楽天(★4対6☆)日本ハム =リーグ戦6回戦(2020.06.28)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
2021100006812
楽天
0001010204811
勝利投手:杉浦 稔大(1勝0敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝0敗2S))
敗戦投手:石橋 良太(0勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(5号・1回表2ラン),西川 遥輝(1号・4回表ソロ)
【楽天】ブラッシュ(1号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムが連敗を止めた。日本ハムは初回、主砲・中田の2ランが飛び出し、幸先良く先制する。4-0で迎えた4回表には、西川のソロでリードを広げた。投げては、先発・杉浦が6回2失点の好投で今季初勝利。敗れた楽天は、先発・石橋が4回5失点と試合をつくれなかった。

◆1イニング10失点の大敗から一夜明け、元気のなかった日本ハム栗山英樹監督(59)が試合前練習中、元気印の杉谷拳士内野手(29)に愛あるダメ出し。笑顔を取り戻した。 前日27日「6番左翼」で今季初スタメンだった杉谷拳士内野手(29)が、楽天浅村の逆転3ランをジャンプ一番、伸ばしたグラブに打球を当てながら捕れなかった場面を振り返り「ケンシ、捕れよ! フェンス登ったら捕れるでしょ。下手くそだな」と、チクリ。「こんなこと、ケンシにしか言わないけどね」と、笑みを浮かべた。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が2試合連続の1発をかっ飛ばした。 1回2死一塁の第1打席で楽天先発石橋から、カウント2-1からの4球目、高めへに浮いた変化球を逃さず左翼席へと持っていく先制の5号2ラン。 前日27日の試合で楽天松井から放った本塁打に続く2戦連発に「(打ったのは)抜けて甘く入ったスライダー。連敗が続いている状況で、なんとかして先制点を取りたいという気持ちだった。チームがひとつになって勝ち切れるように、この後も頑張りたい」とコメントした。

◆楽天先発の石橋良太投手(29)が4回5安打5失点で降板した。 初回2死から日本ハム近藤を歩かせ、続く中田に先制2ランを被弾。3回にはボークと四球でピンチを招き、押し出し四球と併殺崩れで2点を失った。4回には西川にソロを浴び、試合をつくれなかった。 前回登板の21日オリックス戦では4回4失点。2戦続けて役割を果たせなかった。

◆日本ハム西川遥輝外野手(28)が今季第1号を放った。 4点リードの4回2死無走者で迎えた第3打席。楽天石橋のカウント1-1からの3球目、内角の変化球にうまく体を回転させ、右翼席中段まで運んだ。「完璧に捉えることができました。2アウトからでしたが、ひと振りで追加点が取れてよかったです。この後も投手陣に援護点を与えられるようにしたいです」とコメントした。自身8試合連続安打と好調を維持している。

◆楽天島内宏明外野手(30)が勝負強さを見せた。 5点を追う4回1死満塁から、日本ハム杉浦のスライダーをしぶとく右前に運んだ。「はい、気持ち悪いバッティング。もとからか!」と自虐的なコメント。6回には1死一、三塁から中堅への犠飛を放った。

◆日本ハム杉浦稔大投手(28)が、6回2失点と先発投手としての役割を果たして、マウンドを降りた。 3回まで1人の走者も許さないパーフェクト投球。4回に1死満塁のピンチを招き、島内に右前適時打を許したが、後続を抑え最少失点でしのいだ。 6回にも1死一、三塁から島内に中犠飛を許したが、ここも踏ん張り1失点にとどめた。 6回102球を投げ、5安打2失点、毎回の7奪三振で、与えた四球は1。今季初登板の前回21日西武戦(メットライフドーム)では4回無失点ながら、5四球を与えるなど課題を残したが、修正して試合をつくった。 降板後「野手の方々が先に点を取ってくれたので、自滅しないようにテンポ良く投げることを意識して集中して投げました。しっかりストライクゾーンで勝負して、カウントを不利にすることなく、自分の投球ができたと思います。昨日、投手を注ぎ込んでいたので、なるべく長いイニングを投げたいとは思っていましたが、先を考えず1人1人集中して投げたことが、いい結果につながってよかったです」とコメントした。

◆日本ハムは1回、楽天石橋から中田が先制5号2ラン。3回には押し出しと併殺崩れで2点を追加。日本ハム杉浦は3回まで完全。 日本ハムは4回に西川の1号ソロで加点。5回にも1点を加えた。楽天は5点を追う6回に島内の犠飛で1点を返した。 楽天は8回にブラッシュの1号2ランで反撃も及ばず。日本ハムは公文、宮西、秋吉のリレーで逃げ切り、先発杉浦は今季初勝利。楽天石橋は2敗目。日本ハム秋吉が2セーブ目。

