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阪神
20003000381102
DeNA
20011200061100
勝利投手:伊藤 和雄(1勝0敗0S)
(セーブ:藤川 球児(0勝1敗1S))
敗戦投手:山﨑 康晃(0勝1敗2S)

本塁打
【阪神】糸井 嘉男(1号・5回表2ラン),サンズ(1号・9回表3ラン)

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◆阪神が連敗を3で止めた。阪神は初回、ボーアの適時打などで2点を先制する。その後、1点ビハインドとなって迎えた9回表、サンズに値千金の3ランが飛び出し逆転に成功した。投げては、6番手・伊藤和がプロ初勝利。敗れたDeNAは、守護神・山崎が痛恨の一発を浴びた。

◆阪神が球団2組目となる助っ人野手3人同一試合出場の布陣を組んだ。スタメンが発表され、4番はマルテ、5番には前日ベンチスタートだったボーアが入った。さらに、この日昇格したばかりのサンズが6番レフトで先発起用された。 阪神の外国人3野手が同一試合に出たのは15年マートン、ゴメス、ペレス以来の2組目。このトリオは3試合同一ゲームに出場した。3番には糸井がスタメン復帰。福留がベンチスタートとなった。

◆阪神ジャスティン・ボーア内野手(32)が5番一塁でスタメン復帰し、開幕後24打席目で来日初打点を記録した。 4番マルテの右犠飛で先制した直後の1回2死三塁、右腕ピープルズの外角高めチェンジアップをミートし、三遊間を抜く来日初適時打を決めた。 「みんながいい形でつないでくれたし、マルテも流れを作ってくれたから、その流れに乗ることができて良かったよ」 さらに2死一塁からは来日初盗塁となる二盗にも成功。前日まで打率0割9分1厘と悩める新助っ人が打って走ってハッスルだ。

◆阪神糸井嘉男外野手(38)が今季1号を勝ち越し2ランで決めた。 2番糸原の同点打が飛び出した直後の5回1死一塁、右腕ピープルズから右中間2ラン。 直後に広報を通じて「絶対勝つ!」と必勝を誓った。

◆阪神岩貞祐太投手(28)が、4回73球3失点でマウンドを降りた。初回にマルテの犠飛、ボーアの適時打で2点の援護をもらったが、すぐにその裏、同点に追いつかれた。2回は3人で抑え、3回2死一、二塁のピンチもロペスを抑えて無失点で切り抜けた。だが4回に3安打を浴び、DeNAに勝ち越しを許した。 今季初登板の20日巨人戦(東京ドーム)は、6回3失点で敗戦投手。この日も相手にリードを許した状況で、降板となった。 岩貞は「先制点を取ってもらったにもかかわらず、先頭バッターを出す場面も多く、投球のリズムが悪くなってしまいました。本来はもっと長いイニングを投げなければいけない展開でしたし、逆転してくれた野手に感謝します」と、5回の味方打線の3点奪取を喜んだが、救援陣が6回にDeNA打線に再逆転を許した。

◆阪神能見篤史投手(41)が、3試合目の登板で今季初めて失点した。5回に5-3と味方打線が逆転し、その裏に2番手で登板した。先頭のオースティンに二塁打を打たれ、佐野の二塁ゴロで1死三塁。ロペスにカウント2-2から3球ファウルで粘られ、8球目の遊ゴロの間に三塁走者の生還を許した。 能見は20日巨人戦(東京ドーム)、24日ヤクルト戦(神宮)でいずれも1イニングを投げ、無失点で切り抜けてきたが、この日は1失点。6回の打席で代打・梅野を送られ、交代となった。

◆阪神ジャスティン・ボーア内野手(32)が来日初のマルチ安打を記録した。 5番一塁でスタメン復帰し、1打席目は開幕後24打席目で来日初打点を記録した。4番マルテの右犠飛で先制した直後の1回2死三塁、右腕ピープルズの外角高めチェンジアップをミートし、三遊間を抜く来日初適時打を決めた。 「みんながいい形でつないでくれたし、マルテも流れを作ってくれたから、その流れに乗ることができて良かったよ」 さらに1回2死一塁からは来日初盗塁となる二盗にも成功。1点を追う8回には先頭で右腕国吉から左翼フェンス直撃の安打を放ち、代走を送られた。

◆開幕から2軍調整を続けていた阪神ジェリー・サンズ外野手(32)が1軍昇格し、即スタメンで劇的な逆転3ランを放った。 6番左翼で先発。4打席凡退後、1点を追う9回2死一、二塁で守護神山崎のツーシームを完璧にとらえ、ライナー性の大飛球を左翼席に運んだ。 あと1アウトでゲームセットという場面で値千金の来日初安打&初本塁打&初打点。開幕から苦しむチームの救世主となった。

◆阪神は9回、DeNAの守護神山崎から2死一、二塁の好機をつくり、サンズが逆転3ラン。連敗を3で止めた。DeNAは6連勝ならず。

◆1回に阪神がマルテの犠飛、ボーアの適時打で2点を先制した。DeNAも直後の攻撃でソト、佐野の適時打で同点とする。 DeNAは1点を追う6回にオースティンの2点適時打で逆転に成功。先発ピープルズは5回5失点で降板した。 阪神は9回、DeNAの守護神山崎から2死一、二塁の好機をつくり、サンズが逆転3ラン。連敗を3で止めた。伊藤和が初白星、藤川が1セーブ目。DeNA山崎は初黒星。

