ロッテ(☆2対1★)オリックス =リーグ戦5回戦(2020.06.27)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:ハーマン(2勝0敗0S)
敗戦投手:澤田 圭佑(0勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】中川 圭太(1号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆ロッテがサヨナラ勝利で7連勝。ロッテは先制を許した直後の1回裏、岡の内野ゴロの間に同点とする。そのまま迎えた延長10回には、2死一二塁から代打・佐藤の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・ハーマンが今季2勝目。敗れたオリックスは、6番手・澤田が誤算だった。

◆オリックス中川圭太内野手(24)が、プロ入り初となる先頭打者本塁打を放った。 「打ったのはストレートです。感触は完璧でした。先制できてよかったですし、久しぶりにホームランが出てくれてよかったです」 初回無死、ロッテ先発種市の5球目145キロ直球を捉えると、打球は左中間スタンドに飛び込んだ。1番起用を的中させた西村監督もベンチで喜んだ。

◆オリックス田嶋大樹投手(23)が、6回2/3を3安打1失点と好投した。 「しっかりとボールが指にかかっていましたし、調子自体は悪くありませんでした。打線が先制した直後の初回の先頭バッターを出してしまったことは反省しなければいけませんが、2回以降はストライク先行でテンポのいいピッチングができたと思います」 チームが4連敗中のマウンドで7三振を奪う力投。球数は99球で無四球だった。

◆先発はロッテ種市とオリックス田嶋。1回、オリックス中川が1号ソロで先制。ロッテはその裏、内野ゴロの間に1点返し同点。 両先発が好投し、6回まで追加点を許さず。ともに2回以降被安打1、無四球の締まった投手戦で、1-1の同点のまま終盤へ。 ロッテ種市は7回を3安打1失点。オリックス田嶋は6回2/3を3安打1失点で降板。ともに2回以降無得点で、延長戦に突入した。 ロッテは延長10回2死一、二塁、ドラフト2位佐藤が代打サヨナラ適時打を放った。チームは7連勝。 ロッテ・ハーマンが2勝目、オリックス沢田は2敗目。

◆ロッテ種市篤暉投手が7回3安打1失点で締まった投手戦に持ち込んだ。立ち上がりでやや球が上ずり、先頭打者弾を浴びたが持ち直した。 最速148キロの直球と落差のあるフォークで8奪三振。唯一四球を出した7回は、無死一塁から3者連続フォークで空振り三振に切った。今季初勝利はお預けも「前回良くなかったフォークが低めに決められたこと、試合中に修正できた点が良かった」と話した。

◆オリックスが窮地に立たされた。同点の延長10回に6番手沢田がサヨナラ打を浴びて敗戦。ロッテに同一カード5連敗を喫した。開幕から8試合が終わり1勝7敗の借金「6」。西村監督は「いろいろ考えないといけない。(打線が)初回の1点だけなのでふがいない...」と肩を落とした。 守護神の交代も示唆した。同点の9回にディクソンがマウンドに上がるも、1死も取れずに降板。指揮官は「信頼は変わらないが(守護神交代を)考えないといけない」と話した。この日1軍昇格したヒギンスが9回無死満塁の大ピンチを火消ししたが、ここまで救援陣はフル回転しており、延長10回に力尽きた。 26日に3球を投じたところで緊急降板したエース山岡も病院でMRI検査を受け「左内腹斜筋の筋損傷」と診断を受けた。西村監督が「今すぐには無理でしょう。焦ったりしないようにと伝えました」と話すように、長期離脱の可能性もある。明るい話題が欲しい。

◆忘れられない一振りになった。ロッテのドラフト2位、佐藤都志也捕手(22)は延長10回2死一、二塁で代打に立った。オリックス沢田には25日のプロ初打席で中飛に打ち取られている。凡退なら引き分け。「もう負けはない。同じ相手に2度やられるわけにはいかない」。振り抜いた初球チェンジアップは、打った瞬間に抜けたと分かる軌道で前進守備の右翼手を越えた。 プロ初安打が人生初のサヨナラ打。右手を突き上げて一塁を回り、跳びはねながらベンチに戻った。「興奮しすぎて分かんない。サヨナラ自体(経験が)なかったんで、どう喜んでいいのか分からなかったです」。一瞬の戸惑いも、ベンチから飛び出して迎えたナインが消してくれた。 破竹の7連勝がかかっていた。当然緊張した。「でも昨日の試合が人生で一番緊張したので、それに比べたら今日は」と思い出して笑う。26日は昼に2軍戦に出場し、幕張に移動しての"1人親子ゲーム"。1点リードの9回とプレッシャーのかかる場面でプロ初マスクをかぶり、無失点でしのいだ。3日間で初打席、初守備、初安打と1つずつステップを踏んでいる。 捕手として、リードでもバットでも援護したい思いが強い。短い調整期間にもかかわらず、投手陣が力投を続けている。中途半端なスイングはできない。その気持ちを先輩捕手の田村はくんだのだろう。10回の打席に入る直前「(手柄を)もってけ、このやろー!」と送り出してくれた。「あれで気持ちが落ち着いた。手慣れてますね、僕の扱い(笑い)」と感謝した。 初めてのヒーローインタビューに、ファンの声援はなかった。「ボールはお母さんに届けたい。打てる捕手としてセールスポイントを存分に出して、これからも1軍の試合で活躍したいです」。来月からは徐々にスタンドも埋まる。次は右翼席スタンドに「としやコール」を響かせる。【鎌田良美】

