阪神(☆6対3★)ヤクルト =リーグ戦4回戦(2020.07.14)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
2000100003501
阪神
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勝利投手:秋山 拓巳(1勝1敗0S)
(セーブ:スアレス(0勝0敗2S))
敗戦投手:石川 雅規(0勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】西田 明央(2号・5回表ソロ)
【阪神】木浪 聖也(1号・6回裏2ラン)

  DAZN
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◆阪神は2点を追う4回裏、梅野の適時打と木浪の犠飛で3点を挙げ、逆転する。同点とされた直後の5回には、無死一三塁の好機から糸井が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・秋山が6回3失点で今季初勝利。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆両チームのスタメンが発表された。先発投手は阪神が秋山拓巳(29)で、ヤクルトが石川雅規(40)。阪神は9日巨人戦から5試合連続で同じオーダー(先発投手除く)。今季ここまで12通りのオーダーを組み、固定されたここ4試合は3勝1敗。波に乗ってきた打線で、首位ヤクルトからカードの初戦を取りたい。

◆ヤクルト坂口智隆外野手(36)が、1番一塁手でスタメンに名を連ねた。 12日の巨人戦(ほっともっと神戸)、9回の打席で右足に死球を受け、そのまま交代していた。 この日、試合前の全体練習には、アップから参加し体を動かしていた。 また腰の張りで2試合スタメンを外れていた西浦も、復帰した。

◆ヤクルト西田明央捕手(28)が、先発石川を援護する2号ソロを放った。 逆転を許し、1点を追う5回、先頭でフルカウントから阪神先発秋山の139キロ直球を左翼席へ運んだ。一時、同点に追いつく7月2日広島戦以来の2号ソロ。「石川さんを援護したかったので、必死にくらいついていきました。いい形になって良かったです」とコメントした。 同点弾にも喜ばず、悔しげな表情でホームインした女房役を、石川はガッツポーズで迎えて労った。 中村、嶋と捕手の離脱が続き、17年7月8日広島戦(神宮)以来、約3年ぶりに9度目となる石川とのスタメンバッテリーを組んだ。

◆阪神先発の秋山拓巳投手(29)は粘りの投球で6回3失点にまとめた。 1点リードに転じた6回。先頭青木に右前打を浴びたが、4番村上を低めフォークで引っ掛けさせて二塁併殺打。西浦をフォークで空振り三振に仕留めると、ガッツポーズを見せた。1回に2四球を与えて先制の2点を献上。打線が逆転した直後の5回は西田に同点アーチを浴びたが、最低限の仕事を果たした。「立ち上がりや、味方に点を取ってもらった後の失点など反省点の多い投球だった。長いイニングを投げることもできなかったですし、最低限の仕事しかできず悔しい。ただ2回以降、立ち直れたことをプラスにとらえて、また次の登板に向けて頑張ります」と振り返った。今季初勝利の権利を得て降板した。

◆阪神梅野隆太郎捕手(29)が貴重な同点打を放った。2点を追う4回1死満塁。 ヤクルト先発石川の初球シュートを右方向に狙い打ちし、ライナーではじき返した。2点適時二塁打で、試合を振り出しに戻した。「負けている場面でしたし、絶対にランナーをかえす気持ちで打席に入りました。アキ(秋山)も粘ってくれていましたし、自分の仕事ができて良かったです」。 石川は18年に10打数6安打をマークするなど得意の投手。この打席も相性の良さを示した。

◆阪神木浪聖也内野手(26)が値千金の今季初アーチを放った。1点リードの6回1死一塁。梅野が送りバントに失敗した直後の打席だった。 ヤクルト星の高めに浮いたフォークを仕留めると、浜風に乗って左翼ポールに直撃。相手を突き放す2ランだ。「小さくならないように思い切ってスイングした結果がホームランとなってくれて良かったです。『切れるな!』と思いながら走りました」と話した。4回には右犠飛で今季初打点も挙げ、ポイントゲッターとして奮闘した。

◆阪神糸井嘉男外野手(38)がクリーンアップの働きだ。同点に戻された直後の5回無死一、三塁の絶好機で打席へ。 石川のカットボールをとらえると、広く空いた三遊間を破る勝ち越しタイムリーになった。「絶対にランナーをかえそうと思って打席に入りました。絶対勝つ!」と気合十分のコメントを発した。

◆阪神が19試合目で最下位脱出に成功した。先発秋山が粘りの投球で6回3失点。その後も馬場、岩崎、スアレスとブルペンが必死の継投でリードを守った。 開幕から最下位で、6月24日ヤクルト戦(神宮)に敗れてからは単独最下位に沈んでいたが、中日と入れ替わる形で5位に浮上した。

