中日(★6対8☆)ヤクルト =リーグ戦6回戦(2020.07.09)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
00202000481000
中日
00011102161001
勝利投手:マクガフ(1勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(1勝1敗3S))
敗戦投手:岡田 俊哉(0勝2敗3S)

本塁打
【中日】ビシエド(6号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトが逆転勝利。ヤクルトは2-1で迎えた5回表、山田哲の適時打などで2点を挙げ、リードを広げる。逆転を許した直後の9回には、山崎と村上の連続適時打で4点を挙げ、土壇場で試合をひっくり返した。敗れた中日は、5番手・岡田が4失点と誤算だった。

◆ヤクルトは3回、3番山崎の適時二塁打などで2点を先制。今季初先発の高橋は中日打線を3回まで6三振を奪い無安打に封じた。 ヤクルトは5回、2点を加えたが、中日はその裏、大島の適時打で1点。6回にはビシエドの6号ソロで1点差に迫った。 中日は8回、代打A・マルティネスの中前適時打などで逆転。ヤクルトは9回、山崎の2点適時打などでシーソーゲームを制した。ヤクルト・マクガフは1勝目、石山が3セーブ、中日岡田は2敗目。

◆ヤクルト山田哲人内野手がフェンス直撃の三塁打で3点目を追加した。 1点リードの5回無死一塁。2ボール1ストライクから中日岡野の高めストレートを捉え、中堅後方まで運んだ。「バッティングカウントだったので、コンパクトに強い打球を意識して打つことができました。いい角度で上がってくれました」とコメント。村上の内野ゴロの間に自ら4点目のホームも踏んだ。 7月に入って調子を落としていたが、8試合ぶりに打点を記録した前夜に続いて、2試合連続で得点に絡んだ。

◆ヤクルト山崎晃大朗外野手が先制の二塁打を放った。 2四球をもらい無死一、二塁で立った3回の第2打席。初球、外角ストレートで犠打を試みたが、打球はわずかに三塁線から切れた。切り替えて2球目のスライダーを拾い、低い軌道で右翼ポール際まではじき返した。 「バントを失敗してしまったので、最低限ランナーを進める気持ちで食らい付いていった。いい結果になってくれました」 今季初めて3番でスタメン出場。今季初先発の高橋を援護した。

◆中日のストッパー岡田が無残に散った。 8回、代打A・マルティネスの同点打と押し出しでついに逆転に成功。9回、満を持してマウンドに立ったが1死満塁のピンチを招き、山崎に逆転打を浴びた。さらに村上にトドメを刺され、途中降板となった。 守護神はこの3連戦すべてに登板。7日は、延長10回に登板した岡田が4四球で1点を失い、その裏に代打の野手不在で惜敗。ベンチワークのミスをクローズアップする結果ともなった。前日は同点の9回に登板し、無失点でバトンを渡すも引き分けに終わった。チームの課題だったストッパーに指名された岡田の不安定さが、チーム成績に表れつつある。この3連戦2敗1分けで、借金は3に膨らんだ。 与田監督は岡田について「見ての通りになると思いますが、起用しているのは監督の責任。使う側としての信頼は変わらない」としたが「現状は現状で見ていかないといけない」と厳しい見方も示した。試合前には開幕から3試合、先発として唯一安定した結果を残していた柳の離脱が判明。10日からの有観客試合を前に与田中日が厳しい局面に立たされた。【安藤宏樹】

◆ヤクルト村上宗隆内野手ががダメ押し打で突き放した。 1点勝ち越し、なお1死一、二塁の9回。左翼への二塁打で2点を追加した。 「チャンスでふがいない打撃ばかりだった。2ストライクから打てて自信になるし、勝ちに貢献できて良かった」と、二塁上で珍しく両手を突き上げて喜んだ。地元・熊本を含む九州地方は豪雨被害が続く。「僕たちには分からないようなすごく大変な思いをしてると思う。ちょっとでも元気を届けられたら」と思いをはせた。

◆ヤクルト高津臣吾監督(敵地15連戦最初のカードで負けなし) 「いい3連戦だった。明日から観客が入る。僕は(就任後)初めてだし、我々も楽しみにプレーしたい」

◆中日はストッパー岡田がKOされた。与田剛監督のコメント。 「起用しているのは監督の責任なので。信頼は変わらない。これから先の状況というのは見ていかないといけない」

◆中日・石垣雅海内野手(21)が9日、ヤクルト6回戦(ナゴヤドーム)に「8番・右翼」で出場する。  スタメンは2017年10月4日のDeNA戦(横浜)以来、3年ぶり。昨季は出場した15試合すべてが代打出場だった。今季は2軍で打率・346(26打数9安打)、1本塁打、4打点。1軍では昇格した前日8日のヤクルト戦(同)の六回に代打で出場し、遊ゴロだった。  試合前のシートノックでは青いグラブを手に、平田、井領とともに右翼でノックを受けた。

