西武(☆8対7★)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2020.06.27)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
2230000007902
西武
02300030X8902
勝利投手:小川 龍也(1勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗3S))
敗戦投手:岩嵜 翔(0勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(2号・1回表2ラン),栗原 陵矢(1号・2回表2ラン)
【西武】中村 剛也(1号・2回裏2ラン),山川 穂高(4号・7回裏3ラン)

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◆西武が空中戦を制した。西武は2-7で迎えた3回裏、外崎の適時三塁打などで3点を挙げ、2点差に迫る。そのまま迎えた7回には山川の3ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、4番手・小川が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、3番手・岩嵜が痛恨の一発を浴びた。

◆今季2度目の先発となった西武松本航投手(23)は、またもや不本意な投球に終わった。 初回いきなり柳田に先制2ランをバックスクリーンに運ばれ、2回にも栗原に2ランを被弾。結局6安打7失点、5四死球で、わずか3回70球で降板となった。 松本は「前回(20日日本ハム戦)に引き続き、四球で崩れてしまいました。2回もツーアウトをとってから四球をだしてしまいホームランと・・・。あれがすべてですね。やはり今日も四球を出して(崩れてしまう)というのが反省点です。これからそこをしっかり改善し、1つずつアウトをとれるようにしていきたいと思います」と反省した。

◆序盤から乱打戦。ソフトバンクが柳田、栗原の2ランなどで3回までに7点を取ると、西武も中村の2ランなど3回までに5得点。 西武、ソフトバンクとも2番手以降の投手が踏ん張った。西武のドラフト1位宮川は初めて複数回登板。2回2安打無失点だった。 西武は2点を追う7回2死一、三塁、山川がここ2試合で3本目となる4号逆転3ランを放った。連日の逆転劇で5割に復帰した。勝ち投手は西武小川で1勝目、増田が3セーブ目、負け投手はソフトバンク岩崎で2敗目。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手が今季初の複数安打を記録した。3回2死一、三塁では「『心』で打ちにいきました」と食らいつき、左前へ適時打。 「みんながつないだチャンスだったので、ランナーを返せて良かったです」。5回2死一塁でも中前へ安打を放った。まだ打率は1割台と開幕から苦戦。チームも連敗となったがが、熱男の元気で巻き返す。

◆売り出し中のソフトバンク栗原陵矢捕手がプロ2本目となる今季1号本塁打を放った。2回2死一塁で変化球をとらえ右翼席へ。鮮やかな2ランに「うまく反応して捉える事ができました」。 4試合連続で1番起用。安打はこの1発のみだったが初回無死、6回無死では四球で出塁。打率3割7分1厘もチームトップを維持し、リードオフマンの役目をしっかりこなしている。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手の「2番弾」は空砲に終わった。昨年8月23日ロッテ戦以来、今季初めて2番で先発。 初回先頭の栗原が四球で出た後に、第1打席で中越えの2号先制2ランを放った。「少しだけ詰まりましたが、自分の良いスイングができました」。20日ロッテ戦以来6試合ぶりの1発だった。今季、2番起用は練習試合で1度あったのみ。この日の打線に工藤監督は「(1番の)栗原君がいい形で出塁しているので、それをつなげてもらう、ピッチャーにプレッシャーをかけられるように」と説明。狙い通りの初回攻撃になった。 柳田自身はまだ打率2割3分台だが出塁率は4割と高水準。打ち急がずに四球を選び、打線の軸として我慢している。6月練習試合で12戦6本と打ちまくったペースからすれば物足りないが、開幕前に「今が一番いい」と話した状態の良さを取り戻してきた。

◆西武の4番山川穂高内野手が、今カード4発目となる4号逆転3ランを放った。7回2死一、三塁。ソフトバンク岩崎の初球146キロ直球をバックスクリーンへ運んだ。「積極的に、1球で決められて良かった。打った瞬間、行ったと思ってました。完璧です」。前日26日は2本塁打しながら守備で失策。結果的に先発ニールの白星が消えた。その悔しさを1日で吹き飛ばす、会心の一撃だった。 新打法の成果だ。昨年は2年連続40発をマークしたが打率を3分近く落とした。オフから高打率と本塁打を両立させるフォームを模索。左足をあまり高く上げずシンプルにセンター中心にはじき返す。昨季は43本中36本が左翼方向で今季は4本中3本が中堅から右。「結果的にそういう方向に出ている。たぶん、いいバランスというかいい打ち方ができている」という。 最大5点差をはね返しての連勝。ソフトバンク6連戦を3勝2敗とリードした。辻監督も「いやー、うれしかった。(山川の前で)源田と外崎がうまくつないでくれた」と全員をたたえた。山川も「点差が離れていても関係ないというか。自分の打席にしっかり集中していけば、おのずとつながりになると思う」と山賊打線の強さを説明した。【千葉修宏】

◆「5番DH」で出場した西武中村剛也内野手が貴重な反撃の1号2ランを放った。 4点を追う2回無死一塁。和田の131キロチェンジアップを左翼席へたたき込んだ。 辻監督も「2点、2点と取られた後の2ランだから価値ある大きなホームラン。大きな勇気を与えてくれる」と評価。中村は「今年に入ってのホームランはオープン戦の1本だけだったので。出てホッとしています。調子は普通です」と普段どおり淡々と振り返った。