◆ヤクルトが初回に4番村上の先制打などで2点を奪った。阪神打線はヤクルト石川に3回を2安打無失点と抑えられる。 阪神が5回に糸井の左前適時打で勝ち越し。6回には木浪の1号2ランで突き放した。ヤクルト石川は5回4失点で降板した。 阪神が継投でつないでリードを守った。先発秋山は6回3失点で今季初勝利。ヤクルトは引き分けを挟んだ連勝が4でストップ。ヤクルト石川は2敗目。

◆阪神ジャスティン・ボーア内野手もハッスルだ。まずは4回の第2打席で狭い一、二塁間を破って7試合連続安打。さらに7回だった。 ヤクルト中沢の変化球を振りに出て、当たり損ねとなり打球には強烈なスピンがかかった。フェアゾーンでバウンドした後に三塁ファウルラインを割ったが、再びフェアゾーンに戻ってきて内野安打。球団では15年ゴメス以来となる5カード連続アーチはお預けも、秘打? を含めたマルチ安打で、打率を2割8分6厘まで上げてきた。

◆阪神秋山拓巳投手は6回3安打3失点の粘投で今季初勝利を手にした。最後は叫んだ。再度1点リードをもらった6回表無死一塁、4番村上を外角フォークで二ゴロ併殺打に仕留める。2死。99球目のフォークで5番西浦から空振り三振を奪うと、力強くガッツポーズした。 「立ち上がりや、味方に点を取ってもらった後の失点など、反省点の多いピッチングでした」。 1回は2四球から村上の先制打と野選の間に2失点。味方打線が逆転した直後の5回には先頭の8番西田に同点ソロを許した。それでも最後はなんとか我慢。矢野監督から「先制された中でも6回まで投げてくれたのは大きかった」と労われた。 前回1日中日戦は5回途中6失点。相次ぐ雨天中止で登板が飛び、2軍戦を経て満を持してのマウンドだった。「2回以降は立ち直れたことをプラスにとらえて、また次の登板に向けて頑張ります」。今季3戦目で初白星。一気に勢いづきたい。

◆ヤクルトは逆転負けで、首位を守れなかった。今季初勝利を狙った先発石川は、5回4失点。制球に苦しみ本来の投球ではなく今季最多99球を投じたが、2敗目。 高津監督は「粘って彼らしいペースだった。バテたわけではないと思うが、中盤は思うようなボールが投げられていなかった」と首をひねった。打線も阪神秋山から2点を先制したが、2回以降は西田の2号ソロのみ。投打がかみ合わなかった。

◆阪神ジャスティン・ボーア内野手もハッスルだ。まずは4回の第2打席で狭い一、二塁間を破って7試合連続安打。 さらに7回だった。中沢の変化球を振りに出て、当たり損ねとなった打球には強烈なスピンがかかった。バウンドした後に三塁ファウルラインを割ったが、再びフェアゾーンに戻ってきて内野安打に。 「あんな打球は野球人生で初めてだったよ。ビックリしたけどヒットになってくれてラッキーだったよ」。球団では15年ゴメス以来となる5カード連続アーチはお預けも、秘打? を含めたマルチ安打で、打率を2割8分6厘まで上げてきた。

◆開幕投手を務めたヤクルト石川雅規投手(40)は、5回4失点で降板した。今季最多の99球を投じたが、今季初勝利はまたもかなわなかった。 毎回のように走者を背負う苦しい投球となった。1回1死三塁からは、糸井をスライダーで空振り三振、大山を直球で内野フライで無失点に抑えた。 3回までは無失点に抑えたが、4、5回と四球がからみ甘く入った球を狙われ、逆転を許した。 今季先発4試合で2敗目。悔しい結果に、高津監督は「頑張ってほしい。気持ちは強い選手なので」と次回以降の登板に期待していた。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手が来日初の猛打賞だ。2回の第1打席で右前打。6回には先頭で中前打でチャンスメークした。 7回2死一塁での第4打席はライト前方の飛球で、雄平が懸命に追ったが捕球できず二塁打に。「今日は奥さんと子供が2人来てくれたよ。前のDeNA戦で三振した時、息子に『もう三振しないでよ』と言われたので、今日は家族の前でいいプレーができて良かったね」。 四球を選んだ4回は三走として、木浪の右翼への飛球で本塁生還。さらにその前の4回2死の左翼守備では雄平の打球を好捕するなど、走攻守で貢献した。

