
5
(-)
98108
(+9)
104
(+2)
24
(+2)
9
(+1)
0.290
(↑0.007
4.450
(↑0.11)
6
(2↓)
中日
10141 0.417
(↓0.018)
5.5
(↓1)
9587
(+1)
118
(+4)
14
(+1)
5
(-)
0.257
(↓0.003)
4.500
(↑0.08)