ソフトバンク(☆8対4★)楽天 =リーグ戦5回戦(2020.07.11)・福岡PayPayドーム=
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楽天
1300000004621
ソフトバンク
02200013X81001
勝利投手:二保 旭(1勝2敗0S)
敗戦投手:辛島 航(0勝1敗1S)

本塁打
【楽天】内田 靖人(1号・2回表3ラン)
【ソフトバンク】松田 宣浩(2号・3回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは4-4で迎えた7回裏、2死二塁から明石の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功する。続く8回には、三森と中村晃の適時打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・二保が7回4失点で今季初勝利。敗れた楽天は、先発・岸が試合をつくれなかった。

◆楽天内田靖人内野手(25)が今季1号3ランで、「7番一塁」でのスタメン起用に応えた。 1点リードの2回無死一、二塁。ソフトバンク二保の甘く入った146キロを右翼テラス席へ放り込んだ。「打ったのはストレートかシュート。ゾーンを上げてつなぐ意識でいました。奇跡ですね」と真剣な表情で振り返った。 7年目の内田は右の大砲として期待をかけられるが、昨季は2試合の出場にとどまった。今季は開幕1軍メンバー入り。試合前時点で6試合に出場し、12打数3安打、打率2割5分。今季4度目のスタメン出場で結果を出した。

◆左膝痛などで出遅れていたソフトバンク中村晃外野手が今季初めて1軍登録され、楽天戦に「5番左翼」で先発した。 初回の第1打席ではファンから大きな拍手を浴びた。2軍では11試合出場で打率4割7厘と好調。5月下旬に痛めた左膝の状態も上がっており「元気なプレーを見せたい」と気合十分だ。工藤監督も「待ちに待った中村君の復帰、うれしく思っています」と期待を寄せた。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(28)が11日、出場選手登録が9年に達し、海外フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。 今季は新型コロナウイルス感染拡大によるシーズン短縮に伴う特例的措置として、FA資格取得に必要となる出場選手登録日数が1・3倍して加算される。昨年なら開幕から29日が必要だったが、23日で到達した。今宮は今季が4年契約の2年目となっている。

◆楽天は初回1点を先制。2回に内田の1号3ランで加点。ソフトバンクは2回に2点、3回に松田宣の2号2ランで同点とした。 4点を失ったソフトバンク先発二保だが、3回以降は立ち直った。6回まで無安打無失点に抑えた。同点のまま7回に入った。 ソフトバンクは7回に勝ち越し、8回にも3点を入れ勝負を決めた。先発二保が今季初勝利。チームは借金1とした。負け投手は楽天辛島で1敗。

◆ソフトバンクが有観客で2連勝。先発二保が先制を許すも松田宣が同点弾。7回に明石が決勝の適時二塁打を放った。 楽天は8回満塁のチャンスを生かしきれなかった。

◆楽天が20試合目で今季初の連敗を喫した。2回までに4点を先行も、先発岸が3回までに4失点。救援陣も踏ん張れなかった。チーム得点12球団トップの打線は3回以降、ソフトバンク二保を捉えられず1安打。1点を追う8回、2番手モイネロから1死二、三塁としたが1本が出なかった。カード勝ち越しは3でストップ。三木監督は「二保投手も、低めに丁寧に頑張って投げていた。4点目以降はちょっとてこずってしまった」と振り返った。 ミスで流れをつかめなかった。2回1死二、三塁でソフトバンク栗原の三塁線へのボテボテのゴロを、慌てた捕手太田がつかめず適時失策。8回無死一塁では、遊撃手茂木が飛び出した一走の頭へ送球を当て、失点につながった。三木監督は「この世界そんなに甘くないし、いろんなことが立ち向かってくることは覚悟している。今日もいろんなミスがあった。僕も踏まえて、みんなで改善に取り組みたい」と前を向いた。

◆ソフトバンク先発の二保旭投手が7回6安打4失点でうれしい今季1勝目を手にした。 2回までに4失点。苦しい立ち上がりも、3回以降は1安打無失点と立ち直り、92球の粘投。「初回、2回と簡単に先頭を出してしまい、失点につながってしまった。いつも同じミスをしてしまっているので、もう少し考えないと」。反省を忘れなかったが、今季初の開幕ローテ入りをつかみ4試合目での白星。「3回以降の投球が自分の持ち味だと思う。7回まで粘って投げる事ができた、という点は良かった」と笑みもこぼれた。