◆阪神糸井嘉男外野手が一時は勝ち越し弾となる今季1号を決めた。 2番糸原の同点打が飛び出した直後の5回1死一塁。2ボールから外角低めのチェンジアップを完璧にとらえ、右中間席に2ランを運んだ。1発を放った直後には広報を通じて「絶対勝つ!」と必勝を宣言。その言葉通り、チームは劇的勝利を収めた。 前日26日DeNA戦は左腕今永対策でスタメンを外れたが、開幕から好調をキープしている。昨年10月に左足首を手術。新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れたこともあり、万全の状態でシーズンインしていた。この日は1回1死一塁から右前打でランエンドヒットを決め、直後の1死一、三塁から今季初盗塁となる二盗にも成功。初回2点先制をお膳立てしていた。 これで開幕2戦目の20日巨人戦から出場6試合連続安打。開幕戦の1番から3番に打順が代わっても存在感は変わらず、打線全体が苦しむ中での打率3割4分5厘はさすがだ。

◆阪神糸原健斗内野手が今季初タイムリーを放った。1点を追う5回。1死二塁で打席が回ってくると、左前へ同点打。 「打ったのはストレート。同点に追いつきたい場面だったので、追い込まれていましたが、なんとかしたいという気持ちだけでした」とコメント。直後の糸井の2ランにもつながった。

◆阪神藤川球児投手(39)が今季初セーブを挙げた。2点リードの9回に登板。2死満塁とされたが、最後は代打楠本を左飛に打ち取った。これで日米通算250セーブにあと6とした。 藤川は25日のヤクルト戦でサヨナラ3ランを浴びるなど2試合連続で失点していた。 ▼阪神藤川が今季初セーブ。7月21日に40歳になるが、40歳以上シーズンでセーブは岩瀬(中日)が44歳を迎えた18年に3セーブを挙げて以来。阪神では球団史上初めて。

◆阪神伊藤和雄が2年ぶりの1軍マウンドで、プロ初勝利を挙げた。5-6の8回に6番手で登板し、3人を相手に完全投球。 「自分のボールをしっかり投げ込むことができました。これを続けていくことが大事だと思うので、与えてもらった場面でしっかり腕を振っていきたいです」と1軍では18年10月1日DeNA戦(甲子園)以来となる登板を振り返った。その好投が9回の味方打線の逆襲を呼び、うれしい1勝につながった。

◆DeNAは守護神山崎康晃投手が痛打され、連勝が5で止まった。1点リードの9回。2死から突如、崩れた。マルテを四球で歩かせ、代走に植田。カウント2-1で木塚投手コーチがマウンドへ。直後、けん制を挟んだ。打者集中のスタイルを貫いてきたが、プロ入り初のけん制を2球続けた。アレックス・ラミレス監督は「植田のリードがすごく大きいから、注意するように伝えた」と明かした。 結果的にはリクエスト判定でも覆らない二盗を許し、続く大山にも四球。2死一、二塁から、サンズに落ちきらなかったツーシームを左翼席まで運ばれた。今季3試合目の登板で自身初黒星に「このような展開になりチームに申し訳ない」とわびた。 6回から登板した国吉は、2回2/3を2安打無失点の好リリーフで一時逆転を演出。8回2死満塁のピンチは石田が踏ん張った。山崎は開幕からピンチを招くシーンが目立つが、2年連続セーブ王の地位は揺るがない。指揮官は「状態は悪くないと思う。特に問題ない。打たれるときはある。国吉、石田がよく頑張ってくれ、山崎まで持っていけた」。最後の最後でうっちゃられたが、ブルペンを評価した。【為田聡史】

◆阪神矢野燿大監督の執念采配が土壇場の逆転劇を呼んだ。1点ビハインドの9回2死走者なし。あと1人という場面で3番マルテが四球で出塁すると、代走に植田をコール。続く伊藤和に代打大山を送ると、その4球目に植田が盗塁成功。大山も四球を選び、一、二塁の場面を作ってサンズの劇的逆転3ランの舞台が出来上がった。 用兵がズバリ当たった。左翼には昇格したばかりのサンズを起用。4番マルテ、5番ボーア、6番サンズと今季初めて「MBS砲」を並べた。阪神の外国人3野手が同一試合に出場は15年マートン、ゴメス、ペレス以来の2組目。7試合でわずか10得点と沈黙する打線をテコ入れした。 序盤から積極的に動いた。初回には1死から2番糸原が左前打で出塁。1死一塁から糸原が3番糸井の6球目にスタートを切った。糸井は一、二塁間を抜き、ランエンドヒットに成功。一、三塁とチャンスを拡大し、続くマルテの先制犠飛、ボーアの来日初タイムリーにつなげた。 継投でも先発岩貞が本調子ではないと見て4回73球でスイッチ。能見、谷川、岩崎、スアレス、伊藤和と中継ぎ陣を惜しみなくつぎ込んだ。2点リードした9回には25日ヤクルト戦(神宮)で「あと1人」でサヨナラ弾を許した守護神藤川を投入。チームを奮い立たすように最後までタクトを振るった。 勝利の瞬間、矢野監督は右手を突き上げて満面の笑顔を浮かべた。前夜の敗戦後は「打つ方の責任は明らかだと思います」と嘆いていた指揮官。積極的な采配で連敗を「3」で食い止めた。