◆阪神木浪聖也内野手がポイントゲッターになりきった。勝負を決める一撃を放ったのは1点リードの6回だ。直前に梅野が送りバントに失敗して1死一塁。一瞬、止まってしまった流れを再び動かした。星の浮いたフォークを逃さない。バットのヘッドを走らせると、大飛球は浜風にも乗って左翼ポールを直撃。今季1号2ランで引導を渡した。 「逆方向に飛ぶのは自分の中ですごい進歩している。オフからずっと逆方向は意識していた。こういう形で打てたのはよかった」 進歩を証明するアーチになった。4回は同点に追いついた直後の1死二、三塁で右翼へ勝ち越しの犠飛。今季52打席目で初打点を挙げた。3打点に加え、手堅い守備も光る。昨季15失策が、ここまで無失策だ。「守備が今年の課題。『常に飛んでこい』と思ってやっている。準備がちゃんとできているから、いい形になっている」と胸を張った。 遊撃のレギュラーを手中に収めつつある。開幕当初は投手の左右で北條と併用されたが、4日広島戦から7試合連続先発。「結果を出さないとすぐに代えられてしまう。1日1日が勝負」と気を引き締めた。矢野監督も「(打撃で)ボールはずっと見えている。2点は大きかった」と評価する。まだ打率は2割2分。プロ2年目の飛躍へ、ようやくエンジンがかかってきた。

◆阪神の「新・勝利の方程式」が上々の船出だ。最後を締めたのは剛腕スアレスだ。3点リードの9回2死二塁。7番雄平を137キロスプリットで二ゴロに斬ると、右手を握りしめてガッツポーズ。駆け寄ってきた梅野と肘タッチだ。今季2セーブ目を上げた右腕は「1点も取られずに抑えることが自分としてもチームとしても大事なこと。0点で終えることができて良かったよ」と冷静に振り返った。 6-3で迎えた試合終盤。焦点は継投策だった。12日に絶対的ストッパーの藤川が右肩のコンディショニング不良で出場選手登録を抹消。リードした終盤をどのようにつなぐかに注目が集まった。矢野監督はスアレス、岩崎につなぐ勝ちパターンについて「和雄(伊藤)とか馬場とか入れていきながら。そういうメンバーをどう使っていくか」と、新たな方程式を模索していた。 7回のマウンドは昨季まで登板4試合の3年目馬場だった。先頭山崎、続く雄平を内野ゴロに斬ると、最後は西田をのけ反らせる内角変化球で見逃し三振。気合の3者凡退でプロ初ホールドをつかんだ右腕は「自分らしく強気でバッターに向かっていく姿勢を見せられた。自信になりました」と初々しい。8回は岩崎が先頭を出しながら貫禄の1回無失点。バトンを落とさずつないだ。 矢野監督もこの日一番の笑顔だ。馬場のルーキーイヤーが2軍監督時代と重なった。1年目からの苦労を知るだけに「バッターに向かっていくピッチングをしてくれた。今後に向けても大きな1つのカード、大事な戦力になってくれたのでうれしい」と手放しで喜んだ。スアレス、岩崎につなぐ選択肢が増えれば、勝利の確率がグッと上がる。【桝井聡】

◆阪神がついに最下位を脱出! 3-3と追い付かれた直後の5回。糸井嘉男外野手(38)がヤクルト石川から左前に決勝タイムリーを放った。開幕から続いた最下位と19試合目でオサラバし、最大8あった借金を3まで返済。見逃しちゃいけないのが、ヤクルトに代わって首位に返り咲いた巨人と3・5ゲーム差であること。開幕から2勝10敗の後、ここに来て6勝1敗。トラの反攻が加速する!絶好機で糸井がカッと目を見開いた。同点の5回無死一、三塁。ヤクルト石川の高めに浮いたカットボールを見逃さなかった。打球は鮮やかに三遊間を抜ける。「絶対にランナーをかえそうと思って打席に入りました」。試合を決める一打がこの日一番の歓声に包まれて左前へ転がった。 先発秋山が同点ソロを許した直後だった。「投手はいつも頑張ってくれている。打者が点を取っていきたい」。粘りながら6回3失点と試合をつくってくれた右腕に今季初勝利をプレゼントすることもできた。4回の第2打席では左翼へ二塁打を放ち、梅野の適時打で先制のホームを踏んだ。 今季も超人のバットが頼りになる。これがチームトップとなる3度目の決勝打。得点圏打率は11打数4安打で3割6分4厘と勝負強さを発揮している。「まだまだ納得はしてない。でもなんとか勝ちにつながるような一打が打てるように練習に励んでます」。開幕から打率3割前後をキープとずっと100%元気だ。甲子園に戻って4試合で9得点と元気のなかった打線に勢いを付けてみせた。 試合後は木浪と並んでお立ち台へ。昨年8月に左足を故障した影響で、甲子園でのお立ち台は約1年ぶりだった。「やっぱり選手として、あそこに立ちたいという思いは強いですし、活躍しないと立てない。そういう気持ちは常にあります」。久々に見えた景色は格別だった。ヒーローインタビューでは開口一番「3150(サイコー)です!」と叫んで、虎党と勝利を分かち合った。「ホンマにいつも通り心強いし、何とかそれに応えたいと思って、僕らやってます」。球場に駆け付けた4252人に心から感謝した。 ここ7試合で6勝1敗の猛チャージ。5位だった中日がDeNAに敗れ、今季初めて最下位を脱出した。首位とのゲーム差は過去に阪神が逆転優勝した最大6・5の"デッドライン"を越えて一時は7あったが、3・5差まで戻した。それでも糸井に喜びはない。「まだ借金もある。もちろん1位目指して、1日1日頑張りたいと思います」。こんなもので満足できるはずがない。超人が見据えるのは、常に頂上だ。【只松憲】 ▼糸井の決勝打は6月23日ヤクルト戦、7月10日DeNA戦に続き今季3度目で、チーム単独最多。今季の得点圏打率は3割6分4厘(11打数4安打)で、それ以外の2割7分5厘から上昇している。