◆ミスター有観客試合だ。ソフトバンク松田宣浩内野手が観戦解禁から2試合連発となる2号2ランを放った。 2点を追う3回2死一塁。楽天岸のチェンジアップを左中間テラス席へ運び「開幕してからの中では一番の当たりでした」。悠々とダイヤモンドを駆けてベンチ前に戻ると、控えめなボリュームで2夜連続の「熱男~!」をペイペイドームに響かせた。 今季は開幕から打撃の調子が上がらず苦しんだが、ファンを熱くする松田宣らしく、観客を目の前にしたプレーで別人のようになった。10日に打った19試合目での1号について、柳田は代弁。「松田さんが一番喜んでました。『オレはやっぱりプロ野球選手や』と」。見られてこそ輝きを放つ男。それが「熱男」なのだ。 不調の時期も変わらず三塁の守備位置から、ベンチから声を張り上げチームを鼓舞してきた。工藤監督も「一番乗ってほしいのはマッチ」と即答する、浮上へのキーマンだ。ペイペイドームの観客数は前日10日が1839人で、この日は3419人。12日は上限の5000人を予定している。来場ファンの増加とともに、松田宣のボルテージも上がっていくだろう。【山本大地】

◆ソフトバンクが首位楽天に連勝した。試合を決めたのは明石健志内野手(34)だ。4-4の7回2死二塁、4番手シャギワから中越えの決勝適時二塁打を放った。開幕前の5月に第1子の男児が誕生。新米パパが3安打の活躍で逆転勝利の立役者になった。チームは借金を1に減らした。7回2死二塁。ようやく来た勝ち越しのチャンス。打席に向かう明石へ、前日10日から球場に戻ったファンが大きな激励の拍手を送った。「いい感じで捉えられました。二保も何とか粘って投げていたし、タイムリーになってくれて良かった」。楽天シャギワの高めツーシームを捉えると、外野陣の前進守備をあざ笑うようにセンターオーバー。フェンス手前まで届く大飛球で決勝点をもたらした。 いわゆる「スーパーサブ」の役割。開幕戦はベンチからで、先発での出番は限られていた。「調子が悪くても打っていかないといけない。気持ちですね。ずっと出て試合勘があるなら対応もできるけど、(ベンチなら)スピードガンしか見られていない。出たら決めてやる、という気持ちですね」。少ない仕事場できっちりと結果を出し続けた。故障者も出始めて、8日楽天戦からは4試合連続スタメンだ。 この日は4点を追う2回先頭で右前打。二塁まで進むと、甲斐の中前打で三本間に挟まれた。後ろには一塁走者の松田宣も来ており「行くしかない」と本塁突入。鮮やかなスライディングでタッチをくぐり生還した。3回にも中前打を放っており、今季初の猛打賞。起用した工藤監督も「出続けたら打ってくれる。さすがだな」とうなずいた。 開幕前の5月20日に第1子となる男児が誕生した。「すべてに癒やされますね。かわいい」。新米パパは自宅ではおむつ交換をしたり、お風呂に入れたりと育児に夢中だ。先週まで所沢、札幌と2週連続の遠征で毎日のようにテレビ電話。この日はヒーローインタビューを終えると「早く帰って、ボディーローションを塗ってあげないと」と目尻を下げた。 首位楽天に逆転勝ちして連勝で、このカード3勝2敗。借金も1まで戻してきた。工藤監督は「昨日のああいう勝ち方から、今日は逆転。このまま乗っていってほしい。明日しっかり勝ち越せるように」。12日も勝ってまずは勝率5割を決める。【山本大地】