◆初めて並んだ「MBS砲」が連敗ストップへ導いた。1点を追う9回2死一、二塁、6番サンズがDeNA山崎の4球目、低めのツーシームを振り抜いた。 打球は左中間スタンドへ一直線。試合をひっくり返す来日1号の3ランに、ベンチは喜びを抑えきれない。「正直に言ってうれしいよ。早い回にヒットを打ちたかったが駄目だった。最後に本塁打という形になって良かった」。この日、開幕後初昇格したばかりの新助っ人が、チームを窮地から救った。 助っ人3人が存在感を見せた。初回1死二、三塁、まずは4番マルテの右犠飛で先制に成功。続く2死三塁から5番ボーアが、三遊間を抜ける2点目の左前適時打。「みんながいい形でつないでくれたし、マルテも流れを作ってくれたから、その流れに乗ることができて良かったよ」。開幕から8戦目、24打席目にして待望の来日初適時打だった。勢いに乗ったボーアはサンズへの4球目に、大きな体を揺らして二塁へスライディング。初盗塁をゲットし、8回には左翼フェンス直撃の安打で初マルチ安打も記録。前日26日はベンチスタートだった助っ人が大奮闘した。 開幕から初めてスコアボードに並んだ3人が、貧打に苦しんだ打線を上昇させた。阪神の外国人3野手が同一試合に先発したのは15年マートン、ゴメス、ペレス以来2組目。マルテも5回に来日初の三塁打を放ち、3人がそろって安打、打点を記録したのは球団史上初だった。 サンズは4回1死一塁で、伊藤光のレフト線への飛球をスライディングで好捕し守備でも救った。「チームと一緒にみんなと喜びを分かち合うことが楽しかったので、良かったよ」。MBS砲の活躍で今季2勝目。歓喜の瞬間をここからたくさん味わいたい。【磯綾乃】

◆プロ9年目の阪神伊藤和雄投手(30)が2年ぶりの1軍マウンドでプロ初勝利をあげた。この日、今季1軍初昇格。1点ビハインドの8回裏に6番手で登板し、3人を相手に完全投球した。9回表に6番サンズの逆転3ランが飛び出し、白星を手にした。 試合後は初勝利について「今更って感じで恥ずかしいんですけど、素直に勝てたことはうれしいです」と照れ笑い。「去年は悔しいシーズンだった。今年こそと思っている。今日は良かったけど、また明日から切り替えて、これを継続できるように頑張っていきたいです」と力を込めた。 19年4月に腰椎椎間板摘出術を受け、昨季は1軍登板なし。今春の1軍キャンプも右ふくらはぎ筋挫傷で途中離脱していた。1軍シーズンでは18年10月1日DeNA戦(甲子園)以来となるマウンドで、苦しむチームを勝利に導いた。

◆阪神藤川球児投手(39)が、雪辱の今季初セーブを挙げた。サンズの劇的な逆転3ランで2点リードを奪った直後の9回裏、満を持して登板。先頭のソトへの四球後、オースティンに三遊間を破られて無死一、二塁。そこから宮崎への死球などで2死満塁の大ピンチを招いた。絶体絶命の危機で代打・楠本を左飛に取り、チームの連敗を3で止めた。自身も、日米通算250セーブまで残り6に迫った。 抑えなければならないイニング、勝たなければならない試合だった。何度も劣勢に立たされながらも打線は粘り強く食らいつき、9回にサンズの1号3ランで逆転。最後のイニングは当然、藤川の出番だった。 ソトを歩かせても、オースティンに打たれても、顔をしかめている暇はない。百戦錬磨の守護神は、懸命に腕を振った。2死満塁でしぶとい楠本を抑え、味方ベンチからわきあがった歓声をマウンドで聞いた。 「絶対にやり返します」と誓った雪辱の登板だった。今季初のセーブ場面だった前回25日ヤクルト戦。1点リードの9回にヤクルト西浦に逆転サヨナラ3ランを浴びて、チームの2カード連続負け越しを招いた。それでも矢野監督は不変の信頼で、必勝を託してくれた。 今季3試合目の登板で、最後は大ピンチを招きながらも踏みとどまった。サンズの来日1号、8回を投げた伊藤和のプロ初勝利も守った守護神の大仕事。矢野監督も「最後、踏ん張れたのは大きい。あそこで踏ん張れたからこそ、明日から落ち着いて全体的に野球をやれる」と喜んだ逆転勝利だった。【堀まどか】

◆阪神藤川球児投手(39)が、雪辱の今季初セーブを挙げた。2点リードの9回裏、満を持して登板。先頭ソトへの四球後、オースティンに三遊間を破られ無死一、二塁。そこから2死満塁を招くも、代打・楠本を左飛に取り、連敗を3で止めた。阪神史上初となる40歳シーズンでのセーブをマークし、日米通算250セーブまで残り6に迫った。 2死一、三塁から、あと1アウトが遠かった。宮崎への死球で2死満塁。のしかかるピンチを、力と意地ではねのけた。「自分も1回失敗して、チームが苦しい中で、なんとか勝てたことがよかったです」。藤川の表情が、やっと緩んだ。 25日のヤクルト戦(神宮)。1点リードの9回に西浦に逆転サヨナラ3ランを浴び、チームの2カード連続負け越しを招いた。「絶対にやり返します」と雪辱を誓い、相手チームは違っても1試合でやり返した。 12日の練習試合・オリックス戦の練習開始前。京セラドーム大阪三塁側ベンチ前で、藤川は投手陣に「ボーアとマルテはバント処理に戸惑うところがあるから、ちゃんとフォローしていこう」と伝えた。助っ人投手だけではなく、野手にも配慮する。チームを1つにするための心遣いだ。 この日は伊藤和の初勝利も守りきった。矢野監督が「最後、踏ん張れたのは大きい。あそこで踏ん張れたからこそ、明日から落ち着いて全体的に野球をやれる」と喜んだ逆転勝利。球児で勝ち試合を締める。その形が戻ってきた。「球場でファンの方々の声援に支えてもらって自分たちが力を出せるということを、強く感じています。この状況が続きますが、1試合1試合しっかり集中して投げていきます」と約束した藤川。ファンが球場に戻る日まで、勝利を支えるセーブを積み重ねる。【堀まどか】