◆1軍昇格したばかりのオリックス新助っ人ヒギンスが好救援を見せた。同点の9回、無死満塁から鳥谷を三振に斬るなど打者3人を封じ込めた。 「割り切ってアドレナリンを感じて投げた。呼ばれたところで投げられるようにしたい」。守護神ディクソンが不調で、9回を任される可能性も出てきた。

◆ロッテのドラフト2位佐藤都志也捕手がサヨナラ安打。ロッテ新人のサヨナラ安打は02年に喜多が5月1日ダイエー戦、同3日西武戦の2試合連続でマークして以来。佐藤はこれがプロ初安打。初安打がサヨナラ安打は14年6月21日西武戦のDeNA嶺井(新人)以来で、パでは前記の02年5月1日喜多以来。 ▼ロッテの7連勝は16年6月11~18日以来。23日からはオリックスに5連勝した。同一カード5連戦で5連勝は、今回のように同じ球場で試合のない日を挟まないケースだと西鉄が57年10月11~14日東映戦(平和台)で記録して以来、63年ぶり5度目の最長タイ。

◆ロッテが総力戦で勝った。延長10回、藤岡が14球粘った末に四球を選び、荻野が犠打を決めた。ここから井口監督はルーキー福田光、高卒3年目の安田、再び新人の佐藤と3連続で代打を送る。「必ず誰かしら決めてくれると信じてつぎこんだ。若手が1軍を底上げして、いい形でチームが動いている」。もうベンチに野手は残っていない。最後の1人が決めた。 9回無死満塁の絶好機で3者連続凡退。大抵流れは相手に傾く。それが今は「負けないだろう」という雰囲気が漂う。リリーフが強固だから接戦に持ち込めば自信がある。前日も逆転勝ちだった。のったら止められない。「逆転のロッテ」とか「下克上のロッテ」と言われてきた。 今年のチームにいわゆるミスター・ロッテ的なリーダーはいない。近年その役割を担った鈴木は楽天へ移籍。ムードメーカーの福田秀も骨折で離脱した。だが裏を返せば、全員が主役になれる。1球ごとにベンチから大きな声が響いた。 7連勝は4年ぶり。オリックスに6タテを食らわせれば7年ぶりの8連勝となる。その時のロッテも"雑草集団"だった。当時、伊東監督はこう言っていた。「スター選手がいないんだよね。でもそれでいい。全員で束になってかかる」。故障を抱えたベテランに代わり、育成から昇格したての西野ら若手が台頭した。今年で言えば和田がそのチャンスをつかんだ。 フレッシュマンの空気感も大きい。3月、福田光に開幕遅延について尋ねると「僕は通常の開幕を経験していない。だから、いつもと違う、困るみたいな感情はないです」と答えた。佐藤も「まだお客さんの中で試合したことがないので。これはこれで、精神的には楽とも考えられる」と無観客をマイナスに捉えない。 ロッテが無類の強さを発揮する時、開幕前の下馬評は高くないように思う。日本一になった05年のような勝利の方程式、マリンガン打線ではないかもしれない。それでも、失うもの、怖いものがないというのは強い。【鎌田良美】

◆オリックスは延長10回、沢田が決勝打を浴び、サヨナラ負け。これで同一カード5連敗となり、開幕から1勝7敗の借金6。西村徳文監督のコメント。 「いろいろ考えないといけない。(打線が)初回の1点だけなのでふがいない...」

◆ロッテがサヨナラ勝ちで7連勝。延長10回、藤岡が14球粘った末に四球を選び、荻野が犠打を決めた。ここからルーキー福田光、高卒3年目の安田、再び新人の佐藤と3連続で代打を送り、佐藤が決めた。井口資仁監督のコメント。 「必ず誰かしら決めてくれると信じてつぎこんだ。若手が1軍を底上げして、いい形でチームが動いている」

◆ロッテがサヨナラで4年ぶりの7連勝を飾った。1-1の延長十回2死一、二塁で新人の佐藤が代打で右越え適時打を放ち試合を決めた。ハーマンが2勝目。オリックスは本塁打による1点のみで打線がつながらず5連敗を喫した。

◆ロッテ・鳥谷敬内野手(39)が27日、オリックス戦(ZOZOマリン)で1-1の八回に代走で途中出場すると、そのまま一塁の守備についた。今季4試合目の出場で一塁につくのは初となった。十回から三塁にまわり、2死無走者の場面で小島のゴロを軽快に処理した。  打撃では九回1死満塁とサヨナラの好機に打席に入るも、ヒギンスの前に3球三振。今季初安打はおあずけとなったが、試合は延長十回にD2位・佐藤のサヨナラ打が飛び出し、鳥谷もうれしそうに祝福していた。