◆打席に向かう背番号「7」の背中をファンの拍手が後押しする。ソフトバンク中村晃にとって「開幕」となったこの日、選手の誰よりも大きな拍手を浴びた。「5番左翼」で先発出場。いぶし銀の打撃を披露したのは終盤8回。2死満塁の場面だった。酒居の146キロの直球をしぶとく右前に運んだ。今季初ヒットはダメ押しの2点タイムリーとなった。一塁ベース上で珍しく両手を突き上げた。普段は無表情な男も戦列復帰の喜びとチーム貢献の一打に喜びは隠せなかった。 「今年初めての試合だったし、今年1本目のヒットだったので素直にうれしいです」。7回、明石の適時二塁打で勝ち越した。前の打席だった中村晃は一、二塁間へのゴロ。懸命に一塁ベースを駆け抜けた。塁審の判定はセーフだったが、リプレー検証でアウトに覆った。柳田が勝ち越しのホームを踏んだとき、ベンチ前に飛び出し両手を突き上げていた。 順調に春を過ごしてきたが、自主練習中の5月に倦怠(けんたい)感に加え、両膝の痛みにも悩まされた。「このままだと野球ができないかもしれない」。自粛期間中にはそう漏らしたこともあった。「6・19開幕」はファームで迎えた。2軍戦12試合に出場。打率4割7厘の数字をはじき出し、好調バットとともに戻ってきた。自身の数字もさることながら、選手会長としての自覚も強い。「これからは自分のために、というより人のために、と思っていますから」。そう言ったのは苦しんでいた5月のことだった。何とも頼もしい男が帰ってきた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・工藤公康監督(57)が11日、楽天戦(ペイペイドーム)の試合前に取材に対応。前日10日の城島健司会長付特別アドバイザー(44)との会話の内容を明かした。  「(甲斐)拓也には成長してほしいよねという話をして。お前(城島アドバイザー)の話をしているのが一番いいんじゃないのかと。お前が一番経験して、やってきていることもたくさんあるだろうから。話をしてやってくれという話をしました」  ここまでチームは8勝10敗1分け(10日現在)。同一チームとの6連戦では、どうしても配球や攻めに偏りがあらわれる。幅を持たせるためにも、捕手も甲斐に限らず高谷や九鬼を起用するなど、チームも甲斐自身もきっかけを探している。そこで城島アドバイザーとの会話の内容を明かした。  城島アドバイザーと工藤監督は師弟関係として1999年のダイエー初優勝に貢献。「お前も散々俺に怒られてきたんだから」と笑って振り返った。経験が糧になる捕手というポジション。城島アドバイザーが大切だと説いたのは、捕手と監督の考えの統一だった。工藤監督が明かす。  「試合の中でいうと『この1点を守りたい』のか『あげて同点にしてもいいのか』。城島がいうのは、監督がどういうふうに考えているのか、拓也が知っていた方がいいんじゃないですかねという話はしていました。あ、なるほどなと。奥が深いな、お前と」  扇の要と呼ばれ、グラウンド上では実権を握り試合をコントロールする捕手。打順、イニング、継投...。さまざまな要素を踏まえ、試合の中で「1点の価値」が変わる。だからこそ、監督と捕手が考えを共有しておいた方がいいというわけだ。  甲斐も春季キャンプ中から、城島アドバイザーから何度も声をかけられた。「僕にとってはスーパースター」と心からの尊敬を強調していた。シーズン中で得たヒント、言葉をきっかけにしていきたい。

◆ソフトバンクは11日、楽天戦(ペイペイドーム)にのぞみ、4点を追いかける二回に2点を返した。  無死から明石が右前打。松田宣が四球でつなぐと甲斐は108キロのカーブを中前へ。本塁突入を迷った明石は途中で足を止めてしまうが、最後は突っ込み間一髪でセーフ。打者走者の甲斐も二塁に進んだ。  なお無死二、三塁。三森は空振り三振に倒れ、ここで売り出し中の栗原だ。バットの先に当たったボテボテのゴロが三塁線へ。本塁突入を狙った三走・松田宣にタッチを試みようと捕手・太田が素手で拾いにいくもつかみ損ね、失策。幸運が続き、2点を返した。

◆楽天・内田靖人内野手(25)が11日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に「7番・一塁」で先発し、2018年以来、2年ぶりとなる本塁打を放った。  今季1号3ランは、右翼ホームランテラス席に着弾した。1点リードの二回無死一、二塁。先発・二保の4球目、146キロの直球を逆方向に流し打った。  球団広報を通じて「ゾーンを上げてつなぐ意識でいました。奇跡ですね」とコメント。昨季は2試合の出場にとどまったが、今季は開幕1軍入り。今季4度目の先発で結果につなげた。