◆楽天5番島内宏明外野手が復調の気配だ。ここまで1割台を低迷してきたが前日の2安打に続き、1安打1犠飛で2打点。 4回に日本ハム杉浦のスライダーを右前にしぶとく運ぶ適時打には「はい、気持ち悪いバッティング。もとからか!」と自虐コメント。3割8分9厘の浅村、4割3分8厘のロメロと好調の2人に挟まれるが「振ることはできていたので1本出てよかった。僕が打てば打線もつながるんで」と敗戦にも手応えを感じていた。

◆日本ハムの中田翔内野手が2試合連続の1発で勝利をたぐりよせた。1回2死一塁から石橋の高めに浮いたスライダーを左翼席へ運んだ。 リーグトップタイの先制5号2ランに「積極的に甘いのが来たら振ろうと思っていたので、それがたまたま良い形となったのでよかった」。開幕から9試合で5本塁打の量産にも「気にせずにしっかりと自分の打撃を心がけていくだけ」と次戦へ気持ちを切り替えた。

◆日本ハム西川遥輝外野手(28)が、キャプテン就任後初本塁打を放った。28日、楽天6回戦(楽天生命パーク)の4回。打った瞬間に柵越えを確信する完璧弾を、右翼スタンドへ飛ばす今季1号ソロを放った。開幕2戦目から8試合連続安打も記録。若手時代に指導を受けた楽天三木監督の前で、成長を示した。日本ハムの新キャプテン西川遥輝外野手(28)が、今季1号を放った。4点リードの4回2死走者なし。楽天石橋のカットボール137キロを華麗にさばき、右越えソロ。今年最初の1発は、バットフリップ(バットを投げること)でも魅了した。打球の行方を確信すると、曲芸のようにバットを回し投げた。「完璧に捉えることができました」と納得の1発になった。 安打を重ねても、慢心はない。開幕戦を除き8試合連続で安打中。打率を3割3分3厘まで伸ばしているが「なんかヒットゾーンに飛んでいる。あまり深く考えないようにはしているが、良くないのは良くない」と不満げ。本塁打にも「次の打席や次の試合から(大振りにならないように)気を付けないといけない」と肝に銘じた。 恩師の前で、存在感を示した。新任の楽天三木監督には、日本ハムのコーチ時代に野球に対する取り組み方などを教わった。「やっぱりさすがだなと思うし、いろいろ僕も勉強しながら野球できたなと思う」と学び取ることがあった。「全部見透かされてそうな気もする。ちょっとやりづらさもありますけど」と強敵出現に、苦笑いを浮かべた。 未体験の6連戦を勝利で締めた。「今日勝ったからって勝ち越せるわけじゃなかったが、もっと長い目で見て、そんな試合数多くないが、やっぱり初戦がすごく大事だなと感じた」と実感。30日からは札幌ドームでソフトバンク6連戦を迎える。通算250盗塁まで、あと4盗塁。本拠地での快挙達成へ、バットで弾みを付けた。

◆日本ハム初の同一カード6連戦は2勝4敗。 終盤、楽天の猛追をかわして3連敗を阻止した栗山監督は「今日、取られると全然、違った。大きな連敗がないようにしたかったので、そういう意味ではすごく大きな試合だった」と、ほっとした表情を浮かべた。開幕から敵地で9試合を戦い、選手たちも疲労の色を隠せない。30日には、いよいよ本拠地での試合がスタートする。

◆日本ハム杉浦稔大投手が、力投で今季初白星をつかんだ。持ち味の直球がさえ渡り、楽天の中軸ブラッシュを3三振に抑え込むなど要所を締めた。「今日はしっかり序盤に真っすぐを投げ込めた」。6回5安打2失点。球数は、17年途中の移籍後最多となる102球の熱投だった。 強い自覚が、好投へと導いた。先発ローテの一角として6回を投げ、100球もクリア。「投げても大丈夫なスタミナを、また首脳陣の方に信頼してもらえるようにこれからもやっていきたい」。好調打線相手に、自らの役目を全うした。 栗山監督は「うちにきてもらって、いろんな故障の中で、開幕からローテーションを守っていくのは1つの目標だった。これで1つ勝って落ち着いてくれると思うし、チームにとっても本当に大きかった」と評価した。