◆ヤクルト・山崎晃大朗外野手(26)が9日、中日6回戦(ナゴヤドーム)で「3番・中堅」で先発し、三回に右翼線へ先制の適時二塁打を放った。  ベンチスタートの青木に代わって3番で起用されると、三回無死一、二塁のチャンスで第2打席が回ってきた。初球は犠打が三塁線へのファウルとなり、2球目をヒッティング。中日先発・岡野のフォークボールを捉え右翼線を破った。  打撃好調をキープしている山崎は「バントを失敗してしまったので、最低限走者を進める気持ちで食らいついていきました。いい結果となってよかったです」と振り返った。

◆中日のドラフト3位・岡野祐一郎投手(26)=東芝=が9日、ヤクルト6回戦(ナゴヤドーム)に先発し、五回途中で5安打4四死球4失点と崩れた。  「カウント球のストライクがコントロールできていなくて、自分で勝手に苦しんでいたので、早く降板することになってしまった」  試合前から上位打線の前にランナーをためないことをポイントに挙げていたが、三回は坂口&山田哲の1、2番コンビに連続四球を与え、山崎の右翼への先制二塁打と、村上の一ゴロで2点の先制点を献上。打線に1点を返してもらった直後の五回も坂口に中前打を打たれたあとに、山田哲に中堅フェンス直撃の三塁打を浴びた。ここで阿波野投手コーチが急伸からボールを受け取り、無念の降板。5回のうち、4度も先頭打者を出塁させる厳しい投球だった。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(23)が9日、中日6回戦(ナゴヤドーム)に今季初登板初先発し、5回4安打2失点で勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。  四、五回に1点ずつを失ったが、粘りの投球で要所を締めた。直球、チェンジアップ、スライダーを中心に組み立て9奪三振。高橋は「投げるチャンスをいただいたので絶対に結果を出してやろうという強い気持ちでマウンドに上がりました。打者に集中して1人ずつ投げることができました」とコメントした。

◆中日・岡田俊哉投手(28)が9日、ヤクルト6回戦(ナゴヤドーム)で5-4の九回に5番手で登板。4失点し、アウトを1つしか奪えず降板した。  直前の八回に逆転し、1点差のセーブシチュエーションだったが、1死後に代打・青木に右中間フェンス直撃の二塁打を浴びると申告敬遠を含めた2四球で満塁。3番・山崎に左前2点打、村上には左中間を破る2点二塁打を浴び、暗転した。  岡田は7日の同戦で1-1の延長十回に登板し、まさかの4四球で決勝点を献上して敗戦投手となっていた。8日は同点の九回に6番手として登板して1回を無失点。試合後に与田監督は「シーズンを通してずっといいわけではないが、極端に悪くなってしまう原因だとか、今日みたいにいいピッチングもできるわけだから、その辺をしっかりと自覚しておかないといけない」と話していたが、カード負け越し阻止のかかったこの一戦で、連日の好投とはならなかった。

◆ヤクルトが競り合いを制し、貯金を「2」とした。救援のマクガフが今季初勝利。石山は3セーブ目を挙げた。  ヤクルトは三回無死一、二塁で、山崎の右翼線二塁打で先制。続く村上の一ゴロの間に三走・山田が生還し、この回2点を奪った。  ヤクルトは五回に2点を追加したが、中日はその裏、大島の左前適時打、六回にビシエドの中越え本塁打で1点差に詰め寄る。さらに中日は八回、この回から登板したヤクルトのマクガフを攻め立て1死一、二塁とすると、A・マルティネスの中前適時打で同点。井領が四球を選び、2死満塁とチャンスを広げると、遠藤がフルカウントから低めに外れたボールを見送って押し出し。この試合、初めてのリードを奪った。  しかし1点を追うヤクルトは九回1死満塁から山崎の2点適時打、村上の2点二塁打で4点を奪い勝負を決めた。最後は抑えの石山が1点を失うも、なんとか逃げ切った。

◆中日・岡田俊哉投手(28)が9日、ヤクルト6回戦(ナゴヤドーム)で5-4の九回に5番手で登板。4失点し、アウトを1つしか奪えずKOされた。  直前の八回に逆転し巡ったセーブシチュエーションだったが、1死満塁から山崎、村上連打を浴び、暗転した。  岡田は7日の同戦でも1-1の延長十回に登板し、まさかの4四球で決勝点を献上。これで3日の間に2敗となった守護神について与田監督は「選手を使う側としての信頼は変わらないが、これから先の状況というのは見ていかないといけない。現状は現状で見ていかないといけないので」と、近い間の登板内容によっては配置転換の可能性もあることを示唆した。

◆ヤクルトの村上が九回、岡田から2点二塁打を放った。山崎が逆転打を打った直後に勝負を決め「さらに有利な状況にして裏の守りに入りたかった。大きな一本。追い込まれてから打てたし、自信になる」と珍しく大きく両手を掲げて喜んだ。この日は計4打点の活躍だった。  故郷の熊本県を含む広い地域が豪雨に見舞われている。本塁打1本ごとに熊本地震で被災した熊本城の復興支援で寄付をしているスラッガーは「僕には分からないくらい大変だと思う。少しでも元気を届けられたらと思っている」と思いをはせた。