◆オリックスは23日に続き、ロッテにサヨナラ負けを喫して5連敗と浮上の兆しが見当たらない。一回に中川の先頭打者本塁打で先取点を奪ったが、二回以降はわずか3安打と勝機に乏しかった。西村監督は「初回の1点だけですからね」と言うしかなかった。  1-1の九回に抑えのディクソンを投入したが、四球と安打などで無死一、三塁とピンチを招き、1軍に合流したばかりのヒギンスの救援を仰いだ。今後の起用法に響きそうで西村監督は「考えていかないといけない」と悩ましげだった。(ZOZOマリン)

◆ロッテの種市は中川に初回先頭打者本塁打を浴びた以外は7回を3安打1失点と好投した。三回以降は無安打に抑え、勝敗こそ付かなかったがチームの7連勝に貢献。「前回は良くなかったフォークボールを低めに決められた。試合中に修正できた点も良かった」と満足そうだった。  2試合に先発して13回を投げ、防御率1・38と役割を果たしている。井口監督は「先頭打者に本塁打を浴びてから、しっかりと抑えてくれた。彼の本来の投球だった」とねぎらった。

◆ロッテのドラフト2位・佐藤都志也捕手(22)=東洋大=が27日、オリックス5回戦(ZOZOマリン)の延長十回、代打でサヨナラ打を放った。プロ初安打が殊勲打となり、2-1で勝利。チームは2016年以来4年ぶりの7連勝を飾って、首位をキープした。28日の同カードで驚異の6連戦6連勝を狙う。  人生初の快感に、興奮と喜びが体中を突き抜ける。22歳の新人捕手、佐藤がロッテを4年ぶりの7連勝へ導いた。  「興奮しすぎてよく分からないです。打った瞬間に(外野を)抜けたと確信しました。野球人生で初めてなので、どう喜んでいいか分からなかったです」  引き分け目前だった延長十回2死一、二塁。プロ2打席目に入る前、先輩捕手の田村に「持っていけ、コノヤロー!」とハッパをかけられた。「あれで気持ちが落ち着いた」。オリックス・沢田の初球、浮いたチェンジアップを引っ張って右中間へ。プロ初安打がサヨナラ安打。球団の新人では、2002年の喜多隆志以来18年ぶりだ。  前日26日は1点リードの九回から出場。僅差の展開での初マスクを「人生で一番緊張した」と振り返った。一方で「それに比べれば、きょうは負けることはなかったので」。プロ野球選手として打席に立てる喜びを、素直にぶつけた。  福島・聖光学院高2、3年時に夏の甲子園に出場。強肩強打と50メートル走5秒9の俊足で注目されたが、15年秋のドラフト会議で指名漏れした。その後に東洋大2部を受験。東都大学リーグで4度のベストナインに輝き、ドラフト2位でプロ入りを果たした。現在は田村、柿沼に次ぐ3番手で出場機会は限られるが、持ち味の打撃力が光った。  九回無死満塁で無得点に終わる重苦しいムードを吹き飛ばした新星。ベンチ入り野手最後の17人目として送り出した井口監督は「頼もしい新人が入ってくれた。機会があればどんどん使っていきたい」とべた褒めだ。  当面は同一カード6連戦が続く日程となる今季のパ・リーグ。きょう28日も勝てば、オリックスとの6連戦で6連勝となる。16年を最後にAクラスから遠ざかるロッテ。今年はひと味違う。(湯浅大) ★その時  福島・いわき市にある佐藤の実家は焼き鳥店を営んでおり、歓喜の瞬間、母・まり子さん(52)は仕込み中だったという。親戚から電話で知らせを受け、急いで送られてきた映像を確認。「野球する姿を見て、初めてうれし涙を流しました」と号泣した。  「やったね!」とLINEを送ると、「よかったよー」と返信があった。5月の母の日には、ゴルフウエアをプレゼントしてくれた孝行息子に「このままずっと1軍で活躍してほしいですね」とエールを送った。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
710 0.875
(↑0.018)
-
(-)
11234
(+2)
20
(+1)
8
(-)
12
(+3)
0.235
(↓0.012)
2.440
(↑0.25)
2
(-)
楽天
620 0.750
(↑0.036)
1
(-)
11250
(+18)
21
(+4)
5
(+1)
9
(+1)
0.291
(↑0.031)
2.630
(↓0.2)
3
(-)
西武
440 0.500
(↑0.071)
3
(-)
11240
(+8)
41
(+7)
8
(+2)
4
(-)
0.242
(↑0.009)
4.880
(↓0.31)
4
(1↓)
ソフトバンク
350 0.375
(↓0.054)
4
(↓1)
11232
(+7)
43
(+8)
10
(+2)
6
(-)
0.238
(↑0.003)
5.270
(↓0.48)
4
(1↓)
日本ハム
350 0.375
(↓0.054)
4
(↓1)
11229
(+4)
45
(+18)
8
(+2)
2
(+1)
0.212
(↓0.004)
5.510
(↓1.85)
6
(-)
ORIX
170 0.125
(↓0.018)
6
(↓1)
11221
(+1)
36
(+2)
5
(+1)
4
(+1)
0.210
(↓0.01)
4.500
(-)