◆悔しさを抑えきれなかった。ソフトバンク岩崎翔投手は一塁側ベンチに戻ると、グラブをベンチにたたきつけた。2戦連続で逆転被弾。前夜(26日)に悪夢の逆転満塁弾を浴びた右腕が、リベンジの登板となった7回、2死から連打を浴びた後に山川への初球146キロ直球を中越え3ランされた。大粒の汗をぬぐうことなく、岩崎はグラウンドの1点を見つめていた。 工藤公康監督は「彼(岩崎)に任せて抑えてもらって(前日の)悔しさを晴らしてほしいと思った」と言葉を絞り出した。今後の起用法について「今のところ(セットアッパー)が本人的にきつければ考え直すこともある」と変更を示唆した。 5割復帰の展開が借金2となったが岩崎だけを責められない。開幕して8戦で9発を浴びた。そのうち、ソロはわずか2本。2ラン2本、3ラン2本、満塁弾3本。走者を置いた場面での痛い1発が目立っている。対西武5戦でも7被弾。山川にはこの日の逆転弾を含めて4発を許した。注目された今季序盤の大一番6連戦は「山賊打線」に打ち込まれている。 工藤監督 開幕して1週間少しで見えたところも、まだつかめてないところもある。選手は頑張っている。僕ら(首脳陣)も得点力を上げたり、失点を減らすようにしっかり考えないといけない。 この日、柳田を2番に置く「超攻撃打線」で柳田の先制2ランを含め、3回までに7得点。最大5点のリードを守れなかった。「借金は減らして常に5割以上の状態にもっていかないといけない」。まずは6連戦の最後を取り、負け越しを阻止する。【浦田由紀夫】 ▽ソフトバンク和田(今季2度目の先発で3回5失点)「早い回から野手のみんなが点を取ってくれたのに、本当に申し訳ない。その言葉しかありません」 ▽ソフトバンク高橋礼(2番手で3回無失点の粘投)「長いイニングを投げる準備はいつもしている。長打のあるバッターが多いので少し慎重になってしまった。反省しないといけない部分はありますが、次の登板でも自分らしい投球をしたい」

◆7回に山川が逆転3ラン。西武辻発彦監督のコメント。 「いやー、うれしかった。(山川の前で)源田と外崎がうまくつないでくれた」

◆ソフトバンク工藤公康監督(セットアッパーの岩崎が2戦連続で逆転弾を浴び連敗)。 「彼(岩崎)に任せて抑えてもらって(前日の)悔しさを晴らしてほしいと思った。必要な選手だが、今のところが本人的にきつければ考え直すこともある」 3勝5敗で借金2に。 「開幕して1週間少しで見えたところも、まだつかめてないところもある。選手は頑張っている。僕ら(首脳陣)も得点力を上げたり、失点を減らすようにしっかり考えないといけない。借金は減らして常に5割以上の状態にもっていかないといけない」

◆西武・中村剛也内野手(36)が27日、ソフトバンク5回戦(メットライフ)に「5番・DH」で出場。今季1号となる2ランを放った。  4点を追う二回無死一塁。ソフトバンク先発・和田の2球目を捉え、左翼席に豪快に突き刺した。開幕から8試合目での待望の一発に「打ったのはスライダー。打ててよかったです」と振り返った。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が27日の西武戦(メットライフ)で「2番・中堅」今季初の2番起用。一回無死一塁からいきなりの先制の2号2ランを放った。  「少しだけ詰まりましたが、自分のいいスイングをすることができました。まだ始まったばかりなので、もっと追加点をとれるようにしていきたい」  先頭の栗原が四球を選ぶと、柳田が打席へ。3-1から甘く入ってきた直球をバックスクリーンに運び去った。20日のロッテ戦(ペイペイドーム)以来の今季2号だ。12日、広島との練習試合(同)でも2番起用が試され、エースの大瀬良から左中間に本塁打。2番としての可能性を自らのバットで示していた。  昨年のレギュラーシーズンでは柳田の先発2番は3試合あり、8月22日のオリックス戦(当時ヤフオクドーム)では、左翼ポール際に本塁打を放っていた。

◆西武が2戦連続の逆転勝ちで勝率5割に復帰。5-7の七回に山川が2戦連発となる4号3ランを放った。四回以降は救援陣が無失点でつなぎ、小川が今季初勝利、増田が3セーブ目。ソフトバンクは岩崎が2日続けて逆転弾を許した。

◆ソフトバンクの柳田が今季初めて2番に座り、一回に先制の2号2ランを放った。甘く入った速球をバックスクリーンへ運び「少しだけ詰まったが、自分の良いスイングができた」と持ち前のパワーを示した。  これまでは3番を打ったが、1番栗原も二回に1号2ランを放つなど好調で、先制攻撃には打ってつけの並びになりそう。工藤監督は「初回から柳田君が結果を残してくれたのは本当に良かった」と、敗戦の中にも収穫を見いだした。(メットライフ)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
710 0.875
(↑0.018)
-
(-)
11234
(+2)
20
(+1)
8
(-)
12
(+3)
0.235
(↓0.012)
2.440
(↑0.25)
2
(-)
楽天
620 0.750
(↑0.036)
1
(-)
11250
(+18)
21
(+4)
5
(+1)
9
(+1)
0.291
(↑0.031)
2.630
(↓0.2)
3
(-)
西武
440 0.500
(↑0.071)
3
(-)
11240
(+8)
41
(+7)
8
(+2)
4
(-)
0.242
(↑0.009
4.880
(↓0.31)
4
(1↓)
ソフトバンク
350 0.375
(↓0.054)
4
(↓1)
11232
(+7)
43
(+8)
10
(+2)
6
(-)
0.238
(↑0.003
5.270
(↓0.48)
4
(1↓)
日本ハム
350 0.375
(↓0.054)
4
(↓1)
11229
(+4)
45
(+18)
8
(+2)
2
(+1)
0.212
(↓0.004)
5.510
(↓1.85)
6
(-)
ORIX
170 0.125
(↓0.018)
6
(↓1)
11221
(+1)
36
(+2)
5
(+1)
4
(+1)
0.210
(↓0.01)
4.500
(-)