巨人(★3対5☆)DeNA =リーグ戦2回戦(2020.07.01)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
1002000003900
勝利投手:パットン(2勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝1敗3S))
敗戦投手:澤村 拓一(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】大和(1号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは2点を追う7回表、宮崎の適時打で1点差とする。続く8回には、2死満塁からオースティンに走者一掃の適時三塁打が飛び出し、逆転に成功した。投げては、5番手・パットンが今季2勝目。敗れた巨人は、終盤に救援陣がつかまり、痛い逆転負けを喫した。

◆巨人丸佳浩外野手(31)が、6試合連続安打となる先制の適時打を放った。 初回無死三塁、カウント2-2からDeNA先発桜井の138キロカットボールを中前に打ち返した。「チャンスの場面だったので、なんとか前に飛ばそうと、それだけ考えて打席に入りました。いい結果になってよかったです」とコメントした。 開幕から9打席連続無安打と苦しんでいたが、徐々に調子を上げてきた。

◆巨人大城卓三捕手(27)が、今季初打点となる2点適時打を放った。 1点リードの4回1死満塁、DeNA桜井のカットボールを左前にはじき返した。好投する先発のメルセデスを援護する一打に「CC(メルセデス)のために何とか追加点が欲しかった。頑張って投げてくれていたので、いい結果につながって良かった」とコメントした。

◆巨人クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(26)が、6回途中1失点と好投した。 7安打されながらも、5回に大和に浴びたソロによる1点に抑えた。8回に中継ぎ陣が逆転を許し、今季初勝利を手にすることはできなかったが「いい状態でゲームに臨むことができきたし、初回からアグレッシブに攻め続けることができた」と手応え口をにした。

◆巨人は1回無死三塁から丸の中前適時打で先制した。先発メルセデスは3回まで2安打無失点。DeNA桜井は3回まで1失点。 巨人は4回1死満塁から大城の2点適時打で追加点を挙げた。DeNAは3点を追う5回に大和の1号ソロで追い上げた。 DeNAが8回、オースティンの走者一掃の適時三塁打で逆転した。巨人は中継ぎ陣がリードを守りきれず、連勝が2で止まった。勝ち投手はDeNAパットンが2勝目、山崎が3セーブ目。負け投手は巨人沢村が1敗目。

◆DeNAは2-3の8回2死満塁からオースティンの3点三塁打で逆転した。7回途中から8回まで抑えたパットンが2勝目を挙げ、9回は山崎が抑え3セーブ目。巨人は8回に登板した沢村が2四球でピンチを招き、高木も崩れた。

◆巨人大城卓三捕手が、今季初の適時打を含む2安打2打点と気を吐いた。1点リードの4回1死満塁から「CC(メルセデス)のために何とか追加点が欲しかった」と左前への2点適時打。 6回にも右前打を放ち、2点を追う9回無死一塁では右中間フェンス際への飛球を放ったが、あと1歩届かず、後続も倒れた。

◆オースティンパワーで巨人をのみ込んだ。DeNAタイラー・オースティン外野手(28)が打棒をさく裂させた。1点を追う8回2死満塁、走者一掃の3点適時三塁打で試合を決めた。データを駆使するラミレス監督の予言も勝負どころで的中。首位巨人と0・5ゲーム差に再接近した。両目の下にアイブラックを塗り込んだオースティンが巨体を揺らした。1点差に迫った8回2死満塁。1ストライクからの2球目、高めに浮いた125キロチェンジアップにバットを合わせた。2球続けた変化球を完璧に仕留め「正直なところ、深くは考えていなかった。ここ数日はタイミングが少しずれていた。フェアゾーンを意識して、強いスイング、ハードコンタクトを意識した」。右翼手パーラーのグラブが届きそうで届かない。絶妙な逆転打で三塁を陥れた。 新助っ人に絶対的な信頼を置くラミレス監督は、極めて冷静だった。首位巨人との今季初カード。前夜の初戦は打線が振るわず落とした。「例年、7月は状態が上がってくる」とロペスを3戦ぶりにスタメン起用。先発に抜てきした桜井も「去年、東京ドームで3イニング。巨人戦は失点していない」。昨季の巨人戦は3試合に登板し、計3回1/3を無失点に封じた3年目左腕を送り出した。 試合後、この予言を思い返し納得顔でうなずいた。ロペスは3打数1安打1四球(敬遠)。桜井は3回1/3を7安打3失点で「もう1イニングいってくれればもっとよかったが、3回まではいい投球だったし、全体的にはいい仕事をした」。データからはじき出したイメージ通りの試合運びで、逆転勝利につなげた。 一番大事な予言は完璧に的中させた。決勝打のオースティンを「選手、監督として日本でやってきたが、おそらくベストなテクニックを持っている。ロペス、ソトの1ランク上のステージになり得る」と開幕前から明言。8回1死満塁、昨季の巨人戦で25戦13発、31打点のソトが空振り三振。2月16日の巨人とのオープン戦で2打席連続弾だったオースティンは「対戦するチームとしては、とても楽しい相手だと思っている」。当然のように打った。【為田聡史】

