ロッテ(☆6対5★)オリックス =リーグ戦4回戦(2020.06.26)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
2020001005802
ロッテ
01010004X61101
勝利投手:小野 郁(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗3S))
敗戦投手:海田 智行(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】ジョーンズ(2号・1回表2ラン),安達 了一(1号・3回表ソロ)
【ロッテ】レアード(4号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテが逆転勝利で6連勝。ロッテは2-5で迎えた8回裏、マーティンと中村奨の連続適時打で2点を返す。なおも2死一二塁の好機をつくると、藤岡が2点適時打を放ち、逆転に成功した。投げては、2番手・小野がうれしいプロ初勝利。敗れたオリックスは、6番手・海田が誤算だった。

◆オリックスが開幕7戦目で大幅に先発オーダーを変更した。 開幕から6試合で1番打者を務めたT-岡田を5番に据え、1番には中川を起用。2番に安達を置き、開幕から21打席ヒットのない大城を8番で起用した。

◆エースが緊急降板した。オリックス山岡泰輔投手(24)が、初回に3球を投じたところでマウンドを降りた。 先頭の荻野を1球で中飛に打ち取り、1死を取ったが、2番角中に2球目を投じた際に、三塁側ベンチに向かって首を横に振った。 試合前には「(3連敗で)重たい雰囲気になってきているので、なんとか流れを変えるピッチングがしたい」と語っていたが、思わぬ降板になった。 球団広報の発表では、左脇腹に違和感を感じたため、大事を取って交代となった。

◆オリックスの新助っ人アダム・ジョーンズ外野手(34)が初回、先制2号2ランを放った。 「少しバットの先だったけど、思い切ってスイングできたよ。先制点を取ることができてよかった!」 初回2死二塁、ロッテ先発の石川が投じた7球目、130キロの変化球を捉えた。打球は5メートルの逆風を切り裂き、左翼席に着弾。フルカウントから真ん中に入ってきた甘い球を仕留めた。

◆オリックスは初回に4番ジョーンズの2ランで先制。その裏、先発山岡が3球で緊急降板。ロッテは先発石川が3回までに4失点。 ロッテは4回に4番レアードの4号ソロで1点を返す。オリックスは中盤、ロッテ石川から追加点を奪うことができなかった。 ロッテは3点を追う8回に5本の長短打を集中。一挙4点を奪って逆転に成功した。最後は益田が締め、連勝を6に伸ばした。 ロッテ小野が1勝目、オリックス海田は1敗目。ロッテ益田は3セーブ目。

◆リリーフのロッテ小野郁投手がプロ初勝利を挙げた。2回1失点も3奪三振。「うれしいです。反省する部分が多いですがしっかり改善し、もっともっとチームに貢献していきたいです」と話した。 楽天へFA移籍した鈴木の人的補償で、昨オフに入団。150キロ前後の直球と高速スライダーで存在感を示している。 ▽ロッテ井口監督(逆転での6連勝に)「今年は、ひっくり返せる、というみんなの意識が本当に強い」

◆アクシデントを乗り越えられなかった。オリックス山岡泰輔投手(24)が初回、3球を投じたところで左脇腹に違和感を感じ、緊急降板。先頭の荻野を1球で中飛に打ち取り、1死を取ったが、2番角中に2球目を投げた際に三塁側ベンチに向かって首を横に振った。病院には行かなかったが、離脱の可能性もある。 2番手でスクランブル登板した鈴木は、この日に1軍昇格したばかりだったが3回0/3を3安打2失点と試合を作った。その後は救援陣が懸命にバトンをつないだが、8回に海田が捕まり、逆転負け。同一カード4連敗に、西村監督は「(救援の)鈴木優、比嘉、山田、増井まで頑張ってくれた。8回まで3点差(リードで)リリーフは逃げ切り態勢だったんですが...」と唇をかみしめた。 開幕から7試合が終わり、1勝6敗の借金5。この日の試合前、オリックス本社の定時株主総会が都内のホテルで開かれ「球団についての説明や質問がなかったが、どのように考えているのか」と質問が出た。井上グループCEOは「(開幕6戦で)1勝5敗の最下位、頭が痛いですね。オリックスグループの広告塔として最下位では格好が悪い。なんとしてもAクラスには入ってもらいたい」と厳命していた。だが、現場は期待に応えられなかった。 初回にジョーンズが先制の2号2ランを放つなど、勢いはあった。指揮官は「次に向けてやっていかないといけない」と腕を組んだ。それでも、6月の夜風は冷たかった。【真柴健】

◆チームは6連勝も、ロッテ石川歩投手は物足りない投球だった。19日の開幕戦は6回無失点。 この日も期待されたが初回から制球に苦しみ、ジョーンズに2ランを浴びるなど、6回4失点と反省が残った。「ストライクをなかなか取れず、取れるボールを探すのに時間がかかってしまいました」。次回は再び高いレベルの投球が求められる。