◆阪神がついに最下位を脱出! 3-3と追い付かれた直後の5回。糸井嘉男外野手(38)がヤクルト石川から左前に決勝タイムリーを放った。これで4カード連続で初戦を取った。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -シーソーゲームでポイントとなったのは アキ(秋山)が先制された中でも6回まで投げてくれたのは大きかった。打線もちょっと当たりが出てない選手にね、チカ(近本)も3出塁、セイヤ(木浪)も3打点ですか。いろんなところにポイントがあったかなと。 -7、8番で5打点 リュウ(梅野)もね、追いかける打点も大きかった。 -秋山は初勝利 いいピッチングはしてくれてたんですけど、勝ちがつくっていうことは違いますし、最後100球前になってしんどいところでゲッツーで、そのイニングを投げ切ってくれた。アキらしく粘ってくれました。 -藤川不在で方程式を作っていくところ。7回で馬場を指名 馬場らしく、打者に向かっていく投球をしてくれました。ゼロで、しかもいい形で勝ちパターンに入っていけたのは、今後に向けても大きな1つのカード、大事な戦力になってくれた。大きいです。 -甲子園で勢い ビジター5カード連続でちょっと悔しい思いをして帰ってきたんで。みんながその思いをぶつけて、よくやってくれている。 -6連戦のカード初戦を取った 僕らは追いかけるだけですし、どんどん上を目指してやっていくだけ。明日も全員で精いっぱい勝ちを狙って、そして楽しみながらやります。 -5回の攻撃、無死一塁、打者糸原でエンドラン ケント(糸原)も何でもできるしね。チカも四球で出て、そういう流れをつくった。あとはチカがもう少し出て、走る場面が増えれば相手にとってもっと嫌になる。どこもポイントにはなるが、チカが出るのはウチにとっては大きい。

◆阪神が19試合目で最下位脱出に成功した。先発秋山が粘りの投球で6回3失点。その後も馬場皐輔投手、岩崎優投手、ロベルト・スアレス投手とブルペンが必死の継投でリードを守った。 ▼阪神の救援陣、馬場、岩崎、スアレスの「BIS」トリオがそろって登板したのは3試合目。合わせて8回1/3を投げ、失点は11日DeNA戦の8回にスアレスが内野ゴロの間に失った1点のみ。防御率1・08、奪三振率9・72と相乗効果が表れている。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手が来日初の猛打賞だ。2回の第1打席で右前打。6回には先頭で中前打でチャンスメークした。 7回2死一塁での第4打席はライト前方の飛球で、雄平が懸命に追ったが捕球できず二塁打に。「今日は奥さんと子供が2人来てくれたよ。前のDeNA戦で三振した時、息子に『もう三振しないでよ』と言われたので、今日は家族の前でいいプレーができて良かったね」。 四球を選んだ4回は三走として、木浪の右翼への飛球で本塁生還。さらにその前の4回2死の左翼守備では雄平の打球を好捕するなど、走攻守で貢献した。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が14日、阪神4回戦(甲子園)に「4番・三塁」で先発出場。一回1死一、二塁で、先制の中前適時打を放った。  相手の先発右腕・秋山が投じた117キロのカーブを拾い、中前へ。今季21打点目をマークした若き大砲は「先制のチャンスだったので、強引にいかずコンパクトにうまく打つことができました。先制できてよかったです」とうなずいた。

◆阪神・糸井嘉男外野手(38)が14日のヤクルト4回戦(甲子園)で、3-3の五回に勝ち越しの適時打を放った。  先頭の近本が四球を選び、続く糸原が右前打。無死一、三塁の好機で打席に立った糸井は、カウント0-1から石川の甘く入った133キロのカットボールを左前にはじき返し、4-3と勝ち越した。