◆4番のバットが暗雲を振り払った。日本ハム中田翔内野手(31)が28日、楽天6回戦(楽天生命パーク)の1回2死一塁、左翼席へ2試合連続、リーグトップタイとなる5号2ランを放った。 チームは今季4勝目で、そのうち3度が中田の決勝打。9戦5発、シーズン66発のハイペース。前日大敗の嫌な流れを断ち切り、30日の本拠地開幕戦(対ソフトバンク、札幌ドーム)に弾みをつけた。中田らしく豪快にかっ飛ばした。1回2死一塁の第1打席。カウント2-1から、楽天石橋の高めに浮いた126キロスライダーを、左翼席中段へはじき返した。「狙い球というよりは積極的に甘いのが来たら振ろうと思っていた。それがたまたま良い形となったのでよかった。あれだけ点を取られたら、やり返してやりたいという気持ちも強かった」。2試合連続の1発は先制&決勝の5号2ラン。前日27日に18失点を喫したチームの嫌な流れを、一振りで消しさった。 9試合で5発は、もちろん自己最速。シーズン66本塁打ペースと量産態勢にある。「そんなん、どうでもいいです。興味ないといったらおかしいけど、もっともっとやっぱね、得点圏で打てるようにどうにかしないといけない」。本人は謙虚な姿勢を貫く。 自粛期間を挟んでの過密日程。昨年までは休前日にしか取り入れていなかった半身浴を毎晩行い、トレーナーのマッサージも受けている。「連戦が続く中で、ケガをしてしまうリスクはすごく上がっていると思うから」。体のケアにも入念だ。 異例の同一カード6連戦には、ひそかな悩みも抱えていた。26日に2失策、27日も野選を犯した。「イップス。なんか普段の動きが出来ない。守備に就いてずっとドキドキしていたのは8年ぶりくらい」。パ・リーグには少ない土のグラウンドであることも影響し、ゴールデン・グラブ賞も獲得した一塁守備に不安を覚えていた。 だが30日からはいよいよ、本拠地・札幌ドームに戻ってソフトバンク6連戦となる。鎌ケ谷で練習が始まった5月26日以来、約1カ月ぶりの帰還。「今の状態が完璧とも正直思っていない。まだまだ上を目指せると思う」。4番のバットがチームを乗せていく。 ▼通算1000三振=中田(日本ハム) 28日の楽天6回戦(楽天生命パーク)の9回、シャギワから空振り三振を喫して記録。プロ野球68人目。初三振は09年5月23日ヤクルト2回戦(札幌ドーム)でバレットから。

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が28日、楽天6回戦(楽天生命パーク)の試合前、前日27日の大敗を受け「気持ちの切り替えもクソもないだろ。やるしかないんだよ。あんなに悔しい思いをしてやり返せなければ男じゃないだろ」と雪辱への意欲を口にした。  日本ハムは27日の楽天5回戦(同)で4-18の逆転負け。投手6人が計19安打を浴びた。  5月下旬に千葉・鎌ケ谷で再開した全体練習、練習試合、6月19日開幕の公式戦を通じて1カ月間も札幌を離れた生活だが「それは関係ないね。誰もそんなの言い訳にしていない」。本拠地開幕戦となる30日のソフトバンク戦(18時、札幌)を控えた最後のビジター楽天戦を、白星で締めようと意を決した。

◆日本ハムは一回に中田の2試合連続の5号2ランで先制した。三回に押し出し四球などで2点を加え、四回には西川が1号ソロを放った。杉浦は力のある直球を軸に6回2失点で今季初勝利。楽天は石橋が踏ん張れず2敗目を喫した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
810 0.889
(↑0.014)
-
(-)
11140
(+6)
25
(+5)
9
(+1)
13
(+1)
0.241
(↑0.006)
2.610
(↓0.17)
2
(-)
楽天
630 0.667
(↓0.083)
2
(↓1)
11154
(+4)
27
(+6)
6
(+1)
9
(-)
0.285
(↓0.006)
2.890
(↓0.26)
3
(-)
西武
540 0.556
(↑0.056)
3
(-)
11144
(+4)
44
(+3)
9
(+1)
5
(+1)
0.251
(↑0.009)
4.670
(↑0.21)
4
(-)
日本ハム
450 0.444
(↑0.069)
4
(-)
11135
(+6)
49
(+4)
10
(+2)
2
(-)
0.214
(↑0.002
5.330
(↑0.18)
5
(1↓)
ソフトバンク
360 0.333
(↓0.042)
5
(↓1)
11135
(+3)
47
(+4)
11
(+1)
6
(-)
0.227
(↓0.011)
5.190
(↑0.08)
6
(-)
ORIX
180 0.111
(↓0.014)
7
(↓1)
11126
(+5)
42
(+6)
6
(+1)
6
(+2)
0.219
(↑0.009)
4.500
(-)