◆チームを6連勝に導いたひと振りは、自身のポジションを確固たるものに近づけた。ロッテ藤岡裕大内野手(26)が値千金の逆転適時二塁打を放った。 1点を追う、8回2死一、二塁だった。「プレッシャーは感じなかった。みんながつないでくれたので、何とかしたいという思いだけでした」。オリックス海田の低めを左中間にはじき返すと、前進守備の外野陣の間を抜けていった。 打率は2割少々ながら、捕手後方へのファウルが多く、状態は悪くない。チームのムードにも後押しされている。「みんな最後まで諦めず、投手も野手も、みんなで一丸になって戦いにいけているのがいい形になっている」と話す。 3月に同じ遊撃手の鳥谷が入団した。井口監督が鳥谷起用法について「藤岡に代打を出した場合は、遊撃を守れる選手も必要」と言及していた。いきのいいルーキー福田光もいる。それでも開幕後7試合、藤岡に代打は出されていない。 守備の安定も光る。「だいぶ必死になってできるようにというか...いい動きになってきている」と自覚するように、二塁の中村奨も含め、球際の強さで何度も投手を救っている。この日の一打で、さらに存在感はアップ。遊撃手の固定は、チームにとって間違いなく好材料だ。【金子真仁】

◆ロッテ石川は初回に泣く 立ち上がりに苦しみ、流れをつかめなかった。初回だけで25球。半数の12球がボールゾーンへの投球だった。先頭にストレートの四球。4番ジョーンズにはボール3とカウントを悪くし、3-2から甘く入ったカットボールを被弾。2回以降は粘りの投球を見せただけに、この回が痛恨だった。

◆オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(前ダイヤモンドバックス)が26日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に「4番・右翼」で出場。一回に先制の2号2ランを放った。  「打ったのは進化。少しバットの先だったけど、思い切ってスイングできたよ。先取点を取ることができてよかった」  2死二塁の状況でロッテ先発・石川が投じた130キロの変化球をとらえ、左翼席へ。23日の同戦での来日初アーチから3試合ぶりに一発を放った。  チームは前日25日に今季初の完封負けを喫し、3連敗。3試合とも初回に本塁打で先取点を奪われていたが、この日はお返しとばかりに大物助っ人が一撃。これで日米通算284本目となった。

◆オリックス・山岡泰輔投手が26日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発するも、3球で緊急降板した。球団は「左脇腹の違和感」と発表し、アイシング等で様子を見ているという。  一回、先頭の荻野を初球で中飛に打ち取り、続く角中に2球を投じたところで、自ら三塁ベンチに向けて首を振り、平井投手コーチがマウンドへ。少し話し合った後、ベンチに下がり、2番手でこの日出場選手登録されたばかりの鈴木と交代した。  今季の山岡は2年連続で開幕投手を務めた19日の楽天戦(京セラ)では7回1失点と好投。この日も登板前には「(3連敗でチームが)重たい雰囲気になっているので、なんとか流れを変える投球がしたいですね」と意気込んでいたが、まさかのアクシデントに見舞われた。

◆オリックスの山岡が左脇腹に違和感を訴えてわずか3球で降板した。球団によると大事を取っての交代で、アイシングなどで様子を見るという。  一回1死で角中に対して2球目を投じた直後にベンチへ向かって首を振り、そのまま退いた。チームが3連敗で迎えた試合で「何とか流れを変える投球をしたい」と意気込んでいたが思わぬハプニングに襲われた。

◆オリックスのジョーンズが一回2死二塁で2号本塁打を放った。フルカウントから石川の決め球のシンカーが甘く入ったのを見逃さず左翼席へ運び「少しバットの先だったけど、思い切ってスイングできた」とうなずいた。  米大リーグで通算14年間プレーして282本塁打をマークした実力者。左翼から本塁方向へ強く吹き付ける風をものともせず3試合ぶりの一発となった。西村監督が「ここのところ、ずっと調子がいい」と話していた通りの強打ぶりを発揮した。

◆楽天のロメロが1-1に追い付かれた二回に2号ソロを放った。有原の甘く入った変化球を豪快に振り抜き中越えへたたき込み「高めに浮いたボールにうまく反応できた」と笑顔で話した。  四回にも左前打をマークして今季7試合目で早くも4度目の複数安打となった。昨季までプレーしたオリックスでは3年間で69本塁打を記録。新天地でも持ち前の長打力を発揮している。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(32)が26日、オリックス戦(ZOZOマリン)で3点ビハインドの四回、2番手・鈴木優から2試合ぶりの一発となる4号ソロを放った。  鈴木の外寄りの変化球を捉えた打球は、無人の左翼スタンドに設置された、ロッテの人気アイス「雪見だいふく」の看板を直撃。  「打ったのはフォークボールかな。早く追いつけるようにしたいね。幕張すし、さいGO!(さあ、行こう、最高)幕張アイスもさいGO!(さあ、行こう、最高)」  ZOZOマリンスタジアムでは23日の本拠地開幕戦から「ロッテアイス ホームランターゲット」をスタート。24日に放った3号もこの日と同じく「雪見だいふく」の看板を直撃し、同アイス「ひと夏分(90個)」を手にしていた。この日の4号でさらに90個を手に入れ、3日で計180個のアイスをゲットした。