◆巨人原辰徳監督が、試合中のベンチ内で沢村を呼び寄せた。1点リードの8回からマウンドに送り、2四球で1死一、二塁とピンチを招いた場面で降板させた右腕を隣に座らせ、熱を帯びた表情で語り続けた。 「四球というのはなかなか計算できないよね。計算していたら出せないよね、投手を。何とかチームが困っている時に沢村が、もうリーダーなんですから。何とかしてもらいたいなというのはありますね」 ベンチ入りのリリーフ陣で最年長、32歳の沢村の球速は最速156キロをマーク。「(DeNA)パットンもいい投球をしたけど、パットンよりも速いんだよ」と、高いポテンシャルを認めているだけに、厳しい言葉で叱咤(しった)した。 2点リードの7回は、DeNAの1番からの打順を迎えた場面で、通常なら8回を託す中川を投入。「勝負イニングだった」と開幕から5試合連続無失点の左腕に託して、1失点でつないだ。だが8回は、沢村が招いたピンチで登板した高木が、決勝の3点適時三塁打を許した。逆転負けで3連勝はならず。原監督は「最後まで粘り強く戦っている姿勢は変わらない。明日切り替えていきます」と締めた。【前田祐輔】

◆巨人原辰徳監督が、試合中のベンチ内で沢村拓一投手を呼び寄せた。1点リードの8回からマウンドに送り、2四球で1死一、二塁とピンチを招いた場面で降板させた右腕を隣に座らせ、熱を帯びた表情で語り続けた。巨人宮本和知投手チーフコーチ(8回に2四球を与えた沢村について)「フォアボールから崩れると試合にならなくなる。実績からいうとしっかり抑えてもらわないと」

◆DeNAは劣勢での勝ちパターン投入も的中させた。1点を追う7回から石田を投入。2死後にパットンにシフト。パットンは逆転した8回も続投させ、山崎へとつないだ。 アレックス・ラミレス監督は「1点差だったし、流れを渡したくなかった。いい投球をしてくれれば必ず点がとれると思った。リリーフがいい投球をしてくれた」とたたえた。

◆DeNAのホセ・ロペス内野手(36)が1日の巨人戦(東京ドーム)で「6番・一塁」として3試合ぶりにスタメン出場する。  「勝利に貢献してほしい。状態がすごくいいわけではないけど、彼は7月に強いので、そこで打ち始めてくれたら」  試合前取材に応じたラミレス監督が語った。今年で来日8年目で通算187本塁打、549打点を誇るが、今季はここまで打率・194、1本塁打、3打点と元気がなく、直近の2試合は外国人選手の登録人数のルールもあってベンチからも外れていた。  だが、この日から7月に入り、昨年は打率・271、8本塁打、28打点で月間MVPを受賞するなど、毎年のように安定した成績を残しているとあって、指揮官はスタメン起用を決めた。

◆巨人の大城が今季初打点をマークした。1-0の四回1死満塁で2点適時打。外角の変化球に逆らわず、左前へきれいに運んでDeNAの3年目左腕の桜井をKOし「何とか追加点が欲しかった」とうなずいた。  3試合ぶりに先発マスクをかぶり、先発のメルセデスをリードして六回途中1失点の好投に導いた。「頑張って投げてくれていたので、いい結果につながって良かった」と振り返った。  プロ3年目の今季はキャンプから持ち前の打力に加え、リードや送球面での成長が認められて正捕手候補の筆頭となった。だが、開幕直前に新型コロナウイルス感染が判明して10日間入院し、出遅れた。ライバルの小林が骨折で戦線を離脱したチームの窮地で、能力の高さを改めて示した。