◆阪神・木浪聖也内野手(26)が14日のヤクルト戦(甲子園)で、今季1号2ランを放った。  「小さくならないように思い切ってスイングした結果がホームランとなってくれて、よかったです。『(打球が)切れるな!』と思いながら走りました」  4-3の六回1死一塁。カウント0-1から外角高めのフォークボールを捉えた。白球は逆方向へ伸びると、左翼ポールに直撃。今季初本塁打に、一塁を回ったところでガッツポーズを繰り出した。

◆甲子園で14日に行われた阪神-ヤクルトで、大声を出していた観客に審判が注意する一幕があった。  八回、ヤクルトの代打・広岡が打席に立つと、三塁側ベンチ近くの最前列の観客から、しきりに大声が浴びせられた。阪神・岩崎が2球目を投げる前にタイムをとると、飯塚球審が観客席に向かって注意した。  プロ野球は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入場者数を最大5000人に制限。公開した有観客開催でのガイドラインには、飛沫感染のリスクから、大声を出す声援を禁止する記載もされている。

◆阪神が14日、ヤクルト4回戦(甲子園)に6-3で勝ち、2連勝とした。  一回に2点を先制されたが、四回、1死満塁から梅野が右翼線へ適時二塁打を放ち、同点。なおも1死二、三塁で、木浪が右翼へ犠飛を放ち、3-2と逆転した。  五回に西田にソロを打たれて同点に追いつかれたが、その裏。無死一、三塁から糸井が左前に適時打を放ち、再び勝ち越し。さらに、六回には1死一塁から木浪が左翼ポール直撃の1号2ランを放ち、試合を決定づけた。  先発した秋山は6回3安打3失点で今季初白星。七回から馬場、岩崎、スアレスと無失点でつないだ。  試合前の時点でゲーム差なしの5位だった中日が敗れたため、最下位脱出となった。

◆ヤクルトは連勝が4で止まり、この日勝った巨人に首位の座を明け渡した。一回に幸先よく2点を先制したが、二~四回は凡退して流れに乗りきれなかった。高津監督は「打線がつながらず、次の1点までが重かった」と首をひねった。  先発の石川も2-0の四回に3点を失い、同点としてもらった直後の五回に勝ち越しを許した。開幕から4戦連続で白星のない40歳のベテランに、高津監督は「ばてたわけではないと思うが、中盤からは球を操れていなかった。気持ちの強い選手なので頑張ってほしい」と話した。

◆ヤクルトは14日、阪神4回戦(甲子園)に3-6で逆転負け。1分けを挟んだ連勝が「4」でストップし、巨人が勝利したため、2位に転落した。  開幕投手を務めた石川雅規投手(40)は今季4度目の先発登板で1勝目を狙ったが、5回7安打4失点で2敗目。2点リードの四回1死満塁から梅野に右翼線2点二塁打を浴びると、続く木浪に右犠飛も打たれた。同点の五回には無死一、三塁から糸井に決勝の左前適時打を浴びた。  それでも、粘りながら投球を続けたベテラン左腕に、高津監督は「頑張ってほしい。気持ちは強いやつなので、期待しています」と次回登板での勝利を期待。通算171勝を挙げている40歳に、チーム全員で白星をつける。

◆またも勝てなかった...。ヤクルト・石川雅規投手(40)は5回7安打4失点で2敗目。今季4度目の登板も白星をつかむことができなかった。  「いい形で先制して、その裏も先頭を出しながらも粘ってという、彼らしいペースにはなったんだけど、中盤は思うようにボールが操れなかったかな。しようがない」  1分けを挟んだ連勝が4でストップ。逆転負けで2位に転落し、高津監督も渋い表情を浮かべた。  2点リードの四回。1死満塁から梅野に右翼線2点二塁打を浴びると、続く木浪に右犠飛を浴びた。打線が再び同点としたが、五回は糸井に左前適時打を浴びた。持ち味の制球が甘くなったところを痛打された。  「気持ちは強いやつなので、期待しています」と指揮官。通算171勝のベテラン左腕の奮起を望んだ。(赤尾裕希)

◆梅野が0-2の四回、反撃の2点二塁打を放った。1死満塁で石川の初球、外角へのシュートを振り抜くと、打球は右前へ。「負けている場面でしたし、絶対にランナーをかえすという気持ちで打席に入りました。アキ(秋山)も粘ってくれていたし、自分の仕事ができてよかったです」。六回にはバントを失敗する場面もあったが、矢野監督は「リュウ(梅野)はずっといい状態でやっている。だいぶいい形になりつつある」と評価した。