◆ロッテが逆転で4年ぶりの6連勝を飾った。2-5の八回にマーティンの適時二塁打と中村奨の適時打で1点差に迫り、藤岡の2点二塁打でひっくり返した。2番手の小野が6年目でプロ初勝利を挙げた。オリックスは4連敗を喫した。

◆チームの勢いを象徴するような一打だった。ロッテ・藤岡裕大内野手(26)が4-5の八回2死一、二塁で左中間に逆転の2点二塁打。チームを2016年6月11-18日(7連勝)以来、4年ぶりの6連勝に導いた。  「何とかしたいという思いだけだった。2点入ってくれという思いで走っていた」  6番手左腕、海田のカットボールを完璧に捉えた。一塁走者の井上が大きな体を揺らし、本塁へ激走。同一カード6連戦の勝ち越しを早々と決め、井口監督は「今年は試合をひっくり返せるという、みんなの意識が強い。その思いが凝縮された」と目を細めた。  試合前の円陣では、この日が39歳の誕生日だった鳥谷(前阪神)に全員で「ハッピーバースデー」を歌い驚かせた。同じ遊撃の先輩を尊敬する26歳は「鳥谷さんの誕生日なので何とか勝ちたいなという思いは強かった」と勝利をプレゼントした。  前日25日、チームは4年ぶりの単独首位に立った。プロ3年目で首位も6連勝も初体験。藤岡は「最後まで諦めず、一丸となって戦えている」と手応えを口にした。(石井孝尚)

◆歯車がかみ合わない。先発したオリックス・山岡が、まさかの3球で負傷降板。スクランブル登板した鈴木の奮闘もあり、勝ちゲームで八回を迎えたが、セットアッパーの海田が崩れた。逆転負けで今季初の4連敗。西村監督の声もトーンが低かった。  「鈴木優から比嘉、山田、増井とそこまでがんばってくれたんですけどね。海田もがんばってやってくれていたんですけど...。八回まで3点差で七回から勝ちパターンで、逃げ切り態勢でいったんですけど...」  誤算続きだった。一回に新助っ人、ジョーンズ(前ダイヤモンドバックス)の先制2号2ランで勢いに乗りたいところで、エースが左脇腹の違和感を訴え、降板。この日、1軍昇格したばかりの高卒6年目の右腕・鈴木が緊急登板し、3回を2失点と粘り、山岡不在のショックをカバーしたと思われたが、5-2の八回に海田が守備のミスも重なり4失点。逆転された。  試合前、東京都港区内のホテルで開催されたオリックスグループの第57回定時株主総会では、株主から単独最下位に沈むチームについての質問が飛び、井上グループCEOが「オリックスグループの広告塔として最下位では格好が悪い。なんとしてもAクラスには入ってもらいたい」と回答。奮起が期待されていたが、借金は「5」に増え、3年連続で開幕から2カード連続負け越しが決まってしまった。  同じ関西の球団の阪神も単独最下位。チームの新しい合言葉である「STRONG OSAKA」。開幕して1週間、早くもナインの底力が試される。(西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
610 0.857
(↑0.024)
-
(-)
11332
(+6)
19
(+5)
8
(+1)
9
(-)
0.247
(↑0.015
2.690
(↓0.39)
2
(-)
楽天
520 0.714
(↑0.047)
1
(-)
11332
(+7)
17
(+1)
4
(+1)
8
(-)
0.260
(↑0.016)
2.430
(↑0.24)
3
(2↑)
西武
340 0.429
(↑0.096)
3
(-)
11332
(+7)
34
(+4)
6
(+3)
4
(-)
0.233
(↑0.007)
4.570
(↑0.43)
3
(-)
ソフトバンク
340 0.429
(↓0.071)
3
(↓1)
11325
(+4)
35
(+7)
8
(-)
6
(+3)
0.235
(↓0.002)
4.790
(↓0.46)
3
(-)
日本ハム
340 0.429
(↓0.071)
3
(↓1)
11325
(+1)
27
(+7)
6
(-)
1
(-)
0.216
(↓0.011)
3.660
(↓0.48)
6
(-)
ORIX
160 0.143
(↓0.024)
5
(↓1)
11320
(+5)
34
(+6)
4
(+2)
3
(-)
0.220
(↑0.005
4.500
(-)