◆DeNAの新助っ人、オースティンの一撃が試合を決めた。2-3の八回、2死満塁で巨人5番手・高木のスライダーを力強く振り抜くと、打球は右翼フェンスを直撃。走者一掃の右越え3点三塁打で5-3と逆転に成功した。DeNAはその裏、パットンが巨人打線を三者連続三振に仕留めた。  九回には守護神の山崎が登場。前回登板時の阪神戦では逆転3ランを浴びたが、この日は1安打を打たれるも、無失点で逃げ切った。

◆首位攻防第2ラウンドは救援陣の乱調で逆転負け。DeNAに再び0・5ゲーム差に迫られ、巨人・原辰徳監督(61)が苦言を呈した。  「四球は計算できないよね。沢村はもうリーダーなんですから、何とかしてもらいたいなというのはありますね」  3-2の八回、4番手で送り出した沢村が誤算だった。乙坂、柴田、楠本に四球、三振、四球。あっという間にピンチを招いて降板すると、5番手・高木も悪い流れを断ち切れず、2死満塁からオースティンに逆転の3点三塁打を許した。  沢村は今季初黒星で防御率は11・25に。ベンチでは原監督が直接話をする場面もあった。「(DeNAの)パットンもいい投球(4者連続三振)をしたけど、(この日の最速の)156キロはパットンよりも速いんだよ、と」と諭したといい、「次はやってくれるでしょう」と期待をかけた。  打撃は岡本がリーグ3冠をキープするなど好調。今季のブルペンリーダーに指名された沢村の復調が待たれる。(伊藤昇)

◆DeNA・オースティンの逆転三塁打が、相手バッテリーに与えるインパクトを物語っていた。決して会心の当たりではない、こすったような打球でも、少し上がれば、逆方向の右翼といえども長打になる。さらに勝負強いとくるから厄介だろう。  ソト、オースティンが2、3番に並ぶオーダー自体も、相手には脅威。打順に間隔があれば、どこを避けて、誰と勝負するかの選択肢も広がる。一発のある2人が並ぶと、まずソトとの勝負ありきになる。ソトを抑えてからでないと"逃げ道"が探れないわけだ。  また今季は、1番の梶谷が存在感を放っている。梶谷を出塁させると、いきなり2ラン、3ランの恐怖にさらされる。4番の佐野も、素直な打撃で良い仕事をしている。だから余計、ソト、オースティンと勝負せざるをえなくなる。現状では、筒香が抜けたことを忘れさせるかのような打線だ。  オースティンについては、他にも評価したいことがある。守っては、右翼線の打球に飛びつくアグレッシブなプレーを見せる。凡打しても、一塁への全力疾走は怠らない。走っては、常に先の塁を狙う姿勢にあふれている。こういう助っ人は間違いなく、チームに好影響を与える。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
731 0.700
(↓0.078)
-
(-)
10962
(+3)
37
(+5)
15
(-)
9
(+1)
0.276
(↓0.001)
3.360
(↓0.16)
2
(1↑)
DeNA
740 0.636
(↑0.036)
0.5
(↓1)
10952
(+5)
37
(+3)
11
(+1)
0
(-)
0.296
(↑0.003
3.210
(↑0.03)
3
(1↓)
広島
541 0.556
(↓0.069)
1.5
(-)
11046
(+3)
31
(+4)
15
(-)
3
(-)
0.280
(↓0.001)
2.900
(↓0.05)
4
(-)
ヤクルト
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
11041
(+4)
47
(+3)
11
(+1)
6
(-)
0.256
(-)
3.860
(↑0.31)
5
(-)
中日
560 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑1)
10939
(+6)
47
(+3)
6
(-)
1
(-)
0.273
(↑0.001)
4.310
(↑0.14)
6
(-)
阪神
290 0.182
(↓0.018)
5.5
(-)
10922
(+3)
63
(+6)
9
(+2)
9
(-)
0.202
(↑0.001)
5.460
(↓0.02)