◆阪神矢野燿大監督はサンズ弾につながった植田海内野手を激賞した。 1点ビハインドの9回。2死から4番マルテが四球を選んだ。矢野監督は代走植田をコール。次打者大山がカウント2-1になったところで、植田はDeNA山崎から2度の一塁けん制を受けた。迎えた4球目。スタートを切り、今季初盗塁に成功。DeNAベンチからリプレー検証が要求されるほど際どいタイミングだったが、セーフで得点圏に進み、重圧をかけた。結果、大山の四球にも結びつき、劇的なサンズ弾が飛び出した。 矢野監督は「あそこで盗塁は超スペシャルな(働き)。あそこでいけるのは(植田)海の強さ。あの展開作ったっていうのは。1面でもいいんじゃないかと思うくらいの走塁やと思う」。連敗が続く中、あと1アウトの状況からの盗塁が、大きな勝利への糸口となった。

◆ある意味、ゲーム序盤でもっとも衝撃的なシーンだった。阪神新助っ人ボーアが来日初アーチを架ける前に、まさかの来日初盗塁を決めた。 5番一塁で2日ぶりにスタメン復帰。1点先制直後の1回2死三塁、右腕ピープルズの外角高めチェンジアップに逆らわず、三遊間を抜いた。来日初適時打で初打点をマークすると、直後の2死一塁から二盗に成功。1度はリクエストされたが判定は覆らなかった。 「自分は足は速くないけど...。一塁にいて長打でホームまでかえるチャンスが高い訳ではないから、投手に隙があれば、いつでも次の塁を狙っている。それが今日はうまくいって良かったよ」。メジャーでは通算3盗塁。サプライズに成功してニンマリだ。 8回には先頭で右腕国吉から左翼フェンス直撃の安打を放ち、これまた来日初のマルチ安打も記録。初物尽くしの1日を劇的勝利で終え、試合後は「勝ってうれしい! とにかく、それだけだよ。最高の勝利だね!」と興奮気味だった。 開幕から18打席連続ノーヒット。開幕3戦目には4番から6番に降格した。前日26日DeNA戦は左腕今永対策で初めてスタメンも外れたが、先発した直近3試合はすべてHランプをともしている。 矢野監督は「おもしろいこと(盗塁)もしてくれた。打席の中でもだいぶ雰囲気が出てきている。楽しみになってきた」と期待。いまだ実戦で25打席連続無安打の左腕からも1本が出れば、一気に勢いに乗るかもしれない。【佐井陽介】

◆阪神が新外国人ジェリー・サンズ外野手(32)の劇的な逆転3ランで連敗を3で止めた。敗戦まであと1死と追い込まれた9回2死一、二塁。この日昇格した昨季の韓国打点王が、DeNA守護神山崎を打ち砕いた。 ▼阪神の外国人が来日初戦で本塁打を放ったのは、ソラーテが昨年7月26日の巨人戦の7回に決勝2ランを記録して以来5人目。それ以前の3人はいずれも開幕戦で、89年4月8日広島戦は8回にフィルダー、91年4月6日の大洋戦は4回オマリー、95年4月7日の中日戦は4回グレンが打った。なお、決勝逆転本塁打は、89年のフィルダー以来31年ぶり。阪神の新外国人が来日初戦の9回に決勝逆転本塁打を放ったのは史上初だった。 ▼なお阪神の選手が最終回2死から逆転本塁打を放ったのは、近本が昨年4月25日横浜でのDeNA戦9回2死一、三塁で山崎から3ランを打って以来。対戦相手、球場、イニング、相手投手とも今回のサンズと同じだった。

◆阪神が今季初の逆転勝利で、連敗を3で止めた。 9回に新助っ人ジェリー・サンズ外野手が逆転3ランを放っての勝利。9回は藤川球児投手が締め、今季初セーブ。勝利投手は9年目伊藤和雄投手で、プロ初勝利。試合後の矢野燿大監督のコメントは以下の通り。 -サンズが見事にやってくれた 前の打席まではあまり良くなかったけど、決めてくれた。みんなにとって、大きなホームランだった。 -2軍スタートで悔しい思いもあった どうしても外国人は枠がある。常にベストを尽くすというのはJB(ボーア)もそうだけど、サンズも見せてくれている。 -ボーアは初マルチで盗塁も 雰囲気も出てきたし初盗塁というのも、おもしろい。意欲も。打席の中で雰囲気が出てきている。 -糸井の1発 ホームランは流れが変わるところになるし。今日はやっぱりホームランはポイントになっている。嘉男のホームランはでかかった。 -初回に仕掛けた そういう野球がうちの野球なんだけど。1点じゃなくて2点取れたというのはそうやし、もうちょっといきたかったというのは正直なところあるけど。だからこそ(その裏の)チカの先頭打者のをしっかり捕ってやらないと。立ち上がりヨーイドンであのプレーというのはチームにとってもサダにとっても、チカとしてはいろいろ返してもらわないと。だからこそチャンスで打ってくれるんじゃないかなという期待はしてたんだけど。明日以降に期待します。 -劣勢でスアレス投入 先のことも計算しているんだけど、計算通りにはいかないんで。足りなくなるかもしれない中でも先手先手というか、先にいくだけいこうということでスアレスも。スグルもイニングをまたいで球数も増えてくと明日以降もしんどくなるんで、そういうところでは全体のことも考えてスアレスを投入しました。 -最後は球児が締めた 最後踏ん張れたのは大きい。踏ん張れたからこそ、明日から落ち着いて全体的に野球をやれる。 (自ら続けて) カズオ(伊藤和)が9年かかったけど1勝。ケガで、なかなかチャンスなくて。これも何かの縁で、俺にとっても忘れられない1勝になった。 (さらに続けて)あと、一番というか、忘れたらあかんのが海。(9回2死一塁で代走に出てから)あそこでの盗塁は超スペシャルな(働き)。あそこでいけるというのは海の強さ。1面でもいいんじゃないかと思うくらいの走塁やと思う。 -この1勝がきっかけに 何とかこの1勝というのを明日につなげます。