◆ボーアが今季4度目のマルチ安打を記録。七回の第4打席は三塁線へ切れようかという打球が、スライス軌道でフェアゾーンに戻り、三塁内野安打となった。「あんな打球は野球人生で初めてだよ。ラッキーだったね」。直後のサンズの二塁打で一度はホームを目指すも、三塁コーチャーに止められ、体を翻してエビぞりのヘッドスライディングで帰塁。顔を泥だらけにしたハッスルプレーで、球場を沸かせた。

◆スアレスは九回を1安打無失点で締めて2試合連続セーブ。先頭の村上に中前打を許しながらも後続を断ち「1点も取られずに抑えることが自分としてもチームとしても大事なことだから、0点で終えることができてよかった」と語った。八回を無失点でつないだ岩崎は「ゼロで抑えることができたのはよかったですが、先頭打者を出してしまったのでそこは反省点です」。矢野監督はダブル守護神のプランも明かしており、順番が入れ替わる可能性もある2人が、頼もしいピッチングを見せた。

◆先発した秋山は6回99球を投げて3安打3失点と踏ん張り、今季3度目の登板で初勝利。それでも、自分の投球に納得はしていなかった。  「立ち上がりや味方に点を取ってもらった後の失点など、反省点の多い投球でした。最低限の仕事しかできずに悔しいです」  一回は2四球の後、村上に先制打などで2失点。打線が3点を奪って逆転した直後の五回には西田に同点弾を浴びた。だが、糸井の勝ち越し打で再び1点リードした直後の六回を無失点で切り抜けたことで、相手に流れを渡さなかった。矢野監督も「アキ(秋山)が先制された中でも六回まで投げてくれたのが、きょうの勝利(の要因)かなと思う」とたたえた。  秋山は「二回以降、立ち直れたことをプラスにとらえて、次の登板に向けて頑張ります」と気持ちを切り替えていた。

◆切れるな! 願いが通じたのか、高々と上がった白球は浜風に乗り、左翼ポールを直撃してグラウンドへ落ちた。木浪が試合を決定づける1号2ラン。一塁を回ったところで、右手を挙げてガッツポーズが飛び出した。  「小さくならないように、思い切ってスイングした結果がホームランになってくれてよかった。『切れるな!』と思いながら走りました」  4-3の六回1死一塁。直前で梅野がバントを決められず、嫌な流れになりかけた中で打席に入った。カウント0-1から星の外角高めに浮いた137キロフォークを振り抜き、2ラン。「打席の中で迷いがなく、とにかく思い切っていこうと思っていた」。今季初アーチで、流れをグッと引き寄せた。  2-2の四回では、1死二、三塁から右翼へ一時勝ち越しとなる犠飛で今季初打点をマーク。昨季15失策した守備も今季はゼロ。軽快な動きを見せ、攻守で勝利に大きく貢献した。  オフから取り組んできたことが実を結びつつある。ルーキーだった昨季は4本塁打も、すべて引っ張って中堅から右方向。逆方向へのアーチは今回が初めてだった。逆方向にも強い打球を打てるように、オフからマシンと向き合ってきた。  「逆方向に飛んでいるというのは、自分の中ですごく進歩している。こういう形で打てたのはよかった」  今季はここまで打率・220、1本塁打、3打点。決して好調とはいえないが、遊撃を争う北條が8試合で無安打と不振のため、遊撃を任されている。浮上のきっかけになりそうな一戦に、矢野監督は「聖也(木浪)も3打点。ボールはずっと見えている。(本塁打の)2点というのは大きかった」と目を細めた。  猛打が自慢の首位ヤクルト相手に、12安打6得点で快勝。「あすも(チームで)10安打以上、絶対、打てるように頑張りたいと思います」と木浪は気合を入れ直した。  2年目の進化を見せた一発。ここからグングンと調子を上げ、もっとチームを勝利へと導く。(菊地峻太朗)

◆サンズが奮闘した。守ってはジャンピングキャッチの美技、打っては来日初の3安打猛打賞。さらに犠飛でホームに激走と大ハッスルだ。  「打撃状態も上向いてきているし、1本はラッキーだったけど、3本打てたことはとてもよかったと思うよ」  四回の守備で虎党を沸かせた。雄平の飛球を全速力で追いかけ、左翼フェンス際でジャンプ。フェンスに衝突しながらもキャッチして、先発の秋山をもり立てた。  その裏には三走として木浪の浅めの右飛で本塁に猛然と突っ込み、スライディングで一時勝ち越しのホームイン。二回の右前打に続き六回には中前打を放って来日初マルチとすると、七回は右前へポトリ。二塁打として初猛打賞を記録した。  この日はモーガン夫人と2人の息子も観戦に訪れており「前のDeNA戦で三振したとき、息子に『もう三振しないでよ』と言われたので、家族の前で良いプレーができてよかったね」と満面の笑みを浮かべた。