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(37)が11日、楽天戦(ペイペイドーム)で2号2ラン。左中間テラスに弾丸ライナーで突き刺し、試合を振り出しに戻した。  「開幕してからの中では一番の当たりでした。同点に追いつくことができたし、まだまだこれからです」  2点を追いかける三回2死、明石が中前打で出塁。松田宣が打席に入り、初球の126キロチェンジアップを振り切った。この日は2500人が入場したファンと一緒に「熱男」ポーズを決めた。今季初の2試合連発だ。  松田宣は前日10日、開幕19試合目、72打席目に待望の今季1号。有観客1試合目で、サヨナラアーチを放ち試合を決めた柳田も「なかなかファンの人にきていただけなかった。でも松田さんが一番喜んでいましたよ。『やっぱり俺はプロ野球選手だ』って」と振り返っていた。熱男に元気が戻ってきた。

◆ソフトバンク・二保旭投手(30)が11日、楽天戦(ペイペイドーム)で先発して7回4失点。今季初勝利の権利を持ったまま、マウンドを降りた。  「初回、二回と簡単に先頭を出してしまい、どちらも失点につながってしまった。いつも同じミスをしてしまっているので、もう少し考えないといけない」  一回先頭、茂木に右中間を破る三塁打。鈴木の遊ゴロの間に簡単に先制を許した。二回無死一、二塁からは内田に右翼テラスに3ラン。いきなりつまずいたが、そこからが真骨頂だった。  「三回以降の投球が自分の持ち味だと思う。七回まで粘って投げることができたという点はよかった。4点のビハインドから逆転してくれた野手の方には感謝しかないです」  三回から六回まで無安打投球。七回先頭のロメロに中前打。楽天ベンチはすかさず代走・小郷を投入するも素早いけん制でアウトに仕留めた。楽天ベンチはリクエストを要求するも、判定は変わらず。その直後、2死二塁から明石の左中間を破る適時打で勝ち越し。勝利投手の権利が転がり込んできた。勝利の瞬間を、ベンチで祈った。

◆ソフトバンクは2-4の三回に松田宣の2試合連続本塁打となる2ランで追い付く。七回に明石の適時二塁打で勝ち越し、八回は中村晃の2点打などで3点を加えた。二保は7回4失点で今季初勝利。楽天は今季初の連敗を喫した。

◆楽天は先発の岸が4点のリードを守れなかった。緩急がうまくはまらず、三回2死一塁で松田宣にチェンジアップを2ランとされると、天を仰いだ。「全体的に球が高くなってしまった。それが全て。申し訳ない」とうなだれた。  救援陣が終盤につかまり、首位を走るチームにとって今季初の連敗。三木監督は「いい形で来ている部分もあるが、この世界はそんなに甘くない。いろんなことが立ち向かってくることは覚悟している」と今後の戦いへ、決意を示した。(ペイペイドーム)

◆体調不良や両膝痛で出遅れていたソフトバンクの中村晃が1軍に昇格し、いきなり5番・左翼で先発出場。6-4の八回2死満塁からダメ押しの2点適時打を放つと、両手を掲げて声援に応えた。「今年1本目のヒットだったので素直にうれしい」と頬を緩めた。  前日から入場が解禁されたファンへ「元気な姿を見せられれば」と話していたが、しっかり結果を残した。工藤監督も「待ちに待った」と話す好打者の復帰で、打線の厚みが増し「やっぱり彼がいるかいないかでは全然違う」と感嘆の声を上げた。(ペイペイドーム)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1370 0.650
(↓0.034)
-
(-)
100122
(+4)
68
(+8)
19
(+1)
19
(-)
0.284
(↓0.004)
3.220
(↓0.22)
2
(-)
ロッテ
1180 0.579
(↑0.023)
1.5
(↑1)
10178
(+6)
84
(+4)
18
(+2)
19
(+2)
0.230
(-)
4.370
(↑0.03)
3
(-)
西武
991 0.500
(↓0.029)
3
(-)
10188
(+4)
93
(+6)
17
(+1)
14
(+1)
0.239
(-)
4.340
(↓0.06)
4
(-)
ソフトバンク
9101 0.474
(↑0.03)
3.5
(↑1)
10086
(+8)
95
(+4)
25
(+1)
13
(+1)
0.234
(↑0.003
4.560
(↑0.03)
5
(-)
日本ハム
7112 0.389
(↓0.023)
5
(-)
10075
(+3)
101
(+5)
18
(+1)
10
(+1)
0.214
(-)
4.640
(↓0.05)
5
(1↑)
ORIX
7112 0.389
(↑0.036)
5
(↑1)
10079
(+5)
87
(+3)
19
(-)
18
(+1)
0.244
(↑0.002)
3.920
(↑0.04)