◆阪神が新外国人ジェリー・サンズ外野手(32)の劇的な逆転3ランで連敗を3で止めた。 敗戦まであと1死と追い込まれた9回2死一、二塁。この日昇格した昨季の韓国打点王が、DeNA守護神山崎康晃を打ち砕いた。阪神デビュー戦でチームを救うスーパー弾。ジャスティン・ボーア内野手も初タイムリー&初盗塁をマークするなど、4番ジェフリー・マルテ内野手から並ぶMBS砲が全員打点を挙げる大活躍だ。活気づいた打線は今季最多の8得点。さあ、反攻だ。土壇場で劇的弾が飛び出した。1点を追う9回、あと1死で4連敗という2死一、二塁。この日初昇格した6番サンズが打席に立った。守護神山崎が投じた4球目、低めのツーシームを振り抜くと、打球は左中間スタンドへ一直線。「すごくうれしかったし、楽しかった。チームで一緒にみんなと喜びを分かち合うことが楽しかったので、良かったよ」。試合を一気にひっくり返す来日1号3ラン。観客からの歓声はなくとも、ベンチの大きな祝福が助っ人を包み込んだ。 この日緊急招集され、6番でスタメン起用されたが8回まで4打数無安打。だが集中力は切らさなかった。「スプリットとかツーシームがすごくいいピッチャーと聞いていたので、それに全部対応できるように準備をしていた」。合流即、チームメートの会話を聞き、コーチのアドバイスやスコアラーの話に耳を傾けて情報収集。山崎の特徴をインプットし、昨季の韓国打点王が勝負強さを発揮した。 6月の練習試合の不調もあり、阪神新外国人の中で唯一の開幕2軍スタート。「すごく寂しい部分はあったけど。いつでも1軍に呼ばれてもいいようにずっと心も体も準備していたよ」。自身のビデオを見てコーチと話し合い、前かがみになっていたフォームを、軸が真っすぐに保てるように修正。貪欲な向上心で劇的弾につなげた。 矢野燿大監督も絶賛した。「みんなにとって、大きなホームランだったと思います。どうしても外国人は枠がある。その中でももちろんまじめに、取り組む姿勢とかも。今日のレフトのあのプレーも、いいプレーを見せてくれている」。4回1死一塁では、伊藤光のレフト線への飛球をスライディングで好捕。攻守でチームを救った。 4番マルテ、5番ボーア、6番サンズのMBS砲が機能した。開幕から初めて助っ人3人がスコアボードに並んだ。マルテは先制犠飛と三塁打。ボーアは初タイムリーなど2安打。先発の助っ人トリオ全員が安打、打点を記録したのは球団史上初めてだ。MBS砲の活躍で、貧打だっだ打線が元気づいて今季最多の8得点。明るい光を感じずにはいられない横浜ナイトになった。【磯綾乃】 ▼阪神の外国人が来日初戦で本塁打を放ったのは、ソラーテが昨年7月26日の巨人戦の7回に決勝2ランを記録して以来5人目。それ以前の3人はいずれも開幕戦で、89年4月8日広島戦は8回にフィルダー、91年4月6日の大洋戦は4回オマリー、95年4月7日の中日戦は4回グレンが打った。なお、決勝逆転本塁打は、89年のフィルダー以来31年ぶり。阪神の新外国人が来日初戦の9回に決勝逆転本塁打を放ったのは史上初だった。 ▼なお阪神の選手が最終回2死から逆転本塁打を放ったのは、近本が昨年4月25日横浜でのDeNA戦9回2死一、三塁で山崎から3ランを打って以来。対戦相手、球場、イニング、相手投手とも今回のサンズと同じだった。

◆DeNAは守護神山崎が痛打され逆転負け。連勝が5で止まった。アレックス・ラミレス監督のコメント。 「状態は悪くないと思う。特に問題ない。打たれるときはある。国吉、石田がよく頑張ってくれ、山崎まで持っていけた」

◆阪神が今季初の逆転勝利で、連敗を3で止めた。9回に新助っ人サンズが逆転3ラン。9回は藤川が締め、今季初セーブ。勝利投手は9年目伊藤和で、プロ初勝利。矢野燿大監督のインタビューは以下の通り。 -サンズが見事にやってくれた 前の打席まではあまり良くなかったけど、決めてくれた。みんなにとって、大きなホームランだった。 -2軍スタートで悔しい思いもあった どうしても外国人は枠がある。常にベストを尽くすというのはJB(ボーア)もそうだけど、サンズも見せてくれている。 -ボーアは初マルチで盗塁も 雰囲気も出てきたし初盗塁というのも、おもしろい。意欲も。打席の中で雰囲気が出てきている。 -糸井の1発 ホームランは流れが変わるところになるし。今日はやっぱりホームランはポイントになっている。嘉男のホームランはでかかった。 -初回に仕掛けた そういう野球がうちの野球なんだけど。1点じゃなくて2点取れたというのはそうやし、もうちょっといきたかったというのは正直なところあるけど。だからこそ(その裏の)チカの先頭打者のをしっかり捕ってやらないと。立ち上がりヨーイドンであのプレーというのはチームにとってもサダにとっても、チカとしてはいろいろ返してもらわないと。だからこそチャンスで打ってくれるんじゃないかなという期待はしてたんだけど。明日以降に期待します。 -劣勢でスアレス投入 先のことも計算しているんだけど、計算通りにはいかないんで。足りなくなるかもしれない中でも先手先手というか、先にいくだけいこうということでスアレスも。スグルもイニングをまたいで球数も増えてくと明日以降もしんどくなるんで、そういうところでは全体のことも考えてスアレスを投入しました。 -最後は球児が締めた 最後踏ん張れたのは大きい。踏ん張れたからこそ、明日から落ち着いて全体的に野球をやれる。 (自ら続けて) カズオ(伊藤和)が9年かかったけど1勝。ケガで、なかなかチャンスなくて。これも何かの縁で、俺にとっても忘れられない1勝になった。 (さらに続けて)あと、一番というか、忘れたらあかんのが海。(9回2死一塁で代走に出てから)あそこでの盗塁は超スペシャルな(働き)。あそこでいけるというのは海の強さ。1面でもいいんじゃないかと思うくらいの走塁やと思う。 -この1勝がきっかけに 何とかこの1勝というのを明日につなげます。