◆計3回。アウトを奪うたびに右手で小さくガッツポーズだ。6-3の七回に登板した馬場が打者3人でピシャリと抑え、矢野虎の新・勝利の方程式が完成した。  「初めて勝ちパターンで投げさせてもらっていただいた中で、自分らしく強気でバッターに向かっていく姿勢を見せられたと思います」  先頭の山崎を147キロ直球で詰まらせて遊ゴロとすると、雄平はカットボールで三ゴロ。西田の初球は150キロ直球でストライク。スプリットを効果的に使い、最後はカットボールで見逃し三振を奪って「自信にもなりました」と胸を張った。  登板5試合で防御率0・00。過去4試合はリードされていたか、大差で勝っている状況だった。12日に守護神の藤川が登録抹消。スアレス&岩崎のWストッパー起用とともに、矢野監督がセットアッパーに指名したのが馬場だった。  仙台大からドラフト1位で2018年に入団するも、過去2年の1軍登板は4試合。今年1月に結婚を発表(夫人の名前は非公開)した。コロナ禍で自宅待機中は夫人とともに栄養学を勉強。「家族が増えて、僕は頑張らないといけないと思いました」。今季にかける思いは人一倍だった。  そんな馬場からバトンを受けた岩崎が八回を抑えると、九回はスアレスが締めて、2試合連続で2セーブ目を記録した。  矢野監督は馬場について「向かっていく気持ちがすごく出ている。いい形で勝ちパターンに入っていけたというのは、今後に向けて本当に大きな1つのカードというか、大事な戦力になってくれたのでね。大きいです」と評価。25歳右腕も「矢野監督の期待に応えられるような投球を続けていきたい」とキッパリ。最下位からの巻き返しへ、矢野虎にとって価値のある1勝となった。(三木建次)

◆最下位脱出や~! 阪神は首位ヤクルトに6-3で逆転勝ちし、中日を交わして6月23日以来となる5位に浮上した。糸井嘉男外野手(38)が五回に勝ち越しのタイムリー。超人は四回にも反撃の口火を切る二塁打を放ち、マルチ安打の活躍だった。借金は「3」まで減り、完済も見えてきたゾ! まだまだここから追い上げまっせ~!!  火の出るような打球が三遊間を切り裂く。拍手と歓声がこだまする甲子園。糸井がファンのいるスタンドをふっと見つめた。虎を勝利に導いたのは超人のバットだ。昨年7月6日の広島戦以来となる、本拠地でのお立ち台。球場に帰ってきた虎党へ、早速"超人節"がサク裂した。  「最高です! (第2打席の二塁打は? との問いに)何とかランナーをかえせるように頑張りました。(勝ち越し打は? との質問に)あれ!? そこがさっき言った...」  3-3と同点に追いつかれた直後の五回、無死一、三塁と一打勝ち越しの場面。2球目、石川の133キロカットボールを振り抜き、左前へ弾む決勝打を放った。四回の第2打席は左翼線へ二塁打を放ち、逆転劇の口火となるチャンスメーク。6月28日のDeNA戦(横浜)以来のマルチ安打に、チーム単独最多となる3度目の決勝打。得点圏打率・364は、この日のスタメンでは抜けた勝負強さだ。  超人にとって、心強い味方が戻ってきた。それは、いつも球場でパワーをくれるファン。無観客だった3月8日の巨人とのオープン戦(甲子園)では、静寂の球場に思わずポツリとつぶやいた。  「無観客って、やりづらいわ。やっぱりテンションが、難しい」  幾度となく修羅場をくぐってきた糸井にとっても、未知の体験だった無観客。自らを鼓舞するため、試合前に大きく叫んで気合を入れたこともある。それでも、虎党がくれる大声援には及ばなかった。待ち望んだ歓声が今は直接、耳に届く。ファンの存在に裏打ちされるように、有観客となった10日のDeNA戦から4試合で打率・333(12打数4安打)と、7月に入って下降気味だった打棒も復調してきた。  「もうホンマに、いつも通り心強いし、なんとかそれに応えたいなと思って僕らはやってます」  甲子園という最高の舞台で今季初のヒーローとなり、いまや超人のモチベーションは最高潮。ここからさらにアクセルが加速していくはずだ。  本拠地で5戦で4勝と乗りに乗るチームに矢野監督も「ビジター5カード連続で悔しい思いをして帰ってきたんで。みんながその思いをぶつけてよくやってくれている」と目を細めた。中日が敗れたため、チームはついに最下位脱出。将は「もう追いかけるだけ。どんどん上を目指してやっていくだけ。あすも全員で精いっぱい勝ちを狙って、楽しみながらやります」と誓った。  思いは糸井も同じ。最下位脱出を知らされると「もちろん1位を目指して、一日一日を頑張りたいと思います」とV宣言で締めた。勝負はまだここから。虎党の歓声で覚醒した超人が、さらなる上昇気流を巻き起こす。(原田遼太郎)