◆ヤクルトは9日、中日6回戦(ナゴヤドーム)に8-6で逆転勝利を飾った。4番・村上宗隆内野手(20)が九回に駄目押しの2点二塁打を放つなど、今季2度目の1試合4打点をたたき出した。集中豪雨に見舞われ、甚大な被害を受けた熊本出身の大砲が、地元へのエールとばかりに大暴れした。チームは今季最多の貯金「2」。10日には今季初の有観客試合(ほっと神戸)で巨人と対戦する。  日大から入団5年目で初めて3番に座った山崎が逆転勝利に導いた。ベンチスタートの青木に代わって出場し、4-5の九回1死満塁で岡田の直球を左前にはじき返す逆転の2点打。3安打3打点と活躍し、打率を・350に上げた26歳は「重圧というよりは前回、三振している(岡田)投手だったので、やり返してやろうという思いだった」と胸を張った。

◆ヤクルトは9日、中日6回戦(ナゴヤドーム)に8-6で逆転勝利を飾った。4番・村上宗隆内野手(20)が九回に駄目押しの2点二塁打を放つなど、今季2度目の1試合4打点をたたき出した。集中豪雨に見舞われ、甚大な被害を受けた熊本出身の大砲が、地元へのエールとばかりに大暴れした。チームは今季最多の貯金「2」。10日には今季初の有観客試合(ほっと神戸)で巨人と対戦する。  逆境に立たされても諦めない-。山崎の2点打で逆転した6-5の九回1死一、二塁。村上はカウント0-2と追い込まれながら、中日守護神、岡田のスライダーを左中間へ鮮やかにはじき返した。  「チーム誰一人諦めていませんし、なんとかこひっくり返して勝ち試合にしようという気持ちでベンチも一体感が出ている。あの場面で結果を出せたことは自信になる」  駄目押しの2点二塁打。二塁ベースに到達すると、珍しく感情をあらわにし、両拳を突き上げた。  一気に4点を奪った九回の逆転劇に高津監督は「あそこ(山崎の適時打)で終わらなかったというのも大きいね。(村上は)追い込まれてしまったけど、逆方向にしっかり打てたのは、いろんなことを頭に残しながらのあの打撃だったのかなと。すごくいい捉え方ができた」と目を細めた。  最近5試合で1打点だった若き主砲だが、この試合は三回、五回にいずれも一ゴロで打点を挙げており、今季2度目の1試合4打点で計18打点。セ・リーグ単独トップに立った。新型コロナウイルスの影響で大幅に開幕が延期された今季は120試合制だが、なんと127打点ペースだ。  どうしても打ちたい理由があった。「令和2年7月豪雨」で九州では球磨川、筑後川、大分川などが氾濫した。村上の地元・熊本ではこの日までに死者59人、心肺停止1人、行方不明10人の甚大な被害が出ている。  8日に自身のインスタグラムで「熊本の皆さんに少しでも元気が届けられますように。今日も野球ができることに感謝して頑張ります」と発信。この日も「すごく雨で大変で、僕たちには分からないような、大変な思いをしていると思う」と沈痛な表情を浮かべた。  熊本市出身で九州学院高2年時の2016年には熊本地震を経験している。昨年末には、被災した熊本城復旧のために2年分の本塁打、打点数に応じて決めた計86万円を寄付し、今季も本塁打1本ごとに、一定額を寄付することを表明している。地元愛にあふれる20歳は「ちょっとでも、少しでも元気を届けられたらなと思います」とさらなる活躍を誓った。  チームは今季初の貯金「2」となり、10日には巨人と初の有観客試合を迎える。村上は「やることは変わらない。ファンの方に喜んでもらえたらなと思います」とうなずいた。熊本の、そして燕党の期待を背負い、20歳の4番打者がチームを浮上させる。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1051 0.667
(↓0.047)
-
(-)
10484
(+1)
51
(+2)
20
(-)
12
(+1)
0.263
(↓0.01)
3.210
(↑0.06)
2
(-)
DeNA
1070 0.588
(↑0.025)
1
(↑1)
10384
(+5)
64
(+1)
18
(+1)
3
(-)
0.296
(↑0.004)
3.560
(↑0.17)
3
(-)
ヤクルト
971 0.563
(↑0.03)
1.5
(↑1)
10380
(+8)
85
(+6)
17
(-)
16
(+3)
0.248
(↑0.003
4.380
(↓0.09)
4
(-)
広島
681 0.429
(↓0.033)
3.5
(-)
10564
(+1)
65
(+5)
17
(-)
5
(-)
0.278
(↓0.002)
4.260
(↓0.06)
5
(-)
中日
7101 0.412
(↓0.026)
4
(-)
10264
(+6)
80
(+8)
10
(+1)
3
(-)
0.259
(↑0.001
4.360
(↓0.22)
6
(-)
阪神
5100 0.333
(↑0.047)
5
(↑1)
10543
(+2)
74
(+1)
15
(+1)
13
(-)
0.222
(↑0.001)
4.730
(↑0.28)