◆阪神のジェリー・サンズ外野手(32)が出場選手登録された27日のDeNA戦(横浜)に「6番・左翼」で、即先発出場した。  サンズは開幕直前の練習試合で結果を残せず、開幕2軍スタート。セットアッパーを期待されたジョン・エドワーズ投手(32)が前日26日、右肩のコンディション不良で出場選手登録を抹消されたことにより、外国人枠が開いたため、1軍昇格となった。  阪神は、この日の試合前の時点で1勝6敗で単独最下位。開幕7試合で得点10、チーム打率・193は、いずれもリーグ最低。サンズは打線の起爆剤として期待されている。  前日26日の同戦でスタメンを外れていたジャスティン・ボーア内野手(32)は「5番・一塁」で2試合ぶりに先発復帰した。

◆先発メンバーが発表され、阪神は26日にスタメンを外れたボーアが「5番・一塁」で復帰した。この日、1軍に昇格したサンズは「6番・左翼」で出場。「4番・三塁」のマルテとともに助っ人を並べた。  阪神で3人の外国人打者が先発出場するのは、2015年10月2日のヤクルト戦(神宮)の3番・マートン、4番・ゴメス、6番・ペレス以来となる。

◆阪神の新外国人、ジャスティン・ボーア内野手(32)が来日24打席目で初打点だ。一回、4番マルテの右犠飛で1点を先制して、なおも2死三塁。「5番・一塁」で2試合ぶりに先発出場し、DeNAの先発ピープルズの外角チェンジアップを左前に運んで2点目をたたきだした。直後のサンズの打席のときに、来日初盗塁となる二盗を決めた。  この日、1軍昇格して「6番・左翼」で先発出場したサンズの第1打席は見逃し三振だった。

◆阪神・糸井嘉男外野手(38)が27日、DeNA戦(横浜)で勝ち越しとなる、今季1号2ランを放った。  2-3の五回。糸原が左前への適時打で同点。1死一塁となったところで糸井が打席に立つ。カウント2-0からの3球目。ピープルズの外角低めの球を右中間スタンドへと運んだ。  ダイヤモンドを1周し、ベンチに戻ると、ボーアの「ファイアボール」のパフォーマンスで盛り上げた。チームは3連敗中と苦しい状況だが、逆転に成功し「絶対勝つ!」と力強くコメントした。

◆5連勝中のDeNAは27日、阪神2回戦(横浜)を戦い、1点リードの九回2死から守護神・山崎康晃投手がサンズに逆転3ランを浴びた。  オースティンが逆転打を放ち、6-5で迎えた九回。マウンドに上がった山崎は2死をとったが、マルテ、代打・大山を連続四球で歩かせ、サンズに対してカウント2-1から、低めの宝刀ツーシームを左翼席へと運ばれた。

◆阪神は8-6でDeNAに勝利し、連敗を「3」で止めた。  5-6の九回。2死からマルテ、大山が連続で四球を選び、2死一、二塁とする。この日、1軍に昇格し「6番・左翼」でスタメン出場したサンズが、DeNAの守護神・山崎から左中間へ来日初安打、初本塁打となる3ランを放ち、逆転した。  その裏、抑えの藤川が2死満塁のピンチを作るも楠本を左飛に打ち取り、今季初セーブを挙げた。

◆DeNAは6連勝を目前で逃した。1点リードの九回、守護神の山崎が2死から連続四球でピンチを招き、サンズにツーシームを左中間席に運ばれた。巨人がデーゲームで敗れ、首位浮上の好機だっただけに、ストッパーは「このような展開になり、チームに申し訳ない」と悔いた。  山崎は珍しくけん制球を投じるなど慎重に攻めたが、この日1軍に昇格した新外国人への4球目は精度を欠いた。過去6年連続で負け越している苦手の阪神戦でまたも辛酸をなめ、ラミレス監督は「簡単な試合にはならないと思っていた」とため息をついた。

◆4番のマルテが先制の右犠飛で得点力不足のチームを勇気づけた。「なかなか点が取れていなかったし、いい流れで自分のところに回ってきたから、絶対に走者をかえしたかったよ」。一回1死一、三塁で、右翼の定位置後方へ。カウント1-2と追い込まれてファウルで粘り、コンパクトに直球を打ち返した。チーム最多タイの3打点。五回には右越えに来日初の三塁打を放ち、九回2死からは逆転につながる四球。開幕から好調をキープしている。

◆虎の将・矢野燿大は武田信玄であったかー!! 「ボーアはバースの再来!!」と、うたっていて実は、ボーアは影武者でサンズこそバース2世(右打者だけど)という、武田信玄作戦の九回に、ハマの守護神・山崎斬りの逆転3ラン、お見事でござったー!!  今季、虎に2勝目を呼び込むサンズの1号が歓喜の一発ならば、1点ビハインドでマウンドに上がり、八回を3人でピシャリと抑えてプロ初勝利を挙げた伊藤和雄には涙、涙で拍手をおくるのだ!!  プロ入りから9年。その間育成となったこともある...。それでも何度となくはい上がってきて、ついに手に入れた遠かった初白星。本当に心からオメデトウ!! 家族も友人も知人も、その喜びを分かち合い、号泣してくださ~い!! てか、そーしてくれないと、号泣している俺がカッコ悪いじゃないのさ...。  矢野監督のマルテ、ボーア、サンズの助っ人打者3人を起用した超攻撃型オーダー、いいじゃないの!! どーせ打てないんだから、毒を食らわば皿までよ!! こーなりゃ、二塁に大山も入れての"虎突猛進"で攻めて、攻めて、攻めまくれー!!