◆馬場が一番良かったのは、直球でもスライダーでもフォークでも腕の振りが同じだったこと。打者からすれば、常に直球のタイミングで待たないといけないから、どうしても崩されやすくなる。  さらに馬場の直球は150キロ台。先発の秋山や3番手で登板した岩崎と比べると、10キロぐらいの差がある。最後は160キロ近い球を投げるスアレス。「緩→急→緩→急」というタイプの違う継投策に、ヤクルト打線は手を焼いていた。  勝ちパターンで初めて馬場を起用した矢野監督も賭けだった。重圧がかかる中での好投で、1軍戦力になると認めた。今後はこのような場面に加え1、2点ビハインドのときでも頼られる存在になるだろう。今季は過密日程でもあり、リリーフ陣の力が鍵。そういう意味でも、この日の殊勲は七回を抑えた馬場だ。  打線は好調。先発野手で唯一人、無安打だった大山も悪いスイングではなかった。狙い球やコースがズレただけ。こんな日もある。他のメンバーに救われたからこそ、次は大暴れしてくれる。そんな予感がする。(本紙専属評論家)

◆ワッショイ! ワッショ! コロナの影響で全国各地の夏祭りは中止になっているけど、甲子園の虎祭りは、今夜盛大に行われたでェー!! 今季初勝利を挙げた先発・秋山、セーヤ! セーヤ!! 四回、梅野の同点打に木浪の犠飛で逆転やー! 五回、糸井の勝ち越しタイムリーでピ~ヒャラ、ドンドン!! さらに、虎祭りは夏の夜空を華やかに彩る木浪の2ラン花火ドカーンで最高潮に。馬場-岩崎-スアレスの新勝利の方程式も祭りを盛り上げた~!!  でも、虎祭りは勝って楽しませるだけじゃないでェー!! サンズとボーアの阪神新喜劇『スケットーズ』のコンビで大爆笑の渦だったのだ!!  六回、ヒットで出た後の梅野の完ぺきな送りバントが決まった...。と、思ったら、ドタドタドタ...。ブルトーザー級にサンズが二塁封殺の鈍足コントが出た~!! 七回には一塁走者のボーアが、サンズのポテン二塁打で『シャチホコヘッドスライディング』(ベース手前で頭から地面に突きささった)。  まさに、2020年のスローガン『It's 勝笑 Time!』。矢野野球サイコーや!!

◆石川のようなタイプは今こそ、割り切り方が重要だと思う。  「打球を前に飛ばされてヒットになったら、それはベンチの責任」  それくらいの考えで。  この日はボールが高く、低めに投げ切れていなかった。そのため、低め→インハイ→チェンジアップという、持ち味のコンビネーションも使えず。本来の投球からは程遠かった。  開幕投手を務めながら勝ち星なし。さすがのベテランも、気負うところがあるのか。こういうときはもう一つ、割り切ったらどうだろう。  「ボールが飛ぶ時代なのだから、5回3失点なら100点満点。5回4失点なら実質1失点」。気持ちを楽にして、低めに集め、ゴロを打たせることに集中すればいい。  そしてベンチは、打者によって三遊間を詰めるなど、守備でアシスト。もちろん打線は4点、5点と援護することだ。  ここまでのヤクルトはナイスゲームが多く、大健闘している。耐えて、守って、打って、勝つ。このスタイルに徹してもらいたい。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
1171 0.611
(↑0.023)
-
(↓0.5)
10197
(+7)
65
(+2)
23
(+1)
13
(-)
0.261
(-)
3.390
(↑0.08)
2
(1↓)
ヤクルト
1181 0.579
(↓0.032)
0.5
(↑0.5)
10095
(+3)
97
(+6)
20
(+1)
16
(-)
0.242
(↓0.005)
4.350
(↓0.11)
3
(-)
DeNA
1290 0.571
(↑0.021)
0.5
(↓0.5)
9996
(+5)
74
(+3)
20
(-)
4
(+1)
0.285
(-)
3.420
(↑0.07)
4
(-)
広島
8101 0.444
(↓0.027)
3
(↓0.5)
10194
(+2)
81
(+7)
20
(+1)
7
(-)
0.288
(-)
3.980
(-)
5
(1↑)
阪神
8110 0.421
(↑0.032)
3.5
(↑0.5)
10156
(+6)
84
(+3)
19
(+1)
13
(-)
0.237
(↑0.007
4.280
(↑0.08)
6
(1↓)
中日
8131 0.381
(↓0.019)
4.5
(↓0.5)
9876
(+3)
113
(+5)
13
(+1)
3
(-)
0.257
(↓0.004)
4.960
(↑0.09)