◆助っ人トリオに負けていられない!! 3番の糸井が五回、一時勝ち越しとなる今季1号2ランを放った。  「絶対勝つ!」  試合中に残した球団広報を通じてのコメントに勝利への強い思いを込めていた。  糸原の適時打で3-3の同点に追いついた直後の五回1死一塁で打席に立つと、ピープルズの3球目、外角低めの球を右中間スタンドへ運んだ。今季第1号もクールな表情でダイヤモンドを一周した。  九回の逆転劇へとつながる執念の一発に矢野監督も「ホームランというのは流れが変わるところになるし。嘉男(糸井)のホームランはでかかった」と称賛した。これで今季は打率・345(29打数10安打)3打点。絶好調の超人のバットが勝利へ導く一打を放つ。(織原祥平)

◆八回に今季初登板した伊藤和がプロ9年目で初白星。「今更で恥ずかしいですけど素直にうれしいです」。5-6の八回に登板し、2者連続三振など打者3人斬りで逆転劇へ流れを作った。「1点差だったのでゼロで抑えることを考えてやっていた」。昨季は腰椎椎間板の摘出術で公式戦登板なしに終わり「去年は悔しいシーズンだったので、今年こそは、と」と強い思いを吐露。2軍監督時代から見てきた矢野監督は「俺にとっても、忘れられない1勝になった」と目を細めた。

◆鋭い打球が三塁手のグラブをはじき、外野へと転がっていく。ボーアが24打席目で、ついに来日初打点をマーク。ベンチに向けて笑顔で"ファイアボール"を披露した。  「みんながいい形でつないでくれたし、その流れに乗ることができてよかった」  一回にマルテの犠飛で1点を先制し、なお2死三塁の好機。カウント1-1からピープルズの122キロ外角チェンジアップをコースに逆らわず、逆方向へはじき返した。  打つだけではなかった。続くサンズへの4球目には193センチ、122キロの巨体を揺らし、まさかの二盗。セーフの判定に、たまらずラミレス監督がリクエストを要求するも判定は覆らず。  「自分は脚は速くないけど、一塁にいて長打でホームまでかえるチャンスが高いわけではないから、ピッチャーに隙があればいつでも次の塁を狙っている」  勝利に貪欲な助っ人はバッテリーの警戒が薄いのをみて見事に来日初盗塁を成功させ、足でもベンチをもり立てた。  八回には国吉から左越えの安打を放ち、3打数2安打1打点と来日初マルチもマークした。初適時打に初マルチ、初盗塁と"初"尽くしの記念すべき日となった。  大砲として大きな期待を背負ってきたが、現実は厳しかった。24日のヤクルト戦(神宮)で初安打、25日の同戦で初長打を放ったが、前日の時点で得点圏は5打数無安打、当然打点はゼロ。開幕3戦目には「6番」へ降格。前日はスタメンを外され、期待を裏切ることになってしまった。  スタメンに復帰したこの日は、福留が休養日ということもあり「5番」でスタメン出場。第1打席に回ってきたチャンスでようやく打点を挙げ、虎党の期待に応えることができた。  打って走っての活躍に矢野監督も「初盗塁というのも面白い。打席の中でもだいぶ雰囲気が出てきているんで、楽しみになってきた」。ようやく調子を上げてきたB砲に期待を高めた。  「勝ってうれしい! とにかくそれだけだよ。最高の勝利だね」と4試合ぶりの勝利を喜んだボーア。これからさらに、暴れまわる。(菊地峻太朗)

◆起死回生! 救世主降臨だ!! 阪神は1点を追う九回、2死走者無しからチャンスをつくり、昇格即「6番・左翼」で起用されたジェリー・サンズ外野手(32)が左翼へ逆転の来日1号3ランを放った。8-6で勝利し、連敗を3でストップ。ボーア、マルテと球団5年ぶりに助っ人野手3人をスタメンに並べて、今季の最多8得点。瀕死の虎が甦った!!  横浜の夜空に美しく、劇的すぎる放物線がかかった。ベンチから聞こえるナインの大絶叫に押され、無人の左翼席に白球が弾んだ。サンズの来日1号は土壇場で試合をひっくり返す逆転3ラン。まさに救世主! おおはしゃぎのS砲は"エアハイタッチ"で出迎えたナインの花道を、ものすごい勢いで駆け抜けた。  「Thank You! 本当は早い回で安打を打ちたかったんだけど、打てなかった。最後にホームランという形が出て本当によかった」  奇跡の瞬間は5-6の九回2死一、二塁。あと1死で4連敗という絶体絶命の場面だった。カウント2-1からハマの守護神・山崎の4球目、決め球ツーシームを一閃! 打った瞬間、スタンドインを確信した。  この一打のために横浜に呼ばれた。この試合までチームは2度目の3連敗を喫し、借金5の最下位。開幕から7試合で10得点と、貧打解消が至上命題のなか矢野監督がSOSを求めたのが、新助っ人のサンズだった。  1軍昇格即、スタメン起用。4番・マルテ、5番・ボーア、6番・サンズと開幕後初めて「MBS砲」が並んだ。阪神で外国人野手3人の先発出場は2015年10月2日のヤクルト戦(神宮)でのマートン、ゴメス、ペレス以来5年ぶり。マルテ、ボーアが打点を挙げた一方、サンズは最終回まで無安打。ラストチャンスで結果を出し、矢野監督も「みんなにとって大きなホームランだった」とほめたたえた。  「まじめにというか、取り組む姿勢とかも。レフトでもいいプレー見せてくれている」。四回無死一塁での左翼守備ではライン際の大飛球をスーパーキャッチ。執念が全身からあふれていた。  6月の練習試合再開後は8試合で打率・174(23打数4安打)と結果を残せず、開幕前に2軍が決まった。それでも腐ることなく、本職の外野に加えて一塁にも挑戦。故障のエドワーズ、2軍調整が決まったガンケルと外国人枠に空きが出た影響で、早々に巡ってきた1軍の舞台。とにかく必死だった。  「(山崎は)最初からいい投手と聞いていた。自分から情報収集して、対応できるよう準備していたよ」。準備と心構えの勝利。スコアラー、コーチに助言を求めることはもちろん、ベンチではチームメートの何気ない会話に耳を立て、相手投手の情報を探った。できることは何でもやる-。2軍では前傾気味だった打撃フォームを修正。これも、積極的に打撃コーチのもとへ足を運んだから気づけたことだ。  最高の勝ち方でチームを上昇気流に乗せ「一番はチームに貢献できたことが本当によかったよ」と声を弾ませた。打線は今季最多8得点。助っ人が機能すれば、勝つ。救世主サンズが、虎に勢いをつけていく。(原田遼太郎)

◆苦しんで苦しんでつかんだ、今季初セーブ&日米通算244セーブだった。2点リードの九回2死満塁。藤川は、代打・楠本を左飛に打ち取ると、捕手の梅野とハイタッチをしながらホッとした表情を浮かべた。  「自分も1回失敗して、チームが苦しい中で、なんとか勝てたことがよかったです」  25日のヤクルト戦(神宮)、1-0の九回に登板し、代打・西浦に逆転サヨナラ3ランを被弾。マウンド上でへたりこんだ。「悔しいし、絶対にやり返します」-。リベンジの舞台は横浜スタジアム。九回にサンズの起死回生の逆転3ランが飛び出して2点リードした直後。最高のシチュエーションだった。  先頭のソトに四球、オースティンには左前に運ばれた。2死までこぎつけた後、宮崎に死球を与えて満塁のピンチ。神宮の悪夢が脳裏に浮かんだが、同じ失敗を2度繰り返すわけにはいかなかった。  矢野監督は「球児も前は嫌なやられ方している中で。なかなかいい形で進んでいない中で絶対負けられないと。でも、あそこで踏ん張れたからこそ、明日から落ち着いて全体的に野球をやれる」と胸をなでおろした。  7月21日で40歳。39歳11カ月でのセーブは、2018年の能見の39歳2カ月を超える、球団最年長セーブだ。  「球場でファンの方々の声援に支えてもらって自分たちが力を出せるということを強く感じています。この状況が続きますが、1試合1試合集中して投げていきます」  日米通算250セーブまで、あと「6」。次回登板はコロナ禍で球場にいけず、テレビ観戦している虎党をハラハラドキドキさせない。すっきりと最後を締める。(三木建次)

◆黒星が重なると、周囲からはあれこれ指摘する声が沸き上がるが、一番分かりやすい解決策は白星。昇格したばかりのサンズの逆転弾での勝利は、最高の良薬だ。  サンズはもともと、本塁打を放った真ん中低めあたりが好き。そこからボールになるコースに手を出して苦しんできた。見極めて、一線級の山崎から一本打ったことで、自信につながるだろう。四回の守備では左翼線の飛球を好捕。気分よく今後に臨める。  サンズ昇格が、ボーアにも影響して、相乗効果につながったのではないか。打席で落ち着きを感じた。ボーアは左腕を苦手にして、対左腕無安打が続く中で、対右腕でもタイミングが取れなくなっていた。しかし、この日は、練習試合で3戦連発した頃のような、自分のタイミングで打てていた。八回の左越え打では「あのぐらいのスイングで、あそこまで飛ぶんだ」という感覚も取り戻したはず。もちろん、対左腕の課題は残っているのだが。  助っ人が3人並ぶ打線が実現し、得点力不足解消への光明が見えてきたことは確かだ。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
521 0.714
(↓0.119)
-
(-)
11242
(+6)
30
(+9)
10
(+2)
5
(-)
0.274
(↑0.009)
3.750
(↓0.8)
2
(-)
DeNA
530 0.625
(↓0.089)
0.5
(-)
11236
(+6)
28
(+8)
10
(-)
0
(-)
0.293
(↑0.001
3.250
(↓0.68)
3
(-)
広島
431 0.571
(↓0.096)
1
(-)
11233
(+1)
24
(+6)
12
(-)
2
(-)
0.268
(↓0.014)
2.830
(↓0.36)
4
(-)
ヤクルト
440 0.500
(↑0.071)
1.5
(↑1)
11237
(+9)
32
(+6)
10
(+2)
5
(-)
0.269
(↑0.015)
3.580
(↓0.35)
5
(-)
中日
350 0.375
(↑0.089)
2.5
(↑1)
11225
(+6)
34
(+1)
5
(+1)
1
(-)
0.278
(↑0.006)
4.300
(↑0.5)
6
(-)
阪神
260 0.250
(↑0.107)
3.5
(↑1)
11218
(+8)
43
(+6)
7
(+2)
7
(+4)
0.209
(↑0.016
5.420
(-)